恋のトライアングル

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恋のトライアングル - (2022/03/15 (火) 16:27:18) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/10 Tue 14:09:16
更新日:2024/03/18 Mon 22:36:13
所要時間:約 7 分で読めます




『恋のトライアングル』は「月刊チェジウ」に連載されていたラブコメ漫画。作者は夢野カケラ。全9巻。
作者の作品としては珍しく単行本が出ている。10巻の発売は未定。

高校を舞台に、タイトルの通り恋の三角関係が繰り広げられるラブコメ漫画。やたらパンチラが多い。
しかし、夢野の欠点である画力の低さにより、全く萌えない
さらに設定の矛盾や未回収の伏線も多く、読んでいて非常にイライラさせられる。

このように読者からの評価は最悪であったが、編集部に贔屓されていたのか連載はそこそこ長期に渡り、単行本は9巻、さらにファンブックまで発売されている。

読者の間では、同時期に連載されていたタイトルの似ている釣り漫画『鯉のTRY!あんぐり』(こちらは読者から高評価)とアンケート順位が入れ替わっているのではないかと皮肉られていた。

前述の『鯉のTRY!あんぐり』が終了した2ヶ月後に「タクヤ達の(ピンチ)はこれからも続く……!」という煽り文と共に唐突に最終回を迎え、読者を爆笑の渦に叩き込んだ。

……と思いきや、その翌月号に真の最終回を掲載し、わずか3ページで今までの矛盾や伏線を回収。
この真の最終回だけは、夢野の真骨頂として評価されている。


■登場人物

  • 愛川タクヤ
主人公。
作画が安定しておらず、ストーリーの進展に比例して髪と眉毛の生え際が下がっていった。

  • 平等院リカ
ヒロイン。ツインテール
入院しているがいるが、2巻以降登場していない。

  • 星山マミ
ヒロイン。黒髪ストレート。
4巻で西島山にラブレターを貰うが、返事を返していない。
作者がもっとも感情移入しているキャラであり、ファンブックに掲載された作者コメントのキモさは直視するのをためらうほど。

  • 西島山新平
タクヤの同級生。マミに想いを寄せている。
9巻で崖から落ちそうになって以降登場していない。父親の顔が2巻と8巻で全く違う。

  • ハナエ
タクヤの後輩。
7巻でタクヤを屋上に呼び出すが、その後どうなったか描かれないまま修学旅行編に突入し、以降登場していない。

  • 不良のボス
タクヤ達と敵対している不良集団のボス。
行方不明になっているタクヤの兄ではないかと思われているが……?

■ファンブック

ファンブックも原作同様、低品質&意味不明である。
例を挙げてみると、
  • メインキャラの紹介画像なのに教頭先生の扱いが非常に大きい。
  • タクヤの特技が原作に全く登場しない「関節を鳴らすこと」。
  • 西島山の夢がこれまた原作に全く登場しない「売れっ子のマンガ家になること」。
また、作者への質問コーナーでは自分の特技を「とにかく女の子にモテること」と自画自賛しており、正直うっとおしい。
また、犬の排便について熱く語っていたり、将来の夢が「(自分の創作キャラである)マミと結婚したい」であることなどから、相当偏った性癖の持ち主だと考えられる。


■ゲーム版

まさかのゲーム版も発売されている。プラットフォームはPlayStation2で、定価5800円。
内容はというと、

タクヤ(原作とは全く似ていない)の自己紹介
   ↓
下駄箱を開ける(このときの選択肢「開ける/」は伝説*1
   ↓
卒業式(バックに学校の絵があるだけ)
   ↓
スタッフロール
   ↓
リカとマミのどちらと付き合うか選択
   ↓
選んだキャラのパンチラでEND

…ホントにこれだけである。クソゲーと呼ぶ事すらおこがましい粗悪な内容である。

こんな内容になったのも、開発スタッフが原作を相当嫌っていたからであり、わざわざゲーム内で「読んでるとイラついてくる」「つまらない」と明言し、
スタッフロールの最後に「夢野の名前を画面いっぱいに大きく表示した上に、イヤらしい笑みを浮かべている似顔絵(想像図)を出す」という嫌がらせまで行っている。
ソフトパッケージも適当極まるものであり、ハートマークの中に定価(5800円)*2が書かれているだけというもの。

今後の創作活動にまで影響が出てくると思われる蛮行に至ったのも、望まぬ企画を無理矢理押し付けられたスタッフのせめてもの抵抗だったのかもしれない。




タクヤ達の追記・修正はこれからも続く……!
















