アットウィキロゴ

トリッシュ・ウナ

登録日:2011/04/02 Sat 22:35:54
更新日:2026/06/11 Thu 11:41:02
所要時間:約 6 分で読めます





あんたの名前「公衆トイレ」・・・?



ジョジョの奇妙な冒険第五部『黄金の風』に登場する人物。
第一部『ファントム・ブラッド』のエリナ以降、ジョジョシリーズには久しくいなかった『ヒロイン』の役割を担う女性キャラである。

CV:夏樹リオ(PS2ゲーム黄金の旋風』)/東山奈央(アイズオブヘブン)/千本木彩花(アニメ版)

【概要】

イタリアンマフィア『パッショーネ』のボスであるディアボロの実の娘。
その素性を嗅ぎ付けた反ボス派によって追われる身になり、パッショーネ幹部のポルポによって護衛される――はずであったが、ポルポが突如自殺(実際はジョルノ・ジョバァーナの仕業だが)してしまい、その任務は幹部に昇格したブローノ・ブチャラティと彼のチームに引き継がれる。

生まれる前にディアボロが母ドナテラと別れたため、父親の顔を知らずに15年もの間母子家庭で平穏に暮らしていた。
本編が開始する以前にドナテラが病死してしまい、同時期に娘の存在を知ったディアボロの指示を受けたペリーコロに保護されて現在に至る。

ブチャラティ達と出会った当初はメンバーの服装に文句をつけたり、自らの希望に沿わないことが起こると機嫌を損ねたりとワガママな面が目立っていたが*1、彼らと旅を続けるうちに打ち解けていき、自らの都合ではなくチームの都合を優先するようになった。

ボスに逆らって自分を助けてくれたことからかブチャラティに対して好意を抱いていると思しき描写があり、劇中でもナランチャ・ギルガがトリッシュの言葉からそれを察したようなセリフを言っているが、自覚はないのかトリッシュ本人は意外なことを言われたかのような顔をしていた。

また、最初はごく普通の少女として暮らしていたこともあって戦闘等の非日常的な出来事に遭遇すると何もできなかったが、自らの過去に向き合おうという強い意思を持ったことや、自分を護るために命すらかけるジョルノ達の『覚悟』に触れることで徐々に改善されていき、見違えるほど精神的に強くなった。
その成長ぶりは目覚ましく、精神的には第五部の主人公チームの中ではジョルノ以上に成長した人物と言える。

ただ、女子高生らしく(?)潔癖症な面もあり、公式設定では嫌いなものに「美しくないもの、臭い男」が挙げられており、ずぼらでワキガ(疑惑)なグイード・ミスタ身体が入れ替わった際には気が触れたかと思えるほど嫌がっていた。
ディアボロとの戦いが終わった後では彼のにおいに「逆に結構なつかしい」と零すまでに順応していたようだが。
ミネラルウォーターはフランス製が好物。

【作中の動向】

護衛チームとの任務

カプリ島にてポルポの遺産の受け渡しに来ていたペリーコロと共に清掃員に扮して来訪し、そこで護衛チームと初対面。
彼女を狙う暗殺チームとの闘いがここで始まる。
彼女を狙うプロシュート兄貴ペッシ戦で偶然にも冷たい飲料水を摂取したことでプロシュートのスタンド能力の影響をあまり受けずにいたことから能力のトリガーなどの攻略を生み出した。 
2人の戦いが終わった後にブチャラティに地面に出来た謎のクレーターについて問う。彼女もまたスタンド使いで開花し始めたのか能力の一部を発現させる。

移動手段の確保に向かったアバッキオ達。亀の中ではブチャラティが亀を抱えているジョルノが彼女を守っていたが、メローネのスタンドが密かに亀の中にあった家具に変化していた事でスタンド攻撃を受けて意識を失う。
誘拐されそうになるもジョルノが新たな力で撃退したことで難を逃れる。
暗殺チームの追撃を何度も退けたチームはついにボスが娘トリッシュの引き渡し場所「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」へ向かう。

父親の残酷な正体

だがボスは自身の痕跡になる娘も抹消対象と思っておらず、彼女を護衛していたブチャラティに能力で片腕を切り落として誘拐という所業を行う。
娘すら利用する行為に「吐き気を催す邪悪」と怒りに満ち溢れたブチャラティによって救われるもトリッシュを連れて逃げだす行為はボスへの反逆となってしまう。
フーゴは組織の強大さに裏切る事ができず、フーゴ以外の面々は彼女を連れて逃避行することに。

