クロスボーン・ガンダムX1

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クロスボーン・ガンダムX1 - (2019/02/08 (金) 09:36:18) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/23(土) 01:21:13
更新日:2023/11/23 Thu 01:57:16
所要時間:約 14 分で読めます





奇跡を見せてやろうじゃないか!



型式番号:XM-X1(F-97-1)
所属:新生クロスボーン・バンガード
建造:サナリィ
生産形態:試作機
頭頂高:15.9m
本体重量:9.5t
全備重量:24.8t
装甲材質:ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
ジェネレーター出力:5280Kw
アポジモーター数:34
スラスター推進力:25t×4(最大30t×4)

●武装
  • バルカン砲×2
  • ザンバスター×1(バスターガン×1、ビームザンバー×1)
  • ビームサーベル(ビームガン)×2
  • ヒートダガー×2
  • シザーアンカー×2
  • ブランドマーカー(ビームシールド)×2
  • ABCマント×1

搭乗者
キンケドゥ・ナウ
トビア・アロナクス
ウモン・サモン


サナリィが新生クロスボーン・バンガードの要請を受け、「木星」の環境に耐えられるように開発した超高性能MS。
『XM-X』という型式番号が付いているが、サナリィ社内における型式番号は『F-97』、
すなわちガンダムF90ガンダムF91などと同様に『フォーミュラ計画』に属する機体である。
これは「実験機のテスト」のためとはいえ「宇宙海賊に協力している」という事実を隠すためであり、後の量産化まで見据えての隠蔽である。
F91の後継機という事もあって、バイオコンピュータは搭載していると思われる。*1

最大の特徴は背中に広がるX字のスラスター。
従来の「全身にマイクロバーニアを配置することで高い機動力を生み出す」方法を使うと高重力の木星圏では、

推力の高いバーニアを使用

大型ジェネレーターが必要

機体重量が増加

重量化のため、さらに大型のバーニアg(ry……

完全な悪循環である。

そこでサナリィスタッフは「大出力メインスラスターをフレキシブルに可動させて方向転換を行う」という新しい方法を考え出し、
機体重量を抑えながらも機体の強度アップと高機動化の両立に実現に成功した。
足裏にアポジを付けないという大胆なMSは希である。
技術的にはビギナ・ギナ等の旧クロスボーン系MSのノズル技術を発展したものを採用している。

更に海賊軍が人員の少ないことに配慮し、『コアブロックシステム』を搭載してパイロットの生還率を高めている。
なお、コアブロックのドッキング方式はクラスターガンダムで培われた『ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ』を採用しており、フォーミュラ計画の系譜であることを示している。

また「無益な殺生をしない」という海賊軍の戦闘思想により、
クロスボーン・ガンダムの武装はより相手の生存率の高い『接近戦』に比重がおかれた物が装備されている*2

ただ、接近戦に耐えうるように装甲が厚くする為ダクト部の面積が抑えられており、
機体加熱を抑えるため頻繁に頭部マスクの展開・排熱が行われる。
また、明言こそされていないがバイオコンピュータの冷却も兼ねていると思われる。

このようにF97シリーズは宇宙世紀133年代において非常に高い性能を持ちながらも、
接近戦を主体とした設計思想や武装、機動力などから、他のモビルスーツと比較して乗り手を激しく選ぶため、
並のパイロットでは性能をフルに引き出すことができない機体となっている。

同系機として黒色のX2水色のX3銀色のXO、量産型としてフリントが存在する。
これらは細かい差異こそあれどほぼ同一機と言っても過言ではないため、それぞれの機体間でパーツを使い回すorミキシングすることができる。



●武装
  • バルカン砲
頭部に2門内蔵。

  • ザンバスター
いわゆる「ビームライフル」。ライフルとしての性能は標準的だが、
ビーム剣「ビームザンバー」とビームガン「バスターガン」の二つに分割出来る。
また先端に先込め式の実弾頭を取り付けることで、簡易的なグレネードランチャーとしても機能する。
作中終盤では核弾頭を装着してジュピトリス9を大破させた。

  • バスターガン
フリントロックピストルのような形状をした、小型ビームガン。
威力はザンバスターに比べると劣るが、取り回しに優れる。
ザンバスター時では、照準器・銃身・フォアグリップを構成する。

