RX-78ガンダムのバリエーション

登録日:2012/04/01 Sun 15:07:28
更新日:2025/04/23 Wed 23:30:39NEW!
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この項目では、「RX-78-2ガンダム」のバリエーション機について記述する。


■ファーストロット系列機

◇ガンダー

型式番号:X-78

最初に造られた機体。
ガンダムタイプの雛型と言えるもので、機体のバランスを確認するのが目的だった。全高9mとかなり小柄。

漫画「RX-78誕生秘話」に本機らしい機体が登場。
作中では「ひな形」とだけ呼ばれる、RX-78の腰ぐらいの身長で、顔がかなり鋭い。
制御プログラムが未完成で、鹵獲したザクⅡの頭を実験でビームライフルで破壊。反動が大きかったのか、その直後にすっ転んでいた。
連邦の人材に限界を感じたテム・レイはガンダムの実機のテストには捕虜のザクパイロットを採用することを提案した。

◇プロトタイプガンダム

型式番号:RX-78-1

ガンダムの1番仕様。カラーリングは何種類かあるが、黒と銀のツートンが有名。

2番仕様との外見上の共通点がかなり多い。
相違点としては前腕部がへこんだような形状になっていて、腰にはパーツが追加。また、足首のアーマーにはスリットらしき線が入っている。
ビームライフルも形状が異なり、腕のへこみに固定して射撃時の安定性を高めている。
1号機と2号機が造られ、特に前者をこの名称で呼ぶことが多い。

ギレンの野望」のアニメでは、V作戦のシミュレーション時のシーンに登場。
一号機が登場しており、初期兵装の時点で、その運動性と火力はすでに二号機にも引けを取らない高レベルであった。
本編の連邦軍シナリオでは、V作戦最高の成果。ザクに対抗できる兵器が無い為に四苦八苦している戦況を、真正面から押し返せてしまう強さを持つ。
通常のガンダムと比べても違いはあまり無く*1、実用する分にはプロトタイプで十分。
より強くしたいなら改造を重ねればG-3やアレックスになるし、対デラーズフリートまでは十分通用するスペックを持つ。

テスト終了後、サイド7にて両方とも2番仕様に改装されるが、ジオン軍の襲撃で1号機は大破・破棄された。
一方、2号機は民間人の少年が乗り込み、ザク2機を撃破。その後も伝説的な活躍を見せつけていくことになった。

元ネタは2番仕様の没デザイン。この「没デザインにその機体の前身という設定を与える」という手法は、後のガンダムF90に受け継がれる。
また、本機の黒と銀と一部赤というカラーリングは、実は某黒鉄の城が元ネタである。

上述した黒と銀と一部赤というのは正確には1号機のカラーリングで、2号機は黒の部分が白になっている。
サイド7に運ばれた後は1号機は白地に青と赤のトリコロールカラー、つまり2番仕様と同じカラーリングに、2号機は青の部分が赤に変更された。
その後2番仕様に改装されると全て同じ塗装になった。

つまり、アーケードの格ゲーでセイラさんが乗ったり、アーケード及びSFCのSDガンダムのアクションゲームで2P用だったりしたジムカラーのガンダムは、実は1番仕様時代の2号機ということになる。
SDガンダムの説明書ではガンダムがプロトタイプガンダムのことを「兄さん」と呼んでいるが、どっちが1号機でどっちが2号機なのだろう?

