トイボックス(キングダム ハーツ)

登録日:2019/02/01 Fri 00:09:27
更新日:2024/07/21 Sun 03:06:19
所要時間:約 6 分で読めます





トイボックスは『KINGDOM HEARTSⅢ』に登場するワールドの一つ。
トイ・ストーリー』がモチーフのおもちゃたちが心を宿している世界。ソラ達も、この世界ではおもちゃの姿となっている。

【エリア】

大きく分けてアンディの家と、本作オリジナルのギャラクシートイズの2箇所。
発売前の武器の紹介PVでも焼け野原と化すアンディの部屋が映されていた。

ギャラクシートイズは三階建の広大なおもちゃ専門のモール。
ジャンルごとにショップも分かれており、短編アニメに登場したものやFFの召喚獣のおもちゃが売られている。


【キャラクター】

アンディのお気に入りのカウボーイの人形。
いなくなったアンディ達の帰りを待ち続けるだけではいられず、探しに行こうと考えていた。

  • バズ(CV:稲葉実)
アンディが誕生日にプレゼントされたスペースレンジャーの人形。
仲間たちが消えたことに不安を抱いており、突然現れたソラ達に不信感を抱いている。
何故か本物のレーザーを撃てるようになった。

緑色の恐竜の玩具。「VERUM REX」というにゲームにハマっており、ソラを主人公のヨゾラと誤解する。

  • ハム(CV:咲野俊介)
豚の貯金箱。「VERUM REX」は敵ロボットのギガース派。

  • リトルグリーンメン(CV:落合弘治、多田野曜平、桜井敏治)
ピザ・プラネットからアンディの家にやってきた宇宙人の人形3人組。

  • グリーン・アーミーメン(CV:玉野井直樹、根本泰彦)
緑色の兵隊の玩具たち。今回は軍曹を含めて5人だけ登場。
機関の追跡や障害物の排除、闇の回廊の発見と地味に大活躍。


+ エネミー
ハートレスの他に、ハートレスに取り憑かれた玩具が敵として登場する。
エネミー図鑑のその他の項目は、このワールドのためにだけ存在すると言ってもいい。

3Dから登場する一番過去のゼアノート。
機関の目的のためにこのワールドで実験を行っており、ソラ達の前に現れては意味ありげな発言をして姿を晦ましていく。

  • トイトルーパー
おもちゃの兵隊のハートレス。

  • マリオネット
おもちゃに取り憑く能力を持つ操り人形のような姿のハートレス。
本体部分は前作に登場した同様の能力を持つハートレス「ポセッサー」に似た姿をしている。

  • ギガース
「VERUM REX」に登場する敵ロボットのおもちゃ。パワータイプ、スピードタイプ、シュータータイプの三種存在。
倒すことでソラも乗り込むことができる。
バズ同様異変の影響なのだろうが、爆弾を発射し、レーザーを発射しおもちゃどころか最早兵器と言って過言ではない。

  • シュープリーム・スマッシャー
中ボスの怪獣のおもちゃ。貫通レーザーを発射したりこちらも兵器じみている。ギガースに比べ構造が単純なのか動きがチープ。

  • アンジェリック・アンバー
中ボスのゴスロリうさ耳美少女ドール

  • エアドロイド
マリオネットが取り憑いた全五種のカラーリングのおもちゃ。
ロボット型扇風機というふうな感じでレーザーと強風で攻撃してくる。

  • バウンシーペッツ
マリオネットが取り憑いて動き出したぬいぐるみ。
犬と牛とブタの三種類。

  • ビースト&バグズ
エネミーとして出てくるのはゾウ型の戦車のおもちゃ。

  • キングオブトイズ
バズから溢れた闇からヤング・ゼアノートが呼び出した円盤のような姿の巨大ハートレス。
ミサイルの発射や電撃、竜巻などの攻撃を行う。
おもちゃの王の名の通り、戦場のおもちゃの街を蹂躙し瓦礫を攻撃に利用してくる。


【ストーリー】

ネオンが輝く都市のビルの前に、光剣を携えた若者達が巨大なロボ・ギガースの大群と戦いを繰り広げる。青年・ヨゾラは仲間たちと共にギガースを屠り、囚われた女性に手を伸ばすがギリギリの所で女性はギガースに捕まってしまう……

という新作ゲームのCMを観ていたレックスとハム、
ハートレスが現れたことに気付いたウッディは二人を黙らせ、いなくなったみんなの手掛かりを掴むためにハートレス討伐作戦を実行しようとしていたが、
ちょうどいいタイミングで、この世界に辿り着いたソラ達がハートレスを退治した。

