トリッシュ・ウナ

登録日:2011/04/02 Sat 22:35:54
更新日:2025/04/20 Sun 14:54:03
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あんたの名前「公衆トイレ」・・・?



ジョジョの奇妙な冒険第五部『黄金の風』に登場する人物。
第一部『ファントム・ブラッド』のエリナ以降、ジョジョシリーズには久しくいなかった『ヒロイン』の役割を担う女性キャラである。

CV:夏樹リオ(PS2ゲーム黄金の旋風』)/東山奈央(アイズオブヘブン)/千本木彩花(アニメ版)

【概要】

イタリアンマフィア『パッショーネ』のボスであるディアボロの実の娘。
その素性を嗅ぎ付けた反ボス派によって追われる身になり、パッショーネ幹部のポルポによって護衛される――はずであったが、
ポルポが突如自殺してしまい(実際はジョルノ・ジョバァーナの仕業だが)、その任務は幹部に昇格したブローノ・ブチャラティと彼のチームに引き継がれる。

生まれる前にディアボロが母ドナテラと別れたため、父親の顔を知らずに15年もの間母子家庭で平穏に暮らしていた。
本編が開始する以前にドナテラが病死してしまい、同時期に娘の存在を知ったディアボロの指示を受けたペリーコロに保護されて現在に至る。

ブチャラティ達と出会った当初はメンバーの服装に文句をつけたり、自らの希望に沿わないことが起こると機嫌を損ねたりとワガママな面が目立っていたが*1
彼らと旅を続けるうちに打ち解けていき、自らの都合ではなくチームの都合を優先するようになった。

ボスに逆らって自分を助けてくれたことからかブチャラティに対して好意を抱いていると思しき描写があり、
劇中でもナランチャ・ギルガがトリッシュの言葉からそれを察したようなセリフを言っているが、自覚はないのかトリッシュ本人は意外なことを言われたかのような顔をしていた。

また、最初はごく普通の少女として暮らしていたこともあって戦闘等の非日常的な出来事に遭遇すると何もできなかったが、
自らの過去に向き合おうという強い意思を持ったことや、自分を護るために命すらかけるジョルノ達の『覚悟』に触れることで徐々に改善されていき、
見違えるほど精神的に強くなった。
その成長ぶりは目覚ましく、精神的には第五部の主人公チームの中ではジョルノ以上に成長した人物と言える。

ただ、女子高生らしく(?)潔癖症な面もあり、公式設定では嫌いなものに「美しくないもの、臭い男」が挙げられており、
ずぼらでワキガグイード・ミスタと身体が入れ替わった際には気が触れたかと思えるほど嫌がっていた。
ディアボロとの戦いが終わった後では彼のにおいに「逆に結構なつかしい」と零すまでに順応していたようだが。
ミネラルウォーターはフランス製が好物。

当初はスタンド能力は持っていなかったが、プロシュート兄貴ペッシ戦で開花し始めたのか能力の一部を発現させ、
ノトーリアス・B・I・G戦にて、トリッシュが強い意志をもって敵に立ち向かったことでスタンド『スパイス・ガール』が発現。
『ノトーリアス・B・I・G』の性質上、完全に倒すことはできなかったが、それでも一時は壊滅寸前まで追い込まれたブチャラティ一行を窮地から救う快挙を成し遂げた。

なお、この時はブチャラティ一行がハイジャックした飛行機が(公的には)墜落した*2とされたため、本来なら組織からの追っ手を撒けたと思われるが、
トリッシュがスタンド能力を発現させた影響か、親であるディアボロには感覚的に「未だトリッシュは生きている」と悟られてしまっており、
追っ手を気にせずディアボロの正体を探るどころか、彼の危機感を煽り、ディアボロ自らが自分たちを始末しに向かってくるという危機を招いてしまった。

ちなみに、ディアボロがトリッシュの存在を何となく察知できるように、トリッシュもまた、ディアボロの存在を何となく察知できるのだが、
ディアボロ側は自らの素性の隠蔽も兼ねてとある策を講じており、終盤まではトリッシュ(の直感)でさえ、ディアボロのその策に幻惑されていた。

