登録日:2010/05/30(日) 10:18:56
更新日:2024/09/27 Fri 09:52:32
所要時間:約 7 分で読めます
概要
誰とでも友達になれるとっつきやすい性格をした明るく元気で純粋な少年。
その有り様はまるで心に闇がないようだと称されるほど。
キーブレード使いであり、本編開始時は「旅立ちの地」と呼ばれる世界で、キーブレードマスターを目指して修行中。
兄弟弟子であり親友である
テラと
アクアと一緒に、坂ぐt……マスター・エラクゥスに師事していた。
まだ実力が足りないようで、まだ外の世界に出ることを許されていない身である。
任務でテラとアクアが旅立つことになった際、謎の少年
ヴァニタスからテラに関わる不吉な言葉を残され、テラの身を案じてマスターに無断で旅立ってしまう。
この時ぶっつけ本番だが闇から身を守るための鎧を変形させており、高い潜在能力を感じさせる。
使用する
キーブレードは鳥の腕の骨のようなシンプルな形状の「フレッシュブリーズ」。
プリキュアではない。
旅を続けるうちに、テラやアクアとは軋轢が生まれるも、旅の中で出会った仲間たちや自分と同じ修行中のキーブレード使い「
ミッキー」との邂逅を通じて友情の大切さを再確認していく。
また、後の
ⅩⅢ機関の一部とも交流がある。特に
リアとはあったばかりなのにすぐに意気投合した。
しかし自身の思わぬ秘密を知ることとなり…?
なぜかその姿は
ロクサスに似ており、声までもが同じ。
ただしどことなく影のある彼と異なり、非常に純粋。
また、BbSはキングダムハーツ本編開始前の時系列であり、これには何か裏があると読んだプレイヤーは多かったが…。
専用テーマ曲「Ventus」は彼の運命を暗示しているようなしっとりとした曲。
ゲーム内での性能
手数で攻めるスピードタイプ。
キーブレードを逆手に持ち、やや癖はあるが
ソラやロクサスとは一味違った操作性が楽しめる。
しかし、3人の主人公の中では最もコマンド等がソラに近い。
また、コマンドスタイル「サイクロン」「エアライダー」「ウイングブレード」等、風を思わせる能力を多く使用する。
BBSはどちらかと言うと手数ゲーであり、ヴェンの仕様とがっちりかみ合いかなり優秀。
専用コマンドも「トルネド」や「ホーリー」など強力なものが多く、その点でも優遇されている。
回避のドッジロールは無敵時間が非常に長く、連打するだけでほとんどの攻撃を完封できる。
また、三人の中で唯一「グライド」「スーパーグライド」を使えるため、ヴェン編を先にプレイすると、他の二人でのマップ移動が遅く感じるかもしれない。
シュートロックコマンドでも最強コマンドの「マルチボーテックス」をはじめとしてかなり強い。
真の概要
実はその心には闇がない。ないようではなく、本当にないのである。
本編開始以前、彼はエラクゥスではなく、その兄弟子である
マスター・ゼアノートの弟子だった。
当初、ゼアノートはヴェンが光と共に膨大な闇の力を秘めていることに気付き、闇に染めてようとしていたが、彼の心が予想外に強く(ゼアノート曰く「優しすぎた」)身の危険に陥っても闇の力を拒み続けたために断念。
代わりに、もう一つの目的…究極の鍵「χブレード」誕生のために
心の闇を抜き出されてしまい、抜き出された闇はヴァニタスとなった。
ヴァニタスとヴェンは兄弟どころか同一人物だったのだ
と言う設定だったのだが、近年これが揺らいできている。
ヴェンの心は失われかけるが、ゼアノートが自身の故郷であるデスティニーアイランドで死体遺k・・・じゃなくて穏やかに眠りにつけるよう連れて行ったところ、たまたま生まれたばかりのソラの心と出会い、触れ合ったことで欠けた心を満たしていきヴェンは一命を取り留めた。
こうして運よくヴェンの蘇生に成功したゼアノートだが、ヴェンとヴァニタスの力量差から2人が近くにいるとまたヴェンの心が失われかねない。
さらにはχブレード誕生のためにはヴェンをヴァニタスと同等の力を持つ光の存在に育て上げねばならない。
そのために光を絶対視するエラクゥスの下に預けられたのである。
当初は復活してからもどこか虚ろであったが、テラとアクアとの触れ合いで数年かけて元の状態まで回復した。
テラがヴェンを異様に気に掛けるのは、来たばかりの頃に何げなく質問攻めにしてしまい昏倒させてしまったことに罪悪感があるからである。
ヴェンを受け入れ真っ当に育て上げたエラクゥスだが、ゼアノートがχブレードの作成を諦めてないのでないか?と疑念を抱いており、作中ヴェンが言及したように彼が外の世界に出ることを他の二人以上に普段から制限していた様子。