ちなみに本機を焼いたスーパーナパームはGジェネシリーズにおいて本機の特徴的な武器である。何の因果でこうなったんだ…。

実際にはスーパーナパームで焼かれたとは明言されておらず、「サイド7脱出後は1号機の運用が確認されていない」という表記に留まっている。

ガンダム

型式番号:RX-78-2

試作1、2号機の2番仕様。
言わずと知れた「ファーストガンダム」である。

G-3ガンダム

型式番号:RX-78-3

試作3号機の3番仕様。
マグネットコーティングの実験機となった灰色のやつ。
試作2号機も、シャリア・ブルとの戦闘で性能の陳腐化が表面化したことから、モスク・ハンの手により3番仕様に改修されている。


■セカンドロット系列機

ガンダム4号機

型式番号:RX-78-4

試作4号機の4番仕様。
コードネームは「G-04」。
メガビームランチャーの青い方。

ガンダム5号機

型式番号:RX-78-5

試作5号機の5番仕様。
コードネームは「G-05」。
ジャイアントガトリングの赤い方。

ガンダム6号機

型式番号:RX-78-6

試作6号機の6番仕様。
通称「マドロック」。
ガンキャノンのようなキャノン砲を装備している。いわばガンダムキャノン。
顔が後のデュエルガンダムなどに近い「への字部分が無い」タイプ。

ガンダム7号機

型式番号:RX-78-7

試作7号機の7番仕様。
戦後に完成した機体で、追加装備が用意されている。

◇ガンダム8号機

型式番号:RX-78-8

試作8号機。
ジムの量産化に向けての改造がなされたと言う話もあるが、詳細は不明。
実は「M-MSV」制作時に版権者から「8号機は絶対にデザインを作り起こさない事」を条件として言い渡されていたとの事。
その為、件の条件を出した権利者の説得ないしは逝去などによる文言の無効化が行われない限り、この機体の姿を見る事は無理である。


■その他

フルアーマーガンダム

型式番号:FA-78-1

「FSWS計画」によりガンダムに装甲を追加して火力と防御力を向上。

◇ガンナーガンダム

型式番号:RX-78SP

連邦軍が戦後、中距離狙撃による支援を目的に設計した機体。FSWS計画の延長線上にあるとされるが、装備のパージは不可能。
MSを使った戦術の研究などに使うことも目的の一つだったらしい。

背中には最新の電子装備を搭載したセンサーポッドを増設して索敵・通信能力を向上させており、
ジオン系の技術も使って造られたロングレンジビームライフルと相まって巡洋艦クラスの精密射撃能力を発揮できる。
このロングレンジビームライフルは通常型よりも出力が30%上げられている。
また機動性は原型機と同等で、接近戦も難なくこなせる高い汎用性を持つ。

6号機とコンセプトが被るなどの理由でジムを使った1/1のモックアップが造られただけで、実機までは造られなかった。
一部では「ジオン残党をビビらせるためにでっち上げたんじゃね?」とも言われているとかいないとか。

ゴーグル式のカメラを備えているなど共通点が多いためか、設計のベースはヘビーガンダムではないかとも言われている。

ちなみに、本機はガンダムエースにて行われたデザインコンテストの大賞作を大河原氏がリファインしたものである。

ガンダム・ピクシー

型式番号:RX-78XX

外伝で登場した欠番機。
詳細は当該項目で。

ガンダムGT-FOUR

次世代機構想計画G-4計画に基づいて連邦空軍が開発した、航空機に変形する可変機型ガンダム。
「一年戦争中にTMSは早いのでは?」と思いきや、案の定そこかしこに無理が生じていた。

◇キャスバル専用ガンダム

型式番号:RX-78/C.A

「ギレンの野望」シリーズに登場する紅いガンダム。
開発したのは連邦軍ではなくネオ・ジオン(キャスバル)。ギレンの野望のオリジナルMSの中でも、代表的存在。
キャスバル・レム・ダイクンとして蜂起した彼の専用機として、運動性と機動性に特化した調整がなされている。
「ガンダム」こそがニュータイプの象徴という意味合いでの、ニュータイプ専用機でもある。
ゲーム内ではG-3ガンダムに匹敵するハイスペック機であり、尖り気味のジオン系MSとは違い、高い汎用性を発揮する。
生産制限の無い作品では、唯一無二の性能から複数生産してもお釣りが来る程に強力。