本当はギャグマンガ日和の「打ち切り漫画家シリーズ」というネタの一つ。原作では11巻に収録。
ソードマスターヤマト』『決めろ!キラメキシュート』の続編であり、単行本やゲームが出て天狗になりまくっていた夢野の呆気ない転落が描かれている。
この他、ゲーム化に関する話が8巻、ファンブックに関する話が公式ファンブックに収録されている。

前作、前々作に続き、打ち切り漫画の伏線回収を主にしているが、本作は長期連載に伴う設定の矛盾や画風の変化、出版社のアンケート至上主義もネタにされている。

■真相

長期連載になった理由は、前述の『鯉のTRY!あんぐり』と間違えてアンケートを入れられていたため*3
要するに編集部の不手際によるものであった。

では肝心の『恋のトライアングル』の内容はと言うと、前述の通り
  • 萌えないパンチラの連発
  • 低レベルかつ不安定な作画*4
  • 描き分けが全く出来ておらず、男性キャラは初期タクヤと西島山、女性キャラは全員がほとんど同じ顔。髪型だけ違う。
  • 前の展開の出来事や伏線が未回収*5
  • 設定が陳腐な一方で、死に設定化が多発
など、過去作の不人気の原因だった夢野のセンスのなさが健在
そのくせ本人は「大ヒット中の自信作」と信じているからタチが悪い*6

あくまでミスで優遇されていただけであるため、実際の人気・評価はすこぶる低く単行本も全く売れてないとのこと。
担当も作品に全く愛着がなく、「見てると眠くなってくる」とまで言われる始末。
ファンブックも、タイトルすら誤植される(恋のトライアングノレ)やる気のない仕上がりになっている。
また、ファンブック中のタクヤの特技は本当は作者の特技、「マミと結婚したい」という気持ち悪い作者コメントは本当は西島山のコメントだが、編集部が間違えて掲載した。

そんなわけでアンケートのミスが発覚した後は瞬く間に冷遇され、あっさりと打ち切りが決定した。
ところが「言い出しづらかった」という理由で夢野に打ち切りの事が伝わっていなかったせいで、「主人公とヒロインがエレベーターに閉じ込められて終わり」という、明らかに次号に続く!な展開で終わってしまった。
これに対して夢野は「担当が忘れてどうするんですか!」と噛みつき、お情けで真の最終回が3ページ分だけ掲載される事になり、長期連載中に生じた数々の不整合点をむりやり拾いこんで終了した。

ちなみに夢野本人も、その際に 過去のエピソードを読み直してようやく矛盾しまくった設定や放置しまくった設定に気づくという有様 であった*7
しかも「最終回で50ページは貰えると思った」などという無駄な自信も健在。

さらにアンケートのミスが『鯉のTRY!あんぐり』の作者である日本庭園めでる先生に発覚した後、真の最終回の冒頭で唐突に『鯉のTRY!あんぐり』を取り出してキャラを介して褒めまくるという、冷静に考えればとんでもなく相手に失礼な事をやらかしている*8
タグにもあるが、真の最終回内で「日本刀はめでる物」と唐突に褒めているが、これはめでる先生が日本刀コレクターであるため。
担当はこの事で夢野を煽った挙句、夢野が刺される前提で話をしていた。



オレの眉毛と生え際はその時の気分で追記・修正できるんだ 久し振りに追記・修正してみるか

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