異次元人 ヤプール

登録日:2010/03/16 Tue 13:20:58
更新日:2023/07/16 Sun 14:35:15
所要時間:約 9 分で読めます


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※土曜夕方17時30分です。 ※金曜夜19時です。 かませ犬 またお前か ウルトラマン ウルトラマンエース ウルトラマンタロウ ウルトラマンデッカー ウルトラマンメビウス ウルトラマンA ウルトラ兄弟のストーカー ウルトラ怪獣 グローザム以上に不死身 サイモン星人 スフィア被害者の会 マイナスエネルギー ヤプール ヤプール人 ヤプール死すとも超獣死なず ヤプール死すど リアル集団ストーカー 不気味 何度でも蘇るさ! 個にして群 卑怯 女ヤプール 姑息 家畜人ヤプー 復讐鬼 怨念 悪役 悪魔 懲りない奴 暗黒四天王 根絶不可能 次元移動 清水紘治 狡猾 玄田哲章 異次元 異次元人 粘着質 菊池康弘 趣味:いやがらせ、超獣いじり 驚きのしつこさ 驚きのしつこさ ←もはやチート 高田拓土彦 鬼畜




誰にもわからない…わかるはずが無いんだよ、地球の馬鹿共め!! フハハハハハハ……!!

そう。我等は暗黒から生まれ、全てを暗黒へと染める。ウルトラ兄弟! 貴様らの光、今度こそ消し去ってくれる!!




異次元人ヤプールとは、円谷プロ制作のウルトラシリーズに、昭和から令和までしつこく登場する敵キャラクター。
初登場は『ウルトラマンA』の第一話。
名前の由来は沼正三作のエログロ満載のトンデモSF・SM小説『家畜人ヤプー』から。



概要

人間が住む世界とは別次元の住人。
地球侵略を狙っており、怪獣を超える強さを持つ「超獣」を製造して地球に送り込む。
また、アンチラ星人ら幾多の宇宙人も従えている。

非常に狡猾な性質で、ウルトラマンエースだけでなくウルトラ兄弟を何度もピンチに陥れた。
反面、ウルトラシリーズ中で何度も倒されているのだが、その度に蘇っている。

これはウルトラマンメビウスにて、
「宇宙に知的生命体の負の感情とマイナスエネルギーがある限り、それを糧にして何度でも復活する」
というトンデモな後付け設定で説明されている。
メビウス劇場版でも「ヤプールを完全に消し去ることは不可能」と明言された。

その為か最近は地球侵略よりも、ウルトラ兄弟への復讐が優先事項となっている節がある。

但し、現在では闇のエネルギーを完全に浄化でき、闇の力で幾らでも復活出来る存在の復活を封じて完全に滅ぼした装備が登場した為、
仮にそれを使うと戦えば、二度と復活出来ない真の滅びを迎えるのは可能かもしれない。
…だが当の円谷が使い回しが出来る便利な敵を簡単に手放す訳が無いであろうし、更に極端な話、交戦しなければそれまでであり、仕方なく交戦して撃破してもなんだかんだで復活するだろう、というのは置いといて。設定的に考えてもヤプールがそんなのに自分から挑むこともないだろうし。


シリーズ中トップクラスのしつこさと悪役振りを見せており「ウルトラシリーズ最凶の悪魔」とも呼ばれるが、
エンペラ星人の配下「暗黒四天王」の邪将に就いたり、嘗て完全に滅ぼされる寸前迄に追い詰められたレイブラッド星人の存在を恐れていたりと、より格上の相手に対し明らかに態度が違う。



超獣

地球生物と宇宙怪獣を、ヤプールの科学で作り出した超獣製造機で合成した生体兵器。
怪獣を上回る強さを持っているのが特徴でベロクロン等、火を吐く個体が多い。

中盤でヤプールが倒されてからも出現、『タロウ』第1話のオイル超獣・オイルドリンカーまで現れ続けた。
これは作り置きか、爆散した巨大ヤプールの破片が元になって誕生したとされている。
但し、ヤプールとは直接関係の無い星人が使役している個体もいたため、超獣とは「人造怪獣」の類を指す言葉とも捉えられる。

