ベムスター

登録日:2011/12/09 Fri 05:45:41
更新日:2025/04/04 Fri 19:18:26
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この私をもっと強くしてくれ!

お前がお前の子である地球を
愛するのならば

私にベムスターと
互角に戦えるだけの力を与えてくれ!



ベムスターとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣。
初出は『帰ってきたウルトラマン』。


【特徴】

★宇宙大怪獣 ベムスター
身長:46メートル
体重:6万1000トン
出身地:牡牛座カニ星雲
武器・能力:巨大な爪、角からの破壊光線(ベムスタービーム)、吸引アトラクタースパウト

★宇宙大怪獣 ベムスター(再生)
身長:46メートル
体重:6万1000トン

★宇宙怪獣 ベムスター(改造)
身長:80メートル
体重:6万1000トン
出身地:異次元
武器・能力:眼からの光線、腹の口からの毒ガス


第二期ウルトラシリーズの初の宇宙怪獣であり、以降のシリーズでも度々登場する。
名前の「 ベム 」は宇宙怪物を指すSF用語から。デザイナーはプロデューサーの熊谷健。

「ベム スター 」の名の通り星型の形をした怪獣。
手先は一本爪で、足先は平たくなっている。
鳥の様な顔をしており嘴(口)もあるが、大きな特徴として 腹部にも五角形の口がある
体内にはベムストマックという胃袋があり、腹の口から吸収したものをなんでも消化してしまう。
(但し、頭の口で物を食べない訳ではなく、『帰マン』本編では頭の口で宇宙ステーションのレーザー光線を吸収したり、ガスタンクに嘴を突き刺してガスを吸引するシーンが存在する。)
水素や窒素、ヘリウムが好物。


【主な活躍】


●『帰ってきたウルトラマン』

初登場(帰マン)

第18話「ウルトラセブン参上!」で初登場。

牡牛座かに星雲の超新星爆発が原因で生まれた。
かに星雲の大爆発は1054年で、しかも地球から7000光年離れているので、こいつは8000才近いウルトラ戦士並みの超シニアということになる。

エネルギー源であるガス源を得る為にMATステーションを強襲。
その後は地球に飛来し、ガスタンクを狙う。

飛行能力と光線でMATを苦しめ、ウルトラマンジャックスペシウム光線さえも腹部で吸収し、撤退まで追い込んだ。

ジャックは全ての攻撃を無効化するベムスターの強さに恐怖と悔しさを感じ、太陽まで飛んでエネルギーを蓄えようとする。
しかし、そこに現れたウルトラセブンから、新兵器「ウルトラブレスレットを与えられる。

ウルトラブレスレットだ

これさえ身につけておけば
如何なる宇宙怪獣とも互角に戦えるだろう

さあ、地球へ戻るのだウルトラマン!


再戦ではウルトラブレスレットにより形勢は逆転。
最後はジャックのウルトラスパークにより、両腕と首をすっ飛ばされ、爆発炎上し敗れ去った。


再登場(帰マン)

第37話「ウルトラマン夕陽に死す」にて再登場。
ナックル星人にウルトラマンの実力(正確にはブレスレットの威力)を知る為に再生される。
…が、全く同じ展開で死亡
シーゴラスを退けた直後(比喩ではなくマジでシーゴラスが逃げ出したすぐ後)に二連戦だったが、一度倒した相手など敵ではないのである。

ちなみに映像自体が18話の完全な使い回し。
そのせいかこちらの再生個体は、再生シーゴラス共々怪獣図鑑では省かれる事も少なくないマイナーな存在であるが、
『メビウス』のアーカイブドキュメントの出現記録では忘れられずにしっかりとカウントされている。


漫画版(帰マン)

内山まもるによる漫画版『帰マン』のベムスター(以下、初代)登場エピソードは第18話の続編的な内容となっており、
別個体が登場する(加藤隊長は初代の兄弟ではないかと推測している)。
読心能力を使って攻撃を先読みし、身体を高速回転させることでウルトラスパークを叩き落とす強敵として描かれた。
しかし、心を読ませる暇も持たせないジャックの連続攻撃に翻弄され、最後は地中に潜られて背後を取られ、
振り向いた瞬間に八つ裂き光輪で体を貫かれて爆死した。

