ナットレイ

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ナットレイ - (2015/11/07 (土) 04:15:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/10/02(土) 21:07:41
更新日:2024/03/20 Wed 19:18:35
所要時間:約 10 分で読めます




ポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン。


・データ


図鑑No.598
分類:とげだまポケモン
英名:Ferrothorn
高さ:1.0m
重さ:110.0kg

タイプ:くさ/はがね
特性:てつのとげ(接触技を受けると相手にHP1/8のダメージ)
夢特性: きけんよち(相手が一撃必殺技や自分の弱点となる技を覚えているかどうか分かる)

HP74
攻撃94
防御131
特攻54
特防116
素早20

テッシードがレベル40で進化する。


・概要


無数のトゲが付いた円盤状の体を持ったポケモンで、上部に先端が鉄の爪になった触手が三本生えている。

その触手は強力な武器となっており、巨大な岩を軽々と砕くほどの威力を持つ。
また天井に捕まり、獲物を待ち伏せする時にも使用される。


・ゲームでのナットレイ


進化前のテッシードは「電気石の洞穴」に登場。
ここでしか出現しないが、初見でタイプが分かりにくいうえなかなか硬く、クルクル高速で回るアニメーションもあり印象に残っている人は多いだろう。

一方でナットレイそのものは野生で一切登場せず、使用するトレーナーもいないためシナリオ的にはかなり地味な存在。
進化レベルも高めのため、しばらくしてからコイツの存在に気付くことが多い。

ORASではバトルリゾートの浜辺にいる女性が日替わりながらも使用。
初めてまともな使用トレーナーに恵まれた。


・対戦でのナットレイ


高い防御・特防を誇り、攻撃もそこそこな耐久型の能力を持つ。
一方で素早さは無いに等しく超鈍足。

草・鋼という初めてのタイプの組み合わせを持ち、ルンパッパユキノオーに続く氷が等倍の草タイプである。
氷が等倍である草タイプの耐性の優秀さは既にユキノオーが証明しており、同様に特殊の水タイプや電気タイプに役割を持ちやすい。
また鋼タイプ複合なためそれ以外の耐性面もかなり優秀で、なんと10個もの半減タイプを持ちラティオス等を筆頭に止められるポケモンはかなり多い。
毒・宿り木無効と対エルフーンに強いのも評価出来る。

技も割と優秀で高威力草技の「パワーウィップ」や鈍足な素早さを逆手に取った「ジャイロボール」
草タイプ定番の「やどりぎのたね」
優秀な状態異常技で地面タイプを呼びにくいため使いやすい「でんじは」
ジャイロと相性が良い積み技「のろい」
優秀な撒き技「ステルスロック」等々。

サポートからアタッカーまで割と何でもそれなりにこなしてくれる。
特性「てつのとげ」も地味に痛い。新アイテム「ゴツゴツメット」を持たせればHPを1/4も削ることができ連続技殺しにもなる。


まさに要注意耐久ポケの代表格である。


しかし耐性はメジャーだが弱点も炎と格闘と割とメジャーなタイプであるため過信は禁物。
特に炎は四倍なため繰り出す相手を間違えると消し炭にされる。
第五世代以降炎タイプに強力な者が多いうえ対炎用の「じしん」や「ストーンエッジ」を覚えてくれないのも厳しいところ。

第五世代当時は増えた虫・鋼タイプ、無論コイツも含めた対策として、役割破壊に大文字を入れる傾向が強まった。
火を吹くギャラドスや「めざめるパワー」(炎)を覚えたスターミー等も確認されておりメタゲーム次第ではかなり動き辛いポケモンになってしまったり…。


事実ナットレイの登場以後多くのポケモンがメタとしてめざパ炎を搭載し始めたおかげで、第五世代終盤のナットレイの使用率は初期と比べるとかなり落ち着いた。
というか通常のPTではほとんど見なくなった。

しかし今度は、最大の弱点である炎を半減してくれる雨パでの活躍が見込まれるようになった。
雨パのナットレイの要塞っぷりは酷いの一言。
また、耐性のおかげでナットレイ自身も雨パキラーだったりする。
ナットレイメタのために今度はめざパ炎ではなく「ばかぢから」が流行ったとかなんとか。




第六世代(XY)では環境が大きく変化。

まずはがねタイプの耐性が見直され、あくとゴーストが等倍に。
さらに特性による天候変化が5ターン固定となり、天候パーティ全体が弱体化。
雨パもめっきり数を減らし、雨パメンバーとしても雨パキラーとしてもお呼びがかかりづらくなってしまった。


しかしその一方で追い風となる仕様変更も。
  • くさタイプに眠り粉やキノコの胞子などの粉技、胞子技への耐性が追加。
  • 一部の特殊技の威力が下方修正され、役割破壊としての大文字の採用率が低下。
  • めざパの威力が60に固定。
  • はがねタイプが新タイプ・フェアリーに耐性を獲得、さらにはがねがフェアリーの弱点に。
…等々。特にめざパや特殊の大技の下方修正は耐久力に優れるナットレイとしては大きいところである。
役割破壊程度の大文字では落ちないケースが増えた。
特攻特化大文字とかは耐久調整をしなければ耐えられないが、そう言う相手からは素直に逃げれば良いので問題はない。
単独で活躍しやすくなったと言えるかもしれない。


更に第六世代では夢特性できけんよち追加。
弱点が少ないことに加え、第六世代からめざパ炎などにも反応するため、奇襲による一撃死を避けやすくなった。
接触技をけん制しにくくなるが、相手に引くか引かないかの読み合いを迫れる上、
特性が発動しなければ相手は接触技を躊躇うので、決して死に特性ではないだろう。
ただ、テッシードの時点では夢特性個体も通常特性と同じてつのトゲである上、
進化レベルが40と高いため厳選難易度が高く、面倒と言う理由で使わない人が圧倒的多数。
進化しないと夢特性かどうか判別できないため、フレンドサファリやGTS産のテッシードを親にして厳選するのは結構危ないことだったりする。
そこらへんの洞窟で捕まえた低個体値の個体から厳選するのが無難。
サファリ産やGTS産の高個体値を使いたい場合、特性の遺伝が関係しない♂個体のみ使おう。



ちなみに、旧GSルールのような禁止伝説級解禁の環境には非常によく刺さる。
禁止伝説級ではカイオーガを初め、各種伝説龍やミュウツーに有利であり、
苦手な相手はホウオウレシラムゲンシグラードンくらいである。
また、他の伝説メタで使われるであろうバンギラスウォッシュロトム、ルンパッパ、ユキノオーに強いのもポイント。
大抵の伝説は炎に強いので炎弱点はパーティーでカバーしやすい。
もし解禁戦の大会が今後開催されるならば対策必須であろう。



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