怪獣より強いという設定はあったものの、上記の様に次第に超獣という語の定義が不明確になった他、
後番組の『タロウ』で怪獣の影が薄く成り兼ねなかった為、超獣よりも強い「大怪獣」が導入されたとの事。
え、大怪獣はベムスターの方が先?なんならセブンの歌で大怪獣って言っていた?そもそもオイルドリンカーが弱すぎただけ?うるせぇバラバの剣ぶつけんぞ*1



姿

●ヤプール人

別名:異次元人
身長:不明
体重:不明
出身地:異次元
デザイナー:井口昭彦
CV:高田裕史(後の高田拓土彦『A』) / 菊池康弘(『デッカー』)

『A』で拝めるヤプール本来の姿だが、異次元空間の描写が歪みすぎな為、はっきりとは見えない。
青い体に黄色い模様で、リーダー格を中心に複数で行動する。
ウルトラマン超闘士激伝』では三次元世界に大量に出現した(「ヤプールコマンド」と言う名前らしい)。

●巨大ヤプール

別名:異次元超人
身長:50m
体重:8万2千t
出身地:異次元
デザイナー:鈴木儀雄
CV:高田裕史(『A』) / 玄田哲章(『メビウス』~『ウルトラファイトビクトリー』)

23話の決戦において全ヤプール人が合体した姿。
ウルトラマンエースがヤプールと対面したのは23話が初であり、エースは「そうか、ヤプールというのはお前か!!」と発言している。
このデザインが一番有名であり、『タロウ』以降の作品では大抵この姿で登場する。

モチーフはカニと閻魔大王

エースに倒された際の断末魔「地球の奴らめ、覚えていろ!! ヤプール死すとも超獣死なず!! 怨念となって必ずや復讐せん!!」は
言うまでも無く板垣退助の 「板垣死すとも自由は死せず」のオマージュ。

人類に目撃されることなく倒されたため「ウルトラマンメビウス」超全集ではGUYSの保管する「ドキュメントTAC」に記録されていないとされている。

全ヤプールが合体したとあるが残党の女ヤプールやサイモン星人(ジュニア)の存在から合体し損ねた個体もある模様。

最終回でもこの姿の思念体で現れ、ジャンボキングを生み出した。書籍『ウルトラマン画報』ではこの際に巨大ヤプールもジャンボキングに合体したとされる。

●ヤプール老人

演:大木正司

老人に化け子供をさらった。この老人はマザロン人が化けたとする資料があり、
実際、劇中でも巨大ヤプールが倒された後に海に飲み込まれた老人は、
24話冒頭で火山に落ちてマザロン人の姿に代わり、最後はマザロン人の死と共に泡と化して消える。

「お前は俺を信じなさい」の歌はクレイジーキャッツの学生節の替え歌。

●女ヤプール

別名:異次元人
身長:164cm
体重:48kg
出身地:異次元→東京
演:高毬子

48話で登場したヤプールの残党。能面の下の素顔は般若を思わせる顔をしており、ベロクロン2世を従えている。歯医者「Q歯科医院」の女医に化け、北斗星司の歯に幻覚発生器を取り付け地球人から孤立させようとした。

●サイモン星人の子供

別名:遊牧星人
身長:199cm
体長:80kg
出身地:サイモン星(実際は「異次元」)
デザイナー:井口昭彦

最終話に登場。ヤプールの残党が、サイモン星人の子供に変身したもの。
このサイモン星人は嘗てヤプールが絶滅させた種族であり、わざと弱く醜い姿に化ける事で子供たちに差別心を巻き起こそうとした。
当時の最強超獣ジャンボキングを操る。