  • ビームザンバー
アームガードの付いた大型ビーム剣。本機(およびクロスボーンシリーズ)の代名詞と呼べるメインウェポン。
ビームを一方向に加速することで通常のビームサーベル以上の切断力を持ち、ビームシールドすら両断出来る。
ザンバスター時では、グリップ・銃床を構成する。
名前の由来は「斬馬刀」からだが、その外見は海賊が用いる剣「カトラス」を髣髴とさせる。
ただし本編中で発振されるビーム刃は直剣状のものであり、カトラスのような曲剣状のビーム刃は立体化の際のアレンジによるもの。

  • ビームガン/ビームサーベル
コアファイターの機首部に装備されたビームガン。
本機とドッキングすると、肩に収納されビームサーベルとして機能する。部位的に全然違う位置にある気もするが
また肩に収納された状態でも、ビームガンとしても使用可能。
作中の描写からビームマシンガンレベルの連射ができるようだ。

  • ヒートダガー
ふくらはぎに仕込まれたダガーナイフ。
スラスターの排気熱で加熱することで高い威力を生む。
足の裏にはこれの射出口が存在し、飛び道具のように使ったり、飛び出した状態で固定してスパイクのようにしたりできる。

  • シザーアンカー
フロントスカートに仕込まれた鎖付きのハサミ。
「武器(主にビームザンバー)を掴む」「敵を捕縛する」など用途は多岐に渡る。

  • ビームシールド/ブランドマーカー
両腕に装備したビームシールドデバイス。
またビームを収束させることでビームスパイク「ブランドマーカー」として機能する。
ブランドマーカーの名は、スパイクを打ち付けることでX字の刻印が残ることに由来する。
F91と同じように展開したまま取り外すことも可能。
キンケドゥはヴェスバーを防御するため、展開したまま取り外したビームシールド二枚を撃ち抜かせて威力を減退させた上でビームザンバーで受け止めるという離れ業を披露している。

  • ABCマント
耐ビームコーティング(Anti Beam Coating)マント。
ビームを受けた瞬間に気化することでビームを無力化する防御装備。
通常のMSに装備させる場合、人間のように纏わせるとスラスター噴射を妨害してしまうために脚など一部にしか装備できないが、
クロスボーン・ガンダムのフレキシブルスラスターであればマントがスラスター噴射の妨げとはならないため、ほぼ全身を覆うような形で装備出来る。
メタ的には作画を短縮するための形態(スラスターを描かずにすむ)である。
この設定上、近年のゲーム作品でよく見られるマントからX字のスラスターが付き出したクロスボーン・ガンダムというのは原作では有り得ない姿である。*3
標準的なビーム兵器であれば5~6発(ヴェスバーなら1発、カングリジョのメガ粒子砲だと貫通)は耐えることが出来るがかなり高価。そのくせ基本的には使い捨てという金食い虫でもある。

排熱のためゴァッと開ける部分。振るわれたヒートダガーすらくわえ込むほど力が強い。
人の口の様に開くため、まるでモビルスーツの感情が高ぶったかのような演出がされる事もしばしば。

  • ビリー
オウムの形をした偵察メカ。サイコミュでコントロールするが、サナリィはアナハイム社と比べてサイコミュ技術のノウハウが無いため、使用の際は使い手が操作に集中しなければならない。
木星戦役の初期の頃に使われたものの、トビアが加入してから(=本編以降)は使用されなかった。
その後、木星戦役から36年後にブラックロー運送の倉庫に眠っていたものが掘り起こされ、内部の記録ユニットを爆弾へと詰め替えて、誘導爆弾としてX-13のパイロットであるニコルによって使用された。


●劇中の活躍
新生クロスボーン・バンガードのエース『キンケドゥ・ナウ』の機体として登場。
敵の新型MA「カングリジョ」を瞬殺し、対クロスボーン・ガンダム用に開発された新型機「クァバーゼ」「トトゥガ」「アビジョ」を操る
『死の旋風隊(デスゲイルズと読む)』との戦いでは、1対3の不利な状況かつ、両腕を切り落とされ中破しながらも引き分けに持ち込むなど、
パイロットの技量も合間って凄まじい力を発揮した。



