ドラゴリー

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ドラゴリー - (2020/08/04 (火) 20:31:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/11/14 Wed 03:02:46
更新日:2024/01/25 Thu 03:59:05
所要時間:約 5 分で読めます






TACを滅ぼすのは今だ!

さぁ行け、超獣ドラゴリーよ!



概要

別名:蛾超獣、毒蛾超獣
身長:67m
体重:5万8千t
出身地:異次元



地球侵略を企む邪悪な異次元人ヤプールが蛾と宇宙怪獣を合成して造り出した怪獣兵器“超獣”第7号。




特徴・能力

侵略の為に造られた存在である超獣には、バキシムブロッケン等の様に、与えられた使命に併せて特殊な能力や高い知能を持つ者も多い。
その一方で、単純な破壊活動を目的とし、最低限の知能と高い戦闘能力を与えられた超獣も存在する。
この項目で扱うドラゴリーもそんな超獣の一匹である。


ドラゴリーの武器は超獣でもオーソドックスな口からの高熱火炎と指先からのロケット弾。
ウルトラマンメビウス』で復活した時は眼から赤黒い電撃を武器としていた。
劇中未使用だが、1500℃の高熱を帯びた牙と手からの毒燐粉も備える。

だがドラゴリー最大の武器は恐るべき怪力にある。そのパワーたるや、怪獣ムルチを叩きのめした挙句に下顎と両足を引き裂いてしまった程。


FATALITY


一連のシーンは残虐であると同時に「超獣が怪獣を上回る存在である事を示す」印象的なシーンとして有名。


一方、単純な破壊活動が目的なので知能はそう高くはない。CREW GUYSの異次元物理学の権威であるフジサワ博士は「ちょっとおバカな超獣」と発言している。
但し、作戦遂行のために最低限の知能を与えられているので野生の怪獣よりはよっぽど頭が良く、ドラゴリー自体がかなり凶暴で残虐な性格なのであまり問題はない。


因みに『メビウス』ではバキシムと同様に“空を割って”空間を移動していたが、
これに関してはベロクロンメビウスキラー等も使っているので、ヤプールとは無関係の場面で使う描写が無い限りはヤプールの能力と考えた方がいいだろう。




主な活躍

◆『ウルトラマンA』

第7話「怪獣対超獣対宇宙人」と第8話「太陽の命 エースの命」に登場。
妖星ゴラン(ゴラスではない)接近の対応とメトロン星人Jrの暗躍に追われるTAC基地近郊に現れた。
その使命はゴラン迎撃用ミサイル・マリアの破壊だが、ついでにTAC殲滅も命じられている。

この時はウルトラマンエースのエースバリアで空間の狭間に幽閉されるが、メトロン星人Jrの攻撃に便乗する形でヤプールが解放、
更にはゴラン接近の影響で復活したムルチまでもが現れてTACとエースを苦しめる。
途中、衝突してきたムルチに激怒してこれを惨殺するが、再びエースバリアに閉じ込められた。


ゴラン接近にマリア2号*1の建造と発射が迫る中、再びヤプールに解放されて三度TAC&エースと激突する。

マリア2号の打ち上げ阻止は失敗し、メトロン星人Jrもバーチカルギロチンの前に倒れたものの、
夕子が倒れた為に半分の力しか出せずゴランの影響で太陽エネルギーが補給出来ないエースを一度は倒す。

が、ゴランが破壊されて太陽光が地球に届くようになるとエネルギーホールで太陽エネルギーを補給したエースが復活。
パンチで腹をブチ抜かれて風穴を開けられ、続いてエースブレードで首を落とされた挙句、更にメタリウム光線で爆破されるという明らかなオーバーキル気味に倒された。



◆『ウルトラマンメビウス

33年前(正確には34年前)に倒された個体が活動を再開したヤプールの怨念により、マリア2号発射場跡地にて復活。
こちらでは以前見せなかった巨大な蛾に化身して人間に取り憑く能力を見せた。

復活した個体なので33年前と同じくマリアの破壊を遂行しようとした。
乗り移ったフジサワ博士の記憶からミサイルはフェニックスネストの地下にある事を察知したドラゴリーは爆破を企むが、
フジサワ博士はこれを予見して自分の記憶を操作させていたので失敗、抜け出たドラゴリーは研究棟近くで実体化し、ウルトラマンメビウスと交戦。

以前と変わらぬ圧倒的なパワーでメビウスを引き裂こうとするが、GUYSのアシストとライトニングカウンターで反撃されて戦意喪失。
異次元への入口も新メテオール“リージョンリストラクター”で塞がれ、そのままメビュームナイトブレードで倒された。


