ネルガル(FE)

登録日:2012/01/26(木) 14:04:57
更新日:2025/01/22 Wed 18:19:32
所要時間:約 9 分で読めます





他人の死は、私の喜び
私が得る【エーギル】の糧だ。
貴様らも、ここで死骸になれ。この私のために。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ゲームファイアーエムブレム 烈火の剣』の登場人物。
今作における一連の事件の黒幕である。

CV:西垣俊作(FEヒーローズ)


暗殺組織【黒い牙】を裏で乗っ取った謎の集団の主である闇魔道士。
魔道を極めた末に人の理を外れ、悠久の時を生きる存在であり、その力は古の英雄・八神将にも匹敵するほど。
いわゆる生命力・活力である【エーギル】を奪い、それを扱う技術を持っている。
ラウス侯ダーレンを取り込んでリキアに争乱を巻き起こし、さらにはニニアンニルス姉弟を使って竜の門を開いて現世に竜を呼び出そうとしているが、それは全て、自分が人や竜から【エーギル】を奪うことで「より強大な存在になる」ことだけが目的



○その過去
かつての彼はある目的のために強い力を求めており、闇魔法の研究に没頭していたが、カナス先生がおっしゃられたように闇魔道の研究は危険なものであり、自我を失い廃人になることもある。
ネルガルもその例に漏れず、廃人にこそならなかったものの、何の為に力が欲しかったのかという目的を忘れ、ただひたすらに力に固執するようになった。

本編より500年前にナバタ砂漠でアトスと出会い意気投合し友情をはぐくみ、やがて砂漠の片隅で【人】と【竜】が共存する集落を見つけ、数百年かけてそこに住まう竜族の知識をアトスと共に吸収してゆく。そんな穏やかな切磋琢磨の日々の中、2人の思想にある違いが生まれてゆく。

アトスは「理想郷」と名付けたこの地をもっと広げようと、
ネルガルは竜族の知識から【エーギル】を奪って己の力を高める術を見出した。

結果、新たな力に魅せられたネルガルはアトスや里の住人の説得にも聞く耳を持たず他の生物から【エーギル】を奪い続け、やがてその対象が人間となりつつあった時、里の住人とアトスの手によって葬られそうになったが
ネルガルは辛くもベルンに逃げ延び、魔道の研究の末【モルフ】を生み出す術を得る。
なお現在のネルガルはターバンで右目まわりを隠しているが、そこにはこの時にアトスの魔法で負わされた傷跡が未だ残っている。

最初に生み出されたモルフは失った友を生き返らせて欲しいという、レナートの願いを聞き入れたもの。
だが、その実態は外見を真似ただけで心を持たないただの人形であった。
また、彼自身にも人体実験を施してモルフとして改造し、死ねない体にした。
そしてモルフの実態を理解した彼はネルガルに失望し、怒りを抱く事になる。

キシュナは通算252番目にして感情を持った初めてのモルフとして生み出され、ネルガルは最初こそ歓喜したが、
力が無かったため、やがて強力なモルフを生み出せるようになったネルガルはキシュナを疎むようになり、最終的には欠陥品と見なして見捨ててしまう。
ぶっちゃけ他の主要なモルフより遥かに有能なのは内緒。あと万が一恨まれてたら最終決戦の場にこっそり現れるだけでネルガルは詰むのだが
しかし捨てられながらもネルガルのために働き続けており、ひたすら主人公達に立ちふさがる。

その後には、ソーニャ、エフィデル、リムステラなどが手駒として創り出された。

+ 彼の過去に隠された真実とは(重大ネタバレ)
ヘクトル編では、ニニアンとニルスの父親であることが示唆されている。
妻エイナールは竜であったが、当時の人竜戦役にて何者か(人間側か竜側かも定かではない)に連れ去られてしまう。(神竜ではなかったのでイドゥンの様に兵器としては重用されなかった?)
残されたネルガルは幼い二人に「自分が帰ってこなかったら『あちら側』に逃げなさい」と言い残して妻を探しに出るも失敗し、闇魔法の研究に身を捧げた結果、力という「手段」が「目的」にすり替わってしまったのだった。
挙げ句の果てにはそのために当の我が子を道具として使い捨てようとしたのだから皮肉なものである。

