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こだわり系アイテム(ポケモン)

登録日:2010/08/07 Sat 16:23:13
更新日:2026/10/03 Sat 10:53:23
所要時間:約 9 分で読めます





ちょっと こだわった ○○。
持たせると ○○は あがるが
同じ 技しか だせなくなる。



こだわり系アイテムとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムの内、「こだわり」と名のついたアイテムの総称。




◆概要


共通して「ポケモンに持たせるとアイテムに対応した能力値を1.5倍に上昇させるが、代償として『繰り出した直後に選んだ技』しか使えなくなる」という効果を持つ。

どれも大半はバトル施設での入手で、バトル施設が存在しない『スカーレット・バイオレット』でもハチマキとメガネは殿堂入り後*1にしか入手出来ず、『FR・LG』に至ってはソフト単体での入手手段すら無い。


◇解説

ポケモンを強化する持ち物のうち、使い捨てではないものに関して 1.1~1.3 倍程度の強化倍率しかない中、1.5 倍は破格の数値と言っても過言ではない。
ただし、その代償も大きく 常に「アンコール」がかかった状態になるという事である。

例えば技が「たいあたり」「つばさでうつ」「なきごえ」のポケモンが居たとして、場に出て1度「たいあたり」を使うと次ターン以降も「たいあたり」しか選択できなくなるのである。
ただし、一度手持ちに引っ込めてから再度場に出すことで違う技が選択できるようになる。

なお、こだわり系アイテム持ちのポケモンが「いちゃもん」を受けた場合、固定された技と「わるあがき」を交互に繰り返すようになる。(「アンコール」状態や技が一つしかない場合でも同様)


◇活用法

非常にハイリスクな持ち物だが扱い方次第では非常に強力。
能力値の上がり幅は全アイテム中トップであり、基本的にはアタッカーに持たせて奇襲や撃ち逃げのためによく採用される。
1ターン消費する代わりに能力を上げて居座る積み技とは正反対の使われ方である。


一方で変化技などの搦め手を中心とした耐久型の受けポケモンなどに持たせると補助や攻撃を選択できなくなるため、実質機能停止状態になる。
先ほどの例で言えば、例えば「なきごえ」など相手にダメージを与えられない技を選択してしまうと相手にやりたい放題させることになってしまう。

これを利用して「トリック」「すりかえ」で相手の受けポケモンにこだわり系アイテムを押し付けてコンボを潰すというトリッキーな使い方も有名。
受けポケモンは搦め手と回復技を使い分けて戦うのが基本であるため、1つの技しか使えなくなってしまうと機能停止してしまう。

「アンコール」や「ちょうはつ」と異なり、交代されても相手の技を縛り続けられるのが優秀。
元々1つの技しか使えないため技スペースが余りやすく、「トリック」を採用する余裕も生まれやすい。


なお、特性が『ねんちゃく』の相手に対しては、上記のこだわりアイテムを「トリック」「すりかえ」で押し付けることはできないことには注意したい。
また、変化技を無効化する特性『おうごんのからだ』のサーフゴーに対しても通用しないなど穴も存在する。

また、こだわりトリック(あるいはすりかえ)を、こだわり系アイテムを持っている相手に行った場合、当然だが自分は再びこだわり系アイテムを持つ事になる。
この場合、第四世代までは「トリック」or「すりかえ」しか選択できないため交代を余儀なくされたり、互いにこだわりトリックを数ターンに渡って繰り返す我慢比べが始まる事もあった。
…が、第五世代では「トリック」を使用したことでこだわり系アイテムを再度入手した場合、改めて別の技を選択できるようになった。


狙った相手にこだわり系アイテムをトリックする戦法は決まれば相手を機能停止させるためアドが大きいが、読み違えると逆に相手を強化しかねない諸刃の剣となっている。
他のどのアイテムにも言える事だが、このアイテムのおかげで計算がいい方向にも悪い方向にも狂う事はよくある話。


なお、 ダイマックス をすると効果が全く発揮されなくなる。
このため、火力や素早さが元に戻ってしまうが、自由に技を選べるようになるため一長一短といったところ。
ダイマックス終了後は元の技でこだわる。



◆こだわり系アイテム一覧


・こだわりハチマキ

ちょっと こだわった ハチマキ。
持たせると 攻撃は あがるが
同じ 技しか だせなくなる。


効果は『自身が使う物理攻撃の威力を1.5倍にする』というもの。
第三世代『ルビー・サファイア』で他のこだわり系アイテムよりも一世代早く登場。

高い素早さを持つ高速アタッカーが火力を伸ばすことで全抜きを狙ったり、高耐久の物理アタッカーが相手の引き先に負担をかける目的などで採用される。

ただし、これを装備したいポケモンには「トリック」や「すりかえ」を覚える者が少ないため、「トリック」「すりかえ」目的の使用率は他に比べて低い。

物理に先制技が多い関係上、先制技を高火力で使えるポケモンに持たせ、消耗した終盤の全抜きを任せるという用途もよく見られる。


なお、これの特性版として『ごりむちゅう』があり、ガラルヒヒダルマの専用特性として登場している。
そして『ごりむちゅう』の効果と重複するため、ガラルヒヒダルマに持たせると攻撃がなんと2.25倍になる。





