扇要

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扇要 - (2018/02/28 (水) 16:16:28) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/22(木) 15:18:20
更新日:2024/04/20 Sat 15:27:32
所要時間:約 9 分で読めます





人間はゲームの駒なんかじゃないんだ。
ゼロだって、そんなことは考えていないはずさ。



コードギアス 反逆のルルーシュ』及び『R2』に登場する人物。
読みは「おうぎ かなめ」。




CV:真殿光昭
生年月日:皇暦1991年3月18日
年齢:26歳→27歳
星座:魚座
血液型:O型


小規模のレジスタンス組織「扇グループ」のリーダー。

紅月カレンの兄ナオトとは親友同士で、元々は彼のグループで副リーダーをやっていたが、ナオトが行方不明になった為に二代目リーダーとなった。

温厚だが優柔不断で感情に流されやすく、指揮官としての能力もあまり高くないため、リーダーには不向き。ただ、これについては自身でも自覚している。
しかし外面は良く、世渡りは上手なため、周りの人間から信頼を得易い。
良くも悪くも一般的で、普通に付き合う分には何も問題なくむしろ善良。でも繰り返しになるが組織のトップには向かない人物。
そのため言い争いを宥めたり、軋轢を減らしたりといったことが得意である。言ってしまえば中間管理職向き。

レジスタンスとなる前は教師をしており、敗戦後もしばらくは学校を建てて勉強を教えていたらしい。



◇皇歴2017年
シンジュク事変にて、ブリタニア軍に抵抗しながらゲットーの住民達を避難させていたところ、謎の人物からの通信が入る。
最初は訝しんでいたものの、プレゼントされた多数のサザーランドでその人物の作戦通りに動くことを決断。ブリタニア軍への反撃を行う。
それにより戦況を一気に好転させることに成功するが、枢木スザクのランスロットが出撃してきたことで再び戦況が逆転し、乗機を破壊されて戦線離脱する。
しばらくして、その人物「ゼロ」と接触し、カレンと共に彼のスザク救出に協力。
当時のブリタニアの横暴と、不可能と思われた作戦を見事に成功させたことで、彼を信頼するようになる。

その後、ゼロをリーダーとした組織「黒の騎士団」が創設されると副司令となる。
元々リーダーには不向きであることと、この時点では明日をも知れない弱小勢力であることを痛感しているので、特に軋轢などはなかった。

が、ナリタ攻防戦や日本解放戦線の救出の際のゼロの言動などから少しずつ疑念を抱き始め、それと同時期に港で負傷した女性を見つける。
その女性がゼロの正体を仄めかすようなことを口にしたことから彼女を保護。
しかし、彼女は記憶を失っていたために聞き出すことはできないままだった。

その女性に「千草」という名を与えてそのまま同居することになり、一緒に出かけたりするうちに互いに好意を抱く。
その影響で黒の騎士団に行政特区日本への参加を検討できないかとも言い出すが、
ユーフェミアが集まった日本人達を虐殺し始めると、当然だが「許せない」と激しい怒りを露わにした。

ブラックリベリオンでは占拠したアッシュフォード学園で指揮を執っていたが、記憶が戻った千草……ヴィレッタに銃撃されて負傷してしまった。



◇皇歴2018年
ブラックリベリオン後、ブリタニア軍に捕らえられてギルフォードから処刑されそうになるが、復活したゼロの策略で無事に救出される。
そして、ゼロに疑念を抱いていた千葉や朝比奈達を説き伏せ、皆を取りまとめた。

ゼロの策で特区日本を利用して国外追放されて蓬莱島へ向かった際にヴィレッタとも再会したが、物別れに終わっている。

この頃になるとKMFで前線に出ることはなくなり、主に斑鳩でゼロの補佐をすることが多くなった。

合衆国中華が成立した際に再びヴィレッタと会うが、彼女から銃を向けられる。

だが、それでも彼女を諦め切れない扇は自分の気持ちをヴィレッタにぶつける。
そこにディートハルトの指示で扇を追ってきていた咲世子が現れ、ヴィレッタと戦いになってしまう。
扇は咲世子の攻撃からヴィレッタを庇い、崖から落下。
その後はどうやらヴィレッタに助けられたようだが、ディートハルトから「ゼロの邪魔をしてほしくない」として彼女は斑鳩内の一室に閉じ込められる。

