ニニアン

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ニニアン - (2022/07/20 (水) 15:27:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/08 (月) 16:35:59
更新日:2024/04/23 Tue 23:13:50
所要時間:約 4 分で読めます





わたし、あなたにお会いできて……本当に幸せでした。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


ファイアーエムブレム 烈火の剣』の登場人物。
扱い的にはメインヒロイン。


ニルスと共に旅する踊り子
ニルスは笛の奏者で、二人で大道芸をしながら旅をしている。

碧の長髪に赤い眼の不思議な雰囲気の女性。クラスは踊り子だが服装は従来の踊り子とは違う神秘的な装いで、
踊り自体も大道芸ではなく「神の舞い手」という事でかなり厳かな舞いである。
これまでのフィーナ、シルヴィア、ラーラ、ララムのような「元気が出る踊り*1」とはかなり毛色を異にしている。
性格は控え目で物静か。境遇のせいもありやや人間不信で、表情やセリフ、テーマソングまでもの悲しい。

シリーズ恒例の踊り子だが、天真爛漫だったりお色気たっぷりだったりな面々とは一線を画した神秘系は希少な存在。
まぁニニアンに情熱的にやら色っぽく踊られても困るけど。


自身に迫る危険を予知する能力を持つが、強い力の反面身体は弱い。また、ニルスもニニアン程ではないが同じ力を持つ。
能力を狙う黒い牙に付け狙われている。

亡くなった母の形見である氷の精霊の加護を受けた「ニニスの守護」という腕輪を身に着けている。



初登場はリン編7章。
黒い牙にさらわれ、ニルスに助けを求められたリンが救出に向かう。
が結局エリウッドに助けられお姫様だっこで登場。
7章を15ターン以内にクリアするとニニスの腕輪が奪われていた事が発覚し、プレイヤーの選択次第でそれを奪い返す展開になる。

リン編ではそのままリンディス傭兵団にくっついて(ニルスが)戦い、終了後は二人揃ってキアランを去っている。



エリウッド・ヘクトル編では、魔の島ヴァロールへの航路で小船でさまよっているところを一行に発見され保護される。
が、記憶喪失&呆然自失の状態でニルスもいなかった。
……しかしこれ、発見されなかったらどうなってたんだ……?

その後竜の門でネルガルの腹心であるエフィデルに拉致られてネルガルに操られ、エルバートの生命エネルギー【エーギル】を奪って門を開こうとするが、
ニルスが介入し記憶と正気を取り戻しからくも脱出、以降はエリウッド達に改めて同行する。

姉弟は大量のエーギルを使うことで竜の門を開く能力を有し、自身の目的のためにネルガルが捕らえさせたとのこと。

ヴァロールから戻ったところで、エルバートを殺してしまった罪滅ぼしとして戦闘メンバーに加入。
レベルはリン編終了時のニルスのものを引き継ぐ。
また、初登場時は最初のターンだけエリウッドにニニスの加護を自動で使ってくれるが、この時に限り使用回数は減らないので安心して良い。



シリーズ恒例のクラス『踊り子』は戦闘能力は無いが、踊りで行動済みの味方ユニットを再行動させることができる。
エースや育成中のキャラにもう一仕事させるもよし、鈍足ユニットを前線に送り込むもよしの、極めて便利な能力。

烈火のみの特殊仕様として、各種指輪アイテムを使って踊ることで能力を1ターンだけ強化できる。
普段はボス戦などピンポイントで使うことになるが、指輪が貴重な割に効果は1ターンだけなので、
戦略の幅を大きく広げられる「再行動」を諦めてまで使うかと言われると正直微妙な性能。 

効果対象になったユニットを救出した状態でターンを終えると次のターンも効果が持続するため、
「指輪→救出→次ターン→降ろす→踊る→対象が動く→救出→次ターン……」
という方法で効果を継続させる小テクがある。
普段の戦闘ではこんな面倒なことをする余裕は無いが、闘技場ではこの方法が役に立つ。
腕輪の補正分は対戦相手のステータスに影響を与えないので、特にダメージを10ポイント減らす「ニニスの加護」を使う事で対戦相手からのダメージを大幅に減らせ、勝率が格段に上がる。
その凄まじさは、一般的にはデッドゾーンである賭け金900G以上の相手であってもそこそこ勝てるようになる程。
特にハードのバケモノと渡り合う際には非常に便利。というか下級職を闘技場で育てるにはニニスの加護無しではやってられない。