●改造巨大ヤプール

CV:高田裕史

『タロウ』で再登場した巨大ヤプール。額部分が銀色で、目がゾンビの如くになっている。
自分で自身を改造したのか、何者かが改造したのかは不明。何者かが改造したとして、可能性として考えられるのはエンペラ星人かレイブラッド星人くらいだが…
児童誌によれば「エースにメッタメタにやられたのでサイボーグ手術を受けて蘇った」らしい。その代償なのか視力は非常に低下してしまったそうだ。
終始宇宙船から指令を出し、自らが戦う事は無かった。

Uキラーザウルス/Uキラーザウルス・ネオ

メビウス』に登場。怨念で作り出した究極の超獣。
ヤプール自身が憑依し動かしている。

●黒ずくめ

演:清水紘治

『メビウス』第42話~第44話で見せた、まるでブラック指令を思わせる黒ずくめの男の姿。
同化獣ガディバが入った風船を持つ。
嘗て利用した心の歪んだ漫画家、久里虫太郎が年齢を重ねた様な姿であり、
これはメビウス公式サイトにて、久里の姿をモデルにしたと解説されている。
メタ的にいえば久里役も清水紘治氏が演じていたことから生まれた設定といえる。

●メビウスキラー(G)

別名:異次元超人
身長:40m
体重:4万3千t
出身地:怪獣墓場
CV:田中亮一(『ゴーストリバース』)

復活させたエースキラーを対メビウス用に調整したもの。
メビウス外伝ではヤプールが憑依媒体に使い、この姿で蘇った。
これは収録時に巨大ヤプールのスーツがイベントで出払っていたのが理由。


シリーズでの登場

ウルトラマンA

メインの敵とて登場。
中盤の異次元空間における決戦で巨大ヤプールを倒した後も、残党が現れ続けた。


ウルトラマンタロウ

改造された姿で巨大ヤプールが復活。
改造ベムスターや超獣ベロクロン、サボテンダーをタロウに差し向ける。

怪獣を褒めたり、万が一を考えて援軍を差し向けたりと、気のせいか怪獣達に無駄に優しい。前述の児童誌によれば手術の影響で頭が悪くなったらしい。
詳細は「ベムスター復活!タロウ絶対絶命!/逆襲!怪獣軍団」を参照。


ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

過去(『ウルトラマン80』最終回の6年後)に蘇った際、究極超獣Uキラーザウルスを生み出し、激闘の末に神戸沖に封印された。
その20年後……


ウルトラマンメビウス

第24話「復活のヤプール」(時系列としては上の映画の後)で復活。
超獣を操ってメビウスを狙ったが、GUYSによって異次元へと繋がるゲートを封印されてしまう。
……が、終盤で暗黒四天王の一員となって再登場。ヒルカワを煽動してメビウスを揺さぶったが失敗し、バーニングブレイブのメビュームバーストで敗れ去った。
余談だが、そのヒルカワは利用したヤプールですら、思わず嫌悪させた程の人間のクズである。
詳しくは項目で。


ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース

メビウスキラーに憑依し、他の暗黒四天王と共に怪獣墓場で蘇った。
エンペラ星人復活の為「ギガバトルナイザー」を求める。


●ウルトラギャラクシー大怪獣バトル

12話で名前だけ登場。
ケイトによって、嘗てレイブラッド星人に滅ぼされかけた為にその存在を恐れている事実が暴露された。
一体レイブラッド星人はどの様にして奴らを滅ぼしかけたのだろうか……?


