ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…

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ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… - (2019/10/29 (火) 00:04:00) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/25(土) 15:13:14
更新日:2024/04/27 Sat 02:58:12
所要時間:約 9 分で読めます





さらば、母なるアリアハン

触れたら最後。日本全土がハルマゲドン

【概要】

1988年にエニックスからFCで発売されたドラゴンクエストシリーズ第三作目。
ロト三部作の最終作であり、I及びIIクリア後にプレイすることを強く推奨する。


SFC版のキャッチコピーは「SFC究極のドラクエ」
GBC版は「一番愛されたドラゴンクエスト」


発売日にゲーム店に数キロメートルの長蛇の列ができたというのはかなり有名な社会現象。
このⅢからドラゴンクエストシリーズはナンバリングタイトルではⅤを除き常に300万本以上の売り上げを達成するキラータイトルとなった。
(オリジナルDQⅤは280万本、ただしリメイクでは最も売れた分類)
また、余談だが発売日が平日だった為、子供はおろか大人まで学校や会社を休んでまで買いに行く姿が見られた。
これが社会的に問題視された為、これ以降のドラクエソフトは土曜日発売となっている。


【ストーリー】

アリアハンの勇者オルテガが、魔王バラモスを倒す為にアリアハンに妻子を残して一人旅立った。
しかしそのまま消息を絶ってしまい、風の噂でオルテガは死んだとされた。

オルテガの子どもは、16歳の誕生日の日に父の遺志を継ぐ為、アリアハンを出て仲間達とともに打倒バラモスの旅に出る。


【主要人物】

主人公[ドラクエモンスターバトルロードスペシャルカードでは伝説の勇者と表記してる]
ゲーム開始時に性別を男か女かに変更可能(FC版ではどちらを選んでもグラフィックは同じ)。
アリアハンの勇者オルテガの子。
16歳の誕生日の日に自分も勇者として旅立った。
職業は当然ながら勇者で、ダーマ神殿で転職は不可能。

・オルテガ
アリアハンの勇者で主人公の父親。
魔王バラモスを倒す旅に出て死んだと噂されているが……。
一部の地域では変な仇名をつけられている。
パパスと並んで理想の父親によくあげられる。
決して変態ではない。

カンダタ
カンダタ子分を従えた覆面ブーメランパンツ一丁の大盗賊。
どこか憎めない奴。
子分のほうが強そうとか言っちゃいけない。
親分には防具なんて必要ないのだ。
なんだかんだで長い付き合いになる。

  • イシスの女王
貴重な女王様成分。
といってもSな訳じゃない。
なんと夜這いもかけることができるぞ。

  • ヒミコ
女王様成分その2。ただしこちらはガイジン嫌い。
実はその正体は…


[本作品のラストボス]
バラモス様
世界を我が物にしようとする大魔王。

様々な御言葉からもわかるように、大物臭が漂う偉大な魔王様であります。

【転職システム】

Ⅵ、Ⅶにも登場した転職システムが初登場。
アリアハンで仲間を探す時に皆必ず何かしらの職業についているが、ある程度物語を進めてダーマ神殿に行けるようになればついている職業を変更できる。
ただしレベル20以上でなければ「未熟者の分際で職業を変えるな」と怒られる。

……ただし、一度変えるとレベル1からやり直しなので正直面倒くさく感じるだろう。
しかし能力値は転職前の半分を引き継ぎそれまで覚えた呪文はすべて使え、転職後はレベルがサクサク上がる為、ある程度のレベルになったらさっさと転職した方が得(ただし魔法使いや僧侶は呪文習得前に迂闊に変えると後悔する)。
最終的には転職できない勇者涙目になる(尤も、専用装備や補正もあるので普通はやり込みの範囲内だが)。

[性格]

FC版にはなかったもので、レベルアップ時のステータスの伸びに性格に応じた補正がかかる。
素早い戦士や力のある魔法使いなんてのが可。逆に遅い武闘家や頭悪い僧侶も可。残念な子ちゅっちゅ。
イメージとしてはポケモンに近いか。

勇者はOPの性格診断の行動で決まるが仲間は酒場で登録する時にいじる事が出来る。目当ての性格で3人揃える為に何時間も使った人いるのでは。

因みに性格は本や装飾品で変えることができる。頭脳明晰なあの子が一瞬でなまけものに……。


[仲間達]

Ⅲでは没個性の仲間を職業はもちろん、性別や名前を好みのものに設定して自由に仲間にすることができる。
また特定の性別限定の装備もあるが、FC版では男性専用装備がなかった。
リメイク版では男性専用装備も追加されたものの、追加された女性専用装備に強力なものが多すぎるため格差が激しい。
多くの勇者のパーティーが女性の比率が高くなった事だろう。


[職業]

MPを除いて全体的に高いステータスを持ち様々な呪文が使える。
ただ呪文を覚えるレベルが専門職と比べやや遅く、序盤はレベルが上がりにくい。
後半は強力な勇者専用呪文が使えるがMPが伸び悩むのも相まって燃費が悪いので前衛での肉弾戦が中心になる。
鎧や兜も専用の装備が充実している。
ちなみに女勇者は「男として育てられた娘」という設定である。
常にパーティメンバー確定であり、バシルーラも効かないが
クリア後は自由に外せるようになる。