速さと幸運がよく伸びるため、レベルが上がってくると敵の攻撃をヒラリヒラリとかわすようになる。過信は禁物だが壁としても運用可。……キャラとはマッチしないけども。
ただし前作まで用意されていた「踊り子が戦闘した時の特殊なBGM」は実装されていない。

今作には敵を自由に行動させられるというバグが存在し、これを利用するとネルガルの専用武器エレシュキガルを使用できる。
しかもちゃんとアニメーションが再生でき*2、荘厳な踊りの後に禍々しい闇魔法の攻撃エフェクトが再生される。
当然だが本来想定している仕様ではないため、戦闘アニメーションをオンにしていると踊りを終えたポーズのままで進行不能になる
実用性も一切ない、文字通りの一発ネタである。


支援はかなり少なく、エリウッド、フロリーナ、ホークアイ。
気弱同士、無口同士だと気が合うらしい。

エリウッドとは、彼と親しくなりつつもエルバートを見殺しにする形になったことや、
何もかも許してくれそうな素敵な男性相手にも隠し事で騙している自分に自己嫌悪するが、彼の必死の告白によって気を持ち直す。
シナリオでもリン編の時点で思いっきり推されており、ニニアンの支援相手が少ないこともあってプレイヤーが自然とくっつけるようになっている。

ホークアイとは人と竜が住まう【理想郷】や彼の娘についての話になる。
ニニアンの正体に示唆しつつも明示はしない絶妙なぼかし具合が見所。

フロリーナとはある意味似た者同士で仲良くなるうちにニニアンの生まれがイリア地方であった事、
前作では触れられなかった氷竜の存在や人竜戦役の際に氷竜がとった行動について明かされる。

叙述トリックというほどではないが、いずれの支援会話も彼女の正体を知らない初見プレイ時にもあまり違和感がないようにされている。


物語終盤、傷を癒したネルガルの脅威を前に、仲間の安全のためにネルガルに下るが……。



以下ネタバレ





正体は氷竜。
元々心優しい一族であり、人竜戦役の際に人間との戦いを嫌い竜の門を使い異世界に移住した一族で、その巫女であるため門を開くことができる。

望郷の念に駆られている所をネルガルに付け込まれ、いけないと分かっていつつ門を開いてエレブ大陸に渡ってしまい、竜石を奪われたがなんとか逃げ出しリン編に至る。



ネルガルの元に下ったが彼の要求を断り、無理やり力を引き出されようとしたのを拒んだあまり竜の姿を取り戻して逃げ出した。
なんとか唯一の心の拠り所であるエリウッドの所まで辿りつくが、彼女の正体など知る由も無かったエリウッドはデュランダルの一撃のもとに彼女を斬り捨ててしまう
そしてやってきたネルガルが嘲り笑う中、泣き叫ぶエリウッドの腕の中で彼の無事を確認して安堵し、息を引き取る。
彼女の死は知らなかったとはいえ大切(最愛)な人物を殺めてしまったエリウッドの、そしてニルスの心に深い闇を落とす事となった。
この時の会話はエリウッドとの支援関係によって分かれ、支援Aの状態だと会話の他BGMも専用のものに変わる。

が、最終決戦の前にブラミモンドが神将の力を集めまさかの復活。しかも氷竜としての強大な力でラスボスである三体の火竜のうち二体を瞬殺する程の力というオプション付き。
なんというご都合主義。
彼女の死に連なるエピソードを重く描いておいてこのあっさりぶりな為か、やはりというか今でもこの流れへの批判は多い。…まあ、うれしいけどさ。