スタンドの開化

ノトーリアス・B・I・G戦にて、トリッシュが強い意志をもって敵に立ち向かったことでスタンド『スパイス・ガール』が発現。
柔らかくする能力で『ノトーリアス・B・I・G』を翻弄し、能力でブローチから片手に変化していたジョルノの体パーツを回収に成功し、後部の室内にあった置き時計を柔らかくして『ノトーリアス・B・I・G』をだまして金属棒で押しつぶして撃退する。
だが『ノトーリアス・B・I・G』の性質上に肉片でも容易に復活するので飛行機のエンジンを取り込んで肥大化という事態を招いてしまい、完全に倒すことはできなかったが、覚悟を決めてあえて走り込んで操縦室に入り込んでドアを柔らかくして侵入を阻止して操縦室をラッシュで同様に軟化させることでパラシュート代わりにして飛行機と分離させる。

WAAANNABEEE (ワアアアナビィ―――)

飛行機の大部分を乗っ取った『ノトーリアス』は海に墜落するも僅かに残った部分がまだブチャラティ達を襲い掛かる。
ブチャラティは自身の腕を失う覚悟をするために攻撃を行い、アバッキオは「お前まで再起不能になるのか!」と止めようとしたが、トリッシュは先ほど変化していたジョルノの片手を回収した事を告げて「スティッキー・フィンガーズ」の片手に付着していた『ノトーリアス』を腕ごと切り落として容赦ない追撃から逃げ切る事に成功して無事に島にたどり着く。
一時は壊滅寸前まで追い込まれたブチャラティ一行を窮地から救う快挙を成し遂げた。

なお、この時はブチャラティ一行がハイジャックした飛行機が(公的には)墜落した*2とされたため、本来なら組織からの追っ手を撒けたと思われるが、トリッシュがスタンド能力を発現させた影響か、親であるディアボロには感覚的に「未だトリッシュは生きている」と悟られてしまっており、追っ手を気にせずディアボロの正体を探るどころか、彼の危機感を煽り、ディアボロ自らが自分たちを始末しに向かってくるという危機を招いてしまった。
ちなみに、ディアボロがトリッシュの存在を何となく察知できるように、トリッシュもまた、ディアボロの存在を何となく察知できるのだが、ディアボロ側は自らの素性の隠蔽も兼ねてとある策を講じており、終盤まではトリッシュ(の直感)でさえ、ディアボロのその策に幻惑されていた。

彼女が母親から聞かされた話と写真からボスの手掛かりになるサルディニア島へ向かうが、ディアボロもまた島に着いてしまい。アバッキオが彼の手によって命を落とす。

コロッセオから最後の戦い

アバッキオが遺したボスのデスマスクからディアボロを倒す為にコンタクトを取ってきたポルナレフの言葉を信じる。
初対面かつ出来過ぎた話に疑念持っていたブチャラティとジョルノに対して「名前を知っていた生かされた奴はいない。つまりこの人は味方よ」と彼らに語る。

ボスが危険人物と称していたチョコラータとセッコによって先回りされて殺人カビの猛威を受けるもジョルノが「殺人カビの性質」とブチャラティとミスタの活躍で死なずに済み、亀の中で重傷のナランチャの手当てをする。
その際にブチャラティがナランチャに対して命じた行動に激怒するがナランチャは「ブチャラティの命令は間違ってない。あのままだったら全滅していた」と否定する。

コロッセオでのディアボロの最終決戦では、暴走したチャリオッツレクイエムのスタンドの効力でミスタと身体が入れ替わってしまい、潔癖症故に半狂乱になったり、無神経に自らの下着事情を(物の弾みで)バラすミスタに掴みかかったりしていた。ノンデリ
だが同じく入れ替わったディアボロによってナランチャは死亡してしまい、彼女もまたナランチャの死に絶望して涙を流す。
そんな状況でも、辛うじて亀に入れ替わったポルナレフの話から暴走したチャリオッツレクイエムによる恐ろしい効力を止める為にブチャラティたちと共に矢の争奪戦とディアボロに立ち向かう。
奪い取られる矢も自身の能力で弾いて阻止するも一度激怒したディアボロ(のキング・クリムゾン)の攻撃で死にかけたりもしたが、ブチャラティによってチャリオッツレクイエムは止まって肉体と精神は元に戻る。
最終決戦ではジョルノが矢を射抜いたことで発現した『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』を見て「ジョルノはコントロールしている!」と勝利を確信し、彼女の言葉通りにディアボロを打倒してジョルノ、ミスタと共に生還した。

『過去』の因縁に翻弄され続けた1人の少女は、黄金の太陽に導かれし傷だらけの守護者に救われ、運命の呪縛から解き放たれたのであった。


その後の経緯は不明だが、第5部のラストから察するにバッショーネには加わらず、元の生活に戻ったようである。

【スタンド】


『柔ラカイ』トイウ事ハ『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイ!!