また、90年代初頭にリム出版の「COMICS★ウルトラ大全集」より刊行された
漫画『帰ってきたウルトラマン Vol.1 復讐の宇宙戦線』(作画:大竹孝志、原作・脚本:新藤義親)も、
内山まもるの漫画同様に『帰マン』第18話の続編となっており、こちらではベムスターγ(ガンマ)が登場。
ベムスターの同族が蟹星雲の爆発の影響で体質変化を遂げたもので、外見がより攻撃的に変貌したのみならず、全長も100メートルと大型化。
常食も気体物質のみならず、鉱物資源に重力すらも対象となり、宇宙間に浮遊する惑星や衛星を餌食にしつつ地球圏に飛来してきた。


●『レッドマン

35話と39話に登場。
35話ではノコギリンサータンと共にレッドマンを囲い込んで袋叩きにするも、最終的には脱出されてレッドナイフを投げつけられ、命中時の爆発でまとめて倒された。
39話では当初はビーコンと戦っていたが、レッドマンがやって来ると2体でレッドマンの背後に瞬間移動し、共同戦線を張る。だが戦い疲れたのか、フラフラになっているところを2体まとめて押し倒され、そのまま爆発した。



●『ウルトラマンタロウ

第29話「ベムスター復活!タロウ絶体絶命!」及び第30話「逆襲!怪獣軍団」に登場。

第29話では、かつてウルトラマンエースに倒されたヤプールの生き残りによって差し向けられる。
ゾンビみたいな面で赤い目で歯が生えておりまた翼には切れ込みが入りあまりかっこよくないが、再生怪獣軍団の中では一番強いらしい。
身長が80メートルに巨大化しているが、肩書きが「宇宙大怪獣」からただの「宇宙怪獣」に縮小。おっきくないよ!*1
目からの光線や、腹の口からの白いガスで攻撃する。

例によってZAT第一ステーションを飲み込んでから地球に飛来、ガスタンクを丸呑みにして大暴れする。
「ウルトラブレスレットと同じ威力の回転のこぎり」なる謎アイテムを持ちだしたZATの「真っ二つ作戦」も通用せず、逆にノコギリが破壊され、一度はタロウをも倒した。

続く第30話。
改造ヤプールが全ての手持ち怪獣を繰り出し地球大ピンチ!
タロウは「行くぞ、ベムスター!」と叫び変身!
そしてベムスターを全力で無視しサボテンダーと戦うタロウ。

この回のマッチメイキングはこんな感じ。
  • サボテンダーvsタロウ
  • ベロクロンvsZAT
  • ベムスターvs海野さん(一般人)

何かがおかしい。
そして海野さんの活躍で両目を潰され、ZATの撃ち込んだエネルギー爆弾A・Bを体内で反応させられた末に爆死。
タロウに登場する一般人は強かった


裏話(タロウ)

スーツはアトラクション用のもの。前述の特徴に加え、オリジナルよりも細長い体型になっている。
スーツのほかにギニョールと実物大の頭部が造られた。

本放送当時の児童雑誌に掲載された設定によれば怪獣軍団に所属しており、
巨大ヤプール(改造)の施した改造によって脳の容積が増えたため、初代や再生に比べて頭が大きいとされている。

ZATの作戦会議の場面では『帰マン』第18話の映像が流用されている。
(地球上の場面だけでなく、セブンがウルトラマンにブレスレットを渡す場面も登場する)。
また、出身地が「かに座」と説明される。
ナレーションは「帰ってきたウルトラマンを倒したベムスター」と紹介していたが、撤退させただけなので間違いである。

口に潜入した海野の投げ入れたダイナマイトを吐き出したため、
頭部の口ではなく腹の口からエネルギーを摂取することが明らかになる。
(ただし、これは改造ベムスターだけの設定であり、初代は前述の通り頭の口でも食事ができる。恐らくヤプールに改造された影響で頭の口での食事は必要なくなり、機能がオミットされたのだろう)

放映当時の児童誌では、「ジャックに二度も負けたようなヤツをそのまま戦わせるわけにはいかない」とヤプールが改造を施したことになっている。
ちなみにエレキングを蘇らせたのもヤプールやメフィラス星人といった「怪獣軍団」の仕業である。
「全怪獣怪人」では、ヤプールに協力するエンペラ星人が蘇らせたとされている。
児童誌の記事では「(初代を指して)頭が悪い」「目は前より悪くなった」「形は前よりカッコ悪い」と随分ボロクソに評されている。