《クロスボーンガンダムX1改》
長大なリーチと破壊力を持つ「スネークハンド」を持つ『クァバーゼ』に対抗するために新装備「スクリューウェッブ」を装備した形態。
本体のスペックに変更はないが、収納するのにリアスカートにあったシザー・アンカー用のチェーンの収納スペースを利用しているため、
シザー・アンカーは使えなくなった。

  • スクリューウェッブ
スネークハンドに対抗するために技師長の「相手より長い武器を使えばいい」というアイデアを元にして作られた武器。
攻撃力はスネークハンドには劣る。
非常に長大な鞭で、先端が高速回転することで凄まじい破壊力を生む。


●劇中の活躍
開発直後に連邦軍のF91部隊に襲撃を受け、隊長機の青いF91を何とか退けるもメインカメラが破損してしまう。
続けて、木星帝国に下ったザビーネX2改に襲撃を受け、何とか善戦するがとある事に気を取られた隙にコクピットをビームサーベルで貫かれ地球へと墜ちて行った……

が、

なんとその状態でビームシールドによる大気圏突入を行いそれを成功させ、キンケドゥも重傷を負いながらも生還。
死の旋風隊に襲われピンチに陥ったトビアを救出に向かい、スクリューウェッブで遂にクァバーゼを撃破した。

その後、木星帝国の大軍勢に大気圏を突破しながら奇襲を敢行。
狂気に駆られ暴走するザビーネと死闘を繰り広げ、紙一重の差で勝利し長年の因縁に決着を付けた。
地球に落ちていったトビアを救い出し、哀れな幻を見るドゥガチに最後の一撃を下した。



《クロスボーンガンダムX1改・改》
通称『スカルハート』

キンケドゥからトビアに受け継がれたX1。
胸のクロスボーン・バンガードの紋章がX3同様のドクロのエンブレムに変わった。
これは、海賊ではあるが貴族主義とは無縁となったクロスボーン・バンガードがその紋章代わりに施したもので、
ガトリング砲をもつX3とは異なり完全な飾りである。
右前部腰アーマーに「シザー・アンカー」を、左後部に「スクリュー・ウェッブ」を装備していることから、X1とX1改の中間的機体となっている。

  • ピーコックスマッシャー
新たに作られたボウガン型多連装ビームガン。展開式のフレームに九つのビーム砲を取り付けたもので広範囲に攻撃出来る。
フレーム部のビーム砲は使い切ったらフレーム毎交換する必要がある。


●劇中の活躍
表沙汰にならないような危ない事件を秘密裏に解決する姿から「スカルハート」なる謎のMS伝説を生み出した。
だが月面で「影のカリスト」の駆るMS『コルニグス』との戦闘で中破してしまう。




おまえは死を恐れていないんじゃない!
それ以上に恐ろしいものから逃げ出したいだけなんだあーっ!



《クロスボーン・ガンダムX1 パッチワーク》

コルニグスとの戦闘で中破したスカルハートを残っていたX3のパーツを使い修復した機体。
いわばX1とX3の「ニコイチ」であり、「パッチワーク」という愛称も黒と水色のまだらとなった機体から。
X3のパーツを使ったことでIフィールドや胸部ガトリング砲が使用可能となった。
またイカロス回収作戦の為に「アンカーシールド」が取り付けられた。


●武装
  • アンカーシールド
先端部に「ワイヤーフック」が取り付けられた小型シールド、先端部はアンカーの様に射出する事が可能。
元々は連邦宇宙軍がデブリの排除などに使っているものであり、ハリソンから拝借する形で追加された。そのためデブリから身を守る盾として頑丈な造りとなっている。
しかしトビアにかかれば、ただのワイヤーフックもトリッキーな武器に早変わり。
左腕のIフィールド発生器カバーの上に装着されているが、カバーの開閉及びIフィールドの発生を妨げる事はない。


●劇中の活躍
サポートメカ「ノッセル」で地球に降下し、ギリを仲間にしようと接触した際に現れた木星軍と戦闘。この時はベルナデットが操縦していた。
続くグレートバレーでの戦闘ではギリの量産型クァバーゼ、ミノルの量産型F91と共に影のカリストのインプルース・コルニグスと交戦。
圧倒的な力の前に防戦一方だったが切り札のIフィールド・ハンドで逆転に成功。

最終的に影のカリストの油断でかろうじて勝利するも、片腕を失い中破した。
なお、EXVSで色んな意味で有名になったトビアの「コノシュンカンヲマッテイタンダー!」はフルクロスではなくこっちでの台詞。 

ちなみに地上での移動の際はorzの体勢で運ばれていた。




もって……くれよX1!
もってくれっ!フルクロス!


《クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス》

グレートバレーでの戦闘の末、中破したパッチワークを『鋼鉄の七人』作戦のため修復し、可能な限り強化した機体。
X1とX3のパーツはもちろん量産型のフリントや残っていたABCマントの破片をも全て利用しており、
文字通りの『最後のクロスボーンガンダム』である。……はずだったんだけどね。

最大の特長は両肩と胸部に取り付けられた巨大装甲板「フルクロス」である。
これは破砕し使い物にならない切れ端を含むABCマントを積層した多重防御兵装である。
両腕にもビームシールド/ブランドマーカーを装備し、防御態勢は万全。
「突撃作戦」のためとはいえ、この圧倒的なまでの防御力は明らかに異常と言える。

また武装も桁違いに多く、「バルカン砲」「ビームサーベル」「胸部ガトリング砲」「ヒートダガー」
「シザーアンカー」「スクリューウェッブ」を内蔵。
更に「ムラマサブラスター」、「ピーコックスマッシャー」を携行している。

無数の武器を携え、巨大な外套を纏ったその姿はまさしく「海賊の頭」である。


●武装
  • ムラマサブラスター
14基のビームサーベルとブラスターガンで構成されるマルチウェポン。X3の使っていた物と同一の武器である。
ピーコックスマッシャーの存在がある為かブラスターガンとして使われたのはシンヴァツを攻撃した時だけで、
ほとんどは14基のビームサーベルを展開したモードで使われている。

  • フルクロス
切れ端含むABCマントを掻き集め積層化、更に二基のスカルヘッドユニットで構成される対ビーム用防御ユニット。
上半身はおろか首から下全てを覆いかねない大きさだが、
練りに練られた装着方法とスラスター内蔵のフレーム、そしてユニット自体に可動軸を設けた事でX1本来の機動性が殺される事はない。
当初はヒートカッターも内蔵される予定だったらしい。

  • スカルヘッドユニット
両肩に取り付けた大出力のIフィールドジェネレーターを二基ずつ、計4基搭載したドクロ型ユニット。
エネルギーと冷却が続く限りIフィールドを張り続ける事が可能だが、防御範囲は狭い。
非正規な使い方ではあるがナックルガードとしても使用可能。


●劇中の活躍
「鋼鉄の七人」作戦に投入され、多数の木星軍MSを撃破。

『最大稼働モード』を限界まで使用し、防御行動を捨てた上で光のカリストのディキトゥスと激突。
常人が立ち入れぬ領域で激戦を繰り広げ、満身創痍になりながらもムラマサブラスターで一太刀を入れ、これを撃退。
コロニーレーザー「シンヴァツ」も破壊した。

その後、もはや戦う意味も大義名分も失ったディキトゥスと「私闘」を展開。
ブランドマーカーで最後の一撃を叩き付け倒すも完全に機能を停止、エウロペによってシンヴァツの外へ放り出された。

直後にシンヴァツは爆発、機体はその余波で殆ど原形を留めないほどに大破。消息不明となる。

なお、その後大破した機体が発見されたが結局パイロットの"トビア・アロナクス"は発見されていない。



■立体物
『鋼鉄の7人』までのクロスボーン・ガンダムシリーズにおける顔役という事を考えても、非映像作品としては異例とも言えるほど立体化の機会に恵まれている。
多様な武器を持つことや、原作でのアクションシーンの多さから、キット映えするというものあるだろう。
あとX1を作れば金型の使いまわしで他のクロスボーンガンダムも作れるから