コロシアムでのディアボロの最終決戦では、あるスタンドの効力でミスタと身体が入れ替わってしまい、
潔癖症故に半狂乱になったり、無神経に自らの下着事情を(物の弾みで)バラすミスタに掴みかかったりしていた。
しかし、そんな状況でも、彼女なりに必死に、ブチャラティたちと共にディアボロに立ち向かい、
一度激怒したディアボロ(キング・クリムゾン)の攻撃で死にかけたりもしたが、なんとか最終決戦を生き抜き、ジョルノ、ミスタと共に生還した。

『過去』の因縁に翻弄され続けた1人の少女は、黄金の太陽に導かれし傷だらけの守護者に救われ、運命の呪縛から解き放たれたのであった。


その後の経緯は不明だが、第5部のラストから察するにバッショーネには加わらず、元の生活に戻ったようである。
外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』にて、実は売り出し前の新人歌手(アイドル)であった事が判明。
自身の力のみで歌手としてデビューしたということが明かされている。


【スタンド】


『柔ラカイ』トイウ事ハ『ダイヤモンド』ヨリモ壊レナイ!!

スタンド名:『スパイス・ガール』
破壊力-A
スピード-A
射程距離-C
持続力-B
精密動作性-D
成長性-C

近距離パワー型のスタンド。
ラッシュ時の掛け声は「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE」。
女性的な体つきをしており、スカート状のパーツや頭部にある計算記号のマークが特徴的。

また、『ジョジョ』では時折見かける意思を持っているスタンド。
『ノトーリアス・B・I・G』戦(初発現時)には、トリッシュに自らの能力などを伝えると共に、
彼女に敵と戦う意思を固め、立ち向かうように促し、トリッシュからもまるで対等の友人のように接されていた。
ただし、この戦い以後は言葉を発したり、明確に自我を見せるシーンはなく、他のスタンド同様に彼女の意思で操作されている。

なお、「ずっと前からトリッシュを見守っていた(意訳)」らしいが、トリッシュの精神が未熟だったのか、
『ノトーリアス・B・I・G』戦までは、彼女に話しかけることが出来なかったらしい。


◆能力

特殊能力は「殴った物体を柔らかくする」こと。
能力が持続している限り、柔らかくした物体は滅多なことでは物理的に破壊されなくなるが、
物体が元々持っている機能は柔らかくした後も維持され、例えば時計ならば、ぐにゃんぐにゃんになっても問題なく時を刻む。
柔らかさの度合いもコントロール可能で、スライムのように原型を留めないほど柔らかくする事もできれば、ゴムのように弾力を持たせる程度に柔らかさを抑えることも可能。

劇中では座席シートを柔らかくすることで相手の攻撃を受け止め、そのまま跳ね返す盾にしたり、
銃弾を柔らかくしてチューインガムのように相手にくっつけ、弾かれた銃弾を相手に命中させたりと多彩な用途を見せた。
強力なスタンドであるが登場が遅かったため、活躍したのは『ノトーリアス・B・I・G』戦とディアボロ戦くらい。


元ネタは90年代後半に活躍したイギリスのアイドルグループ「Spice Girls」
彼女らが96年にヒットさせたデビュー曲が「Wannabe」であったりする。


【名言】

  • あたしはどうしても知りたい!自分が何者から生まれたのかをッ!それを知らずに殺されるなんてまっぴらゴメンだわッ!
  • ゆっくり進むのよ!中国人のする太極拳の動きのように!
  • そう・・・一味・・・違うのね・・・
  • ええ!追いつかれるわッ!ゆっくり動くなんてスットロい事やってたらいずれ追いつかれるわよどっちみち!
  • アリーヴェデルチ(さよならよ)
  • なによこの顔この体ーッ!!くっくさいッ!あたしすごくワキガ臭いわあーッ!!
  • 乗り越えるわ・・・あんたから受け継いだ・・・「運命」にビクついて逃げたりもしない・・・!!それが邪魔なら・・・なおさら登り切ってやる






なによこの記事この項目ーッ!!あたしすごく追記・修正したいわあーッ!!

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最終更新:2025年04月20日 14:54

*1 尤も、彼女からしてみれば母親を亡くしてた所をいきなり追われる身になったりギャングのいざこざに巻き込まれる羽目になったので辛辣な態度をとるのは致し方ないだろう。

*2 正確には、一般には「何者かがハイジャックした飛行機が空中分解して墜落した」とだけ伝わり、ブチャラティたちがハイジャックしたことは組織以外には知られていない。