青年ゼアノート

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青年ゼアノート - (2022/12/11 (日) 23:32:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/13(木) 16:06:01
更新日:2024/04/09 Tue 12:38:40
所要時間:約 8 分で読めます





※注※
この項目はKINGDOM HEARTSシリーズの重大なネタバレを含みます











永遠に彷徨うがいい……

KINGDOM HEARTSシリーズの登場人物。
CVは奥田隆仁。BbSのみ宮野真守*1


概要

褐色の肌に金の瞳、銀髪の青年。ディレクターによると18~20歳ぐらい。
出身はソラたちと同じデスティニーアイランドと思われていたが、UχやDRで出生地がキーブレード使いのルーツの地であるスカラ・アド・カエルム疑惑が出てきた。また、旅だった時間も違う可能性がある
黒を基調とした私服もあるのだが、3DやⅢでは機関員特有の黒コート姿がほとんど。

名前の通り、マスター・ゼアノートの青年時代の姿であり、デスティニーアイランドを旅立つ直前の姿。将来は禿げるがこの時代ではイケメン。
正確は自信家かつ冷徹だが、ファンタジアの世界「シンフォニー・オブ・ソーサリー」を「ここは美しい世界だ。まるで夢のようだな。」と評しており、意外とロマンチストな面も。

未来からやって来た自分のハートレスである闇の探求者アンセムから時間移動の力があることを知らされたことから、様々な時代を渡り歩くことができるようになり、未来の自分の計画のため奔走するようになる。
3DやⅢの戦いの後に本来の時間軸に戻った後に、外の世界に旅立ち、BbSのマスター・ゼアノートになるのである。

ゼアノートの若い頃というだけあり、凄まじい戦闘センスを誇る天才であり、多くのシリーズで強敵として主人公たちを苦しめる。

ちなみに名前はあくまでマスター・ゼアノートとの区別のため、図鑑などでそう呼称されているだけで、シナリオ中では単に「ゼアノート」もしくは「若いゼアノート」と呼ばれることが多い。
「若い爺さん」なんて呼称もあったりする

ちなみにⅢ以降はヤング・ゼアノートと微妙に改名している。
UχやMoMでは3Dのカードは「青年ゼアノート」、Ⅲのカードは「ヤング・ゼアノート」と区別しているという徹底ぶり。

この時代ではまだ継承前なので本来はキーブレードが使えない。
そのためBbSFMでは青い光の双剣を武器として使っていた。
3D以降では未来の自分と同化したことで、使うことができるようになる。
この時のキーブレードはマスター・ゼアノートのキーブレードと異なり、『禿のキーブレード+ノーネーム(下記参照)』なデザインである。


各シリーズでの活躍

KINGDOM HEARTS Birth by Sleep

プロローグに後ろ姿でチラリと登場。
デスティニーアイランドについて「狭すぎる」と呟いていた。

北米版及びFM版では最強クラスの裏ボス「謎の男」として旅立ちの地で待ち構えている。
上記のようにこの時はまだキーブレードが使えず、代わりに青白く光るライトセーバー剣を逆手持ち&二刀流スタイルで戦う。
また、コートのフードを深くかぶっているので顔も見えなかった。

撃破時に貰えるキーブレードは「ノーネーム」。
どうやら、時間移動の力を使い、戦いの修行のため過去から飛んできたようだ。


凄まじい勢いで攻撃してくるため回避コマンドを連打しながら、発動中は無敵となるブリッツ系のコマンドを繰り返す必要がある。
ぶっちゃけ、戦っててもあまり楽しくないと微妙に不評。特にスライドの性能に難のあるテラさん。

戦闘BGM「Dark Impetus」は謎の男の猛攻を思わせる激しい曲でありかなりの名曲。特にイントロが素晴らしい。

この時点でも、時間を巻き戻してくることやノーネームが時間に関係したキーブレードであることからある程度正体を予想することはできた。
当時は未来から来たソラ、ヴェン説もあった。大穴として時間をつかさどる機関員のルクソード説も。

KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]

眠りに閉ざされた世界を旅するソラとリクの前に度々姿を現し、意味深な言葉を残していく。
未来の自分から真のⅩⅢ機関メンバーとして招かれ、自身をポータルとすることで存在しなかった世界(現実)の円卓の間に姿を変えた全てのゼアノートを集合させる役目を担っていた。

トラヴァースタウンでネク達を利用していた黒コートの正体でもある。

ソラの前に姿を現したのはソラを13人目の器として利用するために、悪夢の深淵へと導き闇へ落とすためである。
逆にリクに対しては、無意識でソラの夢に入り込んだリクに対して警戒するため。ただ、闇へ耐性を持ったリクを素直に称賛する一面も。
それを踏まえるとソラとリクに対しての口調は微妙に違うことがわかる。

クライマックスで深い眠りに落ちてしまったソラを拉致し、彼を奪い返そうとするリクやミッキーと対峙。
ミッキーの魔法「ストップガン」で他の機関員共々動きを止められるが…

触れるなといったはずだ!

