ギアッチョ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/06/27 Wed 18:28:57
更新日:2025/04/21 Mon 16:39:33
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5部 お洒落スタンド しぶとい イタリア版キーボードクラッシャー キレ芸 ギアッチョ コメント欄ログ化項目 ザ・ビートルズ ジェントリーウィープス ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 スケートスーツ スタンド スタンド使い パッショーネ プッツン ベニスの商人 ホワイト・アルバム ホワイト・アルバム・ジェントリーウィープス マツダ・ロードスターが愛車 メガネ 台パン 変人 好奇心旺盛? 岡本信彦 岡本信彦の本気 強敵 暗殺チーム 暗殺者 根掘り葉掘り 極低温 氷使いなのに性格は熱血 氷属性 汚いキキララ 演者の怪演 濃すぎるキャラクター性 装着型スタンド 西村朋紘 鈴木達央 青髪 黄金の風



ヤツらを探し出すために……

「根掘り葉掘り聞きまわる」って言葉よォ~
「根を掘る」ってのはわかる…… スゲーよくわかる 根っこは土の中に埋まっとるからな…

だがッ!「葉掘り」ってどういう事だああ~っ!?葉っぱが掘れるかよ!クソがァーーーーーーッ!!

どういう事だ!
葉掘りってどういう事だッ! ナメやがってクソッ!クソッ!


ギアッチョは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風』の登場人物。
CV.西村朋紘(黄金の旋風)/鈴木達央(オールスターバトル)*1岡本信彦(アニメ版黄金の風)
名前の由来はイタリア語で「氷(Ghiaccio)」。

●目次

【概要】

パッショーネの暗殺(ヒットマン)チームの一員。ゴムゴムの実カールした髪をしていて、メガネをかけている。
このメガネはグイード・ミスタとの戦闘で壊れるが、視力に支障はないようなので伊達眼鏡の可能性もある。

几帳面なのか定かではないが、慣用句や諺の細かい部分にイラついてはブチギレる変人。
「根掘り葉掘り」の「葉掘り」の意味が分からず愛車、MAZDA・NAロードスターのインパネを全力でぶん殴ってぶっ壊したり、
「パリ(Paris)」はフランス語読みで「パリ」と呼ぶのに「ヴェネツィア(Venezia)」は英語読みで「ベニス(Venice)」と呼ばれることにブチギレては氷の壁を殴りまくったりする。
実際、戦闘中にもかかわらず



フランスの「パリ」ってよォ………
英語では「PARIS パリス」って いうんだが
みんなはフランス語通り「パリ」って呼ぶ

でも「ヴェネツィア」はみんな「ベニス」って英語で呼ぶんだよォ~~
「ベニスの商人」とか「ベニスに死す」とかよォーーー

なんで!「ヴェネツィアに死す」ってタイトルじゃあねえーんだよォオオォオオオーーーッ


なめてんのかァーーーッ!
イタリア語で呼べ!イタリア語で!チクショオーーー ムカつくんだよ!コケにしやがって!ボケがッ!


戦いの中でこの一部始終を見てて、いきなり話しかけられた『セックス・ピストルズ』は全員ドン引きしていた。
そしてドン引きしてる隙に2人(No.2とNo.3)氷漬けにされてしまった。……つまり『ピストルズ』は4人残った。
ただし、文字通りの冷徹さと執念深さにおいては、他の暗殺チームのメンバーにも引けを取らず、何度も追跡を振り切られそうになりながらも復活し追い詰めている。
ちなみに根掘り葉掘りの件は「恥知らずのパープルヘイズ」のあとがきで作者に論破されている*2
テンポ感のあるキレッキレの正論から、読者からは妙に人気が高い。

アニメ版では尺の都合か、「根掘り葉掘り」と「パリとヴェネツィア」についての長台詞が短縮されてしまっているが、
気合の入った作画とCVを務めた岡本信彦氏の喉が心配になるくらいの熱演、更にはテロップを効果的に活用した演出により、原作の雰囲気をバッチリと掴んだものになっている。

メローネとは友人同士なのか、原作では「おめーを頼りにしてっからな!メローネ」という発言をしていた。一部では2人のその色から通称「汚いキキララ」と呼ばれているとか
アニメでは彼との掛け合いが多く追加されているが、上記の発言の代わりに彼の最期を悟るアニオリに変更されており、そこでも彼の死を(キレながら)悲しんでいた。



メローネもかよぉ……

クソッ!クソッ!クソッ!クソがァ―――――ッ


【スタンド:『ホワイト・アルバム』


超低温は「静止の世界」だ……

低温世界で動ける物質はなにもなくなる 全てを止められる!

