登録日:2012/07/26(木) 00:54:18
更新日:2024/02/23 Fri 19:52:20
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「ガンダムEXA(エグザ)」とは、月刊ガンダムエースにて連載中の漫画作品である。
■あらすじ
人類が滅亡の危機に瀕していた時代――その危機を乗り越えるべく、木星の「ジュピターⅩ」にて「GA」と呼ばれるデータ群から人類進化の答えを獲得するプロジェクトが開始された。
そのプロジェクトに参加すべくジュピターⅩにやってきた「Gダイバー」レオス・アロイは、セシア・アウェアらのサポートを受けつつ様々な世界へと旅立ち、そこで得た経験を糧に成長していく。
わかりやすく言うならガンダム
ディケイドである。無論そのまんまではなく、あちらのように原作とも似て非なる並行世界に
直接移動するのではなく、原作に限りなく近い再現データにダイブする、等細部は異なるが。
■用語
◇ジュピターⅩ
木星に存在する宇宙ステーション。
◇GA
ジュピターⅩ内に保管されている膨大なデータ群。作成者やその目的については一切不明。
名称は「ジェネラルアンサー」の略で、決して「ガンダムエース」の略称ではない。
各ガンダムシリーズの世界を再現していて、その再現度は現実とほとんど変わらないレベルらしい。この中に「人類進化の答え」が示されている。
ちなみにGA内の人類進化のほとんどは戦闘行為からの覚醒であり、そのため戦闘データを収集・解析すれば答えが得られると考えられている。
◇Gダイバー
GA内にダイブして「人類進化の答え」となるデータを回収してくる者達の総称。
外からでは解析不可能なため、このような手段をとらなければならない。
実はGAへのダイブは結構危険な行為で、ダイブ先で死ぬと現実世界でも死んでしまう。
また、その世界に干渉しすぎるとデータが歪んで歴史が変わってしまい、最悪データが消滅してしまう。
作中においては、
フリット・アスノ等の世界規模の大戦の在り様を左右する偉人が万一死亡すればその世界が崩壊する要因になるため、それらの人物の存命はGダイバーの最重要任務となっている。
ごく小規模の歪みならばダイブオフすれば元に戻るか、最悪極僅かに改変されたデータとして形を留める。
当然、Gダイバーが出会った人物達の記憶も同時にリセットされる。
使用できるMSは基本的にはダイブ先で入手可能な機体のみ(例外あり)。
ザクⅠ全盛期に
ユニコーンガンダムや
ガンダムF91等で飛び込んで行って無双
なんて真似も、データ上だからやろうと思えば可能ではある。
が、陶然ながらこんな真似をすればデータに深刻な歪みが生じる恐れがあることからGダイバー側が自粛し、
大抵は格納庫で埃を被る予備の機体等を引っ張り出して済ませている。
◇エグザクター
GA内で生活している、Gダイバーと同じ現実世界の出身者達。正確にはGA内で任務を遂行する者の総称で、そういう意味ではGダイバーも含まれるのだが、前者の意味で使われることが多い。
生活している世界を調査し、その情報を現実世界に送るのが仕事。また、ダイブしてきたGダイバーをサポートすることも。
主人公。Gダイバーの一人。
使命に燃える熱血漢で、協調性もある青年。
当初は単なる任務として捉えていたが、GA内での様々な遭遇をデータでなく人々と出会いだと認識して以降、急速に成長していく。
モビルトレースには不慣れなこともあったもののドモンに動きを見切られて以降は万策尽きかける等、各世界の主人公らには一歩譲る実力だが、
各世界で学習した戦法を組み合わせて補っていく。
ヒロイン。
「ホロアクター」と呼ばれる存在で、一つの頭脳に多数の立体映像の身体を持つ。
それらは各Gダイバーに一人ずつ割り当てられ、ナビゲーターとして彼らの任務遂行のサポートを行う。
なお、身体についてはGダイバーの好みに合わせて体型や服装などを自由に変更可能。
レオスのことを常に気にかけている。
1stから登場している球体型のロボット。
これも各Gダイバーに一体ずつ割り当てられている。
基本的にはその場面に合ったガンダムシリーズの名言を喋るだけの存在だが、時にはサブコンピューターとしての仕事もしっかりこなす。
レオスにちょっかいを出してきたり、データが消滅する危険性もお構いなしに色々とやらかした挙げ句全く反省しなかったりと迷惑極まりない。
◇キース・オルス
Gダイバーの一人。
あげゃに半殺しにされて再起不能に。
◇ピーニャ・ハーシー
キースの後任のGダイバー。
おしゃべり好きで常にテンションが高く、暇さえあればセシアの服装をしょっちゅう変えている。
ヒイロがお好みだが、これは単に彼女がミーハーだかららしい。
危機に陥ったレオスを助けようとするセシアからパシらされることも少なくない。
◇ゼロ・ムラサメ(プロト・ゼロ)
◇マリオン・ウェルチ
集めたデータを使ってセシアが造っていた「極限のガンダム」。
どのGAでも運用可能な特殊な機体で、ゲーム同様に3種類の形態に変貌する。
ぼくのかんがえたさいきょうのMS。コイツもGAに関係なく運用可能。
レオスの経験に合わせて進化する機能を持っている。
Wiki籠もりの追記・修正、学ばせてもらう!
