キノガッサ

登録日:2009/11/22 Sun 21:02:46
更新日:2025/05/14 Wed 11:31:35
所要時間:約 10 分で読めます





毒の 胞子を ばらまき 吸いこんで 苦しむ 相手に 強烈な パンチを くらわせる。


■データ


全国図鑑No.:286
分類:きのこポケモン
英語名:Breloom
高さ:1.2m
重さ:39.2kg
タマゴグループ:妖精/植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/かくとう


特性:ほうし(接触技を受けた時に各10%の確率で相手をどくまひねむり状態のいずれかにする)
  :ポイズンヒール(どく・もうどく状態だとターン終了時に最大HPの1/8回復)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)

種族値
HP:60
攻撃:130
防御:80
特攻:60
特防:60
素早さ:70
合計:460

努力値:攻撃+2

キノココがLv.23で進化する。


■概要


キノココの進化形という事で「キノコ」をイメージした物だと思っていた人も多いはず。
しかし、実際はカンガルーもしくは恐竜、怪獣のような二足歩行の人型になり、まさかのくさ+かくとうタイプという事で多くのプレーヤーを驚愕させた。
顔つきもキノココから大きく変わっており、お目目パッチリなつぶらな瞳になった事で可愛さも跳ね上がっている。

数多いポケモンの中でも、これほど進化前の面影(頭のキノコ程度)が薄いポケモンはかなり珍しく、そのせいか能力値の傾向や習得技に違いが多い。
最たる例はこのポケモンの代表技である「キノコのほうし」で、第7世代まではキノココ時代に習得せずに進化してしまうとなんと 覚えなくなってしまう 。きのこポケモンなのに。*1
第8世代では技習得の仕様変更(進化すると進化前限定技を全習得可能になる)により自力習得可能となった*2

ボクサー顔負けのテクニックを持ち、軽やかなフットワークから伸びる腕を使って強烈なパンチを食らわせる。
尻尾の先にあるタネのようなものは猛毒の胞子が固まったものなのでうっかり口にすると全身にがまわってしまう。
頭にある傘の穴から胞子をばらまく。

色違いは全体的に赤くなる。スカーレット

ちなみにパンチを放つ時は腕が延びる
エビワラー「えっ」
サワムラー「ほほう」


■ゲームでのキノガッサ


  • 第三世代
ルビー・サファイアから登場。キノガッサ自身は野生で出現しないのでキノココから進化させる事で入手可能。
くさ・かくとうの複合タイプだが、ホウエン地方にはくさタイプを使うトレーナーがアロマなおねえさんやポケモンレンジャー程度とモブトレーナーしかおらず、
かくとうタイプを使うトレーナーにはジムリーダートウキがいるものの、マイナーチェンジ版であるエメラルドでもキノガッサは使わずじまい。*3
一応エメラルドだと見た目が格闘娘なフロンティアブレーンコゴミがキノガッサを使ってはいるが…ホウエン地方のトレーナーはキノガッサにあまり興味を持っていないような感じが否めない。

ではキノガッサは影が薄くて弱いのかと言えばそんな事はなく、あの伸びる細腕で攻撃種族値130という大台を誇るため、そこから放たれる物理攻撃がとにかく強力。
…しかし第三世代だと使える物理技が少なく、くさ技は当時の仕様で全て特殊技扱いだったほか、癖のないかくとう技が「マッハパンチ」や「かわらわり」だけで、サブウェポンも「ヘドロばくだん」や「アイアンテール」と少ない。
「マッハパンチ」は自力で習得可能なので問題ないが、他は技マシンを使用しないと覚えられないのも育成面で負担がかかる。
そのため、ストーリーでキノガッサを使おうとするとマッハパンチとスカイアッパーによる格闘技だけで殴りに行くポケモンになりやすく、
当時は単体で火力を向上する手段が一品もののわざマシン経由であった「ビルドアップ」ぐらいしかなかった*4ため技の火力不足に陥りやすく、キノガッサ単体で無双するには殴る相手は選ぶ必要があった。

前述した「キノコのほうし」は極めて強力な技だが、この当時はキノガッサになると覚えられなくなっていたため、キノココの時にレベル54まで上げて習得させる必要があった。
習得レベルが異様に高レベルであり、進化前のキノココは強いポケモンではないので、この技を覚えたキノガッサをストーリーで活用するのは困難。
むしろ活用できる頃にはストーリー終盤になっているか殿堂入りしている事だろう。
なお、「キノコのほうし」の習得レベルは第三世代だと54だが、第四世代から第六世代(XY)までは45。第六世代(ORAS)以降は40と緩和されている。