要するにシャア専用ガンダムで型番もそれなのだが、初登場から今に至るまで改名はされていない。
カラーリングやマーキングの他、フロントアーマーのVマークとシールドの十字マーク、つまり連邦の意匠が排除されているのが特徴。
後者はジム改などのシールドの流用で良いが前者は新たに金型を起こす必要があるため、単なるカラーリング違いよりも手間がかかっている。

戦士達の軌跡』では「シャア専用ガンダム」名義で登場(形式番号:RX-78 Ver.CHAR)。
バーニア推力が微増している点を除けば基本的な性能はガンダムと同じ。
しかし、ガンダム用ビームライフル以外はジオン軍の武器を装備できる点が本機最大の特徴である。
120mmザクマシンガン・175mm無反動砲・N.C.バズーカ以外の武装をひと通り搭載でき、260mmザクバズーカからビームバズーカまで豊富な運用が可能。
一応はシャア専用機ということになっているが、彼が搭乗しても専用機ボーナスは付加されず、シールド所持時の両手持ちや特殊タックルも存在しない。
ちなみに、アムロ編を本機で出撃しても大半のムービーが飛ばされず、塗装や武器もしっかり反映される。

シャア編のEXミッション「ハードコア」をクリアすることで入手できるほか、
キャンペーン限定で制作された特別版『角川書店連合企画 特別編』ではパーフェクトガンダムとともに最初から選択可能。コマンド入力で味方機に設定することもできる。

◇ガンダム(ティターンズ仕様)

型式番号:RX-78T
「ギレンの野望」シリーズに登場する機体。
一年戦争期に蜂起したティターンズがフラッグシップ機として造り上げたガンダム。
「G-TITANS」とも呼ばれ、ティターンズカラーに染め上げられている。
ベース機と比べて稼働時間を犠牲にして火力と出力を引き上げる調整をうけている。
初代ギレンの野望では、単機編成のガンダムとしては唯一量産可能。
圧倒的な人材難もあって、救済措置として用意された。か細い屋台骨として頼りにせざるを得ないが、
0083以降の機体と人員が参戦する、ジオンの系譜以降のシリーズでは、序盤で出番が終わる型落ち機相当の存在となっている。
アクシズの脅威では、あらゆる面でアレックスに完敗しており作る価値すら見出せず、新ギレンの野望では扱う時代の都合でリストラされた、屈指の不遇機体。

何気にBB戦士でキット化もされている。

◇ガンダム(ジオン仕様)

「ギレンの野望 特別編 蒼き星の覇者」に登場する、ジオンがRXシリーズの技術を奪取して、ジオンの技術を合わせて開発したガンダム。
カラーリングが緑になり、シールドがゲルググの物に変わっている。
IF要素多めの本作らしい、オリジナリティに溢れる機体。
「連邦VSジオン」に登場するジオン鹵獲カラーとは別。

◇ガンダム高機動型

「ギレンの野望 ジオン独立戦争記」に登場したガンダムの宇宙戦用機動力強化型。
媒体によっては「高機動型ガンダム」とも表記される。

大型バックパックと増加スラスターによる高機動と、2連ビームライフルと簡易的な増加装甲による火力と防御力の強化など、
G-3ガンダムとフルアーマーガンダムの長所を併せ持つ高性能機である。

◇ハーフガンダム

『機動戦士ゼータガンダム1/2』に登場。
ガンダムMk-Ⅱの開発のためにガンダムの解析データ*2を欲していたティターンズが残っていたパーツをかき集めて造った機体。
52%がオリジナルなので、こう呼ばれる。
足りない部分は他機のパーツで補っており、胴体(コックピットハッチ以外)はジムⅡ、前腕は陸戦型ガンダム、
アンクルアーマーはプロトタイプガンダム、ライフルはMk-Ⅱの物が使われている。ツインアイも黄色ではなく緑色。
無論、コアブロックシステムも未搭載。

性能はジムⅡにも劣る。

パーフェクトガンダム

型式番号:PF-78-1

漫画「プラモ狂四郎」に登場するガンプラで、全身に武器や追加装甲を装着している。
主人公である狂四郎の愛機の一つとして、様々な強敵達と戦った。

原作を知らない人にもGジェネでの僕の考えた最強ガンダム的なぶっ飛んだ性能が印象的かもしれない。
一応「MSV」にも組み込まれており、GジェネやACEでも設定はそれに準じている。狂四郎本人が出た事もあるけど。
ガンダムビルドファイターズ最終回にてイオリ・セイの父親タケシの使うガンプラとして登場。およそ30年越しのアニメデビューを果たした。

◇ガンダム(ORIGIN Ver.)

