グイード・ミスタ

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グイード・ミスタ - (2020/11/23 (月) 20:59:06) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/01/05 Wed 19:38:57
更新日:2024/04/27 Sat 07:54:36NEW!
所要時間:約 5 分で読めます






1(ウーノ)!2(ドゥーエ)!

じゃあ死ね!覚悟はして来てんだろ?



グイード・ミスタは「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部「黄金の風」に登場するキャラクター。
CVは伊藤健太郎(黄金の旋風)/赤羽根健治(ASB)/鳥海浩輔(TVアニメ版黄金の風)
後に伊藤氏は第3部がTVアニメ化された際ンドゥールを演じた。
名前の由来は「ミスタ(Mista)」は「混ぜる」「ミックスする」という意味。
「グイード(Guido)」はイタリア圏では割とありふれた男性名。(日本で言う「太郎」とか「一郎」とか言った感じ。つまりグイード・ミスタは「まぜこぜ太郎」。)


【概要】

18歳。ギャング組織「パッショーネ」の構成員であり
ネアポリスの管轄でチンピラを束ねているブローノ・ブチャラティのチームメンバー。
ヘソ出しのセーターとゼブラパターンのズボン*1、ハイライトのない黒い瞳が特徴の少年。
引きしまった筋肉質の体躯も相まって非常に精悍な雰囲気の持ち主。

最大の特徴は弾丸を仕込んであるヘルメット状の帽子であり、髪型は一切不明*2
果たして、その「中身」は…?連載当時『セクシーコマンドー外伝すごいよ!!マサルさん』が同時に連載してた為、ファンの間ではマサルさんネタも横行した。

性格は明るく能天気、大雑把で女好き…と、5部の登場人物の中でも最もイタリア人男性らしい気質。
複雑に物を考えず「シンプルに生きる事」を信条にしており、
どんな修羅場のただ中であっても日和ったストレスを一切抱える事の無い、
一種超人的なメンタリティを備えたタフガイである。
それはある意味、暴力や殺人が日常茶飯事のギャングの世界に対するこの上ない「適性」でもあり
普段は全くそう感じさせないが、仕事においては常に冷徹なプロフェッショナルとしての顔を持っている。
ミスタの凄い所はそういったギャップのある態度が大きなスイッチになっているわけではなく、
至極スムーズに移行してなお、一切の抵抗や葛藤を覚えないというところ。
カタギの時点で「正当防衛だな」と判断すれば何の戸惑いもなく相手から銃を奪って射殺するという非日常的な行為を平然と行っており*3、この気質は先天的なものなのだということが察せられる。

標的と突然鉢合わせても眉ひとつ動かさずに瞬時に攻撃に移る、体を凍らされて呼吸もままならない状態でも状況を俯瞰して分析し最善の手を打つなど、その肝の太さと座り方はブチャラティチームでもトップクラス。
ブチャラティもそのことは認めており、彼のスカウトを決断する時にも、
射撃に必要な冷静さや集中力といった素養を見出している。

柔軟な思考の持ち主でもあり、ジョルノ・ジョバァーナがブチャラティチームに入ると、
他のメンバーがまだ新入りのジョルノを警戒する中、ジョルノが一歩も退かずに胆力を見せたのを「面白いヤツだな」と評価し
すぐに協力する姿勢を見せており、メンバーではブチャラティを除けば彼を一番最初に認めた人物である。

これ以降ギアッチョ戦やチョコラータ戦でもジョルノと組んでおり、スタンド能力の相性の良さ*4もあってシリーズでも有数の名コンビとなる。
戦闘において味方キャラが孤軍奮闘を強いられる場面が目立つ第5部においてはかなり珍しい。