物語開始当初はテラやアクアとは実力に幾分か開きがあったとはいえ、彼らが受けたエラクゥス製のエネミー撃退試験をヴェンも難なくこなしており、ヴェンもまた試験を受けられる実力は既に備わっていた。
にもかかわらず、承認試験を受ける目処は何時までも立たず、外の世界を見ることすら許されなかった理由がコレ。
外の世界を巡る旅を一通り終えたヴェンだったが、昔から外に出られなかったことに対する疑念や不満が、ゼアノートの誘いで自らの記憶が呼び起されたこともあって噴出。エラクゥスに諸々の事情を問い詰める。
ゼアノートの真意を確信したことで、χブレードの誕生を危ぶんだエラクゥスに封印されかけてしまうも窮地をテラに救われ、飛ばされたデスティニーアイランドで全ての記憶を取り戻す。
現れたヴァニタスからテラとアクアの最期を見せると伝えられ、二人を救うためにキーブレード墓場へと向かった。ただ二人を救いたい一心で…。
キーブレード墓場で合流したテラとアクアに真相を語る。
この時はχブレード誕生阻止のためにヴァニタスと戦わないと誓い、自ら消えることすら考えていた。
そこに現れたゼアノート達と激しい戦闘を繰り広げるも、不意打ちを食らい気絶したアクアを助けるためにヴァニタスと戦ってしまう。
成長し完全に実力の拮抗していた両者は「純粋な光と闇がぶつかる」χブレード誕生の条件を満たしてしまい、融合してしまう。
ヴェンはχブレード完成と共にヴァニタスに体を乗っ取られてしまう。
この時はヴァニタスの体に首から上はヴェンというかなり衝撃的な姿をしている。正直、全然似合ってない。
が、このχブレードはまだ僅かに完成しておらず、乗っ取られた肉体にはヴェンとヴァニタスの二つの心が残っていた。
不安定な心の中…心の園で二人は対峙する。
俺たちの融合は不完全だった これではχブレードが欠けたままだ
そんなヴェンをヴァニタスは嘲笑する。
χブレードは俺とおまえの心からできている こいつを砕けばおまえの心も消えるぞ
おまえにはわからないだろ!友達が 守る者がいるから強くなれる
友情を信じるヴェンとヴァニタスの最後の戦いが始まる。
BbS名シーンの一つ。
BGM「Unbreakable Chains」も合わさり非常に印象的。
この時のヴァニタスは強敵だが、HPをゼロにするとフィールドが崩壊。
ヴェンがヴァニタスとD-リンクし空中戦を行う特殊な操作となる。さらに攻撃を当てあうと拮抗状態になるボタン連打やスティック回転などで対抗するなどかなり熱い戦いになる。
何とか攻撃を当ててフィニッシュコマンドを出せれば勝利となる。たまにスカるんだけどね。
何とかヴァニタスを倒し、χブレードの誕生を阻止したヴェンだったが、戦いで傷ついたその心は長い眠りにつくことになった。
その後、肉体はアクアによって旅立ちの地が姿を変えた世界「忘却の城」の「目覚めの部屋」に隠され、心は心のみでソラ(幼少期)と再会。目覚めの時が訪れるまで、彼の心と一つになった。
ロクサスと彼がよく似ているのは、ヴェンがソラの心にいた影響である。
ソラ(及びロクサス)がキーブレードを2本使用できるのは、ヴェンが心の中にいる影響である。
このようにソラと密接な関わりがあるため、見る者との関わりによって姿が変わる
シオンは、
ゼムナスや
シグバールにはヴェンとなって見えていた。
ゼムナスが忘却の城を調べていたのも、ヴェンを探すためである。
また、BbSラストエピソードにて闇の世界で延々と
ハートレスと終わりの見えない戦いを続けて挫けかけたアクアをキーブレードのみで救ったりと、ヴェン本人の持つ絆は途絶えていない。
発売前はソラと年齢が近いこともあり、真の主人公ポジではと言われていたヴェンだったが、その素直で献身的な性格や特殊な生育、最後に眠りにつく悲劇性などからBbSのヒロインポジと言われている。
その他のシリーズでの活躍
KINGDOM HEARTS coded
「痛みの記憶」としては他のBbS主人公然と共にソラの中に強く残されていた。
さすがにソラとは直接の面識がないことやロクサスに似た顔もあって、面食らっていたが。
心の奥底に現れたのは闇に染まり真っ黒になり、ナイトメアのマークの刻まれたヴェンの鎧…「ナイトメア・アーマーヴェントゥス」だった。
友を救うためリクは悪夢の鎧と対峙する。
リク編地獄の5連戦最後の相手。
モーションはヴェンと酷似しており、攻撃も早く、HPをゼロにすると「ダークチャージ」と言う技を使ってくる。これをタイミングよく「ナイトメアチャージ」で弾かなければならない完全な初見殺しがある。まあ、連打でも割と行けるが。
ただリク編は強豪ぞろいで最後の初見殺しを除くと割と楽だったという意見も。
実はこの鎧はヴェンが
闇堕ちしたとかそういう話ではない。