消え去れ!

なんとマスター・ゼアノートが意識だけを彼の体に同化させたことで、止まった時の中を自在に動けるようになり、リクと交戦する。


リクと完全に決着が付くことはなく、本来の時間軸の自分ことマスター・ゼアノートの復活に立ち会った後、元の時代へと帰っていった。

本編なのに裏ボスクラスの強さを持つ、物語の実質的なラスボスである。
更に緊迫した展開、戦闘時のBGM「L'Impeto Oscuro」*2が名曲なことから、非常に盛り上がるボス戦となる。黒いヴェンの鎧?知らんなぁ~何のことだか

その後シークレットムービーでも登場している。


KINGDOM HEARTS coded

HD版追加シーンで登場。時系列としては3Dでの戦いの前。
人間として復活したブライグと邂逅。
自分には時間移動で得た標があること、キーブレードマスターに引き継がれる最古の一振り…引き継がれし意思を引き継いでいないことを話す。


KINGDOM HEARTSⅢ

PVやゲーム冒頭のムービーでBbSの物とは異なる私服姿で登場。
若き日のエラクゥスとチェスのようなゲーム「アルバ&アーテル*3」というゲームで遊んでおり、彼とロストマスターや彼の地で光は闇に敗北する話をしている。
この時のゼアノートはなぜか瞳が、年齢も青年ゼアノートより若く*4見えるなど地味に謎が多い。

本編の時間軸では真ⅩⅢ機関の一員として暗躍している。
上記のように名義がヤング・ゼアノートに改名。
玩具に心が宿るトイ・ストーリーの世界「トイボックス」で彼らを極限状態におくことで心を保っていられるか実験をしていた。
彼とウッディのやり取りはKHファン的にもトイ・ストーリーファン的にも必見。数少ないゼアノート関連の人物がたかが玩具に完全論破された瞬間である

その後キーブレード墓場でテラ=ゼアノートに全滅させられた守護者の心をカイリ以外取り戻したソラの前に現れる。
それはソラが心を闇の深淵へ運ぶハートレス「リッチ」を追ってしまったこと、目覚めの力の使い方を間違えているソラは代償を払わなければならないことを語る。
もう負けたということだ」、「おまえが払った代償はもう闇の深淵へと堕ちたのだ」と意味深なことを語り、姿を消す。

そして、ほとんどの機関員が消滅した決戦終盤。
多くの激戦の果てにχブレード降臨のためのカギは残り4本となっていた。
マスター・ゼアノートの面前で闇の探求者アンセム、ゼムナスと旧ラスボストリオでソラ、リク、王様の三人と戦い残りのカギを生み出すべく戦いを挑んでくる。
お馴染みムチ攻撃や凍結効果のあるフリーズショット、当たると時間停止中に何度も攻撃されたと思わせるザ・ワールド連続攻撃などで果敢に攻めてくる。
幸い体力が低めなので早目に倒すのが吉。
この時のBGM「Forza Finale」はアンセムの「Forze Del Male」、ヤング・ゼアノートの「L'Impeto Oscuro」、ゼムナスの「Darkness of the Unknown」の混合アレンジという超豪華な曲。

言ったはずだ 大きな代償を払うことになると

だから代償ってなんだよ

俺は元の世界に戻り未来へと進む
だがソラ お前は違う――
お前の旅は終わる

はあ?

