カンダタ(DQ)

登録日:2013/03/06 Wed 23:24:03
更新日:2025/02/26 Wed 17:04:39
所要時間:約 8 分で読めます




よく ここまで こられたな
ほめてやるぜ!

だが オレさまを つかまえることは
だれにも できん。
さらばだ! わっははは!



カンダタとは、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するキャラクター。

CV:神谷明(CDシアター)、後藤光祐(DQ11S/DQH)、藤原啓治(ライバルズ)、森川智之(HD-2D)

■概要

盗賊団の頭。
右腕にを持ち、緑色のマントと覆面、パンツを身に付けた姿をしている。
名前の由来は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」に登場する大泥棒、犍陀多。

基本的には個人名だが、作品によってはそういう一族(一門)だったり、モンスターの種族名のような扱いだったりする。
それらの派生キャラ含めて覆面姿なのは共通。


●各作品での活躍

DQⅢ

初登場作品。
ロマリアにあった金の冠を奪い、シャンパーニの塔でアジトを構える。
ロマリアの王様に頼まれてシャンパーニの塔に訪れた勇者一行と戦うことになる。
倒すと金の冠を返し、命乞いをした後去ってゆく。

まいった!
きんのかんむりを かえすから
ゆるしてくれよ! な! な!

これで改心したかと思いきや、今度はバハラタの黒胡椒屋の孫娘「タニア」を誘拐し、東の洞窟に監禁する。
ここでも勇者一行に懲らしめられ、再び強引に見逃してもらう。

たのむ! これっきり
こころを いれかえるから
ゆるしてくれよ! な! な!

その後は下の世界のラダトームで出会う。
どうやら盗賊から足を洗った模様。
尤も王者の剣の偽物を売りつけるなどの犯罪もしていたのだが…

ちなみにFC版では、シャンパーニの塔での1戦目を無視して進む事が可能で、2戦目でもバハラタで誘拐の話を聞かずにいきなり洞窟に向かっても話を進められる。
そのままアレフガルドまで進めると、ラダトームとシャンパーニの塔の両方にカンダタがいるという状況になる。
リメイク版では修正されており、シャンパーニの塔でカンダタを倒し、バハラタで誘拐の話を聞かなければ話が進まなくなっている。
(GBC版ではシャンパーニの塔をクリアしないとそもそもバハラタに進むことすらできない)

●ボスとして

  • 1戦目

しつこいやつらめ!
やっつけてやる!

カンダタこぶん3人と共に現れる。
攻撃力・守備力が高く、たまに痛恨の一撃を放つパワータイプ。
先に子分を全員倒すかラリホーで眠らせたあと、集中攻撃するのがおすすめ。
ルカニ系呪文に弱いため、与えるダメージを上げるために使用しておきたい。

  • 2戦目

うぬぬ! だれかと
おもえば また うぬらかっ!

しつこいヤツらめ。
だが こんどは まけはせんぞっ!

何故か体色が変わっている。
子分4人と戦ったあと、連戦として戦う。
子分は2人連れている。
1戦目よりも能力が全体的に上がっており、FC版では自動回復を備えている。
戦法は1戦目と同じく、子分を無力化したあと、集中攻撃でOK。

ゲームブック

最初は原作通り金の冠を盗んだ盗賊として登場し、冠を取り戻すために戦う事になる。
2度目の登場時は何と改心しており、魔物に親を殺された孤児達をバハラタの洞窟で養うために盗賊をしている。
後に孤児達の引き取り手が見つかってカンダタは1人になり、勇者の援護に向かおうとするも、そこで同じ目的で旅をしていた女海賊ミランと出会い、互いを敵と誤認して戦った末にアレフガルドに飛ばされる。
その後はミランと共にメルキドで魔物の大軍と戦う勇者達を救う。
最終的にはミランと共に船出をし、デルコンダルを作ったとされる。

CDシアター

武闘家であり、会心拳なる技を使用する。
中の人補正もあって某北斗神拳伝承者の存在がちらつく人も少なくなかったんだとか。
盗賊じゃないのかよ!とツッコミたい所だがFC版水準故に盗賊未実装だから仕方ない。
夜な夜な王族諸侯や金持ちから金品を強奪する義賊の親分として名が通っている。
また女戦士ステラと恋仲になる。
アレフガルドでは、バラモス戦で重傷を負ったステラや賢者ライドの代理として、一時的にパーティに加わる。

