アメリカ合衆国

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アメリカ合衆国 - (2022/11/25 (金) 13:36:28) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/02/04(木) 01:37:24
更新日:2024/03/02 Sat 03:07:22
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United States of America

アメリカ合衆国

【概要】

北アメリカ大陸に位置する、主に50の州からなる連邦国家。
それに加え「準州」などの、どの州とも違う区分の地域もある。
具体的に言うとコロンビア特別区(所謂ワシントンD.C.)、プエルトリコ、グアム、北マリアナ諸島(サイパン島はここ)など。
経済、軍事、科学といった分野では世界をリードしており、実質的に世界一の国家である。
(近年は経済分野ではサブプライム問題、リーマンショックといった問題があり決して順調ではないが…)


自由と民主主義、なにより理性を国家の理念と標榜するが、ぶっちゃけかなりノリと勢いな気がしないでもない。

勝つためにルールを破るのではなく、自分が常に勝てるルールを作る主義。


合衆国とはなっているが、国の成り立ちや英語の意味から考えれば連邦国が正しい。
そこで、合‘衆’国は合‘州’国では?と思うかもしれないが、江戸幕府の役人が中国の古文書『周礼』に記されている君主の居ない政治体制「合衆」から引用し、
合衆国とした。
決して翻訳のし間違いではない。


【歴史】

15世紀、インドに行くために航海をしていたコロンブスによって「発見」される。もっとも、それより前にバイキングが到来していたが、先住民との対立が深く本格的な植民化は行わなかった。
モンゴロイド系先住民(ネイティブアメリカン)が暮らしていたが、スペイン・オランダ・フランス・イギリス等の植民地にされた。
ちなみに彼らが長らくインディアンと呼ばれていたのはコロンブスが新大陸をインドだと信じて止まなかった名残。

その後、17世紀頃から徐々にイギリス国内の宗教紛争で世俗化を嫌い英国国教会から弾圧された清教徒(ピューリタン)とそれ以前から入植していた人々を中心として、現在のアメリカ北東部のイギリス植民地で支配を拡大。後の「13植民地」を形成する。

この13植民地がイギリス本国との関係の悪化を受けて独立戦争を起こすと、1776年7月4日に独立を宣言。そこから交渉と武力行使で独立の承認や領土を獲得していき、現在の50州+海外領土となった。

しかしその途上の1860年代。奴隷制度と自由貿易を巡って北部と南部が対立しこれが南北戦争となる。
最終的に北部が勝利してアメリカは再統一され、奴隷制度も廃止された。しかし黒人に対する差別は色濃く残り、日本への進出も英仏に大きく差を付けられてしまった。

その後、豊富な資源とユダヤ人資本、地理的な条件も相俟って先進国の仲間入りを果たし、二度の世界大戦を勝利。戦禍で欧州が壊滅的被害を受けたことなども合わさり、ソ連に比肩する超大国となるまでに発展した。

しかしそのソ連とは冷戦状態に突入。
代理戦争を世界中にばらまき、特にベトナム戦争ではアメリカ軍の介入で戦争が長期化、泥沼化し、カンボジアまで戦線が拡大。
また公民権運動の高まりから差別が法的に禁止されていった。

冷戦終結後はそのまま唯一の超大国になる――パクス・アメリカーナが現実化する――と思われたが、
テロや中国を筆頭とする新興国の台頭により岐路に立たされている。



【政治】

政治体制は(アメリカ型)大統領制。他の国では中南米に採用例が多いというかアメリカが輸出した体制である。
一般的な大統領制と違い、行政府の長(≒首相)を大統領が兼任している。
世界で最も三権分立が確立しているとも言われており、また伝統的に大統領の所属政党と副大統領・議会与党が食い違うことが多い。

2022年現在の大統領は第46代のジョセフ・ロビネット・”ジョー”・バイデン。


議会は各州二名ずつの上院と人口比によって議席のある下院からなり、

<共和党>…保守
  • 小さい政府
  • 強いアメリカ、孤立傾向
  • 自主独立、自由主義的
  • マスコットは象
  • 南部が支持層

<民主党>…革新
  • 大きい政府
  • 国際協調傾向
  • 相互協調、社会主義的
  • マスコットはロバ
  • 東部が支持層

という傾向をもつ二大政党が議会の中心(あくまで傾向のため、自由主義的な民主党議員やその逆もありうる)。

政府組織も各省庁の独立性が高く、大統領・議会・市民その他を含めそれぞれが対立・協力を繰り返すため、「アメリカの総意」なるものはしばしば存在しない。


その国体はまさにヒュドラの如し。
どうもこの辺りが「場当たり的」「自分勝手」「節操無し」と呼ばれる由縁に思える。

また、各州の法律・行政・司法が連邦政府から独立しており、連邦法以外の法、各種免許や規制も州毎に異なる。
そのため州を跨いだ犯罪を解決するのは専らFBIの仕事である。