●『ウルトラマンメビウス

第18話「ウルトラマンの重圧」に登場。

ヒカリがいなくなり、一人で地球を守ることになったミライに
「過去にも出現した強力な怪獣」が再度出現したことでプレッシャーを与える。

が、作中の描写はどこか可愛らしい。
リュウには「よく見りゃ可愛い顔してるじゃねえか」なんて言われたり、
腹の口を硬化弾で塞がれた際に硬化剤を手でコンコン叩いて首を傾げてみせたりと、
これ以後ベムスターは可愛い系怪獣としての地位を手に入れ始める。(帰マン時代から、飛ぶ姿以外は可愛かったという意見もある)

しかし、一方でカザマ・マリナの乗るガンブースターを捕らえて腹の口から丸呑みしようとする、
メビウスのパンチを逆に腹の口で飲み込んで拘束し目を細めてまるで笑うかのような表情と鳴き声を見せるという一幕もある。
このシーンはマリナが恐怖のあまりパニックになる描写、腹の口のグロさも相まってかなり怖い。

なおこの時、「背中ががら空き」という今の時代まで誰も気づかなかった弱点をテッペイに見抜かれ、GUYSの反撃を受けている。
『帰マン』当時も背中にガンガン攻撃を受けていた?資料に残らなかったんだろう

その後も吸収能力や本来の身体能力の高さもありメビウスを苦戦させるも、
ヒカリから与えられたナイトブレスの力でメビウスブレイブとなったメビウスにメビュームブレードで一刀両断されて敗れた。

「第18話に登場」「切断タイプの新武装に敗れる」と、帰マンの時のオマージュとみられる要素が多い。


なお、その後第27話「激闘の覇者」で新マケット怪獣の一体として候補に上がり、
素のスペックの高さ、専守防衛向きの吸収能力の汎用性等々の使いやすさから採用候補にまで至ったのだが、
丸呑みされそうになったことがトラウマになったマリナに大反対され、あえなく候補から外れてしまっている。
もっとも、この回では「毒をまき散らしそうだからダメ」と没にされたバードン
テストでゼットンに粉砕されたグドンなどもいるため、ベムスター1匹が不遇というわけでもなかったのだが。



●『ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ



くじけるな!
その命は君一人のものではないんだ!
最後まで戦いぬけ、ウルトラマンとして!

俺はもう一人ではない!


SAGA2「勇者の試練」に登場。
光の国に帰還途中のウルトラマンヒカリを強襲。
ナイトブレスを持たないヒカリを窮地に追い込む。

しかし、そのピンチにゾフィーが駆け付け、形勢逆転。
限界まで光線を撃ちつづけたヒカリに敗れる。

直後に別個体が、2人の頭上を飛び越え地球に向けて飛び去っていった。
これがメビウス本編に登場した個体である。



●『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』

第4話「ベムスター参上!」に登場。
ペンドラゴンのエネルギーを狙って現れる。
素早い動きでゴモラを翻弄し、渾身の尻尾攻撃も片手で軽く弾くというスピードとパワーを併せ持った強豪怪獣として描かれていた。
ゴモラを追い詰めるが、「エネルギーを吸収した直後に一瞬だけ動きが止まる」事をオキに見破られ、
ファイヤーリトラのファイヤーストライクを吸収した隙に超振動波ゼロシュートを受けて敗れた。

ちなみにこの回のサブタイトルは、『帰マン』でのベムスター登場回のパロディになっている。


河本ひろしによる漫画版では冒頭でレッドキングと戦っており、クマノからは「最強怪獣二匹」と言われていた。
この二匹がペンドラゴンを破壊しそうになったためやむなくレイが召喚したゴモラと決戦。
ゴモラの尻尾でぶっ飛ばされて岸壁に叩き付けられたうえ、腹の口にレッドキングを投げ込まれて光線吸収を封じられ、
四苦八苦しているうちにアウトレンジから叩きこまれた超振動波で二匹纏めて消し飛ばされた。

なお、言うまでもないがこの二体は後に登場する強豪のパーツである。

ゲームでは3弾から参戦。
能力は目立って高いものも低いものも無いバランス型器用貧乏ともいう。強いて言うならパワーが高めでスピードが低め。
偶にクリティカルを出す特徴がある。
ベムスタービームは雷属性が付いている。