知られざる伝説

かつてアリアハンで活動しており、盗賊バコタを子分にした事があった。
やがてロマリアへ移動する事になり、その時にアリアハンに残ったバコタに盗賊の鍵を渡した。

小説版

勇者アレルに助言する賢者のセリフで、ブルーオーブを盗賊が入手したと語られる。
金持ちから奪い貧しいものに分け与えるので民からの人気があり、誰もカンダタの情報を教えようとしないほど。
初登場時ではアレルには見切れぬほどの素早い抜き打ち(使用武器は剣)をみせパーティを圧倒したが、
アレルの眼差しにオルテガを思い出し動揺した隙に逆転される。
オーブをアッサラームの闇商人から買ったと伝え、また夢見るルビーは二人の駆け落ちとたまたま同時に自分が盗んでついでに王都ロマリアに二人を案内したと語る。
その後女海賊オルシェから、盗賊から足を洗ったカンダタにアレルの事を頼まれていた、カンダタはオルテガを剣を盗むのに失敗して以来崇敬していたと語られる。
アレルたちがギアガの大穴に入ってから賢者にゾーマの事を伝えられ、勇者パーティの僧侶モハレの友人である武闘家カーンとともに下の世界に向かい、
ゾーマ城でシャーマン系とアンデッド300体の部隊から勇者を先に行かせ、雑兵を全滅させたのちゾーマ八魔将クラーゴンと戦闘。*1
クラーゴン戦の結果は書かれずに、エンディングでゾーマ城の崩壊を生き延びていた姿が見られた。


DQⅤ

大臣の手によって送り込まれた刺客として主人公の前に手下のシールドヒッポと一緒に現れる。
Ⅲの行動に加え、ベホイミを唱える。
青年時代後半は子分が各地で悪事を働いている。
登場時期の差とはいえ、能力値はカンダタ本人より子分のほうが上回る。

リメイク版では体力・攻撃力・痛恨の一撃の頻度が強化された。
グラフィックも変化しており、手にしている斧がDQⅢの魔人の斧に似たものになっている。
異様なまでの攻撃力と痛恨率の増加はそのせいか。

少年ヤンガスと不思議のダンジョン

ポッタルランドの創造主としてポッタル族に崇められている。
こいつ、本当に人間だろうか……?

「盗賊王の大宮殿」最下層のボスとして登場する。
残念ながら配合で仲間にすることはできない。

DQⅦ(3DS版)

公式配信石版【隠された財宝!?】のトクベツなモンスター兼ボスとして登場。
同じトクベツなモンスター兼ボスのチャンプグラコスエビルと同じくモンスターパークに送ることが出来ない。
行動はⅤと同じだが、ボスだけあって体力・攻撃力が非常に高い。

DQⅩ

並み居る歴代キャラクターを差し置いて、まさかの大盗賊がアストルティアに参上。
彼にあやかって名前を付けられた盗賊団が存在していることや、
後述のクエストで彼の先祖のことが語られるため、元々アストルティアに存在する人物のようだ。

メインストーリーには絡まないものの、彼を主人公としたクエストが用意されており、
そのクエストのぶっ飛び具合や彼のカッコよさなどから、ただのゲストキャラクターとは言い切れない扱いの良さである。

2015年3月に実施された第2回アストルティア・ナイト総選挙にも乱入参戦。
この総選挙期間中にクエストの最終話が配信され、そのあまりのカッコよさにエテーネの民からの票を集め、まさかまさかの優勝を果たした。

DQⅪ

クエスト「対決!カンダタ海賊団!」で登場。
ソルティコの町の料理人から黒胡椒を盗んで、デルカダール南の島に逃走した。
Ⅲの時と同様にカンダタ子分を連れている。
倒すと黒胡椒を返して去っていき、それから二度と登場しない。

ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial

DQ3から唯一参戦。
スフィアバトルでの職業は盗賊。
強さはCランクの為、増資額は低く、相乗りはしない。
しかし、今作に登場したキャラの中で最も5倍買いを仕かける特徴があり、独占状態からの5倍買いだけでなく残り1件で独占状態でも5倍買いをしてくる。
カンダタ自体は本作しか登場しないが、続編以降はヤンガス(ポータブル版)やワルイージ(DS、Wii版)がカンダタポジションになっている。

ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤

ランクを上げると登場するライバルハンターとして登場。*2
ライバルはそれぞれ連れているモンスターが異なるが、彼の場合は例外的にカンダタこぶん2体で確定となる。
...だがぶっちゃけ言うと弱い。スライム系列のモンスターを連れて登場することがあるピンキークラウンズより弱い。
これには今作の「指定されたボタンを押すと攻撃を回避した判定になる」というシステムが関わっており、攻撃範囲も狭い上にホーミングの速度も遅いことも相まって、慣れるとダメージを簡単に抑えられることが原因である。
ちなみに、主人公2人がモンスターの手を借りて今作の舞台に降り立ったのに対し、カンダタの場合はその描写が一切ない。その斧で時空の穴でも開けたのだろうか?

彼らに限らず、万が一お宝を横取りされた場合は、指定されたエリアに向かうとモンスターたちがお宝を持ってたむろしているため、全員倒す、もしくはモンスターが守っている旗を抜くことで取り返せる。
派遣されたモンスターがライバルハンターの野営地を見つけた場合も同様にすると、お宝を2、3個追加でもらえる。ジャンクだけの可能性も否定はできないが...