ガンプラとして初の立体化は、ゲーム『SDガンダム G GENERATION F』への参戦に伴い、BB戦士のフォーマットで発売された(Gジェネシリーズ名義)。ビームザンバーとザンバスターが付属。
また、2018年から展開されている『SDガンダム クロスシルエット』では、ファーストガンダムナイチンゲールと共に第一弾として発売された。顔が大きいSD頭身なのでフェイスオープンギミックもしっかり搭載。
クリアパーツは付属しないため武装がやや寂しいことになっているが、実は後述のHGUC版のクリアパーツを流用することが出来る。
また、背面スラスターのサイズがHGUC版とほぼ同等なので、ちょっと改造するとHGUC版のクロスボーンガンダムにバランスよく装着できる。
というか、クロスボーン・ガンダムシリーズの作者である長谷川先生が改造方法も含めて自身のブログで紹介しているので、興味があれば見に行ってみよう。

リアル頭身としてはMGが最初に発売された。各種武装を完全再現しており、ABCマントが付属。
各種パーツの差し替えでX1改やスカルハートも再現可能(ピーコックスマッシャーは付かないが)。
ただし、カトキハジメの手によって漫画版のデザインからそれなりに手が加わっている(いわゆるVer.Ka)。
分かりやすいのはX字スラスターの先端部や胸部髑髏マークの顎の有無だろう。
フルクロス仕様も新規パーツを追加する形で発売された。
基本的には前述のVer.Kaだが、頭部は新規造形になっており、より原作のデザインに近づいている。
胸部の髑髏も顎無しバージョンが選択可能で、こちらもより原作デザインへと近づいているが、逆にフルクロスにはアレンジが加わっている。
ビームシールドやピーコックスマッシャー、ムラマサブラスターも付属するが、X1のマントは付かない。
設定通りスカルヘッドユニットを腕に装着する事もできる。

HGではHGUCでX1が登場後、フルクロスもビルドファイターズトライ仕様(Ver.GBFT)で登場。プレバン限定で改やスカルハートも販売された。
デザインはMG版のVer.Kaを流用してるようで、原作そのままのデザインというわけではない。
可動域は近年のガンプラらしく充分なものがあり、原作における各種アクションシーンの再現にも苦労しないだろう。
シザーアンカー、スクリューウェッブ、ABCマントは一般販売の素X1には付属せず、他のプレバン限定販売の各種クロスボーン・ガンダムに付属している。売り方が汚い。
フルクロスも一般販売だが、機体色が通常の白からパールホワイトになっており、原作のフルクロスとはだいぶイメージが異なる。
フルクロスを装着するとウリである可動域が狭まってしまうのは難点か。重装備系の宿命ではあるが。
武装は素のX1に付属する物に加えて、ピーコックスマッシャーとムラマサブラスターが付属するのだが、
両方とも成型色一色の大変残念な仕様なので、塗装をしようと思うなら覚悟をしなければならない。
それとムラマサブラスターはクリアパーツを装着すると重くなる(+場所を取る)ので、手の甲がポロリしたり肩が下がってしまう事がある。その場合は補強してやると良いだろう。

なお、HG、MGに共通することだが、フルクロスと頭部のアンテナパーツを取り外せば容易にスカルハートを再現できる。
また、X3(HG/MG共にプレバン限定)とミックスすればパッチワークも再現可能。フックシールドはさすがに自作するしかないが。
ただ、上記の様にHGフルクロスは機体色がパールホワイトなので、何らかの工夫は必要である。


フィギュアではGFFとROBOT魂で発売。
GFFには不織布と塩ビ2種類のABCマントが付属。
ROBOT魂はデザインを原作に寄せており、のちに発売されたフルクロス版も各種ガンプラ版と違ってスカルヘッドユニットがフルクロスに隠れない位置にあるため、原作の設定画等へさらに寄せられている。
また、METAL BUILDでX1が登場予定。
海賊っぽい豪奢なアレンジがされているほか、新規装備としてオウム型偵察メカのビリーが追加されている。



■ゲームでの活躍

Fから参戦。
GジェネオーバーワールドではX1・X1改・スカルハート・パッチワーク・フルクロスと全てが参戦。
スクリューウェッブやグレネードなどバランスの良い武器を持つが、X2やX3に比べると若干パンチ不足。

が、フルクロスになると話は別。スカルヘッド・ナックルガードやピーコックスマッシャーで高い火力を得られる。
そしてなにより硬い。
素の防御値がすでに35と高めなのに、Iフィールド・ビームコーテイング・フルアーマーシステムを搭載している。
ビームに対してはほぼ無敵、実弾や必殺技も30%のダメージカット。
ここまで来ると、もはやMSサイズの機動要塞である。