終盤、『シルバーチャリオッツ・レクイエム』の発現でトリッシュ・ウナと精神が入れ替わった際は、爪の形が歪でカスが溜まってて、しかもワキガ臭い(×2)と暴露され、「生理的にダメ」とボロっカスに言われてしまった。
ミスタもミスタでトリッシュのカラダで「(ショーツの)ゴムの所が痒い」とパンツに指を入れて股間を痒いたり、ちょっと胸を寄せて上げてる等のクッソデリカシーのない大暴露をして、トリッシュのそれまでのキャラが崩壊する程のマジギレをさせたりしてたので、どっこいどっこいだったり。

そのせいで某イラストサイトでは『ミスタ=ワキガ』と書かれてしまった事も…ヒデェ。
挙句そのサイトの「ミスタいじめ」の項目では4だけでワキガと書かれたこともある。


【過去】

ミスタは元々はギャングとは無縁な、街でかわいい女の子を見かければナンパし、ちょっとした喧嘩沙汰を起こして警察に一晩泊められたことのある以外は、ごく普通の高校生の少年だった。*5

だが、17歳のある日、彼は男に暴行されていた女性を助け、殺人の罪で警察に捕まってしまった。

彼は暴行を行っていた明らかにプッツンきてる3人のチンピラ達が発砲する中
飛来する弾丸の中で銃を奪い、弾を込め直し、全員を射殺して返り討ちにするという離れ業をやってのけたのだ。
集中力を欠いた状態で撃った拳銃は距離が近くてもまず当たらない。ミスタは静かな集中力を発揮し、大袈裟な回避姿勢をとることもなく最小限の動きでこれを完了した。

当然警察が信用する訳もなく、助けた女もどこかへ逃げてしまったため正当防衛が認められなくなり、懲役30年をくらう事となる。
これまで気楽に生きてきたミスタも流石に頭を抱えた。

その裁判の新聞記事を見ていて銃の才能に目を付けたブチャラティによって救われ、入団試験クリア以後ブチャラティチームの仲間となる。
ここからわかるようにミスタはブチャラティチームでは入団一年目とジョルノに次いで新入りであるが、持ち前の陽気な性格ゆえか、他の仲間との間には特に上下関係はない。
小説版『ゴールデンハート/ゴールデンリング』では「研修」として数ヶ月ほど別チームにいた時もあったとの事である。

この時ブチャラティが彼を懲役から救ったのは銃の才能もあるが
何よりミスタの性格では30年に渡る監獄での生活は耐えられないという配慮もあった。
ブチャラティ曰く「彼のような男は刑務所の中では2年ともたない」との事。
万が一ブチャラティがこの記事を見逃していた場合、ミスタは5部時点でこの世にいなかった可能性も充分あったといえる。*6


『4』のジンクス】

明るく能天気なところが目立つミスタだが、
彼は『4』という数字を『縁起が悪い』と極端に嫌っている。

過去のチンピラ事件の時撃った弾丸が『4』発だったためとも言われるが
それ以前から(猫が『4』匹の子猫を産んだので1匹引き取った友人がその子猫に目を引っかかれて失明したという逸話を引き合いに出しており)元々このジンクスを信じていたようである。その後、当然のように子猫は殴り殺されました。
残弾が『4』発だと取り乱したり、残り『4』つのケーキからとるのを拒んで誰かに先にとって貰おうとするなどの行動に出ている。

実際、『4』が絡むとロクな目に合っていない。
彼のスタンドが6人編成で、本体に深刻な重傷がフィードバックされる一線が「半数以上が倒される」ことなので、
必然的に『4』人やられてミスタが瀕死、というケースが多くなるのも一因。

戦闘中も、
  • サーレー戦で残弾数『4』発→3発外した挙句に腹を撃たれる
  • ノトーリアス・B・I・G戦で『4』人喰われて負傷
  • チョコラータ戦で『4』体バラバラにされる(No.5は殿に残ってた為、No.1はジョルノへの囮にする意味もあったが、ボロボロにされただけで助かった)
  • ボス戦でトリッシュが落とした弾丸が『4』発→ナランチャが大変なことに…
…と、とことんツイてない時は『4』が関わってしまっている。