●『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第2話「レイオニクスバトル」に登場。
ペダン星人の無人ドックを襲うが、ダイルによってちょうど改修が完了したペンドラゴンの新武装を試すための的にされる。
対アステロイド砲とワイバーンミサイルの斉射で大きなダメージを負い、
小惑星に逃げ込んだところでペダニウムランチャーを受け、小惑星ごと死亡。……したはず。

OP映像ではガルベロスと戦っている。



●『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

尖兵としてサラマンドラドラコと共に凍りついた光の国を襲撃するが、カプセル怪獣ミクラスのドロップキックを受けて倒される。

ちなみに着ぐるみは『メビウス』と『大怪獣バトル』で使われた物の流用だが、一部改修され目つきが初代に近くなっている。


●『ウルトラマンSTORY 0

第十二話「未来への光」、第十三話「新たな光の戦士誕生!!」に登場。

本作では生体メカを用いてバルタンに造られた命であり、 四肢全てが頭部 という異形の姿。
そして 星ほどのサイズ があり、星を貪り食う。

“星の声”に導かれたゾフィーM87光線を放つも、それを吸収し、撃ち返す。
だが、貪られていた星からの“星の声”の後押しを受けたゾフィーは再度M87光線を撃つ。

光波熱線が吸い込まれていく……
だが……!!
撃ち続けてやる……!

どちらの体が先に崩壊するか……
この命を懸ける!!

デェヤアアア!!

そして限界を超えきったゾフィーのM87光線は吸収しきれず、ベムスターは消滅。
その直前、ベムスターは涙を流していた。おそらくベムスター自身も討たれる事を望んでいたのだ…。
お、重い…


●『ウルトラマン超闘士激伝

第1回銀河最強武闘会に参加した怪獣の一体。
後にレッドキング、ゴモラ、エレキングバキシムと共に修業を積み、闘士怪獣五獣士を結成した。


●『ウルトラゾーン


改造ベムスターも来るかも知れないけど
相手にしないで下さい

「怪しい者じゃないです」に登場。
不要なエネルギーを無料で引き取るセールスとして押しかける。
爪でドアをガンガン当ててウザい(最初は不注意で当たってたようだが、途中から明らかに嫌がらせレベル)。
セブンが怖い(厳密にはブレスレットが)。


●『バトルドッジボール2』

SFCのコンパチシリーズの一本。
怪獣チームにゼットン、ウルトラキラー、ピグモンと並んで登場。
腹から小さなガスタンクを連射して攻撃する。
おい、ドッジボールしろよ。


●『ウルトラゼロファイト』

怪獣墓場バット星人グラシエが復活させた「地獄の四獣士」の一体として登場し、ウルトラマンゼロと戦った。
ガンQと「ベムQコンビ」を結成し、ベムスターの腹の口で吸収した光線をガンQの目から撃ち返すという戦法を見せた。
ルナミラクルゼロによって浄化された時には手を振っていた。かわいい。


●『ウルトラマンギンガ

『劇場スペシャル』にてスパークドールズとして登場。
イカルス星人が既に回収しており、他の怪獣たちと共にタイラントへと合体した。


●『ウルトラマンギンガS

第9話「取り戻す命」に登場。
無印のとは多分違う個体のスパークドールズにガッツ星人ボルストがモンスライブした。
ガッツ星人の分身がモンスライブしたベムラーとのコンビでウルトラマンビクトリーを追い詰めた。
その後ウルトラマンギンガが加勢したが、ギンガクロスシュートを吸収する等活躍。
しかしベムラーの金縛り光線を受けてしまい、動けなくなった所をEXレッドキングナックルを食らい敗北。
ヒカルは新ウルトラマン列伝第13話「復活! タイラント超分析! 後編」においてタイラントを構成する怪獣をタロウとともに学んだ際、
ジャックの光線技を吸収した初代ベムスターを見たはずなので光線技を使うのは危険だと学習したはずだが。
二年前なので忘れたのか、列伝の新撮シーンと本編には深い意味はないのだろう。


●『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』

ウルトラシリーズが題材のデータカードダスにも登場。
第1弾からプラズマ怪獣として登場。
能力は低いが、偶に通常攻撃を吸収して無効化する事がある。
ソードやカタナ等の斬撃系の武器を苦手とする。


