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じしん(ポケモン)

登録日:2011/03/20 Sun 15:26:36
更新日:2026/10/18 Sun 11:55:47
所要時間:約 3 分で読めます





地震の 衝撃で 自分の
周りに いるものを 攻撃する。

(『スカーレット・バイオレット』の技説明より)



じしん とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する技の一種。




◆わざの基本データ



初登場:第一世代
タイプ:じめん
分類:物理
威力:100
命中:100
PP:10
範囲:自分以外
接触判定:なし
追加効果:なし
備考:「あなをほる」状態のポケモンにも命中し、ダメージが2倍になる。(第二世代以降)
   「グラスフィールド」の影響を受けているポケモンに対しては、威力が半減する。
わざマシン:わざマシン26(第一世代 ~ US・UM/BD・SP)
      わざマシン41(LP・LE)
      わざレコード10(ソード・シールド)
      わざマシン149(スカーレット・バイオレット)
      わざマシン69(LEGENDS Z-A)



◆概要


初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場している技であり、
地面を力技で揺らし、文字通りの地震を起こして空中の敵以外の周囲にいるものに大ダメージを与える じめんタイプ の技。
なのでもちろん、1、2の…ポカン!で「じしん」を忘れても、自信喪失する訳ではない


◇解説

追加効果は無いが、威力・命中・PPの全てにおいてバランスが良く、タイプも攻撃面の相性に優れたじめんタイプと、安定した性能を持つ優秀な物理技。

優秀かつ強力なこの技が収録された「わざマシン26」は第三世代までだと『エメラルド』を除き*1一品物である事が多い。
第四世代でも一つだけしか拾えなかったが、バトルタワー(バトルフロンティア)の景品に含まれたため、BPさえあれば何個でも入手可能に。
…1個交換するのにBP80も必要なので気軽に入手できるようになったとは言い難いが、別ロムでの周回プレイを余儀なくされていた過去世代と比べれば入手性が改善されたと言える。

じめんタイプであれば、進化するとじめんタイプでなくなるツチニン、ガマガル、ノノクラゲ/リククラゲ以外は全員習得可能。*2
他のタイプでも地面に足がついていてある程度の体重があればかなりの確率で覚えられ、特殊じめん技の代表である「だいちのちから」とは普及率に圧倒的な差がある。

第四世代まではほとんどの最終進化系、禁止級伝説のポケモンが技マシンで覚えられたが、第五世代以降はこれらに該当するポケモンであっても「じしん」を覚えられないポケモンが度々登場するようになった。

特に御三家のみずタイプに至ってはエンペルト(第四世代)を最後に誰も覚えることが出来ないという状況が続いている。
フシギバナやギャラドス、カイリュー(いずれも第三世代)、ツンベアー(第九世代)など、後の世代になって初めて「じしん」を習得可能になったポケモンも結構いる。

わざマシン技のため、過去世代では「じしん」を覚えた♂のポケモンから他のポケモンへとタマゴ経由で遺伝させ、貴重な「わざマシン26」を節約して「じしん」を覚えさせる方法も昔から取られてきた。
しかしギャラドスやメタグロス等、サブウェポンに「じしん」が欲しいポケモンだと進化前の段階では「じしん」が覚えられないために、タマゴ経由だとこの技を遺伝させられないポケモンも少なからず存在する。
こういったポケモンの場合は進化後に「わざマシン26」を直に使って覚えさせる必要があり、どのポケモンに使うべきかプレイヤーを悩ませてくる。