ASB予選リーグでも度々この事がネタにされ、第『4』試合でディアボロと当たるというある意味奇跡を起こしている。
結果はどうだったかって?察しろ。

そしてウルトラジャンプCMでは、
「死んでも『4』月号なんか見ねえぜーッ!!」
「だァァ~からァッ!!『4』月号は死んでも見ねえって言ってんだろォォォーッ!!」
…と絶叫*7
8部の話題をしていたにも関わらず「じょうすけ」と聞いて
『4』じゃねーかッ!!また『4』絡みかッ!?何度も読んでるってよォー、頭が悪りィってコトだぜーッ!!」
…と誤解して発狂、更に冒頭シーンにあるケーキの数が『4』切れと兎に角『4』ネタに突っ走った。*8


上記のように『4』を徹底的に忌避する一方、逆に『4』さえ避ければ自分は絶対にラッキー」というある意味究極的なポジティブ思考も持ち合わせており、
自身のことを本質的には運の良い人間と思っている様子*9
中盤にブチャラティが組織を裏切った際にそれぞれがブチャラティに同調するか離脱するかを判断する際の理由が……

  • ジョルノ→元々ボスを潰してからの組織浄化を目論んで入団したので、好機と見て同調。
  • フーゴ→ブチャラティの言い分は正論と認めつつ、組織の後ろ盾なしでは生きられないとして離脱。
  • アバッキオ→フーゴの意見を認めつつも、ブチャラティへの強い信頼から同調。
  • ナランチャ→ボスに捨てられたトリッシュの姿に自分の過去を見て同調。

とそれぞれが自分の理想や目の前の現実を強く受け止めた理由なのに対して……


  • ミスタ→{ブチャラティの事だから何か勝算があって蛮行に及んだと見て同調。


と、彼だけかなり前向きだがちゃらんぽらんな理由で判断している。
この時「ボスの隠し財産とか知ってるに違いない」と的外れな推理をドヤ顔でしており
ジョルノも同じことを期待しているとミスタは考えていたようである。なおジョルノの顔は困惑していた
また、最初にボートに乗るのを躊躇したのは、ジョルノ、ブチャラティ、トリッシュの次に乗ると『4』番目になるため、誰かが乗るまで待っていたという説もある。
実際、アバッキオがボートに乗ったあと、続くように速攻でボートに乗った。
『恥知らずのパープルへイズ』でも、そのことをフーゴから指摘されている。

その後ブチャラティについていくことを決意した仲間たちが次々と戦死していった中、
ジョルノと途中で離脱したフーゴを除いてチームで唯一最後まで生存したため、
ミスタの強運もあながち馬鹿にできたものではないのかもしれない。
またここら辺の事情はエピローグまで読み進めるとまた違った感想を抱けると思われる。

…ところで、幸運の証とも呼ばれる四葉のクローバーと組み合わせるとミスタの『4』のジンクスが起きるのか、それとも幸運が勝るのかは不明。もしかしたら相殺されるのかも…?




【スタンド】


オレの『スタンド』は暗殺向きだ…!!

キャモオオオーーーーン!

