シグバール

登録日:2021/01/14 Thu 18:44:45
更新日:2024/01/03 Wed 23:39:41
所要時間:約10分で読めます




裏切者は消えろってハナシだ!

シグバールとはKINGDOM HEARTSシリーズの登場人物。初出はⅡ。
その意味深な言動から話題に上がることが多いキャラ。
CV:大塚芳忠


【概要】

ノーバディの組織ⅩⅢ機関の一員であり同時に組織のNo.2。
髪色は黒に銀のメッシュ。右目を眼帯で隠し、左頬に傷のある中年男性。耳が少し尖り、目の色は金。
空間の属性を持ち魔弾の射手の称号を持つ。
つかみどころがなく人を食ったような性格をしており、意味深な言葉を使い人を惑わす。
組織の機密計画を自力で見つけたり、ゼムナスの言動にも一歩引いた視点で物を見ているなど食えない人物。
「~ってハナシ」が口癖。

機関のNo.は組織に入った順番であるため機関の中でも古株。
普段は組織の新しい一員を探す仕事をしていたようで、マールーシャは彼にスカウトされたらしい。(小説版ではラクシーヌも)

戦闘では二つのガンアローと言われる銃のような武器を使う。
高い射撃範囲を誇るが補充が必要なのが難点。
二つのガンアローを合体させてさらに射程のあるスナイパーモードにすることもできる。
加えて空間を自由にわたり周囲の空間を変化させる能力をもち、武器と合わせて相手をハチの巣にするのがシグバールの基本戦術。
弱点は弾は可視であり、大技以外では弾をはじき返されることがあること。
無印のクレイトンやⅡの呪われた海賊などは見えない弾速の弾を撃ってくるけど
配下のノーバディも同じように銃を構え空間を渡る「スナイパー」。

Ⅱでなぜかキーブレードについて知っているような言動をしており様々な憶測を呼んだ。
Daysではヴェントゥスとの関係性も示唆された。
その後BbSで人間時代が明かされたが、その言動にはまだまだ秘密がある…。

元々は機関の一人くらいの扱いだったが、中の人のがあまりにいい胡散臭い演技をしたため、「こいつは何か隠し持っている」と感じたディレクターがどんどん設定を追加していったらしい。
口癖の「~ってハナシ」も一回しか出なかったが、印象に残る言い回しであったため口癖にしたらしい。

因みに3Dになるまで名前を呼ばれたことがなかったため名前を間違われやすいキャラ。
シグバールです。ジグバールでもシグパールでもない。

【人間時代】

ブライグという男で賢者アンセムの弟子の一人でレイディアントガーデンの親衛隊員であった。
シグバールという名前はブライグにXを加えたアナグラム。(Braig + X→Xigbar)
この頃から空間をわたる能力*1とガンアローを持っていた。
キーブレードに興味を持ち何やらマスター・ゼアノートと組んでいたようだが…?

こっちも名前を間違われやすい。
ブライグだ。プライグでもフライグでもないってハナシ。

【ヴェントゥスとの関係性】

初出のⅡでは睨むソラに「アイツもそんな顔で俺を見ていたっけ」と言うセリフがある。
初めはソラとロクサスの関係を示していると思われた。
しかし、Daysで睨みつけるヴェントゥスを見た際に「どうしていつもそんな目で俺をにらみつける?」と睨まれたのはヴェンであるような発言があった。

そしてBbS終盤では氷漬けにされたヴェンに睨まれ「こんな小僧でもいっぱしのキーブレード使いってとこか。いい目でにらみやがる。」とヴェンとの関係性を明らかにした。
余談だが3Dでもソラに「相変わらずいい目でにらみやがる」と発言している。

しかしヴェンと絡んだのはBbSの時だけであり「いつも」ってのは言い過ぎではという意見もある。*2
だが…?

【シリーズの活躍】


KINGDOM HEARTSⅡ

再建中のホロウバスティオンで初登場。機関に挑もうとするソラたちの前に立ちふさがる。ロクサスのことでソラを困惑させる。
ムーランの世界「ザ・ランド・オブ・ドラゴン」では龍脈をいじくりハートレス「ストームライダー」を作り出しソラたちにけしかける。この時に素顔が明らかになる。あと勝手にリクと勘違いされていらんヘイトを稼いだ
機関の本拠地である存在しなかった世界で再登場。自分たちのけしかけたハートレスを一掃して登場と冷静に考えると意味不明なことをしていたりする

流石はキーブレードに選ばれしものと呼ばれるだけはある
今までのやつらに比べれば随分とお粗末だがな

とキーブレードへの知識を披露しソラとプレイヤーをさらに困惑させる。
最後にはソラたち3人に敗れ、混乱するソラを嘲りながら消滅した。

ゲームとしてはラスダンである存在しなかった世界でソラ、ドナルド、グーフィーの3人で戦う。

裏切るのが悪いんだぜ?

