仮面ライダーダークキバ

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仮面ライダーダークキバ - (2022/02/08 (火) 04:57:48) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/16 (水) 00:21:13
更新日:2024/05/03 Fri 01:09:33
所要時間:約 4 分で読めます




ありがたく思え。絶滅タイムだ!







仮面ライダーキバ』に登場する仮面ライダー。略称「ダキバ」。

スーツアクター:高岩成二岡元次郎、永徳(音也、太牙)、渡辺淳(『ディケイド』)

パンチ力:20t
キック力:35t
ジャンプ力:一飛び250m
走力:100mを1.2秒

概要

ファンガイアの頂点に君臨する「キング」の為に造られた「キバの鎧」の一つ。
後に開発され、紅渡が継承した「黄金のキバの鎧」とは異なり、「闇のキバ」と呼ばれる。

キング以外には装着できず、人間が装着した場合は瞬時に死に至る……はずなのだが、どういうわけかおとーやんこと紅音也は実に3回もの変身をこなした*1

変身能力を与えるキバットバットⅡ世はキバット族の由緒正しき名門・キバットバット家の2代目で、先代から引き続き過去のキングとクイーンに仕えている。

ちなみに「素晴らしき青空の会」が認識し、存在を懸念していた「キバの鎧」はこちらの方。
渡にとっては父の形見にして仇でもあるという因果な鎧。

音也の死後は装着者不在のまま真夜が管理していたが、終盤になってキバットバットⅡ世の独断により登太牙へ授けられ、以後は彼が使用している。


能力

外見上はキバ エンペラーフォームと酷似しているが、3つの魔皇石はより純度の増した物が使用されており、加えて鎧を授ける起動キーのキバットバットⅡ世が息子よりも魔皇力のコントロールに長けているため、
その力はサガやキバエンペラーフォームをはるかに上回る。

生成不能と言われる鉱石・ブラッディストーンで作られた装甲「ブラッディアーマー」は「核爆発の中心にいて無傷」なエンペラーフォームの3倍の強度を誇り、150tのエンペラームーンブレイクを無防備な状態で受けてもほぼノーダメージだった。
キバで言うカテナのような封印はなく、胸部装甲を「ダークネスタール」という塗料で塗り固めて魔皇力を抑制している。これと同じものを塗布した封印帯が全身に走る黒いライン「スタビライズシャドー」であり、魔皇力による反動を押さえ冷却する役割を果たす。
インナースーツ「サタンメイル」はキバ同様ガオーラドランの皮革で出来ているが、素体のドランは滅多にいない1200歳超えであり、この時点で強度はキバの3倍。

兜に当たる頭部装甲「キングス・ペルソナ」装着するファンガイアの能力のリミッターを外し、無制限に高める機能があり、その負担から装着者を守るためコウモリの翼型のアンテナ「ゼノンスタビライザー」が展開されている。
装着者として想定されているキング自体が凄まじく強いことも手伝って劇中でもその戦闘力は最強クラス。

また背中のマント「ダークネスベール」は理論上物理的な攻撃を全てシャットアウトし、発せられる闇はあらゆる防御を貫くと言われる。

最大の武器は足元から発生させる「キバの紋章」で、装着者の意志に従いダークキバの足元から出現、地を這いターゲットに接近させると、強い引力を発生させて拘束する。さらにそのまま紋章ごと移動させることもできる。
この拘束力が尋常ではなく、抵抗できた相手は皆無
音也が変身した際は明らかに格上の敵である先代キングを完全に縛り上げて動きを封じ込め、最終戦ではキバとの同時攻撃による撃破まで持ち込んだ。

ちなみに、劇中に登場したダークキバは性能に大幅な下方修正がかけられている(後述)。
それでほぼ無敗に近い戦績を誇っている辺り、装着者もそうだが元の仕様がどれだけとんでもなかったかが窺い知れる。


来歴

レジェンドルガ族とファンガイアとの戦争の最中、全滅の危機に陥ったファンガイアが最初期に造られた「サガの鎧」で得たノウハウを用いて造り上げた決戦兵器。
レジェンドルガ族を滅ぼす等の圧倒的な力を見せつけたが、余りにも強大な力をナイト・ポーンの兄弟は危惧。
ウェイクアップ3を封印した上でデチューンを施し、安全面に配慮してさらにデチューンされた「黄金のキバの鎧」が造られた。