その割には敵と真正面からご対面してんのばっかなのは内緒。

スタンド名:『セックス・ピストルズ』
破壊力-E
スピード-C
射程距離-弾丸の届く距離まで(アニメ版ではB評価)
持続力-A
精密動作性-A
成長性-B


空中に浮かんだ小人のような六人で一体のスタンド。同形のスタンドのヴィジョンが複数存在する
一応、群体型に相当するがその数はシリーズでも最も少ない。
シンプルな人形のようなボディと水滴状の頭が特徴で、各ナンバーごとに
顔周りの模様が違うが、連載が進むと簡略化され、額の数字と『No.6』のVの字のような大きな特徴以外に変化はほとんどなくなった。*10
大きさはある程度融通が利き、普段は数センチ程度で顔の横に浮かんでいたりするが
戦闘時はそれぞれの受け持ちの弾丸に跨れる程度のミニサイズに縮小している。
それぞれに名前を兼ねた番号があり、No.1からNo.7までいる。ミスタ(の分身であるピストルズも)が『4』という数字を嫌う為、No.『4』はいない。
自らの意志を持つスタンドで、それぞれ性格もちゃんとある。
タイプは遠隔操作型のスタンドであるが、遠隔自動操縦型の側面も併せ持つ。
また、スタンドなので本体のミスタが無事な限りは餓死こそしないが、
スタンドなのに「空腹」を訴え、毎度きちんと食事を与えたりお昼寝をさせ、ペットではなく人扱いしたりしないと一生懸命働いてくれないという世話のかかる一面がある。
食べた物がどこに行くのかはナゾ。

◆能力

能力は弾道操作
ミスタが放った銃弾に引っ付き、銃弾の進路を変えたり、更なる威力を与えて戦う。
彼ら自身の戦闘能力は無いに等しいが、ミスタの銃の才能により、高い戦闘能力を誇る。
ミスタが自らに銃弾を打ち込む事によりミスタの体の中に入る事も可能。
また、普通拳銃などの物理攻撃ではスタンドにダメージを与える事はできないが、ピストルズの操った弾丸は例外的にスタンドにもダメージを与えられる。
「弾丸を放てる銃器」であるなら、能力の支配下に置く道具の種類は問わないが
ミスタは最低限の手間で必要な的を撃ち抜けるため、大掛かりな火器は必要ないという理由で常に愛用のリボルバー*11一丁で能力を行使している。
終盤愛銃が破壊されてしまった時は警官から強奪したベレッタを用いていたが、
オートマチック式の拳銃は予備のカートリッジが無い場合弾丸のリロードに時間がかかるため、使い勝手がダウンして苦労していた。
また、ピストルズを送り込める距離も用いた銃の射程に依存するので、
それをオーバーした位置にいる敵にはピストルズを派遣しても攻撃を当てる事はできない。

スタンド自身は小さくて非力だが、弾丸という物体に限ればその速度に対応する、一人で3発受け止めるといった芸当をこなすことが可能。

それぞれが個別の意志を持つため、銃弾さえ持っていれば、他のメンバーの援護を自らの判断で行う事もできる。
弾丸に憑いてるピストルズにはしっかりとした責任もあるようで、火薬が原因の不発弾は受け持ち責任が出る模様。

これにより単純な攻撃のみならず斥候役や連絡役も兼ねる、痒いところに手が届く多機能さも長所。
事実、VSチョコラータ戦では多数のピストルズが戦闘不能になり、ミスタも動けなくなるが、残った『No.5』の活躍により、ジョルノは勝機を得た。

とまあ、このスタンドの実用性を説明したが、やはりこのスタンドを語る上で欠かせないのは、その


可愛さ

だろう。
性格はそれぞれ
  • No.1…リーダー格。左右にまつ毛っぽい隈取りがある。ちょっぴりお兄さんらしい。
  • No.2…明るいお調子者。隈取りはメガネ型。
  • No.3…短気な暴れん坊。一番目つきが悪い。No.5をよくいじめる。
  • No.5…気弱で泣き虫。唯一鼻がある。だが劇中では一番成長した子。
  • No.6…クールなイケメン。プロシュート兄貴戦で活躍した。Vの字の隈取りがある。
  • No.7…サブリーダー。No.1がいないときは彼がみんなを指示する。隈取りは丸だけのシンプルな形。

ピストルズはかなり子供っぽい性格で、前述のような生活感のある特徴も相まって
かなり殺伐とした五部の作中でもなんとも微笑ましい風景を展開してくれる。
なお「仲間」ではなく「ペット」扱いした場合もストライキを起こすらしい。
しかし、アニメでは初登場時にミスタがあげたサラミは『4』枚。スタンドはいいのかミスタよ。*12