●『ウルトラマンX

第4話「オール・フォー・ワン」に登場。
ギンガシリーズで登場した2体とは違う個体のスパークドールズが、
ザラブ星人が破壊した工場から発生したガスを吸い込む事で実体化し、街中で暴れまわった。

腹の口の周囲にある力場形成器官で空間を曲げる事で、様々な対象を引き寄せ吸い込むという、
メビウスの時に追加されて関連書籍等に記載されていた設定を、ベムスター本人が初めて使用した。
(ウルトラギャラクシーにてタイラントが先に使用している)。

ウルトラマンエックスと激しい格闘戦を繰り広げたが、その腹にエックスを吸い込む事に成功。

その後、月面で眠っていた所をXioの接近で起こされ、スペースマスケッティのサイバーテレスドンの溶岩熱線を受けた。
この攻撃で消化液との化学反応が起こされ、消化中のエックスを吐き出してしまう。

最後はアタッカーXとザナディウム光線の怒涛の攻撃でスパークドールズに戻された。
このスパークドールズから「ベムスターアーマー」が作り出されることとなる。


●『ウルトラマンオーブ

ジャグラス ジャグラーの所持する怪獣カードが登場。
カードの状態でも吸収能力は健在のようで、ジャグラーはこのカードの力でナックル星人ナグスの光線銃を吸収して暗殺を切り抜けている。


●『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA

第2話『えにし ~所縁~』、第3話『こだま ~谺~』、第9話『ことわり ~理~』に登場。
ベゼルブの毒によりクグツベムスターとなっており、惑星ルーリンのガイを襲撃する。
史上最弱主人公(初登場時)と名高いオーブオリジン・ザ・ファースト相手に一度は完封勝ちを収めるも、スザークを襲おうとしたところで再びオーブと戦闘。
途中までは優位に進めるも、オーブのアッと驚く方法で敗北を喫した。

9話では別個体が登場、地球へ向かうスザークを迎えたオーブに、クグツバードンと共に襲いかかるが、その後こいつらが倒されたかどうかは不明。


●『劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

『ウルトラゼロファイト』同様にガンQと「ベムQコンビ」で登場。
こちらもベムスターの腹の口で吸収した光線をガンQの目から撃ち返す戦法を見せている。
最終的にはロッソ、ブル、ジードの合体光線を吸収し切れずにガンQ共々爆散した。


●『ウルトラマンZ

マジャッパ、セグメゲルと共にデビルスプリンターの影響で暴走した個体がOPにずっと出ており、毎回ガンマフューチャーにやられていた。
PVや第2話でもイメージ映像で3体揃って登場している。

本編に初登場したのは第19話『最後の勇者』とかなり遅め。なお、今回の個体は炎を纏って飛行している。
この個体は単なる野良で、デビルスプリンターの影響は受けていない。
物語開始2年前にも地球を訪れており、その時は人工衛星を飲み込んで満足して去って行ったが、それで「地球にはエサがある」と覚えたのか再び来訪。
ウキウキでガスタンクを次々と食べていたが、やって来たウインダムキングジョーSCと交戦開始。
腹の口で光線を吸収して頭部からのビームで反撃しつつウインダムの右腕を捕食するが、突如空が割れるとそこからやって来るものの気配を察して慌てて逃亡した。
特空機二機相手に善戦する強さを持っていながらすぐ逃げていたが、おそらく戦ったところであっさり倒されてしまうか、かつての同族の様に捕獲されて改造されたり、タイラントにされる可能性が非常に高いため、この判断は賢明であると言える。
肩書き上は「大怪獣」なのに……*2


●『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

第1話にて岩の惑星ペノルに出現。
デビルスプリンターを摂取していた為、通常個体よりも狂暴になっており、クグツベムスターの様に目が赤い。
ギンガ、ビクトリーの2人がかりでも止められないほどの強さを見せたが、タイガが加勢したことにより形勢は逆転。
ナイトティンバーで腹の口を切り裂かれてしまい、最後はギンガストリウムのストリウム光線とフォトンアースのオーラムストリウムを同時に受け
エネルギーが吸収限界を迎え風船玉のように膨れ上がって爆散した。