オレの『ホワイト・アルバム』が完璧なのはそこなのだ!爆走する機関車だろうと止められる!荒巻く海だろうと止められる!

その気になりゃあなあ────ッ


破壊力-A
スピード-C
射程距離-C
持続力-A
精密動作性-E
成長性-E


劇中で登場したのは『黄金の風』が初となる、スタンド使いがその身にスーツの如く纏うタイプのスタンド。
シリーズを通して言えば、『スターダストクルセイダース』の『黄の節制(イエローテンパランス )』と同系統。あちらは「肉」のスタンドを体に纏っているのでスーツタイプのスタンドはこいつが初。
空気中の水分を媒体にして、オリンピックのスケート選手のようなスーツとヘルメット(ネコミミ付き)を生成する。
氷との物質融合型といえるタイプのスタンドなので、一般人にもスタンド像が見える。
海外名は『White Ice』。
能力が分かりやすいだけでなく、原文と似た発音というディ・モールトベネなネーミングセンスになっている。


◆能力

周囲の水分を極低温にまで冷やし、全ての水を凍り付かせる。
能力そのものは非常にシンプルなのだが、その分応用の幅が異常に広い。
『ホワイト・アルバム』が触れた部分から段々と凍る部分が広がっていくが、直接触れると一瞬で凍り付かせバラバラに破壊することができる。
凍らせる場所や方向もある程度自由に調整でき、車から垂れる水滴を凍らせてロープ代わりにしたり自身の前面数mだけ凍らせるなどの、物理法則を無視したムチャクチャな凍結も可能。

『ホワイト・アルバム』の射程圏内では気温がマイナス100℃という超低温まで容易に達するため、戦闘はおろか呼吸さえも危うい状況に陥る。
例を挙げると、呼吸に含まれる湿気で鼻や唇が凍結し呼吸すら困難と化し、『ホワイト・アルバム』で直接冷やされた物体に触れようものなら一瞬で重篤な凍傷となり指がもげる。
そんな環境下で生きていける生物などいないため、「命を創り出す」能力のジョルノの『ゴールド・エクスペリエンス』にとっては天敵とも言えるスタンド。
ギアッチョの発言では、その気になればフーゴの『パープル・ヘイズ』のウイルスも無力化する事ができるとの事。
こんな極低温ではカビも育たないと思われるので、チョコラータの『グリーン・デイ』も無効化できるのかもしれない。

川のような大量の水であっても、一瞬で水面を走るように氷結させるなど、氷結能力に関しては弱点が無く、その強大なスタンド能力はジョルノにさえ「無敵なのか」と恐れられた。
『ベイビィ・フェイス』などにも言ってたが、スマンありゃウソだった。


攻撃だけでなく防御にも非常に高度な能力を発揮する。
スーツの周囲は常に極低温に冷やされた空気で満たされているため、下手にスタンドで殴ろうものなら瞬時に腕まで凍り付き使い物にならなくなる。

スピードはC(人間並み)判定で、実際銃弾や近接格闘型のスタンドによるラッシュ攻撃などに対しては手で防ぐなどの反応はできず、スーツの防御頼みである。
一方で移動しながら地面を凍らせることで、スピードスケートのような高速滑走も可能と機動力は十分ある。
ギアッチョの身体能力とスタンド能力もあってか、走行する自動車に安々と追いつけるほどの加速を発揮できる。
…プロスケーターを目指してたなら、間違いなくメダリストになれただろう。もしかしたらギャングに身を落とす前に磨いていた技術なのかもしれない。


そんな反則級のスタンドではあるが、弱点もいくつか存在する。

まず、スーツの装甲がそこまで硬くないこと。
ミスタの策で地面に顔面ダイブした時や、パワー:C相当のゴールド・エクスペリエンス*3のパンチで表面にヒビが入り、先端が平なボルトを叩きつけられて内部まで破壊されてダメージを食らい、最終的な敗因が思いっきり仰け反ったことで背後の鉄柱に突き刺さったことなどから、単純にパワー:Aクラスのスタンドならスーツを破壊できる可能性が高い。