終盤のボスらしく中々の強敵でワープと地形移動でソラたちを狙い撃ってくる。
ただし2,3回撃つと補充するため、その間は隙だらけとなる。

補充、補充!

ほとんどの弾はリフレクトガードで返せるし、反射する弾はリアクションコマンドで対応できる。
リフレクを使えばどっちも跳ね返せるのでおススメ。
やや時期的に厳しいがファイナルフォームを使うのもよい。グライドで近づけばキーブレードが弾を跳ね返してくれる。
狙撃モードは移動して避けつつリアクションコマンドで解除しよう。
HPが減ると使う「アルテマショット」はワープを繰り返しつつ、跳ね返せない上に避けにくい怒涛の連続攻撃。れんけいで避けることも考慮しよう。

お前はどう踊るんだ〜!?

とはいえ射撃パターンは決まっているためグライド等があれば完全によけるのも可能。

KINGDOM HEARTSII FINAL MIX

追加イベントで出番が増えた。
機関内でも飄々とした食えないキャラだったことがうかがえる。
また、ゼムナスが眠りの部屋で誰かと話していること、対となる目覚めの部屋を何らかの目的で探していることを語った。その時にゼクシオンにウザがらみしてた

敵としてはオリジナル版よりのけ反りにくくなる、リロードの頻度が下がるなど強化されている。

追憶の園の再現データの方は他の機関員に漏れずさらに強化されており、攻撃頻度が段違いに上がり弾の数を増えている。
一番の変更点は補充してこなくなり隙がなくなっていること。
跳ね返した弾に当たると痛がって隙を見せるためガードが重要となる。

KINGDOM HEARTS 358/2 Days

ロクサスの機関時代の上司として登場。
ロクサスのことは坊やもしくは子猫ちゃんと呼んでくる。
今作では味方であることもあり、基本的には飄々としているが末端のロクサスにも気軽に接してくれる気のいいオッサン。
闘技大会にこっそり出場したりするお茶目な一面も。
レプリカ計画には絡んでいなかったが、独自に調査をして真相にたどり着く。
シオンのことをぷーちゃんと呼んでいたのはフランス語の「プーペ(人形)」からと思われる。

終盤ではシオン、アクセルと3人で任務に出た際にシオンに襲われて気絶し、脱走を許してしまう。*3
この時にシグバールにはシオンがヴェントゥスに見えていた。

シークレットレポートではレプリカやロクサス、ゼアノートなどを考察しており思慮深いことが分かる。

オリンポスコロシアムなどでの一部のミッションでは同行してくれる。
ミッションモードでは使用可能。
銃撃での遠距離攻撃ができるが補充が必要な上にどの能力も最低クラス。
ネタギアをセットするとガンアローがドライヤーやトランペットに早変わり。

KINGDOM HEARTS Birth by Sleep

人間であった頃のブライグとして登場。この時は両目があり傷もなく眼の色も茶色だった。
レイディアントガーデンでなんとハゲマスター・ゼアノートを捕まえ人質にしてしまう。
テラを挑発し痛めつけるも闇の力を目覚めさせたテラに返り討ちにあい、片目を失い傷跡の残る大怪我をしてしまう。
実はゼアノートとは共犯だったのだがテラが去った後に

おい じじい!話が違うじゃねーか!この大怪我どうしてくれる!ただで済むと思うなよ!