●大怪獣バトル ULTRA MONSTERS

レイオニクス(レイブラッド星人の遺伝子を持つ怪獣遣い)が持つ怪獣召喚アイテム「バトルナイザー」を破壊する為、プレイヤーに襲いかかる。
これは過去に自分達を全滅寸前まで追いやったレイブラッド星人を恐れての行動だった。
ゲーム内のストーリーモードでは、タイラントもヤプールの手下として扱われている。
カネゴンに「ヤプール星人」と呼ばれて「ヤプール人だ!」と怒るシーンもある。

漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』では、
レイオニクスの主人公・御蔵イオを保護する(レイオニクスの力を戦争利用する為)ペダン星人と対立。
ペダン星人と戦争状態にあるナックル星人と手を結び、ペダン星に超獣軍団を差し向ける。


ウルトラマンベリアル THE MOVIE~超最強!ベリアル銀河帝国~

エージェントであるアイアロンとダークゴーネを差し向け、アナザースペースへと辿り着いたウルトラマンベリアルを襲撃した。
エージェント達を捨て駒にしてベリアルを倒そうとするが、怨念の力でパワーアップしたベリアルと、寝返った二人によって撃退。
ベリアル銀河帝国軍結成の切っ掛けを作った。


大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア

宇宙人として数名モブが登場。遂に別世界とは言え本当の宇宙人に……。
この世界のヤプールは普通の人らしく、他の宇宙人達と普通に酒を飲みながらハンターTVの実況を見てモブらしい反応をしていた。
現在の所は同じく宇宙人では無いキリエロイドとは違い、ハンターとしては登場していない。


●ウルティメイトフォースゼロ アナザースペースアドベンチャー

「ゼロキラーザウルス」というえらいピンポイントな超獣を引っさげて、ウルトラマンゼロ達を襲撃。
ウルティメイトゼロの最強技が通用しないというインフレ具合を見せたが、何だかんだで撃破される。


ウルトラマンギンガS

第5話「仲間と悪魔」にて登場。

ダークスパークウォーズに参加していた様でダークルギエルの呪縛を受けていたが、
何故かバキシムのスパークドール内部に意志を封印されていた。バキシムを肉体にしていたのだろうか?
ワンゼロがバキシムをモンスライブした事で覚醒、ワンゼロをバキシムから追い出して自身も実体化。
いつも通りウルトラマンを倒そうと、ヒカルをバリアに閉じ込めその隙にUPG隊員のゴウキに憑依して彼を操ろうとする。
しかし、ゴウキの強靭な精神力に阻まれて失敗。

巨大化してバキシムと共にギンガビクトリーと戦うもバキシムが破れ、逃げようとするもビクトリーにつかまり、ギンガのメタリウム光線を受けて爆砕された。
エクセラーに自信満々に見栄をきったものの、自分ととことん相性の悪いゴウキを憑依の対象に選んでしまったり、
捨て台詞の最中にとっ捕まって倒されるなど、いつも以上に迂闊な面ばかりで、見ていたエクセラーも「何やってんだアイツ」と言わんばかりであった。 


●ウルトラファイトビクトリー

『ギンガS』にて自分を倒したギンガとビクトリーへの怨念で復活。
二人を初めとしたウルトラ戦士への復讐の為に、宇宙の歪みを意図的に引き起こして宇宙の帝王ジュダを復活させる事を目論む。
ついでにルギエルが完全に滅んだ事で、スパークドールズ化からも解放されていた。

まず地底世界にアリブンタを差し向けてビクトリーのウルトランスを全て解析すると共に、
ビクトリウムコアのエネルギーを利用すべくサクヤからビクトリアンの水晶を奪う。

異常を察知して駆け付けたギンガを、エースキラーにウルトランス能力を組み込んだビクトリーキラーで迎撃、倒して囚われの身にしてしまった。
しかしビクトリーの活躍でビクトリーキラーを倒されギンガを救出され、超獣軍団を呼び出してビクトリー、ギンガ、エース、レオ、アストラと対決する。
ギンガビクトリーのウルトラフュージョンシュートを食らって敗れるが、ビクトリウムコアのエネルギーをジュダに与えるのは既に完了しており、
最後に自らの怨念を与える事でジュダをジュダ・スペクターとして復活させる事には成功。宇宙の滅びを確信して高笑いしながら倒された。