また、能力発動中は自分の周りにある『液体』は無条件に凍らせてしまうというのも弱点。
その為、顔に泥水や血などの「色の着いた『液体』」が付くと、あっという間に凍って視界を妨げてしまう。
その場合は凍った「色の着いた『液体』」がガッチリとバイザーにこびり付いてしまう為、なかなか取れないし拭えない。
水中にいる間は自分の周りの水が凍って自分自身が身動きが取れなくなってしまう(そして呼吸もできなくなってしまう)為、超低温能力は水面に上がるまで使用不可に陥った。

最大の弱点は首の後ろにある空気を取り入れるための穴。
ここだけは本体が露出してしまっている。
だが、『ホワイト・アルバム・ジェントリーウィープス(静かに泣く)に覚醒した際、あらかじめ凍らせておいた空気をスーツ内に取り込み、この空気穴を閉じておくと言う方法で克服。
事実上この弱点は完全になくなった。
なお、二酸化炭素と酸素の交換も融点の違い(二酸化炭素;-56.6℃、酸素;-218.4℃)あるいはそのまま内側の空気も凍らせて、空気交換を行っていると思われる。


ブチャラティチームでは、氷のスーツをジッパーで突き破って本体のギアッチョにダメージを与えられる、ブチャラティの『スティッキィ・フィンガーズ』が最大の天敵と言える。
ただし、『スティッキィ・フィンガーズ』の能力は拳で殴らないと発動しないタイプのため、ジッパーを付けた時点で腕を凍結される可能性が高いので、スーツをこじ開けてからの両手でのラッシュ攻撃はおそらく不可能。
そのため、もしも戦った場合、スーツをこじ開けた後すぐ、ズッケェロにやったように本体の首にジッパーを付けて首チョンパ状態にして無力化するしかなかっただろう。
スーツを突破してすぐに首を正確に狙う必要があること、スーツが突破されても本体にダメージはないため、ギアッチョ側の反撃やスーツの再構成などの対策に対処する必要があることを考えると、
あくまで「ブチャラティチームの中では」一番ブチャラティが『ホワイト・アルバム』に対処しやすい程度であり、例えブチャラティが戦っていても間違いなく苦戦はしたと思われる。

あと、滅多にないが、スーツを無視して本体のギアッチョに直接攻撃できる手段を持つスタンド使い相手では為す術がない、というのも欠点と言えば欠点。
その為、実はリーダーのリゾットの『メタリカ』が最大の天敵であり、もしも勝負を挑んでたら彼にはまず勝てない*4
ペッシの『ビーチ・ボーイ』の糸もスーツを透過して釣り上げられる危険性があるため、実はチームではホルマジオとメローネ、プロシュート兄貴くらいしかギアッチョは対抗出来ない。
本当によく出来た力関係である。

他の部で言えば、防御無視攻撃の代表格である『クリーム』や『ザ・ハンド』相手だと恐らくどうしようもない。
『ザ・ハンド』は近距離戦に持ち込めば何とかなるかもしれないが、『クリーム』の方は近づくことそのものがヤバイので逃げの一手しかないだろう。
また、天候を操作出来る『ウェザー・リポートにも苦戦を強いられる可能性もある。空気を超低温に冷やそうとしても『ウェザー・リポート』の能力で気温を上げられてしまえば封じ込められてしまうし、さらに超低温に出来てもウェザーも同じく『ラング・ラングラー』との戦いで見せたように温暖な空気を纏った宇宙服のようなスーツを纏って超低温を防いでしまうだろう。
さらに首の後ろにある空気を取り入れるための穴を狙って落雷を落としたり、空気の濃度を変化させて窒息させたりプッチ神父の最後のように酸素中毒に陥らせて倒す事も出来てしまう。

強力な火を操る『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』とは、
  • 飛んでくる鉄棒を瞬時に焼き尽くせる火力
  • スーツの形成に必要な水分を蒸発できる
  • 格闘戦でも非常に強い
など相性は最悪に近いのでおそらく勝てないだろう。

なお、スーツの中はぬくぬくであたたかいらしい。
…正直ズルい。

第三部に登場するペット・ショップの『ホルス神』としぶとさ含め似た能力。
氷そのものを凶器とする鳥公と違いこちらは冷気を用いて身を護る事に特化している。
上記の通りホワイト・アルバムは防御力・機動力共にシリーズトップクラスの性能を誇るため、仮に両者が戦ったとして鳥公のツララがこの装甲を貫けるのかは不明。一方でホワイト・アルバムの方も対空手段を持ち合わせていないため、案外実力は拮抗しているかも。
「シンプルな能力ほど強い」というスタンドバトルにおいては応用力の高さも相まって、単純にタイマン性能だけを考えれば、
5部どころか「『ジョジョ』全シリーズを通しても最強クラスの能力なのでは?」との呼び声も高い。