キノココのタマゴ技には「みねうち」があり、「キノコのほうし」と組み合わせれば優秀な捕獲要員としても活用可能。
これにより攻撃と素早さが劣るパラセクトは捕獲要員としての仕事先を数世代に渡って奪われ続ける事になるのだが、それは別の話
「みねうち」の遺伝経路はホウエン地方のポケモンだけで行う場合はザングース→タネボーorクチート→キノココと、ルビー限定のポケモンが2種類も必要。サファイア版のプレイヤーは泣いていい
『ファイアレッド・リーフグリーン』ではパラスとストライクが解禁されたので、この2匹がいれば「みねうち」の遺伝経路を短縮できる(なお、ストライクはファイアレッド限定)。
『ポケモンXD』ではダーク・キノココをリライブ完了する事で「みねうち」を直接思い出す他、クチートにパラスにストライクと「みねうち」の遺伝用ポケモンまで勢揃いなので持っているなら遺伝には不自由しないだろう。

当時の対戦界隈では「キノコのほうし」で眠らせた隙に「きあいパンチ」をぶちかます程度しか取れる戦法がなく、
敵の素早さを操作できる技が希少だった事に加え、第三世代におけるキノガッサはそういった搦め手が出来なかったため、キノガッサを単独で動かす事自体がやり辛い。
低耐久かつ弱点多数、自身の素早さも並のため、相手を見誤ると一撃で落とされるなんて事はよくある光景。今世代のキノガッサは後の世代よりも対戦で扱うのが難しいポケモンであった。

  • 第四世代
第二特性に「ポイズンヒール」を獲得。
対戦面でこれまでと違った動きが出来るようになった他、捕獲要員としても特性「ほうし」による不意の接触事故が起こらなくなった事で扱いやすくなった。
物理の草技「タネばくだん」を覚えたのもこの世代からであり、草タイプのアタッカーとしても活用可能に。

ちなみに「みねうち」が技マシンわざとして収録されたのは本世代からだが、どういうわけか第4世代のキノココ系統はわざマシンから「みねうち」を習得する事が出来なかった。
先輩のパラス系統は普通にわざマシンでも習得できるようになったというのに、キノココ系統が使えないのは一体どういう事なのか…
そのため、捕獲要員として使いたい場合は「みねうち」をタマゴわざから覚えさせなければならない。

『ダイヤモンド・パール・プラチナ』ではキノココが大湿原に生息。ただし日替わり出現枠なので出ない日は全く出ない。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』だとトキワの森の木に「ずつき」するとキノココが落ちてくる。
日にちや時間帯は関係ないので、単に入手したいだけであれば後者の方が楽。

  • 第五世代
隠れ特性「テクニシャン」を獲得。ちなみにキノココ時は「はやあし」。
第三世代の頃から図鑑に『ボクサー 顔負けの テクニックの 持ち主』と書かれていたので、これに則った設定と思われる。

お馴染みの「マッハパンチ」や、今世代から威力が強化された「タネマシンガン」、初登場かつ当時威力60だった「ローキック」を習得するキノガッサには強力な特性であり、
今世代以降は「テクニシャン」と威力60以下の攻撃技を用いた技構成が主流になった上、
対戦方面では今世代における眠り状態の仕様も手伝い、環境入りする程のポケモンとなった。詳細は以下の『対戦でのキノガッサ』にて。

捕獲要員としても「みねうち」の威力が強化されるため、対戦用・捕獲用の両面で至れり尽くせりになった感はある。
そんな「みねうち」は本世代で漸くわざマシンから習得可能になった。

ただし現在の第五世代ではPDW経由での隠れ特性個体の入手ができず、『ブラック2・ホワイト2』のヤグルマの森にある隠し穴から狙うしかない。
しかもキノガッサそのものの出現率まで低いので入手は困難。

  • 第六世代
『X・Y』もといカロス地方内だとフレンドサファリにしか出現しない。それに伴い、隠れ特性持ちもフレンドサファリ限定。
キノガッサが出てくるサファリさえ登録できれば探し放題・捕り放題ではあるが、それが出来ない場合だと入手は難し目。

ただ、後に出た『オメガルビー・アルファサファイア』では原作同様にキノココがトウカの森に野生出現。
隠れ特性個体もずかんナビのサーチ機能で簡単に探し出せるので、誰でもテクニシャンキノガッサが使えるようになった。一家に一匹、テクニシャンキノガッサ