ウルトラマンZ

ヤプール人自体は登場しないが、エースのウルトラメダルに呼応するかのようにその怨念が殺し屋超獣バラバに宿る。
仇敵であるエースの名を呼びながらウルトラマンゼットを苦しめたが、エースが現れたことで形勢逆転される。
エースから授かったスペースQのエネルギーを受けたぱねぇの合体攻撃・スペースZを受けて目玉を飛び出しながら「ヤプール死すとも超獣死なず」の断末魔と共に倒されるのだった。
バラバラになったバラバの残した剣は後にウルトロイドゼロのD4レイに使われることとなった。


ウルトラマンデッカー

「ギンガS」以来8年ぶり、等身大のヤプール人としてはなんと「A」以来50年ぶりにテレビ出演。
何らかの偶然ではなく、自らの意志で地球圏を訪れている(これも「メビウス」以来である)。

第18話「異次元からのいざない」ではTPUの偵察隊に発見されたバズド星人アガムスと接触。
戦力としてアリブンタを提供することでウルトラマンデッカー排除のため手を組む。
その後、自身はカナタに化けて彼の隙をついて入れ替わり、リュウモンとイチカを巧みに暴れるアリブンタの近くまで誘導。さらに戦闘直後にテラフェイザーから脱出したアガムスに変身。
爆発四散したアリブンタの余波からデッカーが守るように誘導することで、まんまと罠にはまったデッカーを次元空間に連れ去ることに成功。
故郷を失い復讐の念に取り付かれたアガムスもこの光景にほくそ笑んでいた。

君がいなくなった地球は……簡単に滅ぼせそうだよ……。


続く第19話「月面の戦士たち」では、セルジェンド光線を放って次元空間を抜け出したデッカーがカナタに戻り、スフィアに占拠されたTPU月面基地に移動したところを発見する。

フハハハハ!見つけたぞ、デッカー!

私はヤプール。

暗黒より産まれし、不滅の悪魔!

ちょうどこの時、月面基地でカナタと合流していたケンゴの存在も感知し、ウルトラマンを二人まとめて葬ってやろうと基地内になぜか警備ロボとして放棄されていたゾンボーグ兵を起動させ襲わせた。
そして、カナタがスフィアに捕まったケンゴを救出すべく奔走しているところに現れ、奇襲をかける。

悪魔から逃げられると思ったか!?

光よ……終わりだ!!

そのままとどめを刺そうとしたが、何と周囲から集まって来たスフィアソルジャーに捕食されてしまった。

ぐおぉ……!!ヤプール死すとも……

ヤプール?“ヤプール”とは、何だ?

私は……誰だ?

……フハハ、フハハハハハハ……!!

記憶も自我も食われたヤプール人は、恒例の断末魔すら残せず、自分が何かもわからないまま高笑いするだけの存在になり果ててしまう。スフィアに食われた途端断末魔に入ったあたりヤプールらしからぬ潔さ
周囲のスフィアソルジャーはその間に等身大変身したデッカーとトリガーに殲滅され、ヤプール人も外を目指す二人を追いかけたところでコイツ生きてたんかと言わんばかりのセルジェンド光線とゼペリオン光線の重ね撃ちを喰らい、爆発四散しそのままCM突入した。

まさかのかませ異次元人という扱いだったが「デッカー」のスフィアは強い感情や記憶を糧としてパワーアップしていくため、尊大な自我と底なしの執念を持つヤプール人はスフィアにとってはまさに格好の餌だったことになる。
同時にこのエピソードは、最後の最後までエースを苦しめ続け、その後も地球人やウルトラの戦士たちを度々出し抜いてきたあのヤプール人ですら、スフィアの前では無力な存在と化すことを知らしめた恐るべき一件ともなった。*2
仮にここでデッカーとトリガーが基地のスフィアたちとヤプールを一部でも取り逃がしていれば、後々ヤプールの能力を持ったスフィア合成超獣とかいうバケモンが生まれていた危険性も高い。