●『ウルトラマンアーク

第15話「さまよえる未来」に登場。

過去にオニキスの影響を受けた個体が過去に出没した件についての回想シーン内での出演で、
チャンドラーと共にイタリアのピサに出没していた事が判明している。


●『ウルトラ怪獣擬人化計画

POP版とKADOKAWA版両方で擬人化されている。

POP版では正当な方向での擬人化で、マントを広げる事でベムスターのシルエットを表現している。

KADOKAWA版では初代と改造が擬人化されている。
デザインは初代を『緋弾のアリア』等で有名なこぶいち氏。改造はニトロプラス所属の山田外朗氏が担当された。

初代には有名イラストレーターが起用されたが、いざ蓋を開けてみると、
どう贔屓目に見てもベムスターの被り物(よりかかられてるようにも見える)をした普通の女の子で、擬人化という観点からするとズレているデザインだったため不評を買う。
これに対し改造ベムスターのほうは特徴を上手く落とし込んだデザインで概ね人気を好評を得たこともあってか、
後述の漫画版ではメインキャラに抜擢されるどころか初代ベムスターとして扱われている。

グッズ展開でも初代ベムスターの方はハブられつづけており、漫画版の件もあわせてもはや黒歴史として闇に葬られんばかりの勢い。
むしろその不遇ぶりがかえってネタにされるようになり、一部でコアなファンを得てきているフシも。
さすがに人気投票の枠くらいには出て来てはいるが、逆に言えばそこでしか出てこない……。

別メディアとはいえ初代と改造の扱いが逆転することなど誰が想像しただろうか……。

2018年にはツインテールがリデザインされており、初代ベムスターについてもそれが行われる事を望む声が多く挙がっていたが、
擬人化計画の実質的な展開終了によりその願いが叶う事は無かった……。


●『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ


上の口がダメなら、下の口で食べればいいのでは!

KADOKAWA版擬人化計画のコミカライズ作品。ゴモラの親友として登場。
先述の通り改造ベムスターのデザインでありながら普通のベムスター扱い。なお、初代の方はモブとして1コマ登場しただけ。

ゴモラを溺愛しており、面倒を見てあげるほど過保護気味。
羽などはモフモフしており、触った者は夢中になるほど。

腹部にある口でも食事は可能ではあり、なんでも食べる事が出来るのだが、味が分からないという欠点がある。
ただし、ガスの味わいは分かるらしい。


●『怪獣娘(黒)』

CV:沼倉愛美
アニメでは映画に登場。ベムスター名義だが……やっぱり改造の方。
漫画版のネタかゴモラと絡んでいた。


●細井雄二作のギャグ漫画『ウルトラマン』

テレビマガジン1988年10月号に掲載された回で、バルタン星人の手下として登場。
頂上が平らになった山を発見したウルトラマンの前に現れ、自分が腹の口で食べたと説明する。
ウルトラマンは信じなかったが、バルタンが現れて本当だと主張したため、先程の山を削って投げ、ベムスターがそれを食べた事で納得する。
ウルトラマンはさらに山を削ってベムスターに食べさせまくり、やがて山が無くなって、きれいな道ができた。
ここでバルタンが「道路工事に来たんじゃねぇぞ!」と突っ込んだ事で、ベムスターはウルトラマンを食べるという本来の目的を思い出して戦闘に突入。
ウルトラマンはスペシウム光線、八つ裂き光輪、ウルトラ水流をたて続けに放つも、ことごとくベムスターに食べられて困惑する。
だがベムスターは満腹になってしまい、「これが私の作戦だったんだ」と大威張りするウルトラマンであった。


●『ウルトラマン Fighting Evolution 3

プレイヤーキャラとして使用可能。爪やくちばしでの攻撃を主として、攻撃力自体はあまり高くない。
しかし投げ技が強烈であり、相手キャラを腹の口で丸呑みにしてかじってから吐き出す
相手を掴んで空中高くジャンプしてから脳天逆落としを食らわせるなどとにかく派手。
また、バリア技として相手の光線系必殺技を吸収して自分のライフを回復させる芸当も可能。自身の必殺技は頭部の角からのベムスタービーム。
ただし隠しキャラであり、プレイヤーキャラとして解放したい場合の条件がかなりきつい。