第二次トウキョウ決戦後、部屋から脱出したヴィレッタからゼロの正体とギアスの力について聞かされ、自分達を駒として扱っていた彼に激怒。
それまでの功績と黒の騎士団は彼がまとめていたからこそ満足に活動出来ていたことも全て棚に上げ(R2初頭は活動出来ていたという自負はあったかもしれないが)、
特使として訪れていたシュナイゼルに「日本の返還」を条件としてゼロを引き渡すことを決める。
しかし、ロロに邪魔されて失敗した。
当然日本を返還してもらえるわけもなく、黒の騎士団がゼロという頭を失い、代わりを務められる存在も精神的支柱すらも居ないという事態に陥った。

ルルーシュ皇帝の即位後は彼の世界征服を止めようとシュナイゼルらと手を組み、彼の手駒になってブリタニア軍に決戦を挑むが、
フジ鉱山を使った戦術で斑鳩が撃沈し、さらにはダモクレスを制圧されて敗北する。
ちなみにこの流れを見れば分かるように、黒の騎士団からゼロを追い出す前後からは先を見越した戦略などあったものではなく場に流されるだけの集団と化している。

また、ルルーシュの皇帝即位後の改革的行動に「ブリタニアに対する怒りは本物だったのか」と発言していた。
疑心暗鬼になるのは分かるが、流石にそれまでの行動からそこは疑うところじゃないだろ……。

皇帝直轄領となった日本で処刑されそうになっていたが、ルルーシュがゼロに扮したスザクに討たれたことでヴィレッタやコーネリアらに救出される。

下手に他の人物がトップにならず分かりやすい扇がトップになったことで行動がかなり読みやすくなったことは、
ほぼ思った通りの未来に導けたルルーシュ・全滅は免れた黒の騎士団達の双方共に結果的には良かったとも取れるかもしれない。


ゼロレクイエム後は他に目立つ集団の長が居なくなっていたからか日本の首相となり、ヴィレッタとも結婚した。



■余談
仲間よりも女(しかも敵)を優先する行動が、特にR2にて目立ったため視聴者どころか、
出演者からも「ギアス界の伊藤誠」と言わんばかりにかなり嫌われている。
当然と言わざるを得ない。

しかも扇の恋愛対象であるヴィレッタ役の渡辺明乃だけでなく、カレン役の小清水亜美C.C.役のゆかなや咲世子役の新井里美等と言った具合に、
女性出演者達からは厳しいバッシングを受け、扇役の真殿氏本人ですらフォロー仕切れず「R2の扇は仲間より千草の方が大事なんですよ」と呆れられる始末である。

ヴィレッタに種付けした時期は幹部達がシュナイゼルと対談している頃。彼女と再会した際に行ったとのこと。
挙句には完全な逆怨みで、人格面は大いに問題があるが(騎士団の一員としては)問題ない行動をしたディートハルトをヴィレッタと二人がかりでリンチしたという始末。

あまりの不評っぷりに他媒体ではヴィレッタとの恋愛はなかった事にされることが殆ど。
その場合は空気になりがち。
嫌われ者になるのとどちらがマシなのやら。

とはいえ扇が嫌われる決定打となったR2の19話では、
シュナイゼルが提示したギアスの存在や音声データといった証拠がいくらでもねつ造が可能なのにもかかわらずあっさり信じてしまったり(玉城の「偽物に決まってる」という最もな指摘自体はあった)、
早急にゼロの処刑を執り行おうとするなど、黒の騎士団メンバーの行動などもあるので*1、扇だけを一概に責めたてることはできない
それと扇はヴィレッタとの関係が無かったとしても、大局を見れるわけでも策を練れるタイプでもないので、場に流されるままになることは自然な流れである。
それに扇の視点からするとカレンが即忠犬状態になった*2直前まで黒の騎士団を切り捨てる気満々だった当時のキョウト六家の構成員であった桐原が仮面を外したルルーシュの顔見た瞬間掌を180度返して全力支援を決めた*3等、
「ギアスが存在し、それを使用したと考えてもおかしくはない証拠となるシーン」は確かに存在していた。
そう言ったシーンを思い返す事は全くなく怨敵に売った訳だが。