さようならソラ

おまえは――
この世界から――

敗れたヤング・ゼアノートは不敵に笑いながら過去の時間へと戻っていった。

シークレットレポートでは修業時代のゼアノートが残したと思われるレポートが存在。
この時から闇へ魅せられていたこと、初代マスターの血を継ぐエラクゥスを追う存在ではなく、肩を並べる存在でいたいがために、光と闇のバランスから力を手に入れたかったことが語られている。

KINGDOM HEARTSIII Re Mind

追加シーンで世界を巡る修業時代のヤング・ゼアノートが登場。
黒コートを着た謎の男…「マスター・オブ・マスター」と邂逅していたようで、旅の過程で悪い意味で自分の存在意義を感じたらしい。
それは「弱い人間が闇に堕ち世界も闇に覆う前に強者が闇で抑制すべき」というマスター・ゼアノートの思想に通じることだった。
この時すでになすべきことは感じていたとのこと。(時間移動で得た標のことだと思われる。)
また、この時マスターの本名とロストマスターの一人である事実を聞いている。

リミカ版も強敵だが、ヴァニタスと同様に本編の時点で強いボスなのであまり変わっていない。
リスクドッジがあればそこそこ御しやすい方。
ただし、時間巻き戻しを使うようになったので注意。

KINGDOM HEARTS Dark Road

主人公。
デスティニーアイランドに住んでいた少年だったが、子供の頃から知らない少年たちの冒険の夢を見ており、そこから外の世界に憧れを持つようになった。
謎の茶色ローブの人物が開いた闇の回廊から「スカラ・アド・カエルム」にたどり着き、キーブレード使いとしての修業を積んでいる毎日。
ある日、上級クラスの失踪という事件が起き、同級生と共に外の世界に旅発つこととなる。

性格はどのようなことにも一歩引いた視点で物を見ており基本的には冷静。
だが、下らないことで笑いあったりするなどこれまでのシリーズのゼアノートからは考えられないほど穏やか。成績もとても優秀だったらしい。
エラクゥスとは真反対の性格にも拘らずとても仲が良かったが、あまりに客観的に物を見すぎるため、直情的になる彼と仲たがいしたことも。

旅の先で出会うヴィランたちとの会話や戦いで人の心の闇について考察していくようになる。
最終的に同じクラスのバルドルが姉の消滅を切欠に闇に乗っ取られていたこと上級クラスのほとんどはバルドルに倒されていたこと生き残った上級クラスはバルドルを助けるためにキングダムハーツを降ろそうとしていた*5ことを知る。
エラクゥス以外の同じクラスのメンバーや上級クラスなど多くの犠牲を払い、バルドルと彼の生み出したハートレス「フリングホルニ」を倒したゼアノート。
しかし、旅先で出会った多くの悪人や多くの犠牲、自分と同じく他者の感情を感じやすいバルドルの末路は彼の心に深い影を残すことになる。

一度は立ち直り、修業を重ねマスター・オブ・マスターとの邂逅を経て、6年後にキーブレードマスターとなったゼアノートであったが、最古の一振りを継承された後にキングダムハーツを降臨させるため、反対するエラクゥスと対峙することとなる。

また、闇の回廊についても「本来は施行や感情の流れ道であり、それをを受け止め続けると心が耐えられなくなり、闇に堕ちる」と考察しており、鎧を脱いだのも感情を受け止めるためだった。

そして物語の最後。
まだ幼いゼアノートはデスティニーアイランドに青ローブの老人に連れてこられ、そこで彼に師事していたことが明かされる。
実は老人はUχ主人公*6であり、ゼアノートこそ他者の心を感じ、寄り添い、受け入れ、そして自らの心と他者の心を重ね一体となれる「運命の子」であり、運命の子こそ光が闇に敗北する運命を変えると考え、闇から身を隠す為にここに来たという。
ゼアノートがUχのことを夢で見ていたのは青ローブの人物の心を読み取っていたためだった。まあ、流石にプレイヤーの分身である主人公の転生体が後の大悪人というのはちょっと受け入れがたい人もいるだろうし。
そしてゼアノートもまたエフェメラの血脈という衝撃的な事実も判明した。*7

本作でのゼアノートは総じて「特別」「強者」であることを強調されており、Ⅲで語った「弱者が闇を生み出す前に強者が導かねばならない」ようになっていった過程がわかりやすく示されている。
そんな特別だった彼も最後には他者の感情を受け止め一体となれる普通の少年に敗れることとなるのだ。


余談

3Dにてソラを助けようとしたリクに激昂した際に言った「触れるなと言った筈だ!」というセリフは、汎用性の高さから一部で有名になった。

例1:(未来の自分の頭について)触れるなと言った筈だ!

例2:荒らしに反応した奴へのレス

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11:めいでん

アナル
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12:名無し
 >>11
荒らし氏ね
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13:ゼアノート

 >>12
触れるなと言った筈だ!
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