『恥知らずのパープルヘイズ』では真夏なのに獄中で凍死した受刑者の話がでており、暗殺の時は凍死させるのだろう。体内の血液だけを凍らせて心臓麻痺も出来るだろうが、劇中描写を見る限り恐らく不可能、もしくは理論上は出来ても技術的に出来ないかのどちらか。


ホワイト・アルバム・ジェントリーウィープス(静かに泣く)

『ホワイト・アルバム』が誇る最大・最後の切り札。
マイナス210℃という絶対零度間近の意味の分からない極低温で空気を凍り付かせて見えない氷の壁を作り、それで相手の攻撃を跳ね返すカウンター攻撃。
攻撃が空気の壁に跳ね返る音が泣く声に似ていることからこの技名が付けられる。
障壁が見えず、硬度も高く、なおかつ本体は自由に動けるためこれを使っている間はほぼ無敵である。

一方スタンドパワーの消耗が激しく、長時間の発動ができないのが弱点。
実はこの技はミスタ戦で即興で思いついたもの*5彼の戦闘センスの高さがうかがえる。


【劇中での活躍】

最初の登場はローマの街道。
愛車に乗ってメローネから示された場所に行くが、ブチャラティ達を見失い、上記の名(迷)言を言いながら愛車をぶち壊してキレ散らかしていた。*6
だが、自殺した幹部ヌンツィオ・ペリーコロが焼き捨てた、ボスからの指令が隠された場所の写真を復元したものを手に入れたギアッチョは、その場所へ向かうジョルノとミスタを追跡。

スタンド能力で彼らの運転する車をしつこく追撃、ジョルノは機転で車ごと川に飛び込む。
それでも川の水を凍らせ、追い詰めたかに思われたが、ミスタとジョルノの機転により手傷を負わされ、さらに弱点である空気穴の存在がばれてしまう。

しかし、この戦いで新必殺技『ホワイト・アルバム・ジェントリーウィープス(静かに泣く)に覚醒。
あらかじめ呼吸用の空気をスタンドスーツの内側に取り込み、
空気穴を塞いで弱点を消したギアッチョは、逆にミスタの弾丸を撃ちかえし反撃する。
目的であったボスの指令が入ったDISCを手に入れ、ミスタを始末しようとするが、
相討ちの覚悟を決めたミスタの銃撃ラッシュに押し負け、密かに作っていた鉄柱のトゲが首に突き刺さり、死亡…


…したかと思われた。

だがギアッチョの恐ろしさはここから始まる。

なんと彼はトゲが突き刺さり飛び散った血をスタンド能力で凝結させ、それ以上食い込むのを防いだのである。

既に満身創痍の状態であったミスタはこの時点で崩れ落ちてしまい、トドメの一発が彼の額に命中、勝ちを確信するギアッチョ。
しかしその傷はジョルノの能力により瞬時に治療され、攻撃は失敗。


ミスタ… あなたの『覚悟』は…
この登りゆく朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている

そして我々がこれから
『向かうべき…正しい道』をもッ!!


“新入りの能力は要注意だ…!!”


友(メローネ)の最期の忠告があったにもかかわらず、ジョルノという伏兵をうっかり忘れていたギアッチョは、血を凍らせたのが逆に仇となり、その場から動けなくなってしまった。
能力を解除しようにもその隙に確実にやられてしまう。

もはやギアッチョに、打つ手は完全に絶たれてしまった…。


なんだってェェェェェェェェェェェ



無駄

無駄 無駄


無駄





無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄





うぐええッ!