また、この19話以前までは「何やってんだこいつ?」「気持ちは分からんでもないが落ち着け」「組織優先しろよ」「扇の出番はいらねぇ」ぐらいのまだマイルドな反応もそれなりにあった。
それだけ「問題があったとしても大恩の有る仲間を(表面上は穏やかだが)怨敵にあっさり売った」という行動が決定的だったのである。


ちなみに彼がここまでアニメ本編でのしあがったのは、プロデューサーの河口のお気に入りだからである。

その為本編では優遇され、当初予定の無かった扇とヴィレッタの恋愛等が強引に入れられた。
その河口氏の雑誌インタビューやメルマガなどでの扇推しや彼に都合の悪いキャラ(ディートハルトやジェレミア)をこき下ろした発言により、
視聴者の顰蹙を買ってしまった面も大きい。
終盤のあまりの扇の叩かれっぷりに、次第に扇に触れなくなったが。

しかし他媒体、例えば漫画版ではカレンを巻き込みたくないと思い、初期は彼女をレジスタンスの活動から遠ざけて学校に行く事を優先させ、
ヴィレッタとの恋愛もない為、彼女絡みで組織を危機に晒す事もなく、ラストでは教師に復職してアッシュフォード学園に赴任している。
これらはこれらで自然なので、武装組織…それも特にトップには向いていない人材なのにNo.2ということ大きかったと言えるだろう。


■ゲームでは

  • 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
原作通りに黒の騎士団メンバーとして登場。自軍パイロットとしても使用できる。
修理装置付きのグラスゴー、無頼での支援向けパイロット。
HP回復精神コマンドの「信頼」「友情」に、修理装置まであるので回復の鬼。

しかし、エースボーナスが「援護防御でのダメージ0.5倍」。リアル系のテスータスでは盾になるには若干厳しい。
最後には気力を上げる精神「激励」も覚えるが、機体をいくつかから選べる上に扇より消費が少ない「激励」持ちかつ所持者が少ない「期待」も覚えるライバルが存在する。

不遇な部分が多いので、扱うには扇がヴィレッタに注いだぐらいの愛が必要だろう。

  • 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
シナリオがR2になった事で役職も大きくなり、司令官達の会合にも顔を出す程には偉くなった。
ブラックリベリオンが序盤のプロローグに含まれているので、早速銃でぶち抜かれる。

機体も強力な斑鳩に変更、玉城とラクシャータをサブパイロットに加える形となる。
扇自身も基本はサブだが、ゼロが蜃気楼に乗った場合はメインパイロットとして使用可能。
前作での不遇を吹き飛ばすような大出世を果たした。ハドロン重砲を撃ちまくってやろう。

精神コマンドもヴィレッタとの恋愛をイメージしてか「愛」が追加されたが、 ゼロに対する「信頼」が消滅した。
エースボーナスは「扇、玉城、ラクシャータの最大SP+20」。3人とも支様々な精神コマンドが揃っているのでありがたい。

最大の特徴は参戦時にゼロのレベル、撃墜数、PPが引き継がれる事。変わった仕様だが二周目以降は育成の手間が省ける…かもしれない。
斑鳩は使わず、蜃気楼を使い倒していると面を喰らうであろう。下手すると扇が部隊でも2番目のエースになる事もしばしば…



そして、再世篇ではある条件を満たすと扇が重要な選択を迫られる事になる。その選択肢は……。



…第3次Zにて正史はゼロレクイエムルートとなった。現実は非情である。
なお「ifルートのフラグは立っていたのにゼロレクイエムルートに行ってしまった」とよく言われるが、
天獄篇のミスリルルートでシャーリーが死亡している=騎士団ルートのフラグが折れていたことが発覚している。
扇ェ……
しかしながら、首相ではなく教師として陣代高校に赴任しており、
エヴァに乗り始めたばかりで神経質になっていたシンジの悩みを聞いていたりと、「頼りなさげではあるが優しい先生」と描かれている。
ただ再世篇、ゼロレクイエムEDではカレンが「扇さんや藤堂さん達は神楽耶様と共に新日本政府の人間になった」と明言している。
…もしかして、第三次Zまでの間に退職に追い込まれたんだろうか?

天獄篇では序盤にサイデリアルへのレジスタンスとして登場。




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