第五世代で猛威を振るいすぎたせいか「ローキック」の威力が65に上昇。「テクニシャン」の適用範囲外となった。
その代わり、攻撃範囲が優秀な岩タイプ技「がんせきふうじ」が威力・命中・PPの上方修正を受けて使いやすくなり、テクニシャンの適用範囲となる威力60という事でキノガッサのサブウェポンの一つとして多用されるように。

  • 第七世代
第七世代ではキノココ共々、野生で出現しない。
ちなみにキノコ仲間であり先輩のパラスは出現する。

  • 第八世代
『ソード・シールド』には登場せず、『Pokémon LEGENDS アルセウス』にも登場できなかった。
『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(BDSP)』でしか使えず、キノガッサの存在感が薄い世代であった。

なお、『BDSP』でのキノココはリメイク前となる『ダイヤモンド・パール』同様、大湿原にしか野生出現しない。
日替わり出現である点も同じなので今世代での入手は中々に面倒な部類に入る。

  • 第九世代
『スカーレット・バイオレット(SV)』ではPV内で新道具「いかさまダイス」を紹介する際に登場。
キノガッサが堂々と帰って来る事が明らかになり、当時のツイッター上ではトレンドになるほど話題騒然となった。
『SV』ではパルデア地方の一部地域にのみ生息しており、DLCの舞台となるキタカミの里やブルーベリー学園のテラリウムドーム内では野生出現しない。

久々の参戦という事でか攻撃技のレパートリーが多く増えており、テクニシャン適用技である「じならし」や「つばめがえし」や
高威力の物理技からは「インファイト」や「ダストシュート」等を獲得。
…なお、草タイプだが「くさわけ」は覚えられず。殴りながら素早くなれるテクニシャン適用技を覚える事は許されなかったようだ。

ちなみに西3番エリアには岩タイプにテラスタルする固定シンボルのキノガッサがいる。
しかも初期技が「キノコのほうし」「タネマシンガン」「マッハパンチ」「がんせきふうじ」とかなりのガチ構成。
通常特性なのが欠点ではあるが、これでも十分即戦力として採用可能。

隠れ特性個体はテラレイドバトルにて入手できる。
ただしキノココは隠れ特性持ちが出現しない☆1のみで、キノガッサは☆5か☆6でしか出現しない。そのため、実質エンディング後限定。
「とくせいパッチ」が割かし入手しやすくなったため、そちら経由でも入手は可能。

前述の通り、DLC後編と同時に行われたアップデートでキノガッサになっても「キノコのほうし」を思い出しで習得できるように修正されたため、対戦個体や捕獲要員の育成にも苦労をすることはなくなった。


■対戦でのキノガッサ


攻撃がとにかく高く、ガブリアスカイリキーと同レベル。あの見た目からは想像が付かない程のパワー系。
一方他の能力は防御と素早さがそれなりにある以外は低め。耐久・耐性共に貧弱で弱点も多いのでスペック上は非常に打たれ弱いはずなんだけどなぁ

キノコポケモンではお馴染みの、命中率100%で眠らせる「キノコのほうし」が強力。
それと「みがわり」「きあいパンチ」とのコンボは有名。
……というか後述の後の世代からしたら信じられないかもしれないが、初登場した第三世代では有名というかこれぐらいしか出来なかった。当時は襷も存在せず、かつ特性は「ほうし」固定*5なので運が悪いとキノコのほうしが効かなくなる、更にいえば「がんせきふうじ」は当時習得不可*6、そもそも物理草技なんてのも存在しない*7ため草技は扱えなかったので本当にこれぐらいしかなかった。
とはいえそれでもある程度の強さはあったので後の世代の片鱗は見受けられる。
先述の通りキノコのほうしの習得レベルが普通に育てると54と対戦での一般的なレベル制限を通り越してしまうため、レベル50戦で使いたい場合はキノココを両方の性別で54まで育てる必要があったなど、育成面でかなり苦労を強いられるポケモンでもあった。
まぁこの時代には珍しいことではないが…

霰「アイスボディ」+「たべのこし」の無限トドゼルガの型があるが、キノガッサは「ポイズンヒール」+「どくどくだま」で同様の事が出来る。
また、「みがわり」+「まもる」で最大32ターンまで本体を攻撃から守れる為、重火力アタッカーなら無理矢理粘ることで技を打ち切りに出来る。
これにより、素早さの実数値135がこいつに対抗するための最低ラインとなった。
しかし、最近はねむり対策が盛んであり、プラチナからねむりの仕様も変更された為、あまり胞子に頼り過ぎるのも止めたほうがいい。

