せんせいのツメ(ポケモン)

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せんせいのツメ(ポケモン) - (2015/02/16 (月) 20:02:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/11/07(金) 03:55:28
更新日:2023/04/05 Wed 10:59:25
所要時間:約 7 分で読めます




カビゴンはせんせいのツメでこうどうがはやくなった!▽

説明文:かるくて するどい ツメ。 
    もたせると あいてより さきに こうどう できることが ある。

 「せんせいのツメ」とは、ポケットモンスターに登場する持ち物である。
初出は金銀。
ポケモンに持たせておくと、相手のポケモンより「すばやさ」が低い場合であっても、
20%の確率で先制攻撃ができる。
相手と自分のポケモンが同速の場合は、60%の確率で先制攻撃が可能。

 なお、このアイテムによる先制攻撃は優先度を変更するものではなく、
同じ優先度の技を使うときに素早さに関係なく優先的に行動できるようにするものである。
そのため、相手が優先度+1以上の技をつかっていたり、
特性「はやてのつばさ」の効果を受けている場合は、
たとえ効果が発動しても 先制攻撃ができない

 ちなみに、初出の金銀では「しぜんこうえん」にいる女性の先生から貰える。
どうやら「 先生 」と「 先制 」をかけたシャレのようである。 

●本編における位置づけ
 ゲーム本編では、非消費アイテムとしては大きな恩恵をもたらすため、
シナリオクリアまでこれを愛用しているプレイヤーも多い。
 特に、初期から使っているポケモンに経験値が偏るというのもよくある話なので、
そういう場合は交代しない限り同じ技しか使えない「こだわりシリーズ」よりも
こちらの方が心強く感じることもあるであろう。

 しかし、多くのガチプレイヤーにとっては、自分が世話になった場面よりも
敵トレーナーに苦しめられた記憶の方が多いはずである。

 いわゆる「 タワークオリティ 」や「 フロンティアクオリティ 」と呼ばれるものである。
どれだけバランスの良いパーティや技構成で臨んだつもりでも、これを持ったポケモンを相手にして
先手を取っての高火力技やましてや 一撃必殺技 を食らわされるとひとたまりもない。
「20%のはずなのに 異様に高確率で発動する気がする 」という証言は後を絶たない。

 特性「がんじょう」持ちのポケモンなら一撃必殺の餌食になることはないが、
いかんせん重火力型のポケモンが多いため、多様な戦術に対応するために
「先手必勝」が要求される連戦には向かない場合が多いというジレンマに陥る。

●対人戦における位置づけ
 一方、対人戦における「せんせいのツメ」であるが、残念ながら 使用率は非常に低い
特にレート戦では運に頼る要素をできるだけ減らし安定した勝ち筋を目指すのが基本とされるため、
20%という低確率でしか恩恵に預かれないこのアイテムはどうしても影が薄くなってしまうのだろう。
相手のポケモンに先制したい場合でも、普通は「こだわりスカーフ」が優先される。
というか、みんなまずはこれを使うと言って良いほど強力なアイテムである。

 だが、それ以上に問題なのはせっかく20%の幸運に恵まれたとしても、
冒頭で説明したように 優先度で負けてしまうために先制攻撃ができない というケースが少なくないこと。
「はやてのつばさ」+「ブレイブバード」のファイアローや「しんそく」「ふいうち」等には全くの無力である上に、
素早さ次第では「いたずらごころ」のヤミラミ等に先に補助技を撃たれてしまうのである。

 プレイヤーの間で「せんせいのツメ」の存在が話題に上がった時、嫌な思い出が幾つも思い浮かぶことはあっても
自分が対戦で使うなどということは発想すら浮かばない人も多いだろう。
敵に回すと嫌らしいが味方にすると頼りない、という所だろうか。

 それでも、使い道がないというわけではない。
「せんせいのツメ」と相性の良いポケモンとしては、以下の様なものがいる。

 メタモンはとくせい「かわりもの」により、場に出た瞬間に相手のポケモンのHPとPP以外の能力をコピーできる。
当然、元のポケモンと同速の状態となるため、冒頭で説明したように60%の確率で相手のポケモンに先制できるのである。
現状「せんせいのツメ」を最も有効に活用できるポケモンであろう。

 無論、普通は「こだわりスカーフ」とセットで運用されることの方が多いのだが、
こちらの場合はこだわりシリーズの制約によって特定の技しか使えなり、次のポケモンの起点にされることを避けられる。
コピーした相手との先制合戦に勝って1体を処理した場合、次のポケモンとの戦いで4つの技の選択権を維持できるのだ。
コピー元次第では相手の戦線を一気に切り崩すこともできる。

 とくせい「てんのめぐみ」により、技の追加効果の発生率が2倍になるのがポイント。
「エアスラッシュ」によるひるみは勿論、副次的だが「だいもんじ」によるやけど等の発生率も高まる。
先手を取って攻撃し、追加効果が発生すれば相手の反撃を封じられる。
 スカーフ持ちに比べると、エアスラッシュを受けに出てきた「はがね」タイプ等をそのまま迎撃できたり、
スカーフ持ちのアタッカーに対しても有効打を与えられる点で勝る。

  • 重火力型アタッカー
 攻撃力は高いがすばやさが低いために先制しづらいポケモンとは相性が良い。
特に、元々のすばやさが低すぎてスカーフでも先制攻撃を狙うのが難しいポケモンの場合、
他のアタッカーよりもこのアイテムを利用するメリットは大きくなる。
 素早さで勝る相手のポケモンに対して、高火力で先制攻撃を食らわせ一撃で倒すことができれば、
こちらのポケモンはノーダメージのままなので後続のポケモンとの戦闘で有利になる。
 特にカビゴンドサイドンのように攻撃範囲の広いポケモンなら、相手の弱点を突くことによって
一撃で倒す機会を増やしやすくなるだろう。

  • 状態異常使い
 相手の攻撃を受ける前に状態異常にしてしまえば、その後の戦闘は非常に有利になる。
スカーフ持ちキノガッサや、「いたずらごころ」持ちが強いのもそのためである。

 スカーフ持ちと比較した場合、こちらは状態異常にした後そのまま攻撃に移ることができるのがメリットである。
また、パラセクトのように状態異常技を持つがスカーフでも補えないほどすばやさが低いポケモンとも相性が良い。
上記の「重火力型アタッカー」にも含まれるが、
とくせい「ノーガード」持ちで、かつ「ばくれつパンチ」を撃てるカイリキーゴルーグも候補に挙がるだろう。
ただ、カイリキーに関しては上述のファイアローにとってモロにカモなので要注意。


 このように扱いづらく不安定な部分はあるが、
ポケモンとの相性次第では他の持ち物以上に戦局を有利に導くこともある‥‥かもしれない。

追記・修正は先制攻撃に成功してからお願いします。


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