ノーマルEDではニルスと共に元の世界へ帰り、門を再び封印する。失った力も徐々に戻るとのこと。
この場合「あっさり生き返ってあっさり帰っていく」ということになるので唐突感が強い。まあ姉を生贄にされて一人で返って行く弟とかオチが暗いよね。

エリウッドとのペアEDではエリウッドの強い求愛とニルスの後押しもあってエレブ大陸に残り彼と結婚、ロイの母となる。
長命の竜の身を捨てた、と後日談にあるので、ロイは竜の血を引かず歳相応の人間として育っている。
こちらはこちらで「あっさり生き返って竜の力を存分に振るった後突然ただの人になり結婚します」という超展開でありなおのことご都合主義感が増す。

まあとにかく長生きの身を捨て、唯一の肉親との今生の別れを経て彼女は幸せを手にしたのである。

烈火の剣の後半は色々と作りこみが甘いところや唐突すぎるところが多々あったため、もしかしたら本来のシナリオでは別の流れにする予定だったのかもしれない。


以下更にネタバレ






ヘクトル編の19章異伝では館の主人の記憶と思しきものが流れるが、その内容は

どこかで見たことがあるような気がする青い髪の幼い姉弟に
父さんは悪いやつらにさらわれた母さんを助けに行くから、自分が戻ってこなかったら弟を連れて逃げなさい
と語りかけるもの。

この館は失われたはずの強力な古代魔法の書物が大量に眠っており、黒い牙の刺客テオドルが古代魔法を究める者としての心構えやあるあるネタとして
絶大な力のためになら多少の記憶なんて惜しくない」というものを語る。
そしてマップクリア後、ニニアンが「館に覚えがある」といい、竜と人が寄り添う古い絵画をずっと見つめる。
さらにその後ネルガルが誤って館に転位し、自分が昔住んでいたことをおぼろげながら思い出す。
この時のネルガルが同盟軍ユニット。

明言こそされないが、つまりニニアンとニルスの父は……。

この章をクリアしているとネルガル撃破時の台詞が「私は何のために力が欲しかったのだ?」と自問するものに変化し、ニルスが無意識に涙を流すイベントも追加される。
またエピローグの後で、人間の男と氷竜が寄り添う姿の一枚絵が見れる。
19章異伝は初見プレイ時には絶対に通らない(そもそもヘクトル編がエリウッド編を攻略しないとプレイできない上、到達のための条件が非常に厳しい)ため、
ブラミモンドの設定やテオドルの会話、そもそもが意味深な章であることから「クリア後の答え合わせ」のようなものになり、
プレイヤー間での考察を進めつつ一切の言及をしないという非常に良質なコンテンツとなった。単に喧嘩が増えただけのベオの剣とは違うのだ。

ちなみにストーリー終盤ニニアンは永久離脱する(ニルスに能力は引き継ぐ)が、
通信闘技場でクリア後のエピローグデータを使いユニット選択を見てみると、ひっそりと再加入している。
烈火はトライアルマップも無いので使用は出来ないが、芸が細かい……。

なお、ニルスとニニアンは内部データでも別人扱いなので、この3人とニニアンに支援が組めていてもニルスとの支援は発生しない。当たり前と言えば当たり前なのだが。

  • ファイアーエムブレムヒーローズ

普段の踊りとは違う……特別な踊りもあります。

え? ご覧になりたいですか……?



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲーにも参戦。イラストは「のうりん」などで知られる切符氏。
参戦した日付は2017/03/14。ホワイトデーだった。

オリヴィエアクアに続く踊り子ユニット。先にいた二人との最大の違いはなんと「踊れるマムクート」
そのため攻撃方法がブレスである。今作のニニアンは竜石によって戦えるという、原作では出来なかった芸当が可能となった。

マムクート扱い(攻撃がブレス)のため、一部の竜特効を食らってしまうのが難点と言える。
氷竜なためか青属性だが、相性激化がないとファルシオン持ちを相手にするのは厳しく、三すくみで負けているユリアを相手にするのは無謀。
ステータスは同じ青属性のゴリr……アクアと比べると攻撃が低めだが、HPが高い。
ブレスは魔法扱いのため魔防が低いユニットにはアクアよりもダメージを当てられることが多いが、魔防が高い相手には思うようにダメージを当てられないこともあり一長一短か。
武器錬成でカバーする事は可能なので、戦闘になった時を想定して錬成しておくのもあり。

