Fate/Prototype

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Fate/Prototype - (2015/09/14 (月) 02:15:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/30(金) 23:17:36
更新日:2024/02/19 Mon 16:08:43
所要時間:約 10 分で読めます




元は『Fate/stay night』の原型となった作品。奈須きのこが高校時代に書き、仲間内に見せた。
きのこ曰く当時自分が好きだった、石川賢による漫画版『魔界転生』をモチーフにしているらしい。
サーヴァントのクラス名も当時メガドライブで遊んでいた『サンダーフォースIII』から付けたと答えている。
未完のまま終わり、それが書かれたルーズリーフのコピーは武内崇が保管している。
通称「旧Fate」。公式書籍などで「原作版Fate」、「オリジナルFate」、「Fateオリジン」などとも呼ばれている。
実際のタイトルはFate/○○という形式で厨二恥ずかしい英語が並んでいたという。

多くの設定がstay nightに引き継がれたFateシリーズの原型というべき作品。
stay nightが発表された当初から「これの元は高校時代に書き上げた」、「セイバーは元は普通に男で主人公は女の子だった」、「アサシンはそのまま」など、
このPrototypeの存在が仄めかされており、設定、内容などは一部公開されている。

ちなみに現在のナスバース(型月世界)が確立する前に書かれたので、魔術の設定などは今とはけっこう違ったものらしい。
現在のより黒魔術的なもので、女性なんかは魔女、呪術師の類になるとか。
よくこれが現在の女の子がビームぶっ放したり殴り合ったりする形になったものである。

尚、以前キャラマテで紹介された内容・設定とPrototypeは差異が見られる部分があるが、
「Fate/Prototype」は当時書いた「旧Fate」を改めてやったらという企画であり、厳密には同一ではない為である。
なので、「旧Fate」、「stay night製作時の没設定」、「stay night」、「Prototype」の4つは重なる部分が多いがあくまで別々の設定。

Carnival Phantasm』第三巻の特典にて映像化された。コンセプトは「映画のトレーラーのノリ」。

現在の所、商業化の予定は一切ない。
…まあネトゲ企画の『Fate/Apocrypha』も小説として復活したし、その内コレも復活するかも…

と思っていたら、スチパンシリーズで知られる桜井光女史の手によって『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』として小説化された。
2014年9月、10月に1、2巻に分けて書籍化もされる予定。
内容はFate/Prototypeの前回の聖杯戦争における闘いを描いている。
キャラクターデザインは
武内崇(全キャラの原画)
逢倉千尋(セイバー)
近衛乙嗣(アーチャー、ランサー、愛歌)



―以下公開されている人物、内容―

CV.花澤香菜
Fate/Prototypeの主人公。
眼鏡を掛けたツンツンした感じの少女でコンプレックスの塊らしい。
陰性の魔術(魔女的な呪いの類)を扱うも失敗ばかり、
セイバーの忠告で性に合わない元素変換(凜とかが使う感じの攻撃魔術。本人曰わく頭の悪い魔術)に乗り換え、大成功。
余談だが『氷室の天地 Fate/school life』にも登場しているがこの沙条綾香と同一人物かは不明。

実はCPラストでちょっぴり出ている。


CV.櫻井孝宏
パラメーター
筋力:B
耐久:A
敏捷:B
魔力:E
幸運:C
宝具:C(EX)

白銀の甲冑を纏う金髪の青年騎士。
真名はアーサー・ペンドラゴン。
サーヴァント階位第一位。
セイバー(Fate)の原型となった存在だが性別は
宝具も現在と同じ。
旧Fateではアーチャーに一度敗れて消滅するが、黒化して復活。その後清純化し、アーチャーを倒す。
容姿が子ギルを成長させた感じであるがコレは元々ギルガメッシュ(stay night)の外見はこのセイバーの黒化した姿を流用したものだから。
性格はアーチャー(Fate)に流用させた。
二人のコンビはとアーチャーに受け継がれた。

容姿がセイバー(EXTRA)にも似ていると言われるが全くの偶然


CV.中村悠一
パラメーター
筋力:C
耐久:C
敏捷:B
魔力:A
幸運:B
宝具:EX

真名はギルガメッシュ。
サーヴァント階位第三位。
外見は黄金の鎧を纏った金髪の青年。
沙条綾香に一目惚れし求婚する…やっぱり金ぴかである。
自らを最強のサーヴァントと称し、階位で上回るセイバーをライバル視する。