・こだわりメガネ

ちょっと こだわった メガネ。
持たせると 特攻は あがるが
同じ 技しか だせなくなる。


効果は『自身が使う特殊攻撃の威力を1.5倍にする』というもの。
ハチマキに遅れて 第四世代『ダイヤモンド・パール』から登場。

やはり高い素早や高耐久の強力な特殊アタッカーに採用されやすい。

一方で、これを特攻の低いポケモンに持たせて強引に特殊アタッカーに仕立てる事もできる。
「三種の神器」と言われる「10まんボルト」「だいもんじ」「れいとうビーム」を全て覚えるギャラドス等はその一例である。





・こだわりスカーフ

ちょっと こだわった スカーフ。
持たせると 素早さは あがるが
同じ 技しか だせなくなる。


効果は『自身の素早さを1.5倍にする』というもの。
メガネと同じく 第四世代『ダイヤモンド・パール』から登場。

素早さを一定値で倍加するアイテムは実質これだけのため*2、こだわり系アイテムでは最も使用率が高く、『きあいのタスキ』と同等かそれ以上の必須アイテムと認識されている。

火力は高いが素早さが中途半端なアタッカーと相性が良く、意外なポケモンに持たせての奇襲も可能。
スカーフを巻いて一貫性の高い技で負担をかけたり、「オーバーヒート」や「りゅうせいぐん」といった大技の撃ち逃げなども相性が良い。
更に先手を取りやすい関係上、こだわりトリック戦法も決まりやすい。

特にドラゴンタイプの「げきりん」や「りゅうせいぐん」は威力・一貫性共に極めて高く、はがねタイプやフェアリータイプ等の交代受け要員がほぼ必須。

素早さ種族値70から最速に調整したポケモンにこれを持たせると、130族の素早さを抜く事が可能となる。
実数値にして134。この値はキノガッサの存在もあり、素早さ調整において非常に重要視されてきた。
なお現環境では130族より素早いポケモンも増え、130族抜きは死語になりつつある。

中速アタッカーにスカーフを巻いて奇襲アタッカーとしての運用が行われてきたが、素早さのインフレなどにより
今ではゲッコウガやカプ・コケコ、フェローチェ等、元々素早いポケモンがスカーフを巻いていることもザラにある。
「りゅうのまい」や「ちょうのまい」などで素早さを上げて全抜きを狙うポケモンへのストッパーとして活躍が見込まれる。

また必ずしもスカーフで大技を撃つ必要もなく、キノガッサで「キノコのほうし」を撒いたり
サーナイトやシャンデラのようにスカーフで「おにび」等変化技を撃って後続を有利にする奇襲戦術もある。

その他、相手のパーティ構成からどのポケモンが所持しているかを予測することもできる。
中でもこれを所持したバクフーンの「ふんか」やムクホークの「ブレイブバード」は有名すぎて対策されやすい。

またスカーフメタモンは確実に相手を抜ける。(「へんしん」又は『かわりもの』でのコピーはHPとワザのPP以外のため。ただし相手もスカーフだと運ゲーになる)


『Pokemon Champions』では現段階ではハチマキとメガネを差し置いてスカーフのみ実装されている。






◆余談


  • 『Pokémon LEGENDS アルセウス』には『こだわりハチマキ』を捩った名称の『こだわりちまき』なる道具が存在する。
    持ち物の概念が無い本作では戦闘時に使用する消耗品で、直後に使用した技によるダメージが上がる*3が被ダメージも増える「熱中」状態にする負けず劣らずハイリスクハイリターンな効果。
    クラフトでしか入手できない非売品かつレシピも辺鄙な場所に訪れないと手に入らないため、存在を知らないプレイヤーもそこそこいるのではないだろうか。




追記・修正はこだわってお願いします。

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最終更新:2026年10月03日 10:53

*1 スカーフはバッジが4個になればデリバードポーチで買えるようになる。

*2 他はメタモン専用の『スピードパウダー』とパラドックスポケモン専用の『ブーストエナジー』のみ。素早さは僅かな倍率でも大きく勝敗に関わるため、1.1倍といえども実装が難しいのだろう。

*3 別の技を選択するとこの効果は切れる