所持スキルはB枠「離脱の行路」C枠「竜盾の鼓舞」
竜盾の鼓舞は「ターン開始時に隣接してるマムクートの守備・魔防を+6」という性能。
ステータスのバランスが良いロリ……もといマムクート達を更に強くする。
スキルの性質上、マムクートを使わない場合は死にスキルとなってしまうのでパーティと相談したり、別のスキルをいれるなりしよう。

余談だがこのスキルのおかげで「マムクート幼稚園の園長先生」というポジション(?)になったり……。

わたしが生まれる前……わたしの父と母も……結婚式をしたのでしょうか?


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

18年5月21日に花嫁衣装の超英雄としても参加。こちらのイラストは円居雄一郎氏が担当する。
青属性の魔法使いであり、踊れる飛行ユニット。

武器スキルはターン開始時、周囲1マスに味方がいれば、自分と周囲1マスの味方の速さ+4になる『清らかなブーケ+』

Bスキルにターン開始時、敵軍内で最も攻撃が高い敵の攻撃-7になる『攻撃の封印3』
Cスキルは周囲2マスの味方は、戦闘中、速さ+3になる『速さの大紋章2』

機動力が上がったニニアンと判断するといい。
弱化も可能なことからよりサポート性能が強化されたとも言える。速さの高いユニットは相性抜群。
いうまでもなく弓に弱くなる上に打たれ弱いので配置には気を付けておきたい。


大切な人の手にかかって死ねるのなら……それも……運命……。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

22年5月の闇落ちガチャに登場。イラストは紺藤ココン氏。
青属性の歩兵マムクート。
ネルガルに操られて竜の力を引き出されており、人間だった頃の記憶が失われかけている謂わば洗脳に近い状態。
『想いを集めて』では、自分の力が他人を傷つけるのを恐れて自分の世界に閉じこもる。
しかしニルスと、上記の花嫁ニニアンが必死に呼びかけた事で……。

武器スキルは『茫漠のブレス』
魔防+3。射程2の敵に、敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算する。
「歌う」「踊る」使用時、自分と対象の十字方向にいる敵の、攻撃、魔防-7、【キャンセル】を付与する。
戦闘開始時、自身のHPが25%以上の時、戦闘中、速さ、魔防+6になる。

補助スキルに『オイデ、ヒノコタチ』
このスキルは「歌う」「踊る」として扱われる。
「歌う」「踊る」を持つ対象には使用できない。
対象を行動可能な状態にする。
対象の攻撃+6、かつ「戦闘中、奥義発動カウント変動量+1」を付与する。
かつ、対象が竜の時、対象の移動+1にする。

AスキルにHP+5、攻撃、速さ、守備、魔防+2。
自分が★5かつレベル40の時、闘技場などで、自分の能力値が低くても、スコアの高い敵が登場する『青の死闘・歩行4』
Bスキルは奇数ターン開始時、自分よりHPが1以上低く、
かつ、奥義発動可能状態の敵のうち最もHPが低い敵の奥義発動カウント+2にする『鼓動の封緘・奇数3』
Cスキルには十字方向の味方は、戦闘中、攻撃+5になる『攻撃の十字紋章』

通常版と花嫁版以上にサポート性能が超強化
再行動をさせながら強化+奥義加速&弱化+キャンセルを4つとも行える(竜か獣は機動力アップで5つ)。
奇数ターンとHPが低いとき限定で奥義を遅らせると全く隙が無い。まさにハイスペックな踊り子。
魔防もそれなりと高いので魔法受けもバッチリ。

ステータスは通常版と比べて全部上回っている。

弱点は通常版と同じで竜特攻。初期頃と違って竜特攻が増えているのに注意。

ニニ……アン、ニニアン?

うそだ……追記をしてくれ……。

……まだこの記事に追記したりないことがあるんだ……君に……どうして……。

ニニアンーーーーっ!!!!

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