●『怪獣バスターズPOWERD』

怪獣バスターズ無印には残念ながら登場を逃してしまったが、マイナーチェンジ版となるPOWERDにて、待望の狩りゲー初参戦となった。

●『ウルトラ怪獣モンスターファーム

初期から使用できる怪獣の一体。派生怪獣に応じて、腹部の口が結構変化する。
大体の怪獣より1年近く長い寿命、能力を伸ばしやすい晩成タイプ、命中・回避が得意(賢さはやや苦手で丈夫さ・ライフは苦手)、とても速いガッツ回復、とかなり扱いやすい。
移動速度が遅い一方で使いやすい技が中・遠距離がメインなのと、特徴と性能が噛み合ってないのが難点。また、やや消費ガッツが多め。
体重が増加しやすい特徴を持つが、体重が重いと回避率が低下するので、上記の通り余り相性が良くない。ただ、宇宙ハッカを使いまくるとあまり気にならない。
単純な性能は初心者向けだが、原作のタフネスを知っている人がライフや丈夫さを伸ばそうとすると上記の通り苦手な能力なので落とし穴にはまりやすい。
大会でもベムスター系は数発当てれば落とせるのがほとんどなので、ここでベムスター系が回避型キャラだと気づけるかがキモ。
残念ながら原作の、ウルトラマンや防衛隊の攻撃をいくら食らっても平気で暴れ続けるタフなベムスターの育成は合成で十分な手間をかける必要がある。
総合すると、初心者でも育てやすいのは確かだが、真価を発揮するにはブリーダーランク・資金がある程度必要になるタイプ。

怪獣娘繋がりで、沼倉愛美氏の楽曲からかなりの頻度で誕生する。最初から技を覚えている個体もいるのでその分修行の手間も減る。


●『グレイトバトルフルブラスト』

終盤の雑魚敵として登場。
ジェネシス攻略戦では、スペシウム・リダブライザーで強化したリバウンド光線で被害を抑えようとするウルトラマンを妨害しに現れるが、放っておくとジェネシスの発射に巻き込まれて自滅してしまう。


●『ロストヒーローズ

巨大ヤプールイカデビルの実験場である「アジト・キューブ」にて、通常個体が雑魚敵として出現する他、改造ベムスターも改造ベロクロン、改造サボテンダーと共に3体揃って中ボスとして登場。
最初は吸収能力でヒーローたちをメビウスを連れていると「ベムスターじゃないか」といいつつメビュームシュートを正面から撃つ謎の行動の末に撤退に追い込む。
その後硬化プラスター爆弾で吸収能力を封じられ(メビウスの時の通常個体には通用しなかったのに……)、普通に戦えるようになる。

また、ラストダンジョンの「ジェノサイド・キューブ」冒頭でもウルトラマンベリアルが復活させた怪獣軍団の先鋒としてバキシムメトロン星人と共に中ボスとして登場する。
この時の個体は「外見は通常個体だが耐性は改造のもの」というちぐはぐな事になっている。



【関連キャラ】

●ベムスターロボ

身長:不明
体重:不明

居村眞二氏の漫画版『ウルトラ超伝説』に登場。
バルタン星人の手下として、ベムスターの皮をかぶってウルトラマンジャックを襲う。
ウルトラブレスレットも通じない装甲を誇り、腹から伸ばす金属製の触手や、腹部周辺に装備された機関砲でジャックを苦しめるも、駆けつけたアンドロメロスの突進しながらのパンチで粉砕された。

●怪獣戦艦 ベムズン

身長:990m
翼長:1040m
体重:1130万t

『アンドロメロス』に登場した怪獣戦艦。グア三兄弟の末っ子ジュダの座乗艦である。
ベムスターがデザインモチーフだが、巨大宇宙人が乗る戦艦なので、凄まじい巨大さ。
腹から陽電子流撃砲を発射する。

グア星編から最終決戦編にかけて登場。
凄まじい戦闘能力でアンドロ超戦士達を多いに苦しめたが、グア星での決戦でグランテクターを纏ったメロスのグレートスパークレイを4発受けて倒された。