その一方、レベルアップで「じしん」を覚えるポケモンは以前はじめんタイプですらそれ程多くなく、第一世代で自力習得が可能だったポケモンはダグトリオ系統・ゴローニャ系統のみで、それ以外のじめんタイプ等のポケモンに覚えさせる為にはわざマシンが必須だった。
以降は世代が進む度に初登場時は自力では覚えられなかったサイドン系統やサンドパン系統、イノムー系統等をはじめ、自力習得可能なポケモンも多くはなってきたが、それでもガラガラ系統 や ニドキング・ニドクイン、ガブリアス系統 のように現在でもわざマシン経由でないと覚えられないじめんタイプもいる。
逆に非じめんタイプでありながらレベルアップで「じしん」を覚えるポケモンも数匹存在し、進化前はじめんタイプであったバンギラスのほか、ゴーゴート、ガチゴラス系統、キョジオーン系統、ミミズズ、ヘイラッシャ(Z-A)*3、テツノイバラが該当する。

なお、タマゴわざの中に「じしん」が含まれていたのは第四世代のコータスのみ。
彼はこの技をわざマシンからでも普通に覚えられるポケモンだった(わざマシン技としての技遺伝も勿論可能)ので、何故含まれていたのかは謎。第五世代以降は削除されている。


◆対戦における「じしん」


高威力を持ちながらデメリットが見当たらないため、対戦では世代を超えて高い採用率を誇る定番の技。

特に強力な耐性を持つ はがねタイプ に有効なことや、唯一 でんきタイプ の弱点を突けることが大きく、物理型ポケモンのサブウェポンとして重宝されている。

それ故、『「じしん」を覚えられない』という理由だけで「物理アタッカー失格」のレッテルを貼られることも少なくない。

『ルビー・サファイア』までは攻撃技の物理・特殊がタイプごとに決まっていたため、一致技が特殊攻撃の物理型ポケモンは、「おんがえし」とこの技、もしくはタイプ一致の「めざめるパワー」でしか攻撃力を活かせないことも多々あった。


このように初代から人気の技だが、時代が進むにつれて強力な ひこうタイプ のポケモンが増えたり、特性『ふゆう』、アイテム『ふうせん』が登場し、相手にノーリスクでポケモンを交換される危険が増えた。
特にこちらがこだわり系アイテムを持っている場合は退かざるを得ず、相手に1ターン自由な行動を許してしまう。

また第六世代から登場した「グラスフィールド」には『技「じしん」の威力を半分にする』という効果があるので、『グラスメイカー』を持つカプ・ブルルとゴリランダー、「ダイソウゲン」を使うポケモンと「じしん」持ちは極めて相性が悪いといったデメリットも存在する。


現在では物理技のバリエーションも大幅に増え、同じく威力や攻撃範囲の優秀な「ストーンエッジ」「ばかぢから」等サブウェポンとしてのライバルも増えている。

しかし、それらも命中率やデメリット効果等の問題があり安定感では「じしん」に及ばないこと、何より「じしん」は覚えられるポケモンが多いことから未だに一定の人気を保っている。


一方ダブル・トリプルバトルでは自分以外の全てのポケモン(味方含む)をまとめて攻撃する無差別攻撃となる。

一見クセが強いように見えるが、「まもる」を使ったり、使用者の相方をひこうタイプや特性『ふゆう』持ちにすると強力な全体攻撃技として扱えるため、
ダブルにおいて必須のメジャー技…だった。
第三世代の頃は今と違い 味方を巻き込む全体攻撃は威力減衰しない 為、とりあえずぶっぱしてるだけで非常に強かった。


しかし、強すぎたために案の定弱体化され、第四世代以降は威力が75%に低下してしまうことに。

じめん技の中では基本性能、そして何より普及率の面でダントツに恵まれているため、結局ダブルトリプルでもじめんタイプはこの技が主力であるが、
「ホネブーメラン」「ドリルライナー」「じだんだ」「10まんばりき」などのダブルバトルだと相互互換である技が次第に増えてきた関係で一強ではなくなっている。

ぶっちゃけシングルほど強くないので、これに頼らざるを得ないじめんタイプ以外での採用率はシングルと比べると明らかに低い。
ランドロス(けしんフォルム)のように特攻も高めのポケモンなら両刀気味にして「だいちのちから」を採用するという選択もあり得なくはない。

