登録日:2009/10/01(木) 08:45:35
更新日:2025/04/21 Mon 13:13:15
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※以下ネタバレ
◆ゼロレクイエムの真相
再び捕まる前の発言から察するに
神楽耶もある程度は作戦を理解していたと思われる。
また最終作戦決行時に、
カレン、
ナナリー、藤堂、
星刻らも全容を理解したと思われる描写がある。
◆概要
その内容は「ルルーシュが全世界を統一した後にゼロ=スザクが、公の場でルルーシュを暗殺する」と言うものであった。
ルルーシュの思惑は、戦争で疲弊した社会を「話し合いという一つのテーブル」に着かせることであった。
そのための大前提として世界統一しておき、暗殺後も含めた環境を整えておくことで各国の力関係を平等にする必要があったのである。
財閥解体、貴族制廃止といったこともしているが、
後述の理由から個人的な復讐や大衆への人気取りパフォーマンスなどではなく、パワーバランス調整などの一環。
更に征服者であるブリタニアという国(と民)に対する憎悪なども後の世に残らないようにしなければならなかった。
そのために国内外で徹底的に圧政を敷き、悪を貫いた(自ら悪逆皇帝と自嘲している)。
つまり
世界の憎悪・殺意がすべて自分に向くようにしたのである(…実はナナリーも、ほぼ似たような案を考えていたらしい)。
またルルーシュの個人的な感情として、汚名を着せてしまった
ユーフェミア、ひいてはギアスをかけてしまった全ての人への贖罪もあった。
それらの行為の理由の一つである
母の復讐に関しては的外れだったので尚更だろう。
(ナナリーの幸せについては見解が一致していたわけではないが、ブリタニアを放置しておくと友人も含めていつまで一緒に暮らせていたものか分かったものではなかったので的外れだとも言い難い)
作戦自体は皇帝になる前から考えられており、博打に近い内容も一部あったものの計画通りに進行できた。
第98代皇帝
シャルルをCの世界で葬った後に、Cの世界を脱出。
その後、バグダードに一ヶ月以上潜伏(放映当時は明かされておらず、
復活のルルーシュのBD付属の小冊子で明かされた)。
その期間を使い考案されたもよう。
Cの世界において人類の総意、つまり「明日が欲しい」という願いを理解したからこその作戦と言える。
世界を統一した
悪逆皇帝ルルーシュは、実の妹と
黒の騎士団構成員の公開処刑を行う為、エリア11に来日した。
処刑の見せしめの為、行っていたパレードの最中、ゼロが現れた。
黒の騎士団の構成員は驚愕した。
ゼロはルルーシュのはずであると。
そしてゼロは、
KMFの対人攻撃をかいくぐり、
ジェレミア卿を退け、
悪逆皇帝ルルーシュをもっていた剣で刺し貫く。
黒の騎士団・零番隊隊長の
紅月カレンはゼロが現れた直後から、
妹のナナリーは自身が繋がれていた晒し台に瀕死のルルーシュがずり落ちて来た時にそれぞれルルーシュの真意を悟り、その死に涙を流した。
なお、小説版『R2』では、ナナリーが瀕死のルルーシュに触った際に彼の精神に触れ(ルルーシュの精神世界にダイブし)、
彼の真意を理解する、という描写が追加されている。
ここでルルーシュは突如精神世界に入って来たナナリーに驚かず、『その力は安易に使わないように』と諭している。
どうやらルルーシュはナナリーの『能力』を知っていた様子である。
この特殊能力が『ギアスに関係する力』なのかは不明だが、
この能力は目が見えなかったナナリーがそれでも他人を理解しよう、『観よう』としたために身についた能力らしい。
悪逆皇帝ルルーシュが死んだ事により、世界は一度リセットされた。
シャルル・ジ・ブリタニアが始めたブリタニアの侵略戦争は、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの死をもって終結した。
英雄の記号たるゼロの仮面は存在したまま。
ルルーシュは本当の意味での世界の変革者であった。
ラストシーンでの彼の最期に涙を流したファンもいるであろう。
なお、作戦決行時に気付かなかった扇やコーネリアら後の超合衆国の中核メンバーも、この作戦の真相を把握している。
ただし、ルルーシュの遺志を汲み、彼が望んだ「明日」を守るために公表を避けた。
以下余談。
ギアスR2が初参戦した『
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇』でも当然ゼロレクイエムは再現される。
ただしそれはゼロレクイエムルートに行った場合のみで、
黒の騎士団ルートに進んだ場合は、
ルルーシュがZEXISに残るため起こらない(変わりにこちらでのみ超合集国が再現される)。
因みに皇帝ルルーシュが搭乗する機体は「
天空要塞ダモクレス」。
皇帝ルルーシュとの戦闘前会話は各作品の主人公格(と
五飛、カレン、扇)に用意されており、どれもルルーシュが己の心の内を明らかにしている。
出撃枠の都合、全員を1プレイで出すのが不可能とはいえ、2回プレイして是非とも全員分の戦闘前会話を見てもらいたい。
そして気になるルルーシュの生死はと言うと…
序盤で「
お前を殺す」言われた時点でお察しであったというお話。
「――――本当にやるのかい?ルルーシュ?」
「ああ、全てはWiki篭りのために」
- 特に反対意見もなかったのでリセットしました -- 名無しさん (2017-03-23 00:25:02)
- 生きてました -- 名無しさん (2018-04-10 21:09:05)
- お前を殺すという安心する言葉 -- 名無しさん (2018-07-29 02:26:29)
- ナンバーズ解放、財閥解体、貴族制廃止・・・善政のほうが大きくね?逆らう者は皆殺しってシャルル時代からだし、その頃は逆らわない奴でも皆殺しとかあったし。 -- 名無しさん (2018-10-13 00:37:44)
- ルルーシュが階段から落ちる時にブリタニアの国旗とルルーシュの血で十字架が出来てることに最近知った -- 名無しさん (2018-11-06 13:00:49)
- 歴代皇帝の陵墓をぶっ壊したのがブリタニア的にアウトなはずだし「ブリタニアの価値観で見た時の悪政」というのもありそう -- 名無しさん (2018-11-10 09:08:38)
- 終焉の化身たるマジンガーZEROと完全なる対比と決別のゼロ。スーパーロボットにも、国の兵器にも頼らないただの人の力で為し得る終わりと始まりのゼロ -- 名無しさん (2021-05-13 23:54:13)
- 小説版か何かでこの計画の信憑性を高めるために、自分が一切関わっていない悪行の類も幾らか被った…という描写があった。 既に書かれているが、この計画が新たな戦いのプロローグになっていたのは驚きだったな。 -- 名無しさん (2021-10-22 12:45:17)
- 全ての憎悪を悪逆皇帝一人に向けるはやっぱり無理があったらしく、ブリタニアバッシングが発生した模様。そしてそれが奪還のロゼに繋がった。 -- 名無しさん (2024-07-15 21:14:02)
- まぁ、でしょうね…としか… -- 名無しさん (2024-09-08 19:40:06)
- 復活とかロゼとか作品単体で見ると面白いけどあの最終回を否定されてるようで未だにif世界って認識でいるわ -- 名無しさん (2025-03-29 18:46:21)
- 話し合いのテーブルにつける世界になってもそれを望まない相手もいるという当然の話 -- 名無しさん (2025-04-21 13:13:15)
最終更新:2025年04月21日 13:13