余談だが、地球人視点だと以前の来襲時にヤプールとの繋がりが掴めなかったらしく、アーカイブにはメトロン星人Jr.の配下として記録されている様子。



◆『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』

惑星ボリスに現れたブルトンが召喚した怪獣・超獣の一匹。登場は第11話「ウルトラマン」。
ヴィンセント島に上陸したベロクロンに続いてレイゴモラに襲いかかった。
怪獣VS超獣のタッグマッチではエレキングと戦い、有利に進めていたがベロクロンを倒したゴモラの乱入で形勢逆転。
超振動波には耐えたが、続くエレキングの放電光線には耐えきれず爆死した。



◆『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第5話「暴走の果てに」ではメトロン星人(RB)のレイオニクスの手持ちとして登場したが、運悪く相手は絶賛暴走中のレイモン。
ゴモラ(レイオニックバースト)に一方的にボコられ、止めを刺される前にバトルナイザーに戻された。

メトロン星人が操っていたのは、『A』で共演したからと思われる。
(これを踏まえてか『ギンガS』においてはメトロン星人とゾアムルチが戦うという筋書きになっている)



◆『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

ウルトラマンベリアルが蘇らせた怪獣軍団の一匹。
怪獣墓場ウルトラマンウルトラセブンメビウス、レイ、ウルトラマンダイナと激闘を繰り広げたが、
ベリアルが乱射した雷撃に巻き込まれて爆散した。

その後は百体怪獣 ベリュドラの一部となっているのが確認出来る。



◆『ウルトラマンギンガ

他の怪獣や宇宙人と同じく、スパークドールズとして登場。
バルキー星人の手によって、ヒカル達に仲間外れにされたと思い込んだ健太にダークダミースパークと共に渡されるが、
ダークライブする前に健太がヒカルの友情パンチで正気に戻ったためそのままヒカルの手に渡る。
その後ジャンキラーと戦うためにヒカルがウルトライブ、搭乗者の正体を見極めようとしていた為、押され気味だったがパワーでは負けない所を見せた。



◆『ウルトラマンギンガS

第10話にてガッツ星人ボルストがモンスライブ。
同じく分身体のライブしたベロクロンと共に大暴れし、毒牙でウルトラマンビクトリーを撤退にまで追いやった。
ウルトラマンギンガストリウムをも圧倒するが、シェパードンセイバーを手にしたビクトリーにはかなわず、
ギンガスパークランスでベロクロン共々田楽刺しにされて身動きを封じられ、シェパードンセイバーフラッシュで粉砕された。



◆『ウルトラファイトビクトリー』

ダークルギエルの死に伴い復活を遂げ、ヤプールと共にウルトラ兄弟抹殺を図る。
バキシムと共にレオ兄弟を襲うが、獅子兄弟ダブルキックで粉々にされた。



ウルトラマン超闘士激伝

ヤプール軍三大幹部の一人、殺し屋超獣バラバに仕える三超獣の一体。
カードダスでは闘士怪獣五獣士の闘士ゴモラのアゴを怪力で外している。
ガマス、カメレキングと共にバラバの武器を与えられたが、駆け付けたゼットンにより三人仲良く粉砕される。




余談

  • 鳴き声は東宝の怪獣ガバラのアレンジ。


  • 劇中でドラゴリーと息の合った連携を見せたメトロン星人Jrだが、実はヤプールがメトロンJrの攻勢に便乗しただけで、実際はコンビでも何でもない
    そもそも侵略が目的のヤプールと復讐が目的のメトロンJrとでは目的が違うのだが、もしかするとヤプールに唆されて地球への復讐心を巧く利用されていたのかもしれない。


  • 惨殺されたムルチ二代目の着ぐるみは、当時アトラクション用として酷使されたが、上記の通りバラバラに引き裂いてしまって着ぐるみが修復不可能になってしまった為に、制作陣はイベントスタッフから特大の大目玉を喰らったとの事。


  • 脚本段階ではドラゴリーに八つ裂きにされる怪獣は竜巻怪獣シーゴラスの予定で
    脚本のト書きでも「シーゴラスが津波を起こしながら出現」と記述されているが、着ぐるみが借りられなかったためムルチに変更された。
    当時の幼稚園の漫画版ではこれに準じた展開になっている。




  • 名前の由来はdragonfly(トンボ)としか思えないが蛾の超獣。
    ガマスが忍者で、あの顔・名前なのに蘭の花がベースだったり、
    ジャンボーグA』の怪獣の件があるので、当時の円谷プロは適当おおらかだったのだろう。






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