サガの鎧に与えられた役割は一族内の裏切り者の始末、そしてこの闇のキバの鎧に与えられた役割は他種族の殲滅である。
実際に13魔族のうちウルフェン族、マーマン族、フランケン族、レジェンドルガ族はほぼ絶滅の状態にされた。
マーメイド族は直接的な侵攻から逃れることはできたが、人間に狩られたため個体数が減少し、更に交配の対象となるマーマン族も侵攻を受けたため実質的にほぼ絶滅に近い。

中には争いを好まないホビット族のように隷属することで種を守った種族も存在する。

レジェンドルガ族の決戦兵器である仮面ライダーアークも、封印能力「シールフエッスル」で棺に封印されていた。
このシールフエッスルは劇中では生き残りのモンスターである次狼、ラモン、力に使用された。

なお、ファンガイア族と最初に対立したゴブリン族はチェックメイトフォーやサガの鎧を纏った初代キングにより種を根絶されている。



◆1986年時点の装着者


喜べ。キング自らキサマを地獄に送ってやる……!

先代キング
過去編の正装着者。「闇のキバ」を初めて装着した人物。レジェンドルガ族との戦いでキングスワールドエンドを発動した*2
怒りに任せて自ら破棄する前はザンバットソードを所持していた為、変身時にも使用していたと考えられる。
彼の真夜への対応に怒りを覚えたキバットバットⅡ世に見限られ、闇のキバの鎧の所有権を失う。
素手での攻撃能力であればキングファンガイア態の方が上であるが、圧倒的な防御力と豊富な武装、特殊能力を加味すると総合力ではダークキバの方が上回る。
とはいえ、それでもエンペラーフォームとダークキバのダブルライダーキックを食らってまだ動けるくらいには怪物である。


コウモリもどき……もう一度力を貸せェェッ!!

紅音也
惚れた女である真夜を守るためにキングに対抗できる力を欲し、その意志に共感したキバットバットⅡ世に認められ、人間でありながら闇のキバの鎧を装着した。
当然「死の鎧」を纏った事で命を削る結果になってしまい、自身の成すべきことをやり遂げると、ライフエナジーが尽き、消えるようにその命を散らしたのだった。
それでも3度に渡り変身と戦闘をこなしているが、3度目の時は直前に負担が大きなプロトイクサに変身した上にそれが大破するレベルの大ダメージを負った後であり、Ⅱ世が「命が惜しくないのか……!?」と驚愕していた。
戦闘スタイルは一切の武器を所有していないため、純粋な格闘。


◆2008年時点の装着者


俺は新たな力を手に入れた。そう……闇のキバだ!

登太牙
現代のキング。
闇のキバの鎧は母親である真夜が所持していたため、長らくサガの鎧を使用していた。
キングの座を一時奪われた後、真夜に鎧の譲渡を迫るも拒絶され、彼女を一蹴。直後、キバットバットⅡ世にその強い憎しみと悲しみを認められ、鎧を授けられる。
サガ装着時に使用していたジャコーダーを引き続き武器として使用するが、肝心のサガークの行方は不明。


◆必殺技


「ウェイクアップフエッスル」を吹く回数によって変化し、三種類存在する。

ウェイクアップ1「ダークネスヘルクラッシュ」
上空に飛び上がった後に急降下し、繰り出すライダーパンチ。

ウェイクアップ2「キングスバーストエンド」
これまた上空に飛び上がった後に急降下し、繰り出すライダーキック。
威力はエンペラームーンブレイクを上回る180t。

ウェイクアップ3「キングスワールドエンド」
劇中未使用。
全身の魔皇力を集中させて放つ捨て身の超必殺技で、自らの身体をも破壊してしまう可能性がある、一種の自爆攻撃。
先に設定の方が決まっており、その物騒な名前の通り、世界を滅ぼせるほどの力を有しているらしい。
レジェンドルガ族を滅ぼした際に使用されたが多数の味方をも巻き添えにしてしまい、それ以来危険視され封印されている。
この時の反省から作られたのが、渡が持つ「黄金のキバ」であり、意図的にパワーを抑えた上で、幾重ものセーフティを施すという安全策が取られている。