【文化】

建国以来、その下地には銃とキリスト教が強く居座っている。
特に銃は『緊急事態? 1911を使おう(Emergency? Use 1911)』というポスターが憲法修正第2条改正による権利レベルでの銃規制強化の反対を訴える目的で出るほど。
反銃規制団体のNRA(全米ライフル協会)が米国最大のロビイストとなり、同系列第2位の規模のGOA(米国銃所有者協会)もそれなりの影響力を持つ程、国民にとって銃は手放せない存在となっている。
とはいえ、衝動的な銃乱射事件の被害ですら害獣や犯罪組織のそれの前では微々たるものという国土のせいもあるとはいえ、度々国外からは問題視されているが……。

歴史に沿って見てみると、1920年代がアメリカの黄金時代と呼ばれる(俗にいう永遠の繁栄)。ミッキーが作られたのもこの頃。
映画やジャズにコカ・コーラ、ミュージカルなど、今も生きている色々な文化が確立した時代。

1919年には禁酒法が制定されたが、密造と密売が半ば公然と横行しており、アル・カポネなどの代表的なギャングが活躍した。

いわゆる狂騒の20年代、狂乱の20年代と呼ばれている。諸兄も聴いたことはあるだろう。

またベーブ・ルースの驚異的な記録が作られたのもこの頃である。


大戦後の超大国時代(1960~)も科学の振興、国力の上昇により華やかりし時代。
ハリウッドの映画を始め各国にアメリカ文化が広く取り入れられた。人気TV番組「SESAME STREET」が始まったのもこの頃。

自動車・バイクなども「アメ車」「ハーレー」に代表される大柄で大排気量の特徴的なものが多い。
流石に2010年代から折れた車も多いが、未だにフラグシップがV8な車種も多い。
モータースポーツも盛んであり、特に1970年代~80年代には多くの優秀なライダーが誕生し、
欧州ライダー主流の世界GPで圧倒的な力を見せたばかりかアメリカのスタイルを持ちこみ影響を与えた。

一方で、単位系には未だメートル法(特に国際単位系(SI))ではなくヤード・ポンド法*1*2が常用されており、重さ(オンス、ポンドなど)や長さ(インチ、フィート、海里など)、温度(ファーレンハイト温度)の単位に関してはたびたび時代遅れといわれている。
だが、アメリカのプライドがあるとか、メートル法に変えるのが面倒くさいとか、なかなか国民に覚えて貰えないとかで、他の国から「メートル法に変えたらどうだ?」といわれても、「使用の禁止はしてない」、「使う単位系の自由も一定程度はあるべき」などと実質的に拒否している*3

スポーツは保守的かつマネーゲームをあまり好まない方向。NFLの「スポーツの魅力とは最高のレベルで戦力の均衡したチームが繰り広げる競争状態である」という理念が全てを物語っている。
4大スポーツと言われる野球、アメフト、バスケ、アイスホッケーの4大リーグ全てで、何かしらの給料制限が存在する。
他にもNASCARやIndycarなど、モータースポーツも車体規格を全メーカーでほぼ一本化するなど「金より腕」の傾向が強い。

一番重要なのは「 客が現地に来て楽しめるか 」であり、そのためなら「現地に来ても試合は見ない」という一見矛盾しているようなスタイルにすら、スタジアムグルメやサブイベントを充実させて対応する。
日本で近いのはグッズに注力したライブやグルメの充実した競馬場の辺りだろうか。

ただこの「お客が楽しめるか」は 試合のルールの改造 にまで及ぶ事すらあり、そのせいで国際ルールの大会において苦戦したりする。
例えばNBAの「ディフェンスが押してもノーファウル」ゾーンに慣れすぎて、うっかり押してしまうとか。

自由の国を謳う一方で、キリスト教の中でも聖書原理主義的な派閥である清教徒が建国に関わったこともあり、先進国の中では実はかなり宗教色の強い国家でもある。
おかげでかカトリックや正教会、聖公会などの主流諸教派が異端視する所謂『エホバの証人』と『モルモン教』もこの国でキリスト教として興っている。
現在も多くの地域で敬虔なクリスチャン(主にバプテストや長老派、メソジスト)が宗教的に多数派であり、リベラルな人権・福祉を唱える地域とはたびたび議論が起こっている