HPや力が高めでタフ。
そのままでは呪文は使えないが強力な武器を装備できる。
足が遅いせいで防具を着けないと守備力が低い。
物語が進む度に武器屋で守備力を補うためにその都度購入を優先しなければならず、金が稼ぎ辛い序盤の財布事情に厳しい欠点がある。
ただ安定性は抜群なのでパーティーに一人は入れたい。
ちなみに女戦士に兜にビキニアーマーという露出度の高い格好である。
リメイク版では他の職業に強力な装備が追加された上、戦士の装備はさほど変わらなかったため、かなり割を食ってしまった。

  • 武闘家
力や素早さがよく伸び、レベルアップすると会心の一撃の確率が上がる。戦士と同じく呪文は使えない。
装備できる武器は少ない上、通常の武器を装備すると逆に弱くなってしまう。このために装備を買うための金集めをすることがないというメリットがある。
鎧は装備出来ないが、Ⅲのシステム上、素早さの値の半分が守備力になる為、能力値次第では意外と固かったりもする。
この職業のみ外見が中華風のデザインになっている。

主に攻撃や補助の呪文を覚える。
賢さとMPは高いが、それ以外は低めで装備できるものもあまり強くない為、死にやすい。終盤は急激に素早さが伸び、武闘家の次に行動することが多い。
男はテンプレのジジイ魔法使いで見映えに難があり、他の職業と比べて装備できる防具に性別差がありすぎるので基本的に女魔法使いが選ばれる。

主に回復と補助呪文を覚える。
魔法使いと比べるとそこそこ強い武器防具が装備できる為、やや打たれ強い。

  • 商人
HPがやや高い。
時々戦闘後にさらにゴールドを拾うこともある。商人だけにアイテムを鑑定する能力も持つ。
戦士や武闘家と比べると戦闘力が見劣りするが、安価な装備がありLVUPも早いので
転職前提で行くなら有用キャラに。
ある重要イベントの人柱要員でもある。

  • 盗賊
SFC以降のリメイク版から登場。
素早さが高い。
とうぞくのはなにレミラーマとちいさなメダル集めには欠かせない職業。
レベル20で全ての特技を習得する為、最初に仲間→転職がオススメ。
上記の通り素早さが高いとその分守備力もあがる為、星降る腕輪と組み合わせると戦士以上に堅くなる。

  • 遊び人
運のよさが高い。それだけ。後は低い。
戦闘中に勝手に遊びだすことがあり扱いづらいが賢者に転職するカギとなる。
FC版では転職してなることができない職業だが、SFC以降のリメイク版からは他の職業から転職してなることができる。
つまりは擬似「さとりのしょ」でもある。
見た目は男はピエロ、女はバニーガールとなっている。

僧侶と魔法使いの両方の呪文を覚え、どの能力値も低くなく、武器も強力なものを装備できる素敵職業。
他職よりもレベルアップに必要な経験値が高いが充分な活躍をしてくれる。何よりカッコイイし可愛いし可愛い。
最初から仲間にする事は出来ず、悟りの書を入手するか遊び人と根競べするかの2通り。


◆世界観

ワールドマップは地球の地形をモデルにしている。
ロマリアがイタリア(「ローマ+イタリア」でロマリア)、ジパングは日本、ノアニールはノルウェー、ポルトガはポルトガル、シャンパーニはフランス等に相当。
もちろん位置だけでなく国の文化や風習・世界史的素養もベースにし、一部には風刺も取り入れており、ニヤリとすること間違いなし。
この世界を旅しているような感覚も、魅力の一つとされる。
なお、アリアハン大陸は伝説のムー大陸をモデルにしている。


以下、作品の核心を突く重大なネタバレ





実はバラモスを倒しても終わりではなく、地下にあるもう一つの世界「アレフガルド」へ乗り込み、真の元凶「ゾーマ」を倒すことになる。
ん? アレフガルド……? どこかで聞いたことのあるような地名……。
そう、Iの冒険の舞台となったあのアレフガルド。
Ⅱで竜王の曾孫と出会ったあのアレフガルドである。

そしてラダトーム、ひかりのたま、詩人ガライ、にじのしずく……。
ロト編をプレイした者ならではの数多くの既視感に襲われながら旅は進んでゆく。
旅路の果てに待ち受ける衝撃の事実、ロト伝説の真相は……。
是非その目で確かめてほしい。


【FC版の話】

タイトル画面は真っ黒の背景に、

DRAGON QUEST Ⅲ

の白文字のみ。容量がどうしても足りず、タイトル画面を削るしかないと判断されたため。
あぶないみずぎとか水鉄砲イベントとか幽霊船BGMとか、他にいくらでも削れるところはありそうだが、堀井雄二としてはこだわりポイントだったのだろう。
しかし、この静かなタイトルが、逆に凄味を感じさせたという意見もある。

カセット内蔵のバックアップにより「冒険の書」が採用されたのはここから。
「呪われた時の効果音」はⅠから同じ物だが、「冒険の書が消えた時の効果音」との認知の方が上回るくらい皆のトラウマを植え付けた。
最大52文字だったⅡの「復活の呪文」。
もしこのⅢをバックアップ無しの「復活の呪文」にすると……最大800文字くらい必要になるかも、という話。

酒場で誰も仲間にしない勇者1人旅、出来なくはないが……バラモスを1人で倒す事は理論的不可能らしい。(SFC以降は可)

開発途中で没になったアイテム。
「しのオルゴール」と「ちいさなメダル」
普通のプレイで入手は当然不可能だがバグ技で入手可。
ちいさなメダルはFC版IVからの実装だがⅢで構想はあったらしい。
SFC以降のⅢにはすごろく場と共に実装。
ちなみにしのオルゴールは、ゲームブックでは幽霊船を呼ぶ重要アイテムとして登場する。



そして 追記修正が はじまった!!

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