雑誌展開では1号機と2号機が存在し、それぞれ腹部の色や形状が異なる。
1号機はてれびくん1982年7月号に登場。その巨体と陽電子流撃砲でメロス、ウルフ、マルスを追い詰めるも、マルスがマルスSPの力で800メートルに超巨大化した事で形勢逆転、亜空間切りで倒された。
2号機は10月号でギエロニア3号機と共に登場。腹部にブラックホール砲を装備している。テレビ版に登場した着ぐるみはこれが使用されている。
ギエロニアと共にブラックホール砲でウルフとマルスを襲うも、超巨大化したマルスのマルスオーラーで2体まとめて倒された。
その後修理されたのか、11月~1983年1月号にもギエロニアやキングジョーグと共に登場。
メロスが光の国にいる間に、南極でウルフとマルスに3体で襲いかかる。
超巨大化したマルスをエネルギー切れで元の大きさに戻るまで追い込むも、フロルの妨害で取り逃がす。
そしてフロルの力で再度超巨大化したマルスと再戦、再びエネルギー切れに持ち込んだが、そこへメロス、ウルトラマン、ゾフィー、セブンがアンドロ艇で合流、フロルを除く6人による合体光線で3体まとめて倒された。
ちなみに1982年7月号の方には、ベムズンのモデルとして「新マンを苦しめたベムスター」と「強化改造され、再び新マンに襲い掛かり、メロスとの一騎打ちに敗れ去ったメカベムスター」という説明があり、後者は前述のベムスターロボの事と思われるが、ベムスターロボは漫画版のみの登場でグラビア版には登場していない。

居村眞二氏の漫画版では、1号機は腹部に多数のレーザー砲と陽電子流撃砲を装備しており、巡航形態から格闘形態のベムアーマーに可変(アーマーチェンジ)が可能。
小惑星でマルス達と戦い、やはり超巨大化したマルスに倒された。
2号機は多数の陽電子流撃砲とブラックホール砲を装備しており、地球成層圏でギナの新造ギエロニアと共にウルフとマルスを相手に戦い、ウルフのコスモテクターに亀裂を生じさせるも、乱入してきたフロルのバリアーに妨害されて取り逃がす。
その後モルドのキングジョーグと合流、南極で3体でウルフ、マルス、フロルを追い詰めるも、アンドロ艇で駆けつけたメロス達に気を取られた隙に超巨大マルスのショルダータックルで粉砕された。

『ウルトラ銀河伝説外伝』の『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙けいび隊』にも登場。
ギエロニアとキングジョーグが陽動としてキュラソ星を攻撃している隙に地球を狙った。
しかし、月でスペースペンドラゴンとEXゴモラに足止めされているうちに、セブン、ゼロ、ゾフィーが到着。
かつてクレージーゴンを倒したステップショット戦法をM87光線に乗せてセブン親子に放たれ、倒された。


●ブラックホール怪獣 ブラキウム

身長:80m
体重:無限大
出身地:宇宙

『ウルトラマン(プラネタリウム特別編)』が初出の怪獣で、ベムスターをオマージュしたデザインをしている。
腹部の口からブラックホールを発生させることができ、あらゆるものを吸収してしまう。
バルタン星人配下としてウルトラマンネオスウルトラセブン21と戦った。

初出がプラネタリウム作品ということでマイナー怪獣であったが、帯番組『ウルトラマンボーイのウルころ』の新撮パートでゾフィーと戦ったことで、TV出演は果たしている。
ウルころ放送当時には指人形も発売されており、『大怪獣バトル』のゲームでは技カードとして実装されているなど、商品展開の面では比較的恵まれている。(『大怪獣バトル』では『ウルころ』を初登場としている)
現在でもアトラクションショーでの度々姿が確認されており、本編未登場の怪獣としては知名度が高い部類だろう。


●余談

デザインは「帰ってきたウルトラマン」プロデューサーの熊谷健。
なお、デザイン画では腹部の口は五角形ではなく円形。

漫画『ハヤテのごとく!』では特撮好きの鷺ノ宮伊澄が好きな怪獣として挙げている。

OP「戦え!!ウルトラマン」の歌詞にある「吠える怪獣 大怪獣」に該当し、『新ウルトラマン列伝』のジャックとの戦闘シーンでは実際にこの没OPが流れている。口から火吐かねーだろ


ハヤテ「ウ〇トラマンってどう思いますか?」
伊澄「べ〇スターが好きです」




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最終更新:2025年04月04日 19:18

*1 「超獣より強い大怪獣」をヤプールが操るのがおかしいと判断されたものと思われる。なお、後述するが改造でないベムスターも現在は大怪獣として扱われていない様子

*2 改造ベムスターの扱いも含めて、『帰マン』出身故に、『タロウ』で設定された「超獣より強い大怪獣」のカテゴリに含まれていないものと思われる。