型式番号:
RX78-01(1号機)
RX78-02(2号機)

THE ORIGIN」に登場。
アニメの機体とはデザインがやや異なり、バックパックが換装可能でコアブロックシステムがないなどの違いがある。

概要

漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の連載開始に際し、再度デザインしなおされたガンダム。
大まかなデザインこそTV版から変わらないが、細かな部分で異なる他にコア・ブロック・システムや大気圏突入用装備の未搭載などで差別化されていた。
また試作機という前提から補給用パーツが常時不足気味という設定がなされており、作中では二度にわたってアップデートが施されている。
その都合から、前期・中期・後期とそれぞれ若干異なるデザインが用意され、前述のコア・ブロック・システムも中期型になってようやく搭載された。

カラーリングはトリコロールカラーで変わりないが、V字アンテナのみ黄色に変更されている。
これは意図的なもので、TV版との差別化を図るためと言われている。
一方で、一号機は作者の安彦良和氏がプロトタイプガンダムの存在を知らない状態でデザインしたため、全身黄色一色に染め上げられて格子状の模様*3が描き込まれ、更にバイザーを付けているなど、TV版MSVの一号機と大きく異なる趣になった。

性能面ではTV版と同様にザクⅡやドムを圧倒するシーンが多かったが、ルナチタニウム合金の硬さが原作ほどではなく、
直撃弾を受ければ装甲が凹んだりするなどのダメージ表現がなされている。
また、アムロが営巣から出してもらって乗り込んだ際はオムルから「今は前面装甲が1層しかないからザクマシンガンでもやられる。シールドでしっかり防御しろ」と注意喚起する場面があり、素材だけでなく装甲厚も防御力の一因のようだ。

大きな変更点

  • 前期型
小型ガトリングガンや二連装ミサイルを装備した胸部、小型マシンガンを装備した左腕、
ショルダーキャノンのオプション装備などTV版と比べてやたら装備が豊富。
だがそうした装備が活躍した場面はほぼ皆無に等しく、牽制弾こそ撃ったが明確に敵機に被弾したようなシーンが無い。
ショルダーキャノンは一応ガンタンクを包囲したマゼラ・アタック部隊を蹂躙する活躍があったものの、オデッサではアムロから「重くて跳躍距離が伸びない」とボロクソに批判され、戦闘中に放棄された事もあった。

  • 中期型
ジャブロー到達時に内部の工廠で改装を受けた姿。
コア・ポッド*4という脱出機能を搭載したり、ビームライフルのデザイン刷新や胸部内蔵武装の廃止など装備のブラッシュアップを受けている。
見た目としては肩部上面にフックが追加されたのが一番分かりやすい。
この改修作業の関係でガンダムがしばらく使えなくなったため、ジャブロー攻防戦でのアムロはジムに乗って戦った。

  • 後期型
テキサスコロニーでの激戦で中破したガンダムを、中立のサイド6で改装した姿。
マグネットコーティングの実装や各部バーニアの追加など宇宙用に特化した改装で、実質これが最終型になった。

劇中での活躍

一号機はサイド7での試験運用中に侵入してきたザクⅡと偶発的に遭遇し、パイロットのヴェルツ大尉の判断で交戦。
当初はその性能から圧倒しかけていたが、複数機に取り押さえられ満足に機体を動かせない状態からビームライフルを発射してしまい、
ザクⅡの核融合炉を誘爆させてしまった結果爆風に巻き込まれ大破した。