◆カンダタ系統のモンスター

  • さつじんき
Ⅲにのみ登場。
典型的な打撃タイプでたまに痛恨の一撃を放つ。
殺人鬼」というネーミングがマズかったのか、Ⅷでは下記のごろつきに出番を譲ることになった。
ⅢのHD-2D版では何故か改名しなかった。

  • ごろつき
Ⅷ以降に登場。
無法者が集うパルミド地方に生息。
石つぶてを投げてくるほか、マッスルポーズでこちらのテンションを下げてくる。

  • エリミネーター
Ⅲ、Ⅴ、リメイクⅦ、Ⅷに登場。
まれにマホトーンを唱えるが、やはり打撃専門。
初登場のⅢではアープの塔にしか出現しない地味にレアなモンスター。
Ⅴではみなごろしを使い、仲間にもなる。
Ⅷでは力を溜めたり、眩しい光を放つ。

  • デスストーカー
Ⅲ、リメイクⅦ、Ⅷに登場。この系統の最上位種。
高い攻撃力を持ち、たまに痛恨の一撃を放つ他、仲間を呼ぶことも。
下位種2体と違い眠りに高い耐性がある。

Ⅷでは隠しダンジョンの「竜神の道」の前半に出現。
攻撃力がさらに高くなり、上記の行動に加えて力を溜めたりする。
…のだが、こいつはまだ小手調べにすぎず、手こずっていると先に待つモンスターに太刀打ちできない。

リメイクⅦではモンスターパークに送った個体に話を聞くとエリミネーターの親分であることが明らかになる。

ちなみに現実世界には強力な毒をもつ同名のサソリがいる。

  • やみのせんし

ぐひゃははははははッ!
ぐひゃははははははッ! ぐひゃははははははッ!!

この世界は オレさまのモノ……。
オレさまのものだぁっ! ぐひゃははははははッ!

ドラゴンクエストビルダーズに登場。
アレフガルドが闇で覆われた元凶。
豪華なマントとマスクを見にまとい、頭に王冠をかぶり、ロトの剣・ロトの盾・王女の愛を装備している。
赤のとびら周辺の溶岩付近にある建物の中におり、入ってきた主人公を無礼者と見なし、襲いかかる。

攻撃の威力は高いが、スキが大きいので回避は容易。
体力が減ると回転斬りを繰り出したりメーダロードを呼び出したりする。


オルテガ
FC版Ⅲに登場するモンスター…ではなく勇者の父親。
FC版ではイベントの描写技術が高くなかった為かキングヒドラに倒されるシーンを戦闘シーンの流用(格闘場形式)で表現していた。
勇者の父がカンダタの使い回しであった事から「カンダタはオルテガに憧れていた」とか「オルテガの名を騙るためにあえて似た扮装をしていた」と言った憶測も見られた。

◆カンダタファミリー

  • カンダタこぶん
文字通り、カンダタの子分。
作品によっては、さまようよろいの色違いだったり、小さい覆面パンツ姿だったりする。
Ⅲ、Ⅺではさまようよろい、Ⅴではカンダタ本人、モンスターズではⅤに登場したザイルの色違いの集団となっている。

  • カンダタおやぶん
DQMJ2で初登場。
カンダタ一族の親分(らしい)。
カンダタと比べると目つきがやや鋭くなり、持っている斧が豪華になっている。

  • カンダタワイフ
DQMJ2プロフェッショナルで初登場。
モンスター2体分のメガボディモンスター。
名前から見るとカンダタの妻らしいが、デカすぎる。
イルルカの説明でカンダタ親分の妻であることが明かされた。

  • カンダタレディース
テリーのワンダーランド3Dで初登場したモンスター3体分のギガボディモンスター。
カンダタの元で修行し、のれん分けした。
メイスをふたつ持った幼女「カンダタシュガー」と、ムチを持ったレオタードのおねえさん「カンダタハニー」、それとやたらデカい腹筋の割れた内股のセーラー服「カンダタショコラ」*3
ある意味インパクトは全てのモンスターの中で最大級。

…上記のワイフもそうだが、カンダタファミリーはカマキリか?(♂は小さく、♀はデカい)

DQMJ3プロフェッショナルでは、シュガーが長女、ハニーが次女、ショコラが三女であることが明かされた。

  • カンダタロックス
リメイク版イルルカで初登場。
細身のギタリスト3人とドラマーの4人組のロックバンド。
男性陣では初のギガボディモンスター。
もはやカンダタである必要性は……
名前の由来は恐らく実在のバンド「カブキロックス」。

DQMJ3で初登場。
モンスター3体分のギガボディ。
黄金の船に色や所持品が異なる7人のカンダタが乗っているという、パッと見七福神を思わせる姿。
ちなみに無印で登場したカンダタ系統はこいつだけ


まいった!
追記・修正して良項目にするから
ゆるしてくれよ! な! な!

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最終更新:2025年02月26日 17:04

*1 小説設定、アークマージ、大魔神、バルログ、バラモス、クラーゴン、トロルキング、キングヒドラ、ドラゴンゾンビ

*2 このうちシルフ親衛隊は特殊なミッションをこなさなければ敵対せず、ゲールズ隊とメレイン隊はエンディング後にしか出現しない。

*3 名前はスーパーライトで発覚