と後ろから銃を乱れうちし、キーブレードで脅された際にはビビッてあっさり引き下がるなど、今までの大物ぶったキャラのメッキがはがれていた。

キーブレード墓場での決戦ではアクアとヴェンの前に現れる。
この時はシグバール時代に近い容姿になっていた。
アクアと戦うも時間稼ぎが主だったようで、その強さに感嘆しながらあっさり撤退。*4

やっぱり強いなキーブレード使いってのは!俺の選択に間違いはなかったってハナシだ。

ラストエピソードでは記憶を失い倒れていたテラ=ゼアノートを発見。賢者アンセムとディランと共にお姫様だっこで彼を保護した。
ゼアノートがテラの肉体を乗っ取ったことは知っていたようでシークレットムービーでは本当に記憶喪失なのか疑ってはいたが「俺に任せておけってハナシ」と馴れ馴れしく絡んでいた。

戦闘ではテラ編の中盤とアクア編のラストバトルの初戦として戦う。
テラ編ではスナイパーモード、アクア編ではアルテマショットを思わせる反射不可の乱射を行ってくる。
攻撃スピードがかなり速く回避に難のあるスライドさんテラでは苦戦する。
やはりリフレクトガードやリフレクで弾が弾き返せるためガードが重要となる。

KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]

最序盤で過去のゼアノートに襲われノーバディになるシーンが描かれた。
3D本編ではⅡ以降の作品であるため消滅後となる。

ちょっと面倒な段取りだったが、ここで仕上げってハナシだ!

…はずだったがソラ編終盤で存在しなかった世界で再登場。
ソラが黒ローブに導かれてこの世界に来たことを明かし更なる悪夢にいざなう。
悪夢の中で機関の真の目的…機関員をゼアノートの心を植え付ける器にすることを明かし、自らも既に半分ゼアノートであることを告白した。
BbS再登場以降の容姿の変化はそのためと思われる。
ソラを13番目の器にするために追い詰めたが、心の繋がり…絆を信じる心に逆に動揺してしまう。

KINGDOM HEARTS Re:coded

HD版追加シーンで登場。
Ⅱで倒され人間として復活した直後の時間。

青年ゼアノートと邂逅し策をいくつも用意するマスター・ゼアノートの手腕に舌を巻きつつも、自分の目的に向かうことを話している。
この後は青年ゼアノートの手で再びノーバディになったのだろう。
ノーバディが生まれるのは絶対じゃないのにみんなホイホイ心捨てすぎじゃないですかね

KINGDOM HEARTSⅢ

真ⅩⅢ機関の一員として当然のように登場。
ヘラクレスの世界「オリンポス」で現れソラに自己犠牲や繋がりから生まれる苦しみを語る。*5
また、謎の黒い箱を探していた。

墓場での最終決戦ではダーク・リク闇の探求者アンセムと組んでソラリクコンビと戦う。
この3者にあまり繋がりが感じれないため余り物トリオと言われている
とはいえ遠距離のシグバールと近距離のダーク・リクは相性が良く、リクは回復コマンドが使えないこともありなかなかの強敵。操作時にはケアルガ使えてたのに…

倒すとゼアノートに協力した理由が明かされる。
大方の予想通りキーブレードを手に入れるためであった。全てがうまくいけばゼアノートにキーブレードを継承してもらえる予定だったらしい。
その望みはリクに「お前に扱えるものじゃない」と否定されるも不敵な笑みを浮かべ高所より落下し、そのまま消滅した。だが…?


KINGDOM HEARTSIII Re Mind

黒い箱の探索は機関の命令ではなく彼の独断だったらしい。
これをルクソードに言い当てられ彼に不信感を抱いていた。

リミットカットエピソードではリミカ版と戦える。
フィールド変化と瞬間移動を駆使したⅡでの戦いを思わせる戦い方だが、Ⅱでの反射弾に加え、弾の速度を変えて来たり散弾や雨状の射撃などを巧みに組み合わせてくる。
反射によるのけ反りもなくなっており、弾幕をリフレクトガードや回避で防ぎつつ少しづつ近づいて攻撃という戦いになる。
この戦いではたまに「ショーダウン」というシチュエーションコマンドが出現することもありこれを使うと早撃ち対決になり勝つと隙を作れる



追記・修正ヨロシクってハナシ。
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最終更新:2024年01月03日 23:39

*1 周囲のフィールドを変化させる能力はなかった様子

*2 シオンや顔の似たロクサスに以前に何度も睨まれていたと考えれば一応矛盾はない

*3 もっとも、この男のことなので気絶したふりをして逃がした可能性もあるが

*4 余計なツッコミだがレイディアントガーデンにどうやって帰ったのか不明だったりする。ゼアノートが予め回廊を開いてくれていたのだろうか

*5 エンディングを考えるとなかなか意味深な忠告

*6 当初誤解されていたが、キーブレード使いの資格を失ったわけではない様子