二号機たるRX-78-2はTV版準拠の活躍を見せる。
だがTV版と異なり無敵を誇るとは言い難い損傷を受ける事も多々あり、戦果こそ上々だが損傷して戻ってくるガンダムに整備士が苦言を呈するシーンもあった。
一方で荒々しい格闘戦を中心に展開する場面では八面六臂の活躍を見せ、アムロの成長と共に白い悪魔の異名を体現する。
特にドム6機によるダブルジェットストリーム攻撃をビームサーベル二本で全滅させるなど、ブライトらが呆気にとられるような戦いぶりを度々見せつけた。
とはいえアムロの成長にガンダムがついてこられなくなった時には窮地に追いやられ、シャアのゲルググに左腕を斬られたうえで地雷原に落ち只ならぬ被害を受けた。
最期はア・バオア・クー内部でラストシューティングを決めるまでの流れはほぼ同一で、機体は回収されずコア・ポッドでアムロは脱出した。

因みに、TV版と異なり二号機にもウィリー・ケンプ中尉という正規パイロットが設定されているが、出撃命令を受けて移動中にザクの攻撃に巻き込まれ、ガンダムに乗ることなく爆死してしまった。

映像化

アニメ版ORIGIN本編では、時系列の都合から直接的な登場は無く、テム・レイの自室PCに映っていた設計画程度しかない。
だが『GUNDAM RISING ~GUNDAM THE ORIGIN Target U.C.0079~』というイベント映像では、ガンダム大地に立つを意識した30秒程度の動画とはいえ映った。

スマホ向けゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』では、ジブラルタル海峡で行われたシャア専用ザクIIとの決戦が映像化。

映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』では、中期型が登場。
アレグランサ島に捜査のため派遣されたのだがドアンの乗るザクに捕縛され、暫く出てこなくなる。
終盤にアムロが発見し再度乗り込むが、その際にドアン討伐のため潜入していたサザンクロス隊の一名を踏みつけて殺害する
その後地上へ戻りドアンとエグバの決戦に介入する。

ガンプラ

前期・中期型の併用版がHGでガンプラが発売しており、差替えでどちらかを再現できる。
ORIGIN系では局地型ガンダムが既に発売していたので、その金型流用という形にはなっていた。
とはいえあちらとは桁違いのプレイバリューを誇り、ショルダーキャノンや前期・中期型両方のビームライフルの付属、肩部や胸部などの差替えパーツなど圧倒的なバラエティだった。
発売当初はその注目度から購入が困難であり、一度目の再販でもそれは同じだった。次いで行われた二度目の再販でようやく解消され、現在に至る。

更にMGでも発売している。
プレイバリューはHGとほぼ同等で、MGらしい可動域や分割配置などがなされている。さらに胸部と左腕の武装に対応する発砲エフェクトが付属している。

◇ガンダム(EVOLVE Ver.)

GUNDAM EVOLVE』に登場。
かなりデザインが変わっている。

シャリア・ブルのブラウ・ブロと戦った。

◇ガンダム(リング・オブ・ガンダム Ver.)

リング・オブ・ガンダム』に登場。
アムロ・レイが搭乗していたRX-78-2が一年戦争後に回収され、その後の歴史の人々が宇宙世紀が終わって以降もアップデートを繰り返して維持を続けてきた「アムロの遺産」。
トリコロールだった機体カラーが白色に変更されており、操縦系統や関節部分が時代相応の仕様に改修されていることで、ガイア・センチュリーの時代における量産機と戦える性能に向上している。

◇ガンダム リアルタイプカラー

型式番号:RX-78

『MSV-R』に登場。
アニメアニメしたトリコロールの本編ガンダムに対し、兵器であることを意識した暗色の多いシブいカラーリングになっている。
劇場版ポスターに使われたイラストが初出だが、本編にこの配色のガンダムは登場しない。
特に設定も設けられていない、単純なガンダムカラーバリエーションのひとつ。
そのためガンダムのバリエーションの中では比較的商品化の機会が多い。
…のだが、暗色部分の色合いが黒だったり焦げ茶だったり濃緑色だったりでいまいち安定しない。