動けないギアッチョはそのまま為す術なく『ゴールド・エクスペリエンス』の無駄無駄ラッシュ(蹴りVer.)を食らい、トゲが首を貫通して今度こそ絶命した*7

纏っていた氷の鎧も元の水に戻り、登りゆく朝日とともに蒸気となって空に消えていった…*8



【ゲームでの活躍】

黄金の旋風では敵キャラとして登場。計2回戦う。
最初はスタンドを纏った状態で車を追跡してくる。追いつかれて車を破壊されるとゲームオーバーになってしまうので、ミスタの攻撃でギアッチョを転倒させ、制限時間まで追いつかせないようにすることになる。
2戦目は舞台を駅前に移してミスタと決戦。原作同様、攻撃でのけぞらせて鉄柱のトゲに首を突き刺されば大ダメージを与えられる。
攻撃手段は高速移動しての体当たりや放射状に氷を広げる技などオリジナル技が多い。
ゲームでは正面に常にガードが発生しており、(鉄柱に首を突き刺すまでは)背後からしかダメージを与えられない。
最終的にはミスタに普通に倒されて死亡する。

ASBではNPCとしての登場で同作のギャラリーモード内のジョジョ辞典の案内だったが、リメイク作のASBRにおいて同じ暗殺チームのプロシュート兄貴(&ペッシ)とリゾットと共にプレイアブルとして参戦。スタンドオン状態では全体的に機動力が上がる。
GHAはヴェネツィアの英語読みにキレて凍らせた相手を殴りまくる攻撃。素手なのでちょっと痛そう。セリフはアニメの短縮版が使用されているがそれでもちょっと長ったらしい。
生身のパンチで近距離パワー型のGHAに匹敵する火力を出す様がちょっとネタにされた。
ちなみにジョセフの十八番は根掘り葉掘りのパターンになる。


【余談】

ザ・ビートルズのアルバム「ザ・ビートルズ」の通名である「ホワイト・アルバム」がスタンド名の由来。調べると分かるが本当に真っ白。灰色で「The Beatles」と書かれている。
派生技である「ジェントリーウィープス」も、同アルバムの収録曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」に由来する。
なお、派生技である「ジェントリーウィープス」の元ネタとなる上記の曲の長さは4分44秒とのこと。ミスタが苦戦していたのもある意味納得かもしれない…

本編から2年前にあたるソルベとジェラートの失踪と処刑を描いたアニメオリジナルシーンでは、ホルマジオが行った暗殺の報酬が2000万リラである事に「やっすいなぁオイ!!」とキレ、
実力が確かな暗殺チームの報酬はボスからのもののみであるにもかかわらず、他のチームはそれぞれ得られる利潤で潤っている事にキレ散らかしていた。


チッ ポルポは賭博を仕切ってウハウハァ…
麻薬を扱ってる連中も大儲け…

だがオレ達暗殺者(ヒットマン)チームはボスからの報酬だけ!
納得いかねえぜぇ~~~ッ!!
オレ達の実力は組織No.1なのによォ〜〜〜!!!
もっといい目を見て当然なのによォ〜〜〜!!!!
ギアッチョ、落ち着け…>

実際、90年代の2000万リラは当時のレート換算で120~160万*9であり、
それを暗殺チーム9人で分配するため、一人頭の金額は13~15万円と、要人暗殺のリスクに到底見合わない超格安のギャラである。こんなはした金で殺された政治家が浮かばれない…
ギアッチョの言い分もある意味正論と言えるだろう*10

だがしかしスタンドは基本的にスタンドを使える者にしか見えないという絶対のルールがある以上、スタンド使いであれば一般人の暗殺など大体誰でも出来る。
それこそミスタでもピストルズを乗せて銃弾を放てば実現不可能な跳弾による暗殺が、パープル・ヘイズなら原因不明の病死による消滅で暗殺することが可能。
普通の近距離パワースタンドのラッシュであっても吉良吉影が救急車に轢殺され事故死した時のように一般人には「まるで吸い込まれるように飛んでいった」程度にしか見えないので、ターゲットを走っているトラックがいる車道へ向けて殴り飛ばしてやったりすれば事故死の演出をしたりするのもそう難しくないだろう。
攻撃力がないエコーズAct1ですら小林玉美がやめてくれと懇願するほどの大騒音を対象に発生させることができるのだから、これを暗殺に転用すれば「音を止めてくれ」と意味不明なことを宣いながら発狂死したという状況を演出することができるかもしれない。
となればスタンドを持たない或いはスタンド使いに守られていない政治家などただの著名な一般人にしか過ぎないため、スタンド使いが多いパッショーネにおいてはそんなのを殺したところで危険手当などないのでギャラが安いのは当たり前である。
ギアッチョはオレ達の実力は組織No.1と言っているが、スタンド使いを生み出す弓と矢とボス直属の親衛隊がいる以上、暗殺チームというのは「暗殺ができるスタンド使い」といういくらでも替えが利くであろう駒の集団にしか過ぎない。
であればギアッチョの主張はボスからすれば全くの的外れであり、明確に反感を持って行動したソルベとジェラートは凄惨な処刑で見せしめにして暗殺チームに「わからせる」必要があったのだ。
またもし本当に的を射ていて実力が組織No.1で親衛隊でも対抗できないとすれば、なおのこと危険なので鼻をへし折っておかなければならない。

