赤穂線

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赤穂線 - (2023/03/04 (土) 11:35:16) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/05/15 (水) 21:01:05
更新日:2023/03/24 Fri 23:15:07
所要時間:約 4 分で読めます




赤穂線(あこうせん)は、相生駅と東岡山駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーは赤色、路線記号はN。
*1

概要

戦前の計画では、山陽本線では賄いきれない輸送力の増強を目的として作られた代替路線のはずだった…。
しかし、赤穂線が完成する前に山陽本線の方が先に電化・高速化が完成してしまい、
結局「山沿いを走る山陽本線が利用できない瀬戸内海沿いの地域住民の為のローカル線」という位置付けになってしまった。
後に電化されたものの、戦前に計画されていた複線化は今尚される気配はない。
しかし、その歴史的経緯から山陽本線の支線ではなくれっきとした独立路線と化している。
要は劣化呉線と思って頂ければ話が早い。
けど電車の墓場の管轄でない事、相生~播州赤穂間がアーバンネットワークの管轄内である事から車両・ダイヤ面では呉線よりはるかに恵まれている。(播州赤穂駅までだけどね)
運転系統上播州赤穂駅で分断され直通列車は存在しないが赤穂線に乗り入れる路線は

東端はJR神戸線JR京都線・琵琶湖線米原駅経由or湖西線経由で北陸本線敦賀駅まで

西端は伯備線経由で山陰本線出雲市駅まで

と、福井県から島根県まで列車が乗り入れている。

☆使用車両

113系…全線で運行されるが、播州赤穂以東は朝の1往復のみである。
115系…播州赤穂以西。
117系…同上。
213系…同上。元マリンライナーの車両でJR西日本必殺の魔改造により、他にも山陽本線伯備線新見駅以南、宇野線本四備讃線児島駅以北で現在も使用中。
221系…相生~播州赤穂間。
223系1000・2000・6000番台…221系と同じ。アーバンネットワークの名物車両。
225系0番台…221系と同じ。

◎駅一覧

姫路…山陽新幹線JR神戸線播但線姫新線、山陽電鉄本線(山陽姫路駅)乗り換え。
兵庫県第三の都市。思いっきり山陽本線の駅だが、山陽本線経由でここが運転系統上の始発駅となっている。

英賀保…昼間時は網干駅以西に入る全列車が相生駅から赤穂線に入る。

はりま勝原…2008年3月15日に出来た真新しい駅。九頭竜線に同じ字を使う勝原駅がある為「はりま」が付いてる。

網干…網干総合車両所がある。線内では岡山、姫路についで乗降客数が多い。

竜野…たつの市の中心駅っぽいが、中心駅は本竜野駅。でも交通の便がいいおかげか本竜野駅より乗降客数が多い。

相生…山陽新幹線山陽本線乗り換え。赤穂線の線路名称上の始発駅。

西相生…周辺にはIHI関連の工場がある。

坂越…周辺には伝統的建造物群に指定された街並みと生島を望む坂越湾がある。

播州赤穂…赤穂市の中心駅かつ忠臣蔵及び赤穂浪士の討ち入りで知られる浅野内匠頭の居城で有名な赤穂城の最寄駅。
ここで運転系統が分断する。開業当時、飯田線に赤穂駅(あかほえき、現駒ヶ根駅)が存在したので、頭に兵庫県西部の旧国名「播磨国」の略称である「播州」を冠している。
JRの全ての鉄道路線の中で駅名に旧国名を冠した駅の中で正式な国名ではなく「○州」という呼び方を使用している唯一の駅である
なお、「○州」が付く駅は「武州(武蔵国)」が東武鉄道(武州長瀬駅など)と秩父鉄道(武州荒木駅など)、「上州(上野国)」が上信電鉄(上州富岡駅など)、「野州(下野国)」が東武鉄道(野州平川駅など)、「雲州(出雲国)」が一畑電車(雲州平田駅)と、私鉄では多く使われている。
ここから長船駅まで運転本数が毎時1本程度に激減するので要注意。

(貨)西浜…三菱電機の工場へ専用線が分岐する貨物駅だが、使用されることはほとんどない。

天和…本当の名前は「鷆和」なのだが難しくて読めないのでこうなった。「てんほー」と読むのは禁句。
三菱電機赤穂工場最寄駅。

備前福河…「備前」とついてるがれっきとした兵庫県内の駅。なぜこうなったかというと、昔この駅があった場所は岡山県だったが兵庫県に編入されたから。
赤穂線で一番利用者が少ない。

寒河…「そうご」と読む。ここから岡山県内の駅。

日生…「ひなせ」と読む。赤穂線の中でも最も瀬戸内海に近い駅。日生駅前港から小豆島行きのフェリーが出ている。日生諸島へのフェリーはそれとは別の日生港から出るので注意。
ちなみに駅から見える鹿久居島への橋の正式名称は「備前♡日生大橋」となっている。

伊里…赤穂線内でも随一のローカル感のある駅…かもしれない。

備前片上…備前市の代表駅となってはいるが、市内の駅で一番乗降客数が少なく、駅周辺が特に栄えてるわけでもないため代表駅を名乗るには厳しい駅。
ここで岡山方面に折り返す列車が存在する。

西片上…備前市の中心地にある駅。でも無人。

伊部…「いんべ」と読む。駅舎も大きくそれなりに賑わっており、ここら辺では乗降客数も多い部類で駅員もいるため、実質備前市の代表駅と言える駅。近くには名産品である備前焼の店が多く並んでいる。

香登…「かがと」と読む。備前長船刀剣博物館最寄り駅だがそこまでの公共交通機関はなく、歩くにも少し遠い。

長船…ここから再び岡山駅まで運転本数が増加する。1日平均乗車人員も4ケタある利用者の多い駅。読みは「おさふね」。

邑久…瀬戸内市の代表駅。読みは「おく」。

大富…長船以西では一番利用者が少なく、乗車人員は一時的に3桁に戻る。読みは「おおどみ」。
国の重要文化財に指定されている餘慶寺に一番近い駅。

西大寺…播州赤穂と共に赤穂線内所属駅で数少ない直営駅。周辺は岡山市東区の中心駅であり、駅名の由来になっている西大寺観音院の最寄り駅でもある。
ここで一部列車が岡山方面に折り返す。

大多羅…備前富士として知られる芥子山に面した単線駅だが、乗車人員は4桁ある。国の史跡に指定されている大多羅寄宮跡最寄り駅。

東岡山…山陽本線とここで再び合流する。赤穂線の線路名称上の終着駅だが全ての列車がここから岡山駅までは山陽本線経由で運行する。

〜山陽本線区間〜

岡山…山陽新幹線山陽本線倉敷方面・伯備線津山線宇野線瀬戸大橋線吉備線
岡山電気軌道東山本線乗り換え。岡山電気軌道は厳密に言うと岡山駅前駅。
岡山県第一の都市である岡山市の中心駅で、運転系統上の終着駅。


追記・修正宜しく御願いします。

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