素早さ種族値70なので性格補正をかけ努力値を252を振り、「こだわりスカーフ」を巻けば最速130族まで抜ける。
サブウェポンのレパートリーは意外と少ないが、一致技を両方半減するひこう対策のいわ技の「がんせきふうじ」と「ストーンエッジ」を使える。
特に「がんせきふうじ」は物理いわ技の中でもずば抜けて命中率が高い上、隠れ特性「テクニシャン」の効果で威力が90まで上昇するという強力な技に。
「がんせきふうじ」と一致技「ローキック」の素早さダウン効果も有用で、自分より速い相手も「みがわり」がある状態ならハメる事ができる。
600族や同じくハメ技を持つトゲキッス同様、対策は必須である。

特性「テクニシャン」は「がんせきふうじ」だけでなく一致技の強化にも大きく貢献する。
A130の種族値から飛んでくる威力90の「マッハパンチ」は脅威の一言。
補正の掛かった「タネマシンガン」は生半可なポケモンでは安定して受けきれないレベル。
それまで猛威をふるっていたカバルドン+ドリュウズの組み合わせが廃れてしまったほど。

さらにアタッカー型、型、胞子型とどれも対策を誤るとパーティーが半壊しかねない爆発力を持っており恐ろしいポケモンへと変貌した。
あまりに強化されすぎたせいか、「次回作で胞子の命中率か優先度を下げないと本当にマズいことになる」と囁かれているとか。

もっとも、ひこう4倍というわかりやすい弱点があるためか第6世代のメガガルーラみたいな異常事態にはならなかったようだが。

流石に公式でもやり過ぎたと判断したらしくXYでは「くさタイプには粉技・キノコのほうし無効になる」という仕様に変更。
さらに「ローキック」の威力が65と微妙に強化されたことでテクニシャン補正を受けられなくなったり、
特性「ぼうじん」に「粉系・胞子系の技を無効化する」効果が追加されたり、何ならその「ぼうじん」と同じ効果を持つ道具「ぼうじんゴーグル」が新たに登場したりと、
あからさまにキノガッサを狙い撃ちするかのような逆風の数々に晒されることとなった……

それ以外にも環境面ではかくとうに効果抜群なフェアリータイプが登場。
さらにほのお・ひこうタイプでひこう技を先制で出せる新特性「はやてのつばさ」を持つ「ファイアロー」が登場。
大きな弱体化を強いられた。

…が、一方で上述の「がんせきふうじ」と威力40で攻撃力が1段階上がる新技「グロウパンチ」を習得し、攻撃面の強化も受けている。グロパンの採用率は低いが。
そのためタイプや特性で絶望的に相性が悪いはずのファイアローを「がんせきふうじ」とによってかなりの数を返り討ちにしており、
キノガッサが倒したポケモンTOP10ではなんと2位にファイアローがランクインするという逆転現象が起きている。
まあ、天敵のポケモンを叩き落しているなんて事例は別にキノガッサに限った事でもないのだが。というかそれが普通。

とはいえやはりひこう4倍自体は非常に痛いことに変わりはない。
実際、ファイアローの全盛期は殆どのガッサが「特性はテクニシャン」「持ち物は襷」「技はキノコの胞子と岩石封じが必須」と言う状況を強要されていた。
しかも大概残りの技枠が「タネマシンガン」と「マッハパンチ」で埋まる為型どころかほぼ全てが固定されてしまった
これにより採用率の激減こそ免れたものの、この固定されきった型は第8世代までのキノガッサのテンプレと化してしまい、まさか9年後にトレーナーを大いに悩ませる事になってしまうとはこの時は誰も予想していなかった


SMでは更なる逆風調整がなされ、キノコのほうしを無効にするフィールドを 場に出した瞬間に発動する カプ・コケコカプ・レヒレ、とんでもないバ火力を持つカプ・テテフなどの強力なフェアリーポケモンが大量に登場しており、流石にガッサは環境から姿を消した……

……と思ったら途中からやっぱり増加しており、今作も暴れ回っている。
地味にファイアローが弱体化で環境から消滅したことが追い風になっているかもしれない。
隙がある限りわらわら増殖するあたり、流石は優秀なキノコである。

今作は非常にかくとうタイプの肩身が狭く、かつて強ポケであったローブシンでさえ見る影もなくなり、
ガッサ以外に環境にいるのは(メガ)バシャーモメガミミロップメガルカリオジャラランガフェローチェ、くらいというかつてない大惨事となっているのだが、メガシンカや高種族値(素早さ)持ちというアドバンテージもないのにこれらのポケモンと同等以上の立場にいられるのは流石といったところか。