性格が子供っぽい分、ピストルズの絆は固い物があり、特に『No.5』は上記の通り、ピストルズの中でも一番の成長を見せ、重大な活躍をしてみせた。
プロシュート戦・チョコラータ戦では彼の活躍がなかったらブチャラティチームは全滅していたと言っても過言ではない。
それどころか、チョコラータ戦では、No.5がいなかったらジョルノは逆転の一手を掴めずにやられ、そのまま暴走したチョコラータによってローマが、イタリアが…
否、世界が破滅していた可能性すらあったのである。
まさに小さな英雄と言えるだろう。

数あるスタンドの中でも屈指の強いキャラクター性を持ったスタンドであり、5部完結時点で出た画集「JOJO-A-GO!GO!」でも主役スタンドを差し置いて「登場回数の多いスタンド第1位」に輝いている*13

弱点は上記の通り「良くも悪くもスタンドの我が強いためスタンドとのコミュニケーション能力が無ければ一気に不安定になる点」と、「スタンドの戦闘力が本体のミスタに完全に依存していること」の2点。
ピストルズ自身のパワーは一人ではバラバラになった人体のパーツすら動かせず、小さな氷の欠片くらいしか持ち運べないくらいにパワーが低いため銃弾抜きで敵スタンドと戦うことは不可能。複数人なら拳銃は持ち運べる。
戦闘ではミスタが各所に仕込んだ銃弾で弾切れを補っているものの、仮に残弾がゼロになってしまえば戦いに於いてピストルズは完全に無力化されてしまう。
そして、「6人」という群体型スタンドでは少ない人数故、『ピストルズ』のメンバーが半分以上やられてしまうと、ミスタへのダメージがかなり大きい事も弱点。
だが逆に言えば、あと一人残っていれば、治療が遅れない限りミスタはまず死なないということでもあり、チョコラータ戦では殿として残っていたNo.5がいたおかげで、ミスタは絶命を免れている。

『恥知らずのパープルヘイズ』に於いてカンノーロ・ムーロロは「群体型スタンドは本体の精神的欠落がトリガーになる」という持論を設けているが、
ミスタの場合は恐らく「(正当防衛を証言してくれる)『仲間』が欲しい」「一人は嫌だ」という孤独を嫌う願望が産んだのかもしれない。

第3部『スターダストクルセイダース』ホル・ホースのスタンド『エンペラー』と能力の端々が被っているのでどっちが強いか論争になることもある。
なお余談だが、『エンペラー』もとい「皇帝」はタロットでは『4』の数字であるため…という結論に至ることもしばしば。

ゲーム「黄金の旋風」では基本的にスタンドの声は本体の中の人の兼任(ミスタの場合は伊藤健太郎氏)だったが、
ASBにおいては別々の声優が担当し、『ピストルズ』は今井麻美氏が演じている。
かわいさに拍車がかかったが、同時に「ミンゴスのセックスいい声だな」「ミンゴスのセックス最高だぜ!」などとキモオタからネタにされる結果となった。
アニメ版では鳥海氏が兼任したが、ワイルドなミスタとかわいいピストルズ(しかもナンバー毎に声の調子が違う)、あとトリッシュ憑きミスタの見事な演じ分けは必見である。


【劇中の活躍】

アバ茶の試練を超えた入団したばかりのジョルノに対して一挙に興味を示し、
自殺した幹部ポルポの遺産である6億円を取りにカプリ島へ向かう際も、
ジョルノの発案した先回りに周囲がネガティブな反応を返す中ひとり迷いなく賛同。
上陸の後遺産を狙うサーレーを激闘の末単独で撃破した。
この戦いで撃ち返された弾丸が腹を貫通する重傷を負っている…はずなのだが
傷をホチキスでとじてガムテープでぐるぐる巻きにするという衛生的に大いに不安な応急処置のみで次に映った時には完全に傷がなくなっている。ジョルノもまだ傷の治療ができない状態なのに。