力を求め、アトスと別れ、失った友を求める男の願いを聞き入れ心を持たぬ人形を作り、キシュナという感情あるモルフ生成に喜んだ果てに、ネルガルが最高傑作と称し最後まで側近くに仕えさせたモルフであるリムステラは人型の賢者の姿である。

ヘクトル編の19章異伝では【魔の島】にある謎の館で敵将テオドルが闇魔法による記憶喪失等のリスクについて語る場面がある。
この章の冒頭にある謎の父子が会話をする回想シーンやクリア後に無意識に館に転移してくるネルガルと合わせて、彼の正体を示す内容となっている。
また、この章をクリアしていると終章でネルガルを倒した時のセリフが変化する他、ネルガル撃破後の会話でニルスが無意識に涙を流す描写が追加される。

ゲームの最後に表示される人と竜が写ったグラフィックも異伝の舞台である館に飾ってあった絵画であり、描かれているのはネルガルとエイナールである。



○ユニット性能
Lv-20
HP-75
魔力-30
技-18
速さ-15
幸運-20
守備-28
魔防-30
体格-10
移動-6(不動)
理S光S闇S杖S

所持品
エレシュキガル(闇- 威力20 命中95 重さ12 射程1~2 回数--)

終章前半のボス。倒されると最期の足掻きで火竜の召喚を行い、そちらが真のラスボス戦となる。
闇魔法使いではあるが、クラスはドルイドではなく専用職の「災いを招く者」である。
アトス同様全ての魔法と杖を使えるが、作中で闇魔法以外を使うことはない。
大ボスらしくHP・魔力・守備・魔防がずば抜けて高く、速さ以外は隙のないステータスを誇る。
ジジイのくせにムッキムキでケネス同様体格が10もあり攻速がほとんど落ちていない。

ネルガル専用闇魔法のエレシュキガルゲスペンストとほぼ同等の威力を持ちつつ大分軽く命中も極めて高いとかなり強力。
……だが、ハードでそこらのモブドルイドが乱用するルナのアレな強さの前に霞む。ちなみにその命中も重さも同じ。

実はラスボスと違って彼にはアサシンの『瞬殺』スキルが通用する。
ただ幸運が高い&ボス相手には必殺率の1/4に下がり安定して発動させるのは難しい(最大まで必殺を上げても18%程度)ので、普通に攻撃力の高いキャラの方が倒しやすいことが多い。

大ボスだけあって、専用の会話も敵将の中では一番多い。
対応する相手にはエリウッドヘクトルリンアトスジャファルニノレナート(ヘクトル編限定)がいる。

魔防を無視して攻撃できるルナと、特効で大ダメージを与えられる『アーリアル』が有効。
フォルブレイズ? 傷一つつけるのがやっとですが何か?デュランダル?重くて速さカンストさせないと追撃出来ませんが何か?





命の使いどころを間違えるなよ。

くだらぬ友情のために命を捨てるなど 愚か者がやることよ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2024年5月にまさかの闇堕ち枠で実装。イラストは柴山わんくろ氏。
緑属性の魔法・歩行ユニット。
前年の透魔竜ハイドラ同様、キャラとしては「通常のネルガル」である。
上で説明しているように力とエーギルを求め続けた結果、闇堕ちした事に当てはまるだろう。
なお、『烈火』のラスボスは単なる火竜でキャラとしての実装が難しいので、彼を事実上のラスボスと見立てるなら、最新作のエンゲージを除けば最も遅く実装されたラスボスとなる。
実装時にはエーギル(家名)まで巻き添えでトレンド入りしている