「紅渡が過去に行かなかった本来の歴史」ではどうあがいても音也一人で過去キンを倒すのは無理ゲーなので、こちらを使って過去キンを倒したのではないかという説もある*3

未使用なので、『仮面ライダーキバ 超全集』では写真の部分が「?」に差し替えられている。

『週刊 仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル 第25号』においても、「キバットバットⅡ世が3回フエッスルを吹き全身の魔皇力を集中させることで発動する、世界を破滅に導く危険性も孕む捨て身の技」として紹介されている。
こちらではイメージとして劇中の背景が爆発しているシーンを代用している。

スネーキングデスブレイク
もともとはサガの必殺技だが、太牙がジャコーダーを所持したままダークキバに変身したために使用可能になっている。サガーク涙目である。

ロイヤルパニッシュメント
紋章の拘束能力を使用した技。
この能力を使い、

相手を拘束する→不思議パワーで相手を引き寄せる→引き寄せた相手に攻撃を加える→ふっとんだ相手が紋章にぶつかり跳ね返ってくる→再び攻撃を加える→再び跳ね返ってくる……

を繰り返すという酷いハメ技
自分より実力が相当上の相手でも問答無用で追跡、捕縛するという自分が敵だったら確実に受けたくない攻撃である。
劇中ではガルルを封印する際に使用し、最終的に反対側に投げ飛ばした。


絶滅・ザンバット斬
ゲーム仮面ライダーバトル ガンバライド』オリジナル技。
名称はキバ エンペラーフォームの「ファイナルザンバット斬」をベースにしており、武器はザンバットバットがない状態のザンバットソード。
技の流れとしては紋章で相手を拘束するところまでは同じだが、そこからが絶滅の始まり。
手元にザンバットソードを召喚して赤い月が出る夜にした後、相手の周囲を回る無数の剣の輪が複数出現。
その直後、剣が一斉に動き出し全方位から相手を容赦なく串刺し。
そして最後にザンバットソードで一刀両断するという超絶鬼畜技に仕上がっている。


◇インペリアルデストラクション
相手の上下にキバの紋章を出現させ、挟み潰す。第39話でガルル達を一蹴した際の攻撃。

なお、ブロンブースターも呼び出せるが、劇中未使用。



◆『仮面ライダーディケイド』のダークキバ


じゃあな、坊や

ネガの世界』でダークライダーや怪人達を率いるボスキャラとして登場。
音也が正装着者になっており、原典の『キバ』本編と同姓同名、同じ容姿なのだが、微妙に性格が違っていたりと本当の悪人として登場している。
こちらは変身の度に消耗するような事態は起こらず、仮面ライダーディケイドを圧倒する強さを見せつけた。ということはこの音也は…

ディケイドがケータッチで強化変身して、部下たちが倒されるのを見物した後に逃走。
変身を解いていずこかへと去った。安否は不明。

ちなみに演じた武田航平氏は、この時に初めてキバットを握って変身した*4


◆キバットバットⅡ世


闇だ……闇の歴史がここから始まる……


ダークキバの鎧を管理するキバット族で、渡のパートナーであるキバットバットⅢ世の父。
ファンキーな息子やハイテンションな孫のⅣ世と違ってクールかつ厳格な性格で、自身の使命に誇りを持っているが、その一方で他種族のことは見下している。
反面、未来から来た息子の存在をあっさり受け入れ最終決戦では共闘するなど、石頭ではなく融通も利く。

Ⅲ世が渡のアドバイザーでもあるのに対し、こちらは変身者が成熟しているためか変身中は基本的に無言。

一族のならわしに従いファンガイアのキングとクイーンに仕えているが、本人はどちらかというとクイーンである真夜の方に肩入れしている。
それに加えてキングの行動に嫌悪感を覚え始め、真夜への非道な仕打ちと音也の意志を受けて離反、ダークキバの鎧を授けキングと戦う力を与えた。

現代編では音沙汰がなかったが、終盤、真夜を手にかけ(たフリをして渡を本気にさせるように仕向けた)慟哭する太牙のもとに突如出現。

どうやら、お前には俺が必要なようだな。お前ほどの悲しみを見せた男はいない……気に入った!
お前なら最強のキングになれるかもしれん……

そう告げると、太牙に鎧を授け新たなダークキバとした。
その後は太牙の相方として渡との激突、そして復活したキングとの決戦に参加。エンディングでは孫も加わったオールスターでネオファンガイアに挑んでいった。

なお、IV世が正夫と共に戦っている未来でどうしているのかは不明。



追記・修正タイムだ。喜べ!

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