スタンド名:『スパイス・ガール』
破壊力-A
スピード-A
射程距離-C
持続力-B
精密動作性-D
成長性-C

近距離パワー型のスタンド。
ラッシュ時の掛け声は「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE」。
女性的な体つきをしており、スカート状のパーツや頭部にある計算記号のマークが特徴的。

また、『ジョジョ』では時折見かける意思を持っているスタンド。
『ノトーリアス・B・I・G』戦(初発現時)には、トリッシュに自らの能力などを伝えると共に、彼女に敵と戦う意思を固め、立ち向かうように促し、トリッシュからもまるで対等の友人のように接されていた。
ただし、この戦い以後は言葉を発したり、明確に自我を見せるシーンはなく、他のスタンド同様に彼女の意思で操作されている。

なお、「ずっと前からトリッシュを見守っていた(意訳)」らしいが、トリッシュの精神が未熟だったのか、『ノトーリアス・B・I・G』戦までは、彼女に話しかけることが出来なかったらしい。


◆能力

特殊能力は「殴った物体を柔らかくする」こと。
能力が持続している限り、柔らかくした物体は滅多なことでは物理的に破壊されなくなるが、物体が元々持っている機能は柔らかくした後も維持され、例えば時計ならば、ぐにゃんぐにゃんになっても問題なく時を刻む。
柔らかさの度合いもコントロール可能で、スライムのように原型を留めないほど柔らかくする事もできれば、ゴムのように弾力を持たせる程度に柔らかさを抑えることも可能。

劇中では座席シートを柔らかくすることで相手の攻撃を受け止め、そのまま跳ね返す盾にしたり、銃弾を柔らかくしてチューインガムのように相手にくっつけ、弾かれた銃弾を相手に命中させたりと多彩な用途を見せた。
強力なスタンドであるが登場が遅かったため、活躍したのは『ノトーリアス・B・I・G』戦とディアボロ戦くらいと少ないがどちらも重要な活躍をしていた。


元ネタは90年代後半に活躍したイギリスのアイドルグループ「Spice Girls」
彼女らが96年にヒットさせたデビュー曲が「Wannabe」であったりする。


【名言】

  • あたしはどうしても知りたい!自分が何者から生まれたのかをッ!それを知らずに殺されるなんてまっぴらゴメンだわッ!
  • ゆっくり進むのよ!中国人のする太極拳の動きのように!
  • そう・・・一味・・・違うのね・・・
  • ええ!追いつかれるわッ!ゆっくり動くなんてスットロい事やってたらいずれ追いつかれるわよどっちみち!
  • アリーヴェデルチ(さよならよ)
  • なによこの顔この体ーッ!!くっくさいッ!あたしすごくワキガ臭いわあーッ!!
  • 乗り越えるわ・・・あんたから受け継いだ・・・「運命」にビクついて逃げたりもしない・・・!!それが邪魔なら・・・なおさら登り切ってやる


【スピンオフ】

上遠野浩平によるスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』では、売り出し前の新人歌手(アイドル)という設定になっている。
自身の力のみで歌手としてデビューしたらしい。
(スピンオフ小説は原作者の荒木飛呂彦が監修しているわけではなく、「VS JOJO」の企画で書かれた作品のため公式の続編でない。そのため、小説内に出てくる設定が本編でも通用するかは不明である。)
後のオールスターバトルで音石明との特殊掛け合いで「歌やボーカルに興味ないのかい?」と誘われて「母に昔ステージで歌ったことあるわ」で勝利時には「貴方の力を借りない。自分でやるわ」とこの設定を拾ったと思われるセリフをいう。

なによこの記事この項目ーッ!!あたしすごく追記・修正したいわあーッ!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年06月11日 11:41

*1 尤も、彼女からしてみれば母親を亡くしてた所をいきなり追われる身になったりギャングのいざこざに巻き込まれる羽目になったので辛辣な態度をとるのは致し方ないだろう。

*2 正確には、一般には「何者かがハイジャックした飛行機が空中分解して墜落した」とだけ伝わり、ブチャラティたちがハイジャックしたことは組織以外には知られていない。