登録日:2013/05/05 (日) 12:10:00
更新日:2024/01/25 Thu 19:23:56
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宇野線(うのせん)は
岡山駅から宇野駅を結ぶ
JR西日本の鉄道路線である。
路線番号は
L。
愛称は宇野みなと線で、旅客案内にはこの名称が使用される。
概要
本州と四国を結ぶ唯一の鉄道ルートで、瀬戸大橋開業前は終点の宇野駅で宇高連絡船に接続するため、全区間で多数の優等列車運行されていた。
1988年の瀬戸大橋開業後も岡山~茶屋町間は
本四備讃線と合わせて「瀬戸大橋線」と呼ばれ(路線記号は
M)、引き続き四国方面の特急や快速「マリンライナー」など優等列車が多数設定されているが、四国への連絡ルートから外れた茶屋町~宇野間は一気に寂れてしまい、現在では1時間に1本ワンマン列車が走るだけになっている。
☆使用車両
電車
8000系…特急「しおかぜ」に使用。
JR四国初の特急電車で、2000系と同じ振り子式が採用されている。
8600系…特急「しおかぜ」に使用される
JR四国の特急電車。8000系とは異なり空気ばね式の車体傾斜装置が採用されている。
5000系/223系5000番台…岡山~高松間で快速「マリンライナー」として使用。前者は
JR四国所属で高松側に2階建て車両兼グリーン車が連結され、後者は
JR西日本所属で平屋のみ。
285系…「サンライズ瀬戸」に使用。JR西日本所属車と
JR東海所属車がある。
115系…岡山~宇野・児島間で使用。見た目がそっくりな113系とは異なり、JR西日本所属車のみ。
かつては
土讃線琴平駅までの運用があった。
213系…岡山~宇野・児島間で使用。JR西日本所属車で、かつては快速「マリンライナー」で使用されていた。
7000番台車は観光列車「La Malle de Bois」として運行される。
227系500番台…岡山地区に絶賛導入中の新型普通電車。
113系…
JR四国所属車は岡山~観音寺間、JR西日本所属車は岡山~宇野間でそれぞれ使用されていたが、前者は2016年、後者は2023年7月で撤退。国鉄時代には12両編成の快速電車も使用され、首都圏・京阪神以外では数少ないグリーン車も連結されていた。
気動車
2700系…「うずしお」「南風」に使用。
2000系…「うずしお」「南風」「しおかぜ」に使用。実は世界初の振り子式気動車だったりする。
電気機関車
EF65形・EF210形…貨物列車で使用。
◎駅一覧
大元…岡山の市街地にある高架駅。かつては岡山臨港鉄道との接続駅だった。
備前西市…近くで国道2号と立体交差する。
妹尾…マリンライナーの多くが停車する。読みは「せのお」。
南区妹尾地域の中心駅。
備中箕島…この駅の先から久々原駅間のみ複線区間となっている。
岡山市の駅は一旦ここまで。
早島…マリンライナーの多くが停車する早島町の中心駅。
久々原…1日の平均利用者数52人と宇野線内で最も利用者が少ない駅。
茶屋町…
本四備讃線乗り換え。特急と快速「マリンライナー」は全列車が
本四備讃線に直通する。
宇野線としては唯一の倉敷市の駅。また、かつては児島方面に抜ける下津井電鉄線(1972年部分廃止)の始発駅でもあった。
彦崎…岡山市南区に戻る。植松駅が徒歩圏内。
備前片岡…南区灘崎地域の中心駅。
迫川…「はざかわ」と少し難読。岡山市の駅はここが最後。
常山…これより玉野市の駅。玉野市にある駅は、瀬戸内国際芸術祭に合わせて行われたJR宇野みなと線アートプロジェクトにより、アート作品として駅舎などに塗装がなされている。
備前田井…
イギリス庭園などを有する深山公園の最寄り駅。
宇野…終着駅。玉野市の代表駅。
かつては宇高連絡船との接続駅で、四国へ渡るためのルートとして賑わっていた。
長いホームにポツンと止まるワンマン電車が旅人の哀愁を誘っていたが、最近は瀬戸内国際芸術祭の効果か、観光客が戻りつつある。
追記・修正宜しくお願いします。
最終更新:2024年01月25日 19:23