その後はチームでボスの娘・トリッシュを護衛する任務に就き、フィレンツェ行きの特急では偶然老化が緩かった為、暗殺チームの追っ手・プロシュートとペッシと交戦。
ペッシをあと一歩まで追い詰めたが、プロシュートの奇襲によって急老化させられ、銃を奪われて射殺された…

…と思われたが、幸いプロシュートの撃った弾が「『3』発」だった為か、『No.5』と『No.6』の活躍で一命を取り留め、ブチャラティ達に情報を伝え、勝利に貢献した。

その次はローマ街道にて二手に分かれ、ジョルノと共に暗殺チームのギアッチョと対決。
『ホワイト・アルバム』の極低温に大苦戦させられるが、ジョルノとのコンビプレーで辛勝。
この時、自分の判断ミスを取り返す為に捨て鉢になってしまったところをジョルノの一喝で我に戻っており、精神的な意味での「上司と部下」になった感もある。
この戦いが終わった時には自身の銃弾を撃ち返されて全身が蜂の巣になる瀕死の状態にまで追い込まれていたが、
この時点でジョルノが傷を治す能力の応用を会得していたために一命を取り留めることに成功している。
しかし、この治療は正確には「損壊した傷に新たなパーツを埋める」行為であるため痛みは容赦なく襲ってくるうえに、負傷箇所の関係上服を脱がさないと治療が上手くいかない部分もあって、客観的には(BL的な)相当にヤバい絵面になってしまった。
これには連載当時の(現在も?)ちびっ子読者をポカ-ンとさせ、男性読者の腹筋を崩壊させ、一部の女性読者を悶絶させた。*14
しかも駅前のベンチで治療に専念する姿を、後ろからナランチャに観られて変な勘違いをされてしまう。人呼んで「見てはナランチャ」
あまりの精神的ショックからこの事実はナランチャの胸にしまわれることになったが、
後の展開から見るにこの誤解は文字通り死ぬまで解かれなかった可能性がある…。

ヴェネツィアにてトリッシュを届け終わり、任務完了…のはずであったが、
ボスの本当の目論見を知って激怒したブチャラティが反逆してしまう。
それを本人の口から知った時にはさしものミスタも深刻な面持ちだったが、
すぐに気持ちを切り替えてブチャラティについていくことを決断。
以降も数々の戦いを乗り越えて最後まで生き残った。

…そして、組織を掌握したジョルノの傍らで、それを誇りをもって見つめるミスタの姿で第5部は締め括られる。

孤独だった少年は、数々の死闘と別れを経て、黄金の太陽の如き希望と真の仲間を得たのであった。


【余談】


外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』では、新生パッショーネに於いて、ジョルノの側近として登場。

組織から距離を置いていたフーゴに対しては終始冷淡な態度で接しており、
半ば脅迫紛いの口調で新たな『任務』に就かせた。

組織を裏切ったブチャラティについて行く際「実力からいって次の幹部はオレかな」と発言したり、
完結時にパッショーネのボスの座に就いたジョルノの傍に居たことから、彼も組織の幹部になったことが示唆されていた。

世間からは「凄腕の拳銃使いの副長」と称されているが、ナンバー2の座はポルナレフに譲り、本人はナンバー3を自称している。
本人曰く「2を掛け合わせると『4』になるから不吉」とのこと。だったら3も『4』と隣り合ってて不吉じゃね?
おそらくナンバー2はポルナレフであると認識しており、自分もナンバー2だと二重の意味で困るための方便かもしれない。

なお、アニメ版のキャラPVでは番目に紹介。ガッカリしたファンも多かった様子。









ああ!ジョルノ!もっとやさしく
そこはダメ!ダメッ!ダメッ!ダメッ!
ああ!やさしく追記・修正してやさしく!
服をぬがせないでッ!感じる
うああああ ダメもうダメ~ッ!

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