第2次αVXに参戦。
第2次αは高い性能と早い参入を持つが、全体攻撃が重要な小隊システムでありながらそれを持たず、かなりクセが強い。
換装でマント有りとマント無しが選べるのだが、マント有りにすると全武器P属性になる代わりに
必殺技のビームザンバー連続攻撃が使用不可となり、マント無しにすると連続攻撃が使える代わりに
なんとスクリューウェッブ追加まで射程1の武器にしかP属性が付かなくなる。
原作でも戦闘で頻繁にマント脱いでたんだから、戦闘中マントパージとか有ってもよかったと思うのだが…
なお、あろう事かビームザンバー連続攻撃はX3のムラマサブラスター連続攻撃よりわずかに攻撃力が高い。X3ェ…

Vではスカルハートとフルクロスが登場。
スカルハートは第2話で参入し、マントはないがフル改造すると格闘武器全てにバリア貫通効果が付きクリティカル率が上がる。
また第3話でビームザンバー、第32話以降でピーコックスマッシャーが追加される。
最初はトビアが乗っているが途中でキンケドゥが再び乗ることになり、トビアはフルクロスに乗り換えとなる。
この時キンケドゥのスカルハートはビームザンバーとピーコックスマッシャーの威力が上がっていて、その時点における量産型F91の改造をそのまま反映する。
一方、フルクロスはトビアが乗っていた時のフルクロスの改造を引き継ぐ。
ちなみに本作のフルクロスは三つの世界の技術を取り入れつつスカルハートの予備パーツから新たに組み上げられたという設定である。

Xでも引き続きスカルハートとフルクロスが登場。宇宙ルート22話にてスカルハートで参入。
基本性能はどちらもVからほぼ変更なし。スカルハートは最初から全ての武装が使える。
今作のトビアは本編以後鋼鉄以前の時間軸から召喚されており、フルクロスはヘルメスの薔薇の設計図から再現されたという設定。
カスタムボーナスで高いクリティカル補正を持つことと、NT能力を必要としないこと、更に今作ではHi-νガンダムナイチンゲールが入手できるため
トビアが他のNT専用機に乗り換えて、天才スキルで高いクリティカル率を誇るクリム・ニックが乗っているプレイヤーが多いとか…フルクロスありがとうねぇ!

  • Climax UC
アクション系初参戦作品。
原作通り格闘寄りの機体には違いないが、いかんせんグレネードがチート。
射撃ゲーなので仕方ないと言えば仕方がないが。

  • Extreme vs.
キンケドゥのX1改がコスト2500で登場。
素の耐久値は高くないもののABCマントによる高い生存力を持つ。

ほぼ万能機並みのBR、誘導の強いアシスト、覚醒CSで一発撃てる核と、格闘寄り機体としては射撃の手数が多く、
格闘も中距離付近まで接近拒否が出来る横サブ、驚異の突進速度を誇るBD格等高性能なものが揃っている。
闇討ちが得意な為、格闘機入門として常に安定した評価を受けている良機体。

更にアプデでフルクロスも登場。コストはX1改よりも高い3000。
本来は鋼鉄の七人の機体だが無印枠での参戦となっている。

…だがコイツが、ゲームの屋台骨を揺るがすとんだ問題児になってしまったのである。
射撃・格闘それぞれのCSを発動する事によってパワーアップする特殊な機体。
格CS時の性能は凄まじく、特にN格はコンボで300近く削れる。
同時解放では攻撃・機動に加え、防御も跳ね上がった突撃仕様となる。
フルクロスでビームを無効化するため迎撃もしづらく、N格を振った時の台詞「コノシュンカンヲマッテイタンダー!」は多くのプレイヤーのトラウマになった。

しかし一度発動させるとリロードに時間が掛かり、素では同コスト最低の性能。
とはいえ格CSのダメージ効率と崩し性能が異常なのでたいした問題ではない。

  • Extreme VS Full Boost
X1フルクロスが続投。耐久力が600。
コストオーバー時はフルクロスがつかなくなる、などマイナス補正がかかったが一部の攻撃にはプラス補正もかかった。
コノシュンカンヲマッテイタンダー!



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