後にこの個体は19話の後日談となるライブステージにおいて復活を遂げており、宇宙全体を旅し種族の膨大なエネルギーを拡散するリセスティア星人抹殺を狙って行動を開始。
スフィア合成獣を操る能力を得ており、異次元ゲートを開いて地球へ襲来する。一度はデッカーを倒しウルトラDフラッシャーを奪ったものの、エネルギーの糧にすべく取り込もうとしたリセスティア星人の少年・ハルカの抵抗でDフラッシャーを奪い返され、再び変身したデッカーに溜め込んだエネルギーを利用されてスフィアのバリアを破られてしまう。

おまけにその穴からトリガーとトリガーダーク、カルミラ、さらにはダイナまでも駆け付けたことであっという間に形勢が逆転してしまった。
いかにしぶといヤプールと言えども、闇の戦士含めてウルトラ戦士5人と戦うのはさすがに無理であり、配下の軍団を蹴散らされて孤立。

しかもこのヤプール人、実際にはスフィアによって自我を復元され思考を制御された操り人形に過ぎず、リセスティア星人抹殺を狙っていたのもスフィアの意志によるものだった。*3

最後には上空から次々と飛来したスフィアソルジャーに寄生され、全てのエネルギーを吸い尽くされて消滅する末路をたどった。
ここで奪われたエネルギーはスフィアザウルスの別個体生成に使われている。

派生作品

ウルトラマン Fighting Evolution 0

ストーリーモードにおける黒幕で登場。
この戦いが後にメビウス劇場版へ繋がる。
因みに通常ルートはゾフィー除くレオまでの兄弟の光線一斉射で撃退されるのだが、裏ルートでは……?


ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス

アポロンの配下として登場。シャドームーンパプテマス・シロッコと対等の立場であり、何処か微妙。
しかし、3幹部の中ではとにかく外道な行動を取りまくるので悪印象は残る。
その為か、3幹部中、唯一作中でトドメを刺されてしまう。
こいつに一度負けないと話が進まない(それはシャドームーンも同様である)。


ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦

ラスボス。
ただし、主人公達が異次元で宿敵を倒した帰りに「き、きさまら……なにものだ!?」と言って出現して戦闘になり、
倒されるという、通り魔被害の様な形で倒される事に。しかも弱い。

●ウルトラマン倶楽部3 出動!ウルトラファミリー

ラスボスだが、RPG史上最弱のラスボスと呼ばれる位に弱い。

●ウルトラ警備隊 MONSTER ATTACK

『帰ってきたウルトラマン』までの作品を原作とした本作唯一の『A』キャラ。
この作品でもラスボスだがやはり弱い。


スーパーヒーロー作戦

メフィラス星人の部下として登場……と思ったらオリジナルのボス・ユーゼスの配下であった。
ゾフィーにより滅ぼされる。


●グレイトバトル フルブラスト

エンペラ星人配下の大幹部として登場し刺客を送り込む。
更にはラスボスの一体として、Uキラーザウルス・ネオへと変貌する。


ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニューヒーロー編

またもや黒幕として登場。

ウルトラマン超闘士激伝

「何十年も昔エースが倒した極悪人」という触れ込みであるが、本作は3020年代が舞台なので『A』の個体と完全に同一では無いと思われる(ならばウルトラマンもエースキラーの事を「知らない」と言っている事も頷ける)。
この「何十年も前に倒した極悪人」はヤプール軍末端の最下層扱いされていたヤツの様で、
第2部『ヤプール編』では更に強力な首領ヤプールが登場する。
M78星雲の存在する宇宙を侵略するべく、第2回銀河最強武闘会の主催者として策略を巡らせ、伝説の超闘士へと目覚めた闘士ウルトラマンを(結果的にではあるが)謀殺。
侵略の障害となる邪魔者を排除した上で宇宙規模での侵略を開始。超獣・異次元人によるヤプール軍VSウルトラ戦士・地球人・怪獣・宇宙人・ロボット連合軍*4による全面戦争へと突入した。