配色が似通っているためよくプロトタイプガンダムと混同される。

◇フォーエバーガンダム

「模型戦士ガンプラビルダーズ」に登場するガンプラで、ボリスがHGガンダムG30thを改造した機体。

全身に青い追加装甲を付けており、バックパックには「H」字状にフリーダムのバラエーナのような形状のビーム砲を4門備えている。ファンネルとして分離も可能。
「平成のフルアーマーガンダム」というコンセプトに基づいた改造であり、ガンプラに施せるありとあらゆる技術を投入している。
プラモデルも発売され、実際にG30thガンダムにパーツを取り付けて組み立てることができる。
G30thガンダムは完成度は高いのだが30周年に合わせた期間限定生産品で、このキットは成型色こそ異なるものの同仕様のガンダムを入手する手段のひとつになっていた。
(現在はガンダムマーカーとのセット商品で定期的に再販されるようになり、逆にフォーエバーの方がレアキットになっている)
また取扱説明書で腰にバズーカを取り付けるくだりが「※ファンネルをよけながら取り付けます。」となっており、
この字面だけ見れば「ファンネルの攻撃を回避しながら取り付けろ」とも取れる文面が一部でネタにされている。干渉しないように取り付けてくれという意味ですよ?

◇リアルMGガンダム(仮称)

サンライズ製作のアニメ映画『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦』に登場する機体。
劇中ではただガンダムとしか呼ばれないが、ここでは後述のリアルPGガンダムになぞらえてリアルMGガンダムと呼称する。
ケロロ軍曹が私物として持ち込んでいたガンプラの1/100スケール(いわゆるマスターグレード(MG)である)「RX-78-2 ガンダム Ver.K」を、
ケロロ、タママ、ギロロ、モア、夏美の5人が協力して組み立て、振りかけたものを何でも兵器化してしまう「兵器化飲料ナノラ」を使用し、本物のガンダムへと改造したもの。
ジョイント部などはプラモのままだが実際に戦闘が可能。
ケロロが乗り込み戦闘し、突貫製作が祟ってかあっさり撃墜されるもコアファイターへ分離し冬樹が捕えられていた敵本拠への突入には成功した。
ラストシューティングのパロディも披露している。

◇ガンダムレディー

漫画「プラモ狂四郎」のスピンオフ作品「ホビーボーイ飛人くん」の、テレビマガジン1984年6月号に掲載された話に登場するガンプラ。
全身とシールドに花の模様がいくつも散りばめられており、アンテナの中心部と腰のVマークがハートになっている。
また腰部のパーツはスカートのごとく開く構造になっており、その下には苺パンツのような絵柄が描かれている。

飛人が友達のオサムくん・ユウちゃんと共に、ジオン少年隊の千田・林・渡辺と勝負をした際に、ユウが使用した(飛人は初期型ガンダム、オサムはガンキャノンを使用)。
渡辺のザクキャノンの攻撃を受けて姿を消し、倒されたと思われたが、渡辺をオサムが、オサムを林のプロトタイプドムが、林を飛人が倒し、
千田のザクが奇襲で飛人を追い詰めたところで崖の上に姿を見せる。
そして前述の苺パンツで千田を惑わせ、その隙に「ガンダムレディーフラワーぎり」なる急降下斬りを決めて飛人のチームを勝利に導いた。