外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』においては、ペリーコロの写真を復元したのは情報分析チームのカンノーロ・ムーロロ
アニメではリゾットの依頼で写真を復元している闇技術者が登場したが、ムーロロとの関連は不明である*11
考えてみれば暗殺チームの異常なまでの情報網も、情報分析チームの中にも暗殺チームと繋がってる奴(裏切り者)がいたと仮定すると、色々納得がいくものがあるかもしれない*12
ムーロロはその前にソルベ&ジェラートのコンビにも接触していたそうだが、彼らの死後はギアッチョに接触したようである。
アニメでは上記の通り自分達の不遇っぷりに一番不満を漏らしていたのがギアッチョであり、その点をムーロロに目を付けられたのかもしれない。
なお、同じく『恥知らずのパープルヘイズ』に於いて、アバッキオの相棒の警官を殺害した強盗犯のチンピラを(恐らく組織からの「制裁」として)「真夏なのに凍死した」形で暗殺した事が示唆されている。
こうして不自然死を演出できる、使い減りしない暗殺者を多く抱えているパッショーネが急速に拡大できたのも納得できる。

「根掘り葉掘り~」の件は外国ではどう訳すのか…と思われていたがイタリア版では次のように見事にそれを再現している。
(逃げたブチャラティチームを探すのは)「藁山の中から針一本探すよう(意:雲を掴むよう)」
に対して
「藁山の上で裁縫っていつの話なんだ」「針をなくすってバカなのか」「針一本いくらするんだ、もう一本もらいに行かないのか」(要約)などとキレている。
イタリア語訳も素晴らしいがそれを日本語に訳した文章も秀逸なので機会があれば読んでみよう。
なおベニスの件はそもそもイタリアではパリをPARISと言わない為パリPARISの下りをカットした上で再現している。

「根掘り葉掘り」で画像検索をすると一面のギアッチョが見られる。


来いッ!

無駄な荒らしをしにッ!追記・修正をされによォーーーッ!!

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最終更新:2025年04月21日 16:39

*1 アニメ版ではプロシュートを担当。

*2 「山へ行けば腐葉土になる前の葉っぱを掘れる」との事。

*3 直前のメローネ戦で複数の車をスクラップにしていたことからB以上に成長した可能性あり

*4 射程距離に入った瞬間、凍り付かせる間もなく刃物地獄が待っている。しかもスーツを完全無視して体の中から精製され、ステルスに対する探知も難しいのでギアッチョが打てる手は逃走以外ほとんどない。

*5 発動時に「これはお前から学んだもの」と口にしている。そもそもマイナス210℃なんて訳の分からない極低温なんて今まで使う機会なんてなかっただろうし、その必要もなかっただろう。

*6 ちなみに愛車は頭文字Dの史浩の愛車でもあり、仮面ライダー3号のトライサイクロンのベース車でもあるマツダのユーノス・ロードスター(NA型)。左ハンドル車なので、海外仕様の「MX−5ミアータ」だと思われる。

*7 この時蹴りだったのは、ジョルノの両腕がまだ回復しきってなかったからである。

*8 アニメでは倒れたギアッチョの下にスーツの溶けた跡の水たまりがある。

*9 100イタリアリラ=約7円。実はポルポの遺産(100億リラ=7億円)も日本円に換算すると原作から1億円分増えている。

*10 しかも上の発言、言い方こそチンピラじみているが、一切の誇張がないだけに余計に不遇が際立っている。

*11 順当に考えると、情報分析チームのムーロロの部下かもしれない。…となると、ムーロロはリゾット達に部下を売ったことに…。まさに外道。

*12 何せブチャラティチームVS暗殺チームの日程はたったの2日間前後(トリッシュ護衛の任務を受け持った日にそのままホルマジオ戦があったとすると、そこから『ベイビィ・フェイス』戦で1日、翌日未明にギアッチョ戦)である。その間にここまでの情報を一挙に集めるのは彼ら7人だけでは到底無理だろう。