この首領は悪辣かつ非道ながら、故郷であるヤプール次元の民衆からは最後の希望として英雄視されており、圧倒的な戦闘力と高潔さも垣間見せる悪のカリスマに溢れた人物。
宇宙侵略計画も崩壊の危機を迎えつつある故郷を救うという彼なりの信念と正義に基づいた行動であった。
二人目の超闘士となったウルトラマンタロウとの激闘の果てに敗れた後、
タロウによってヤプール次元の崩壊を食い止められると、完全な敗北を認め、元の世界に戻っていった。
…のだが、新章では「何十年も前に倒した末端の最下層」の個体がまさかの再登場を果たす事になる。
最終的にその強力な怨念と究極超獣戦艦Uキラーザウルスを駆り超闘士タロウを含むウルトラ兄弟一同を追い詰めるが、
故郷の復興に協力しないばかりか次元を歪ませる程のエネルギーで悪影響を及ぼしていたためヤプール王(首領ヤプールのヤプール人からの呼び名)が激怒。
次元の歪みから一時的にウルトラ宇宙に現れたヤプール王に怨念の全てを否定された上にヤプール王の筋力強化変身にはUキラーザウルスの武装は無力であり為す術もなく砕かれた。



ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code

怪獣墓場学園の生徒として登場。
巨大ヤプールをモデルとした姿をしており、貧乳が多いPOP版では結構スタイルの良い部類に入るのではなかろうか。
群体生物である巨大ヤプールがモチーフの為か一人称は「オレ」で言動もガサツだが
歯医者を行いエースにヤンデレじみた偏愛を見せるなど女ヤプールを意識した言動を取ることも。
原作では役に立った試しがない右腕のナイフは包丁替わりに使える。
主人公のメフィラスとは暗黒四天王仲間…ではなく、全く面識は無かった(本作のメフィラスはあくまで初代と=なので)。
メフィラスがテンペラーと共にウルトラ兄弟分析部を立ち上げても加盟せず、バキシムを従え超獣作成に奔走している。



余談

『ウルトラマンA』の企画段階の「ウルトラハンター」では竹中博士、
「ウルトラV」には超獣(地球上の生物と宇宙生物を合成してつくる。
完成作品の超獣と同じ設定)をあやつるサタン星人が、
レギュラーの敵として設定されており、これがヤプールの前身となっている。


等身大時のスーツは、後にレボール星人に改造された。
また、『恐竜戦隊コセイドン』46話の宇宙人ヤプーにヤプールの衣装が流用されており、正確な色(濃い青緑に黄色い模様)が判明する。
他にも『西遊記』の18話「バッタ女王・消えた幻の湖」でバッタ女王の手下の兵隊の衣装にも改造流用されている。

異次元の表現の撮影プロセスは、TAC作戦室のセットにて着ぐるみ撮影を行い、映像処理を施したものである。


また、ウルトラマンエースとは只管かつ、しつこい程に腐れ縁である。
デッカーに登場したスーツは登場回を担当した監督の坂本浩一からの巨大ヤプールでは無くヤプール人での要望もあって、新規スーツが制作され、映像ではエフェクト処理を施している。


巨大ヤプール「荒らしの奴らめ覚えていろ!集い死すとも項目死なず……追記・修正して必ずや復讐せん!!」

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最終更新:2023年07月16日 14:35

*1 後のウルトラマンZではベムスターがヤプールに怯えていたことから、円谷的にはベムスターは大怪獣の括りに入らない模様

*2 ただし今回のヤプール人は単独であり、スフィアの情報も持っていなかったことに注意。もし複数でかつスフィアのことを知っていれば、『サーガ』のバット星人よろしく逆にスフィアを利用できた可能性は高い。

*3 スフィアはすべてが一つになり個を捨て、それを他者に強要する侵略者だが、リセスティア星人は逆に宇宙全土に自分たちの子孫を残し、融和することで広がろうとする正反対の存在であるため。

*4 エースキラーやバキシムといった一部の超獣も怪獣軍団の一員としてヤプール軍に敵対している