◇リアルPGガンダム

スーパーロボット大戦Operation Extend」に登場する機体。出展は「ケロロ軍曹」になっており、上述の「超劇場版3」に登場したガンダムが元ネタ。
映画同様に「兵器化飲料ナノラ」を使用したガンプラなのだが、PGとなっているとおり、何故か元のガンプラが1/60サイズのパーフェクトグレードへと変更されている。
ゲーム中のグラフィックや戦闘演出はアムロが駆る通常のガンダムの物を流用しているが性能はやや異なっている。ケロロロボMk-IIと上手く使い分けよう。
通常は2章中盤で夏美が自軍であるコネクト・フォースに合流した際に偶然持っていた「ナノラ」を入手したケロロが製作するイベントが発生し使用可能になるが、
全8章パック、及びダウンロードカード版を購入した場合には特典として第1章でケロロが合流すれば即使用可能となる。

◇RX-78F00

ある時代にヨコハマで発見された「RX-78ガンダム」のパーツを、その時代の技術力で組み上げた実験機。
ハーフガンダムと同じく、たまたま発見された記録に無いオリジナルのRX-78の予備パーツをベースに組み上げた模倣機だが、
研究開発の為にわざわざ足りない部分は新規に製造しており、様々な領域の技術者が長い年月を掛けてガンダムの形に再構成していった為になんとミノフスキー・フライトまで搭載している。

現実においてはGUNDAM FACTORY YOKOHAMAで2020年に建造された、動く1/1ガンダムである。
かつて建造された1/1ガンダム、いわゆるお台場ガンダムは1stそのままの設定だったが、こちらは形式番号や素性も新たに設定されている。

RX-78F00 HMT

F00研究の過程でオリジナルのAIに残されていたデータからガンダム高機動型を再現したもの。
「HMT」とは「HIGH MOBILITY TYPE(高機動型)」の意味で「ハイマット」と読む。

木星圏のような高重力化を想定したと思しいブースターユニットを装備した試作1号機と、
プロトタイプガンダムを模したカラーリングと原典に近い装備を持つ試作2号機が開発された。

◇ガンダムEX

型式番号:RX-78(G)E

NetflixオリジナルCGアニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場。

終戦後の混乱で開発資料が全て破棄された為に詳細は不明だが、敵地深部への強行偵察や後方撹乱を主任務として運動性と行動時間を重視した試作MSの一種とされる。
何処となくガンダムEz-8を思わせるパーツが散見されるが、型式番号上はRX-78系列のようだ。ちなみにデザイナーはEz-8と同じく山根公利氏である。

何よりも特徴的なのはその外観で、作風の違いという点もあるが、ほとんど白一色の機械の骸骨といったような不気味な風貌は「白い悪魔」や「死神」と呼ぶに相応しい。
頭部のセンサーもおなじみのツインアイのように見える赤い6つ目と、かなり異形感が強い。
実際意図的に恐怖感を煽るデザインにされているらしく、白い外観は人の骨、ところどころ点在する赤い塗装部分は骨の隙間から見える内臓を意識しているとか。

強力なビーム兵器、生半可な攻撃の通らない堅牢な装甲、人間を思わせる滑らかな、かつ俊敏な運動性など性能も本家と同じくザクとは比較にならないくらい高い。
特に防御力はザクバズーカも通用しないと本家以上の対弾性を持つが、ヒート兵器は辛うじて通用する。

武装は頭部バルカン4門、ショルダーガトリング、ビームサーベル3本、ビームライフル、シールドなど、本家ガンダムに比べて固定兵装が強化されている。
これら以外に劇中ではジムが落とした陸戦用ロケットランチャーを拾って使用している。


◇白いガンダム


天郷2号

中国で造られたガンダムの偽物



追記・修正は、歴史に名を残したRX–78に敬意を示しながらお願いします。

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最終更新:2025年04月23日 23:30

*1 主な違いを上げるとハイパーバズーカを使用できない。対Iフィールドではガンダムに部がある。

*2 マグネットコーティング改修時のデータを参考にしているとされる。

*3 衝撃を受けた際に装甲がどのように変形するか観測しやすくするためのもの

*4 『THE ORIGIN』におけるコア・ファイターは普通の戦闘機

*5 ただし字幕付きだと「フィニックス」と名前が明かされている。