【軍事】

陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊、宇宙軍の6軍種を保持し、直接指揮権はないものの各州に準軍事組織兼予備兵力の州兵をもつ。
また編成には統合軍形式を常設的に取り込んでおり、サイバー戦など一部機能の独立的編成を除いて大まかには各軍種から抽出した戦力を地域ごとで統合的に配備することで縦割りによる作戦阻害リスクを軽減している。

大陸間弾道ミサイルをはじめとする核戦力、12隻の原子力空母や最新鋭の戦闘機・戦車に代表される通常戦力は、常に実戦を通して錬磨研鑽され、
他国に追随を許さぬ最高の能力、圧倒的規模を誇る。

その軍事費のGDP比率は意外にも第二次大戦までは低い水準だったが、大戦・冷戦を通して拡大されていった。

国連活動の主力もなす。
と言うか米軍抜きに国連活動は語れない。

現在のところ、事実上の「世界の警察」の役割を果たす。

世界、いや、

   太陽系最強の軍隊である!


……筈だが、
さすがにゲリラが相手では分が悪く、かつてはベトナム、昨今もイラクやアフガニスタンなどでかなり手こずっている(そもそものゲリラに反正規軍性質が強いので、致し方ない面もあるが……)。
それでも戦術的に敗退したことまでは無い。


【日本との関係】

日米関係は江戸時代、典型的な砲艦外交であるペリーの来航から始まったといってもいいだろう(アメリカ船来訪自体はその前に複数あり、日本側でも一部通訳が対英米用に英語を学びつつあったが)。
しかし「日米修好通商条約」締結後に先述した南北戦争が勃発。幕末の対日関係で英仏に大きく遅れを取ってしまうが、南北戦争で余った中古武器が戊辰戦争期日本に輸入されていた。

日露戦争の終結までは比較的良好な関係だったが、この戦争の後始末でのいざこざや、21ヶ条要求から続く中国問題で関係は徐々に悪化。
関東大震災で最も支援した国であったり、経済的結び付きも非常に強いものだったが、満州事変、日支事変(日中戦争)で対立は決定的となる。
後に第二次世界大戦では敵対し(アジア・太平洋戦争)、終戦後は連合軍(大部分がアメリカ軍)が日本を占領していた。
日本が主権を回復してからは日米安全保障条約を結び、日本と同盟。

現在では軍事、経済、政治の面で相互に欠かせない存在となっている。また文化面でもつながりは強い。

そのためか「アメリカが咳き込むと日本が風邪をひく」というジョークもある。


【メディアの中のアメリカ】

なぜか歴代ウルトラマンや怪獣が日本(特に東京)に現れるのと同様に、ハリウッド映画などではアメリカ大活躍(日本とは異なり、場所は多岐にわたる)。
歴代大統領は残らずだし、有能だけど関わると死亡フラグが立つCTU捜査官世界一ついてないNY市警
F〇CKでマリーンな軍曹、はては不死身のコックと超人が勢揃い。
バットマンスーパーマンも外せない。

また現在では創られ過ぎたことによるネタの枯渇やネイティブアメリカンに対する表現の問題(創作におけるポリティカル・コレクトネス)などで減少したが、西部劇もアメリカを代表する娯楽作品と言える。名作『大草原の小さな家』も広義ではこのジャンル。
だが実は西部劇で描かれる主な時代は、日本で言う明治時代…つまり太平洋を渡って戦艦や捕鯨船がハワイや日本を繋いでいる時代でもある。

他国のメディアで表現されるときは、大味な国民性からか、諸悪の元凶、もしくは正義の象徴の両極端な立場に描かれやすい。

ちなみに創作、特に歴史・戦略SLGにおいては現実通りだとそのリアルチート級国力のせいでまるでゲーム(お話)にならないため、「必ず」弱体化される。


【その他】


ちなみに共和党から大統領(ニクソン、レーガン、ブッシュ父子、トランプ)が出ると、
何故か、

アメリカ帝国(米帝)

と呼ばれることがある。

某八百バ化辞典では昭和天皇と並んで、ブッシュ(子)が独裁者扱いに…

しかしその一方で、何の因果か地味に民主党大統領の在任期間の方が戦争が起こる。
第二次世界大戦(ルーズベルト)
朝鮮戦争(トルーマン)
ベトナム戦争(ジョンソン)


追記修正大歓迎




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