また、ひこうタイプを始めとしたじめんタイプを無効にするポケモンに注意。
無効にできる味方が多いということは無効にする敵も多いということである。
相手も同じ戦法を使おうとする可能性は高いし、メジャーな戦法なので普通に対策される可能性も高い。
ダブルバトルの頂点に君臨するのが じめん/ひこうの複合であるランドロス(れいじゅうフォルム) のため、見る機会も無効化される機会も非常に多い。


第七世代では Zワザ により単体高火力技として全体技と単体技とで打ち分けできるようになり採用率が上がった。
まともな一致技のなかったダブルのガブリアスが歓喜したとか。結局30位圏外に飛ばされたが


第八世代になるとそのダブル性能で優れる「10まんばりき」がバラまかれてしまい、ダブルではあまり見なくなった。
一応 ダイマックス をした味方の『じゃくてんほけん』を発動させるコンボがあるが、より威力の低い「じならし」もある為なかなか難しいところ。


第九世代では『LEGENDS アルセウス』で登場したじめんタイプ版「インファイト」である「ぶちかまし」の威力が100→120に強化され、じめんタイプの非専用技最高火力の座から陥落した。
とはいえ無反動技としては火力トップなのは相変わらず。


なお、アニメとは異なり、ゲームの本編作品で使用不可技となっているのは『LEGENDSアルセウス』くらい。



◆アニメにおける「じしん」


現在のアニポケでは「じしん」及び「マグニチュード」「じわれ」は 使用禁止技 となっている。

これは作中のルールによるものではなく、製作上の暗黙の了解で意図的に「じしん」を使うのを避けているから。
この方針はサトシからリコロイに主人公が変更されてからも変わっていない。


その理由は、2004年11月に放送予定だった『アドバンスジェネレーション』編 第101話「ゆれる島の戦い!! ドジョッチvsナマズン!!」が 新潟県中越地震の影響でお蔵入りになってしまったからとされている。

これより前の回(無印編におけるサトシのケンタロス等、AG編の第70話に登場したセンリのケッキング)では使われていたが、この回以降「じしん」系の技はアニメに一切使用されなくなった。
被災者への配慮や、不謹慎なので自粛というお決まりの対応であるが、それ以外にも、アニメ製作はそれなりにお金と労力がかかるので、パアにされるくらいならあらかじめ手を打っておく…というのもあるだろう。


但し似たような技の「だいちのちから」「じならし」「グランドフォース」「じだんだ」はセーフ。
『地面を揺らす攻撃』自体はOKなのか、 かくとう技の「アームハンマー」で地面を叩いて揺らすという戦法が取られた事もあった。
詰まるところ、あくまで現実の地震を思わせる名前の技だけがアウトなのかもしれない。

これによってアニポケにおけるじめん技はかなりレパートリーに乏しいことになっており、どんなポケモンでもじめん技を使うならまず「あなをほる」が率先して使われる。
それ以外だと「ドリルライナー」「10まんばりき」などが使われる傾向にある。*4

じめんタイプであるのに「あなをほる」が使えないポケモンは扱いが悲惨なことになりやすい。ドダイトスなんかはそれが顕著。
サトシのゴマゾウも『金銀』編では普通に「じしん」を使っていたが、再登場してからはじめん技自体がラインナップから外れている。


…後の2011年に1時間スペシャルとして放送されるはずだった長編「ロケット団vsプラズマ団!」が東日本大震災の影響でお蔵入りになったことを考えると、「じしん」だけでなく建物崩壊禁止なども考慮しなければならないかもしれない。
つくづく、運が悪いというか何というか…。
だがXY&Zでは、ジガルデを模した巨大像がミアレシティを大破壊するシーンが普通に描かれているので、そこは杞憂に終わっているようだ。