バズは見知らぬソラ達をハートレスの仲間かもしれないと警戒するが、
ハムとレックスはヨゾラだと歓迎、ウッディも異変の解決のため協力をしてもらうことを決めた。

ウッディたちによると、ハートレスや黒いコートの人物が現れ始めたのと同時期に、アンディやモリー、ママや他のおもちゃ達が消えバズのレーザーが本物になったのだという。
真ⅩⅢ機関が関与していると知り、ソラは自分達が解決すると宣言するが、ウッディも自分達も手伝いたいと同行を決め、
黒いコートの人物が最後に目撃された開店したばかりの玩具屋「ギャラクシートイズ」に向かう。



ソラが「ギャラクシートイズ」の玩具達は動かないことを気にし、ウッディがその理由を説明しようとしていると、


「じゃあ動かしてあげよう」


真ⅩⅢ機関のヤング・ゼアノートが呼び出したハートレスがギガースの玩具に乗り込み操り始めた。
ゼアノートは機関の欠員を埋めるために心の繋がりを研究するために、世界を複製し住人を分断したと語り闇の回廊に姿をくらませた。


ギガースは倒したが、バズはソラとゼアノートが知り合いだったことで不信感を強めるが、
いつの間にか姿を消したレックス、ハム、リトルグリーンメンを見つけるまでは共闘することを決める。

店内を探索し、仲間たちを見つけていくが、その度にハートレスに操られた玩具達に襲われ、
バズは倒された玩具達の姿に心を痛め、自分達も操られ仲間たちに襲いかかるようになるのではないかと不安を増長させていく。

全員を見つけ出し、アンディの家に戻ろうとするが、ソラをバズに信用してもらいたいと考えたレックスがいなくなり、
連れ戻すためにゲームグッズコーナーに向かい連れ戻そうとするが、ゼアノートが姿を見せ演説を始める。


「抜け殻が心を宿す世界。彼らは強い繋がりによって心を得ている」
「その繋がりを別々の世界に分け、不安と疑心が芽生える中、心を保ちつづけられるのか?」


ゼアノートの目的はおもちゃ達の繋がりを揺さぶることで、強大な闇を生み出すことだった。
ハートレスに取り憑かれたバズが暴走し、
ソラが戦闘を切り抜けた頃にはバズは闇の回廊を通り姿を眩ませていた。

グリーン・アーミーメンが別の場所に開いた闇の回廊を見つけ進んだ先は、一面闇に覆われた空間、その発生源はバズ。
自分達の心の繋がりが闇を生んだというゼアノートの言葉に、ウッディも闇に飲まれそうになるが、
「離れていても絆が力になってくれる」というソラの言葉に自分の、そしてバズの足の裏に描かれた名前に目を向けるとゼアノートに対峙する、


「何か難しいことを語ってるけど、どうでもいいからバズを元に戻しておまえは消えろ」

「おもちゃが偉そうに」

「そう俺はおもちゃさ。それがどうした?」
「心のことはおまえよりもわかってる。アンディが俺たちを心から愛してくれたからな」


バズに向かって一歩ずつ足を踏み出すごとに周囲の闇が晴れ、バズに宿っていた闇も消え救出に成功。
ゼアノートに呼び出された巨大ハートレスも退けるが、元の世界に戻ることは叶わず、ソラは謝罪するが、
ウッディたちは、アンディとの繋がりを信じていればすぐに再会できると慰め、
同じく心が繋がったソラの旅立ちを見送るのだった。

スタッフロールではウッディとバスがアンディと思わしき人物がドアを開けるのを察知してオモチャの状態に戻っているのであの世界は無事元どおりになったと思われる。

メタ的な話をするとトイボックスクリア後にアンディ達が戻ってくる元の世界に戻ってると、再びワールドに戻ってきた時に矛盾が発生するからだと思われる。

【余談】

ウッディとバズの声は映画本編とは異なるが、両者とも外伝作品やアトラクションなどで演じたことのある声優が担当している。
ちなみにバズの中の人はシマリスデールと同じ
ウッディ役の辻谷耕史は本作が遺作の一つとなった。
また北米版では本編ウッディ役トム・ハンクスの弟ジム・ハンクスがウッディ役、日本アニメの吹き替え経験が複数あるマイク・マクレーがバズ役を担当した。

ディレクターの野村哲也は『トイ・ストーリー』はKH2の頃から出したいと思っていたワールドで、『トイ・ストーリー』抜きに本作は考えられなかったと述べている。
実際、KH2の没データにウッディとバズのモデルが確認されている。

ゲームオリジナルのストーリーが展開されているが、時系列は『トイ・ストーリー2』の後と想定されており、ウッディの縫い跡なども再現されている。


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最終更新:2024年07月21日 03:06