ソラとの心の繋がりが途絶えていないヴェンの僅かな意識が、ゼアノートの策略で闇に囚われかけたソラを救うべく、
ソラの心が闇に呑まれる手前で、闇から装着者を庇護する効果のある鎧をソラに着せており、リクが戦っていたのはその鎧を覆う闇が鎧を動かしていたものである。鎧自体が暴れるというトラブルこそあったものの、中身のソラは無事に守られていた。
やや唐突な登場だが、メタ的な話をするとこれは後から追加された存在だから。「ダイブして終わりだと物足りないんじゃないか」と感じたスタッフにより追加されたんだとか。
ヴェントゥス本人も少しだけ登場しており、ソラの心の中に入ったリクに対してロクサス・シオンと共に問いかけをしている。
物語序盤ではやはり眠りについており、今回のソラの冒険は「目覚めの力を取り戻し、ヴェンとアクアを救う」のが当初の目的。やっぱりヒロインポジじゃん。
物語終盤、ソラの尽力によりアクアが闇から救われ、彼女が「忘却の城」の封印を解いたことでその姿を発見される。
そこに乗り込んできたヴァニタスによってアクアが危機に陥ったこととソラの目覚めの力により、ついに復活。
この時に初めてソラと対面し、ヴァニタスと同じ顔のソラに最初こそ驚いた様子を見せたが、すぐに理由を把握したらしく、以降も普通に接している。
また、かつて出会ったリアのこともきちんと記憶しており、10年経って容姿が変わっていていたにもかかわらず出会って早々に気付いた。
最後の戦いでは、テラ=ゼアノートに追い詰められるも、後ろの怪物の中に心が入っていたテラにより救われ、激戦の末に復活したテラとようやく再開を果たした。やっぱりヒロイン(ry
また、本作ではロクサスとも対面を果たしており、DLCのレプリカ・ゼアノートとの決戦では専用の掛け合いも用意されている。
残念ながら非プレイアブル。DLCでもできなかった。
本編より数百年前…キーブレード戦争の起こる前後の物語。
そのため当然未登場。メダルには使用されてはいる。
…だが?
アンチェインド キーがユニオンクロスにタイトルを変更したころ、メインシナリオにヴェントゥスが登場しており、彼が本来はキーブレード戦争時代のキーブレード使いであると明かされている。
新たなユニオンリーダーとなる5人のうちの1人として登場するも、ユニオンリーダーを選抜したアヴァと大きな面識がなく、大きな実力もなく自己主張もしない穏やかで暴力を嫌う性格のため、なぜリーダーに選ばれたのか本人含めて不思議に思っていた。
実はヴェンは本来はユニオンリーダー候補ではなく、とある策略により得事故まれた存在である。本人もその自覚はなく、真実を知った際には辞退しようとしていたが、善良な性格を知る周囲から受け入れられる。
そしてユニオンクロス終盤、データ世界からユニオンリーダー各々が箱舟に乗り、異なる時間・世界に飛ばされるだが、ヴェンはキーブレード墓場のような場所に飛ばされており、そこに誰かが近づいてくるところでヴェンの登場は終わる。
その誰かとは
おそらく…。
上記のゼアノートのせいで心を失った一件で、本人もこの事実を把握していないようであるが、Ⅲエンディングでユニオンクロスにおけるキーブレード使いのパートナー「チリシィ」と再会を果たしており、思い出しているような描写もある。
ヴァニタス「サイトの対策は素早かった。
これではエロ同人が見れないままだ。
今一度、完全なる根こそぎTOOLの誕生を!」
ヴェン「俺は、お前を倒して根こそぎTOOLを破壊する」
ヴァニタス「フッハハハハ!こいつはアニヲタ共の欲望から出来ている。
こいつを壊せば、お前のオカズも消えるぞ」
ヴェン「それでも構わない。同人業界を救えるのなら」
ヴァニタス「また購入厨ってやつかwww」
ヴェン「お前にはわからないだろ!
本として…手元に残るから興奮する」
ヴェン「つながる心が俺の力だ!」
- 項目末尾酷すぎwww -- 名無しさん (2013-11-14 14:50:44)
- 最後台無しすぎんだろww -- 名無しさん (2014-01-20 13:16:05)
- ロクサスがソラに似ていない理由 -- 名無しさん (2014-05-05 08:45:46)
- ヴァニタスからすりゃあ、修行仲間のエロい姉ちゃんが居る奴の価値観なんて理解したくも無いだろうな -- 名無しさん (2015-08-08 16:29:21)
- Bbsよりもはるか昔が舞台のKHUχにも登場 -- 名無しさん (2017-06-14 14:21:15)
- BGMが最高に切なくて好き -- 名無しさん (2019-05-18 22:14:21)
最終更新:2024年09月27日 09:52