なお、AGまでの再放送で「じしん」が登場する回では修正などはされず、当時のまま放送されている。



◆『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズにおける「じしん」等


  • じしん
シリーズ最初の作品『青・赤の救助隊』から一貫して「自分を除く、部屋中のすべてのポケモンにダメージを与える」という部屋全体攻撃技。

モンスターハウスに対して効果的…と思うだろうが、特性『ふゆう』などを持っていない味方を容赦なく巻き込んでしまうので、必然的にメンバー編成を縛られたり、足手まといの役立たずエスコート対象の味方を誤爆で倒してしまいかねない事から想像以上に使いにくい。
それ以前に『青・赤の救助隊』と『時・闇・空の探検隊』では威力がさほど高くない上に、命中が低いせいで敵に当てづらいという本家ポケモンシリーズの使い勝手の良さはどこへやらな残念性能と化している。
また、ポケダンシリーズの初期作品では飛行タイプにも「じしん」を始めとした地面タイプの攻撃技で(効果いまひとつという形ではあるが)ダメージを受ける。なので特性「ふゆう」以外のポケモンは常に巻き沿いを食らう可能性あり。
「じしん」以外の部屋全体攻撃技を覚えられないポケモンはコレを採用するしかないが、敵だけを攻撃できる部屋全体攻撃技「こなゆき」「ぎんいろのかぜ」「ねっぷう」を覚えたポケモン達に比べると使い勝手は数段劣る。

こちらが使う技としては最初期だと微妙極まりなかったが敵が使ってくる分には誤爆を恐れず、大所帯で冒険したり突入したりするこちらをまとめて吹き飛ばそうとしてくるので厄介。
リメイク作品である『救助隊DX』ではクリア後ダンジョンの仕様上、他の敵を同士討ちで倒した敵のポケモンが覚醒状態になって(ポケモンによってはメガシンカする)、さらに惨劇を起こしかねない。

『マグナゲート』以降の作品では部屋全体技としては威力も命中も高くなり、特に『超』においてはレベルリセットダンジョンにて技マシンとして床落ちしている。
味方を連れる機会の多い『救助隊DX』と比較すると単騎プレイに向いている分、お世話になる機会も多いだろう。

  • マグニチュード
同じく部屋全体攻撃技だが、こちらはランダムで固定ダメージを与える効果。
この固定ダメージは地面が弱点のポケモンには増加し、地面に耐性のある草タイプや飛行タイプのポケモンが受ければ減る。
敵が使う技としてはダグトリオやバクーダがこちらと隣接した時にぶちかましてくる恐怖の博打技。
レベルリセットダンジョンにて地面を弱点とするポケモンがマグニチュード10なんて食らった日には、ほぼ即死。

  • だいちのちから
第四世代準拠となった『時・闇・空の探検隊』から新規追加された地面タイプの攻撃技。
本家ポケモンシリーズでは敵1体を攻撃する特殊攻撃だが、ポケダンシリーズでは部屋にいる敵全体を攻撃する技。味方を巻き込まないため「じしん」よりも格段に扱いやすい。

敵としてはニドクインやマグカルゴ、バクーダなどが使用。
特にニドクインは石進化ポケモンなので初期技候補が少なく、コイツと同部屋内にいると遠慮なくバカスカ撃って来る。地面弱点のポケモンが食らい続ければどうなるかは言うまでもない。






追記・修正は「じしん」のある方にお願いします。

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最終更新:2026年10月18日 11:55

*1 「かいていどうくつ」で拾える物のほか『ものひろい』で複数入手可能。但しレベル依存により Lv.91から Lv.100の個体限定かつ拾ってくる確率自体も 1% と物凄く低い。一応カードeリーダー+を連動してのトレーナーヒルにて特定のカードの組み合わせで好タイムを叩き出せば「わざマシン26」を確定かつ半無限入手可能。

*2 ちなみにノノクラゲ/リククラゲは「じしん」だけでなく、「あなをほる」や「じならし」等他の物理じめん技も一切覚えない。

*3 『LEGENDS Z-A』では自力習得技となり、Lv.56で覚える。さらにLv.67で「じわれ」を覚える。

*4 一方習得者が現在はそれなりにいる「ぶちかまし」はアニポケだと意外にも今現在はまだ使われていない。