エクラに召喚された理由は案の定、異界の英雄たちの良質な【エーギル】を集めモルフの大軍団を創り出すため。
『想いを集めて』では、竜の門の先へ行ってアスク王国にたどり着き、ウルスラにアンナを拉致させ、そのエーギルを奪おうとする。
しかし、強い意志でモルフ化を跳ねのけるアンナに少々驚きを見せ、門が閉じられるのを知ると立て直しのために撤退する。
このネルガルも召喚されるネルガルも、ヘクトル編で触れられる本編より少し前くらいの彼の姿と推測される。


武器スキルは『エレシュキガル』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
ターン開始時自身のHPが25%以上なら、自分と周囲2マス以内の味方の攻撃+6、【エーギル奪取】を付与。
エーギル奪取の効果は以下の通り
戦闘中に攻撃していれば、戦闘後に自分と【エーギル奪取】が付与されている味方に、戦闘相手とその周囲2マス以内の敵が受けている【有利な状態】を付与(1ターン)
戦闘相手とその周囲2マス以内の敵の【有利な状態】を解除(付与、解除ともに、同じタイミングに付与された有利な状態は含まない)(1ターン)

戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、魔防-6、さらに、敵の攻撃、魔防が、戦闘開始時の自分の魔防の20%だけ減少
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、与えるダメージ+自身の【有利な状態】の数x5(最大25、範囲奥義を除く、強化は除く)、受けるダメージ-自身の【有利な状態】の数x3(最大15、範囲奥義を除く、強化は除く)、
かつ自分が攻撃時に発動する奥義を装備している時、戦闘中、自分の最初の攻撃前に奥義発動カウント-自身の【有利な状態】の数(最大3、強化は除く)

Aスキルは『近反・強化増幅』
敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する
戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が、自分と周囲2マス以内にいる味方のうち強化が最も高い値だけ上昇(能力値ごとに計算)
Bスキルは奥義発動時、奥義によるダメージ+5、奥義発動時、奥義以外のスキルによる「ダメージを○○%軽減」を無効(範囲奥義を除く)
戦闘(または戦闘前)で奥義を使用した場合、戦闘後、奥義発動カウント-2の『奥義の螺旋4』
Cスキルは『守備魔防の信義4』
ターン開始時周囲2マス以内に味方がいれば、自分の守備、魔防+6(1ターン)、かつ「周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動可能」を付与(1ターン)、
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、守備、魔防+3

ステータスは原作準拠で、速さが低い代わりにそれ以外が高い。
ちなみに奥義は『氷華』
守備より少し魔防が高いという性能上の理由はもとより、氷竜姉弟との関わりを意識しているとも考えられる。

【エーギル奪取】を付与し、味方を敵の持つバフと体力を奪い取る集団に作り変える。そして、奪ったものも含めたバフが多い程、戦闘で優位に立てる。
すなわち、反撃も含めた攻撃後に、ティナの『シーフ』のように有利な状態を奪い取って自分達のものにし、更に倒していれば回復もする、というもの。
自身は高い守備と魔防を利用し近距離反撃で敵をおびき出し、奥義カウントを一気に縮め、キャンセル効果もかいくぐって奥義を発動。
更には奥義の螺旋で戦闘後にも奥義カウントを加速。立て続けの戦闘になったとしても息を切らさず戦える。

弱点は速さが低いので追撃を受けやすいことに加え、有利な状態を付与する前提の性能であること。
そもそも奪えるものが無いような相手だと大した強化が望めない。
また奪ったバフをさらに奪われたり、打ち消されたりするのにも弱い。このため神階ロキやティナは天敵といえる。

が、暴れすぎたせいかメタキャラとしてエーギル奪取無効どころか有利な状態をかき消してしまうニーズヘッグの実装で使用率が減少。
長所が減ってしまったことにより現在はあまり安心出来なくなった。

追記・修正はモルフを作ってからお願いします。

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