型については第6世代のテンプレであった「テクニシャン+タスキ+胞子、マッハパンチ、タネマシンガン、岩石封じ」一辺倒ではなくなり、岩石封じを「つるぎのまい」に替えるケースも多くなっている。
ポイズンヒール型は相変わらず少数だが。


第八世代ではガラル地方からは出禁を食らったものの、リメイクであるブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールには登場。
第四世代までのポケモンしか存在しない中で、第七世代当時と同じスペックであることに加え、胞子の対策アイテムである「ぼうじんゴーグル」が入手不可、フィールドでの対策も現実的でないことから対面有利時の制圧力が第五世代に匹敵するものになった。これでも草タイプの粉技無効効果があるだけ第五世代当時よりはマシになってはいるが。

第9世代のSVで本編シリーズに復帰。
今作では剣盾時代に猛威を奮ったダイマックス(およびダイジェット)は存在せず、発売直後の段階ではフィールドメーカー持ちも非常に少ないためこれまで以上にキノガッサが暴れることは間違いない…
と予想されていたが、変化技をほぼ全て無効にするサーフゴー状態異常にならないキョジオーン、やる気コノヨザルといった「キノコのほうし」メタにあたる新ポケモンが登場したことで一変。

タイプ相性で有利を取れるキョジオーンはまだしも、サーフゴーはキノガッサのタイプ一致技を全て半減以下に抑えてくる天敵であり、コノヨザルも向こうが素早さが上で、先制技がタイプ無効と厳しい相手がまた増えてしまった。
また新要素のテラスタルもキノガッサにとっては向かい風であり、様々なポケモンが唐突に草タイプになることで「キノコのほうし」を無効化してくる可能性がある。
新アイテムのおんみつマントで、がんせきふうじのS低下を無効化にされるのも痛い。
一時期サイクル戦に強い胞子使いの後輩のモロバレルに使用率を追い抜かれてしまっていた。

一方で、キノガッサ自身にも強化は入っており、「インファイト」「じならし」「ダストシュート」などといった有用な新技を習得。「いかさまダイス」という相性の良い道具も追加された。
特に「じならし」はテクニシャン対応かつ地面タイプの技なので、天敵であるはずのサーフゴーを返り討ちにすることができる。
但し確定2発なので、読みでも通さない限りは反撃はもらうものと考える事。
「いかさまダイス」に関しては適用される技が「タネマシンガン」のみと一見貧相だが、テクニシャン対応なので元から一発あたりの威力が56程と高いタネガンが4発以上確定ヒットするのはかなりの脅威である。
「ダストシュート」も苦手なフェアリーだけでなく胞子対策の草テラスタルを返り討ちにできる。
が、ただでさえ技スペースがキッツキツだったところにやってきた新技である為、トレーナーは技の取捨選択に大いに悩む事になる……。
たまに「ほうし通りにくいならもういらないじゃん!」みたいなノリで「キノコのほうし」そのものを切ってしまうトレーナーもいるとかいないとか。

ちなみにテラレイドバトル星6のキノガッサは技構成が「タネマシンガン、ローキック、つばめがえし、キノコのほうし」と対戦のテンプレに近い構成(マッパがないのは星6はテクニシャン固定なための温情か)なことでも有名。



追記・修正は胞子で眠らされてからお願いします。

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最終更新:2025年05月14日 11:31

*1 「覚えていたタマゴ技を忘れても後から思い出し可能」になった第6世代以降は「キノコのほうし」を同種の♂♀で掛け合わせ、タマゴ技として習得させておけばキノガッサに進化しても技の思い出しから再習得できるようにはなる。

*2 第9世代では設定ミスか発売当初はキノガッサだと自力習得が再び不可能になっていた。現在はDLC「藍の円盤」解禁時のアプデで修正済み。

*3 トウキ本人がキノガッサを使ったのは第五世代のブラック2・ホワイト2が初。ホウエン地方でも使えよ…

*4 ファイアレッド・リーフグリーンから「つるぎのまい」を覚えられるようになったが、第三世代では教え技による習得なのでストーリー中に活用するのはまず無理だろう。

*5 そもそもポイズンヒールが登場したのは第四世代、テクニシャン習得&解禁は第五世代後半である

*6 更にいえば当時は岩石封じも強化前である

*7 知っての通り第三世代は物理特殊が分化前なので。更にいえば特殊技の草技で四倍弱点を突くより物理技のほうが強かったので当然であるが