CV.中井和哉
パラメーター
筋力:A
耐久:C
敏捷:A+
魔力:B
幸運:D
宝具:B

真名はクーフーリン。
サーヴァント階位第四位。
沙条綾香と後に契約し黒化したセイバーと闘う。
当時から悲惨だったとか。
青タイツではなくしっかりとした鎧姿をしている。
宝具は因果逆転のゲイボルク


CV.斎藤千和
ランサーのマスター。沙条綾香のライバル。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトのようなお嬢様らしい。


CV.宮野真守
真名はペルセウス(キャラマテ紹介時まではテセウス)。
サーヴァント階位第五位。
マスターを失っているはぐれサーヴァント。
綾香とは同級生。


  • バーサーカー
真名はヘラクレス。
サーヴァント階位第二位。
旧Fateでの宝具も十二の試練だがこちらは蘇生ではなく、「12回分までの戦闘は絶対に負けない」という概念宝具だった。12回蘇生も大概だがこれまたチート臭い。
しかし、アーチャーの絶対に生き残る宝具によって破られたという。

  • サンクレイド
CV.子安武人
バーサーカーのマスター。
外道神父。倒した相手をレイプするというゲス野郎。
セイバーを黒化させて再召喚する。
「ワタシ、ドンクサイ女大好物デース!」


  • アサシン
真名は佐々木小次郎。
詳細不明だが、「アサ(以下略)」とかやる伊達男だったのは当時から変わらないとか。


  • キャスター
初期設定での真名はメディア。
しかし特典のプロマテではライダーと因縁のある人物ということになっているので真名が変更されているかもしれない。
詳細不明。


詳細不明。
変態神父。


詳細不明。
撲殺教師(笑)。
言峰とは知り合いで同じ孤児院出身らしい。


  • 沙条愛歌
CV.豊崎愛生
綾香の姉。
超チート
生まれた時から根源に繋がっている。
当時のセイバーのマスター。
八年前の聖杯戦争にて死去するも聖杯の力で半ゾンビ状態で復活。
前回敗れた6体のサーヴァントと謎のクラス・ビーストのサーヴァントを従えて参戦する。
セイバーにヤンデレ。

  • 沙条父
CV.東地宏樹
綾香と愛歌の父親。
故人。
聖杯は根源に繋がる架け橋と信じていた。


  • ビースト
詳細不明。
聖杯とは獣を形にする為の魔法の釜らしい。
ビーストとは聖書にある「666の獣」。
中盤ラストでは受肉しつつあるらしい。



stay nightとの大きな違い
  • サーヴァントランクの存在(基準は不明)
  • 令呪のランク,及びマスター階梯の存在(モチーフは天使の9階級)
  • 舞台が東京にかなり近い


ちなみに、この未完で終わった作品をちゃんとした形で見たいという気持ちがstay night製作のきっかけであった。
以下stay night製作秘話↓

(『月姫』製作後)
「奈須、次フェイトやろーぜ」
「あんな黒歴史の塊みたいな作品をこの歳になってやり直すとか絶対イヤだ!」
「セイバーは男だし18禁には向かんぞ」
「セイバー女の子にしちゃえばいいじゃん!」
お前は何を言っているんだ

……アルトリアたん誕生秘話でもある。グッバイ旧セイバー。

zeroマテでも取り上げられており、
虚淵からは「(武内の)その発想が既に勇者すぎる」
奈須からは「まさに神殺し」
とか言われていた。

この小説はきのこの手慰みで書いていた為、序盤の柳洞寺でのセイバーvsアサシンまでは書いていたらしいがそこら辺できのこが飽きてしまい、
後は武内がきのこから聞いた内容を脳内補完していたという。
きのこェ…

また日記によると「映像特典のアレは十分だけの映像だからあんな凄い声優陣を集められたのであって、つまるところ、一度きりのシャレ企画なのです。」
との事。やはり商業化の予定はないようだ。




追記・修正は『Carnival Phantasm』第三巻の特典とキャラクター・マテリアルを見ながらどうぞ。

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