ゲイ・ボルグ

登録日:2009/06/22 Mon 20:50:33
更新日:2025/07/26 Sat 23:07:55
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ゲイ・ボルグ(Gae Bolg)はケルト神話に登場する槍。
読み方はガエ・ボルグだったり、ガエ・ブルグ、ガエ・ボルガ(Gae Bulg, Gae Bolga)等とも言われる。

●目次

【概要】

二頭の海獣「Coinchenn」と「Curruid」が争い、敗れた方の骨をつかってボルグ・マク・ブアインがこの槍を作り上げた。

その後、影の国の女王スカアハによって若きクー・フーリンに授けられる。
ゲイ・ボルグは銛のような形状をしており、投げれば30の鏃となって降り注ぎ、突けば30の棘となって破裂する。
クー・フーリンはこの槍を足を使って投擲したと言われており、ゲイ・ボルグを槍の名ではなくこの投擲法の名とする説もある。

元来、当時の技術では金属、それも鉄製の盾というものを鋳造するのは困難であり、木の盾が多かった。
そのため、普通に手で投げる槍でも、十分に盾を貫く必殺の一撃足り得るものだった。
仮に腕の3倍の力を発揮出来るとされる脚で、手で投げるのと同様の命中精度で槍を放ることが出来るのであれば、盾で受ける側からすれば脅威の一撃だったことだろう。

クー・フーリンは戦場においてエリン(アイルランド)三至宝に数えられるクルージーン・カサド・ヒャンという剣等、様々な武器で戦場を暴れ回っており、物語の登場頻度としてはゲイ・ボルグの出番は少な目。
しかし、強敵との一対一の決闘ではこのゲイ・ボルグが勝敗を分かつ要因になっている。
集団戦より個人戦で力を発揮する切り札、というところか。


【フィクション作品でのゲイ・ボルグ】

フィクション作品では名前の間の・がなかったり、グがクになっていたり、そもそも槍じゃなかったり等、作品によって違ったゲイ・ボルグが登場している。

ラストレムナント

登場人物の一人、ダヴィッドの戦闘用レムナントとして登場。
槍ではなく銃となっており、外見や大きさはどこぞのビッグマグナムと似ている。放てば周囲の敵を一掃出来るが、ランダムでしか発動できない。
ゲイボルグの使用は所持者の体を蝕み、ダヴィッドの父はそのために死んだ。

Fate/stay night

同シリーズに登場する宝具
ゲイ・ボルク(Fate)の項目を参照。

ロマンシング サ・ガ2/ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン

RPGである本作では「竜槍ゲイボルグ」という名前で登場。
西洋風のドラゴンの見た目をしたモンスター、火竜、氷竜、雷竜、黒竜から超低確率でドロップする。竜の力を宿す槍と言われている。
見た目(リメイク版)は黒色の持ち手に、紫色の柄、蝶のような装飾がされ、青色の刀身をしている。ちなみに十文字槍。
非常に高い攻撃力に加え、固有技の「下り飛竜」を閃くことが可能。
当時この武器の存在を知らずにいたプレイヤーもいたかもしれない。
とは言え手に入れようとしても上記の竜達は非常に強く、下手すれば返り討ちもあり得るほど。スタンや狂戦士には耐性が無いので、戦う際はこれらが使えるキャラをパーティーに入れておこう。
もっとも一番の問題はその確率で、2/255と超低確率なことからセーブリセットや周回を繰り返すことになるのは覚悟すべし。リメイク版ではドロップリングという装備アイテムが追加されているので必ず入手、装備してから行きたいところ。

SFC版では攻撃力は44と入手出来れば最後まで使える最強クラスの槍で、これと終盤に宝箱から入手出来る神槍ロンギヌス(攻撃力45)の二本があれば槍の開発は必要ないと言われる程でなんとしても手に入れたい槍であった。
一方リメイク版では攻撃力は39と引き下げられており、新たに開発可能となった「ウコムの鉾」が攻撃力48と非常に強力なライバルとなって立ちはだかる。一応今作では進め方次第では中盤で入手も不可能ではなく、粘って入手出来れば非常に強力。さらに工房で強化してもらうことで「竜槍ゲイボルグ・改」となって攻撃力は45まで上がって差は縮まる。さらにウコムの鉾は開発に希少な素材を要求されるので、作るのが難しい場合ゲイボルグを採用したままゲームを進めてもいい。

余談だが、続編のロマサガ3にて同じく超低確率でドロップする「竜槍スマウグ」のように、以後他の作品でも登場する「竜槍〇〇」シリーズの元祖でもある。

女神転生シリーズ

武器の一つとして多くのシリーズに登場。
クー・フーリンやスカアハが仲魔として登場することも多い本シリーズでは、入手方法に彼らが関係していることも。
例として、クー・フーリンが通常エンカウントする『真Ⅱ』や『if...』では彼のドロップアイテム。
ソウルハッカーズ』ではスカアハを絡めた剣合体で作ることができる。

モンスターハンターシリーズ

ランスに「竜騎槍ゲイボルグ」、操虫棍に「ゲイボルグ」という名の武器が存在する。
前者は初代モンハンから登場している超古参武器。
穂先は鋸状になっており、槍身の中程には無数のスパイクが付いている。持ち手の部分にはガードが付いており、全長はハンターの身長よりも長い。盾は黒光りする武骨なデザイン。
作品によって制作素材が変化するが、性能は「防御アップ効果付きの無属性ランス」でほぼ一貫している。属性が付いていない分、攻撃力や斬れ味は良好。
決して弱い武器ではないのだが、大抵どの作品にもライバルとなる強力なランスが存在するのが辛い所。

後者はMHWorldの、FF14とのコラボで実装された。
デザインはコラボ相手の武器の物を踏襲しており、鋭い穂先と竜の翼を模した装飾がありハルバードのような形状をしている。
制作にはコラボモンスター「ベヒーモス」の素材が必要だが、討伐難易度が非常に高いのでそれに合わせて制作難易度も高い。
性能は攻撃力がやや物足りないものの、龍属性値に優れる属性特化武器といったところ。


追記、修正よろしく。

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最終更新:2025年07月26日 23:07