衝撃のネタバレ
人類は既に「ジュピターⅩ」に眠る1人の人類を残して死滅している事が、管理コンピュータを掌握したex-の口から語られる。
それでもこのステーションにいる人類を進化させる為の計画が管理コンピュータによって行われてきていた。
そしてex-は自身やレオスがホロアクターである事、更にセシア・アウェアが唯一の人類である事もレオスにぶちまけて暴走。
再起動したGダイバー達を盾に宇宙世紀へダイブするもGAデータから拒絶を受ける。その頃、Gダイバー達の攻撃で半壊したレオスのエクストリームに、隔離される事より自分が人間に戻れなくなってもレオスと共に歩むことを選んだセシアがレオスのエクストリームに合流、Gダイバー達に呼びかけて停止させる。だが、宇宙世紀のGAデータでex-が絶望蝶を起動、その影響でレオス以外のGダイバー達が仲間同士で殺し合いを始めた為に、レオスとセシアは宇宙世紀にダイブし、遂にex-を捉えるも別のGAデータに逃亡される。GAデータにダイブ、データ内で攻撃を受ける、そして別のデータにダイブ、繰り返し跳び続ける度にex-のエクストリームは損傷していき、レオスとセシアはex-自身が作り上げた世界に辿りつく。
レオスはセシアをエクストリームから降ろし、単身ex-のエクストリームに切り込み、決着を付ける。
その後、ex-は自らの過ちを認め、レオスとセシアに「ジュピターⅩ」と未来を託して消滅した。
そしてレオスは自身がホロアクターであることを受け入れ、セシアのためにGAデータへダイブしていく・・・
というわけで続編、「ガンダムEXA VS」がガンダムエース5月号より連載開始した。
本作では、「ジュピターX」の始まりでもあり、保管されていた人類『アル・アダ』が、同じ立場の
セシアを手中に収めるべくジュピターXの襲撃やGAデータの破壊を敢行。
『ガンダムUC』や『ガンダムAGE』といった、比較的最近完結した作品も登場する。
余談だが、本作品はクロスオーバー物の宿命ともいうべきか、オリジナルキャラを引き立てる展開にするために
(いくらデータとはいえ)過去の主役級のキャラ達の公開処刑場のような展開になっている傾向はあり、
批判が集中しがちである。
特にW(上記の通り、主役級ガンダムを破壊される)と00(絶望的な機体性能差と相性の悪さがあった相手に
奇襲されたとはいえ、ケルディムサーガがあっけなくやられる等)ファンからの批判は大きい。
また、EXVSシリーズに出演していないフォン・スパークがプッシュされるなどタイアップ漫画的な側面からの批判も多い(特にこのキャラは原作者が生みの親であるのもあって)。
ただし、アフィリエイトブログ等を情報源として、過剰な叩きが発生するケースも相当多い。
(上記の二例に関しても、エクストリームガンダム相手にヒイロとデュオが連携して渡り合う等魅せ場(らしきもの)
はあるが、それを置いておくとする)よく挙がる余りにも酷い難癖の具体例としては、下記の三つ
シャイニングガンダムに乗ったドモンとヤマトガンダムでレオスが応戦。2コマ分だけ善戦するが、
すぐさま技を見切られて敗北。再戦時、スーパーモード発動時ドモンにとっては相手にすらならなかった。
ちなみに、(少なくとも本作では)ヤマトガンダムは流派東方不敗を再現でき、スーパーモードを抜けば
2機間の性能差は同程度。という設定。
→低性能の機体を使ってもドモンと互角だった、というデマが広まる
エクシアRⅢに乗った刹那が、極限進化こそ未発動だったものの、接近戦で圧倒的性能を誇る
ゼノンフェイス相手に、圧されつつも長時間粘り善戦。
→むしろ超性能の相手に粘る刹那が凄いというべき展開だが、刹那がゼノンフェイスに瞬殺されたというデマに化ける
アル・アダが、その時点ではその世界に存在しない高性能機体を用いて、歴史的パイロット達がMSに慣れた強敵になる前の
初搭乗もしくはその前の、ズブの素人のうちに暗殺を謀る(1stガンダム1話のアムロや、AGE1話のフリット等を強襲)
→何故か、習熟して一流パイロットになった後のフリットが、このアル・アダと真正面から決闘した挙句、普通にプロとして殺されたかのようなデマが広まる。
ちなみに、「この時、AGE-1は大破したもののフリットは生存。フリットが健在だったお陰で、
時間をかけながらも辛うじて地球連邦軍は態勢を立て直し、本来の歴史に近い形を維持した。結果、データ世界破壊は免れた」
という設定であるにも関わらず「真っ先にAGE世界のデータが破壊されたという酷いデマ」も広まった。
心情的に理解出来るものではあるが、批判をするにしても、正確な情報をベースに語るように心掛けて欲しいものである。