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せんせいのツメ(ポケモン)

登録日:2014/11/07 Fri 03:55:28
更新日:2026/09/18 Fri 23:43:10
所要時間:約 10 分で読めます





wiki籠りは せんせいのツメで
こうどうが はやくなった!



せんせいのツメ とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムの一つ。
英語圏での表記は “Quick Claw"。





◆概要



軽くて 鋭い ツメ。
持たせると 相手より 先に
行動できることが ある。



持ち物が実装された 第二世代『ポケットモンスター 金・銀』から登場したアイテム。

効果は『所持していると、相手のポケモンより素早さが低い場合でも20%の確率で先制攻撃ができる』というもの。


◇解説

まず、こちらと相手の技、どちらが先に出るかはポケモンの素早さと技の優先度というものが関係する。
いわゆる「先制技」は、優先度は高いほど技が先に出やすくなるもので、素早さは関係ない。
たとえば優先度が+2 の「しんそく」は素早さに関係なく、常に優先度+1 の「でんこうせっか」より先に発動する

技の優先度が同じであれば、ポケモンの素早さが速い方が先に行動する、相手と自分のポケモンが同速の場合はどちらが行動するかが本来は50%で半々。
確率上は『せんせいのツメ』を所持していれば、同速時に60%の確率で先制攻撃が可能。


このアイテムによる先制攻撃は 「優先度を変更する」ものではなく、「同じ優先度の技を使うときに素早さに関係なく優先的に行動できるようにする」ものである。

例えばこちらが優先度+0 の技を使用し、『せんせいのツメ』が発動していても優先度+1の「でんこうせっか」を抜くことができない。
敢えて優先度で表現するなら優先度+0.5 と言ったところか。

そのため、相手が自分の使う技よりも優先度の高い技をつかっている場合は、たとえ効果が発動しても先制攻撃ができない。
逆に言えば、優先度を高くしているわけでもないので、効果が発動しても「サイコフィールド」や「ファストガード」に無効化されることはない。


なおこのアイテムの効果が発動した時は

「○○は せんせいのツメで 行動が はやくなった!」

というメッセージが行動前に流れる。

…のだが、これは第五世代以降の話であり、
第四世代まではメッセージも何も無くいきなり効果が発動していた
。



◆入手方法


ストーリーでは先生キャラから貰えることが多い。
どうやら「先生」と「先制」をかけたシャレのようである。

野生ポケモンだと主にこのアイテムと相性がいい鈍足のポケモンが持っている…という事もなく、ニューラやニャースといった「お前ツメ要らないやろ」と言わんばかりには素早いポケモンも持っている。

「しぜんこうえん」に居る女性の先生から貰える。

『金・銀・クリスタル』では野生のニューラが 2% の確率で所持している。

『HG・SS』では野生のニューラの所持率が 5% となり*1、加えて野生のサンド・サンドパン、『SS』限定で出現するニャース・ペルシアン、サファリゾーンでブロックを設置すると出現するザングースがそれぞれ 5% の確率で所持している。

カナズミシティのトレーナーズスクールで貰える。

『ルビー・サファイア・エメラルド』では野生のサンドが 5% の確率で所持している*2。

『OR・AS』では『OR』限定で出現するザングース、マボロシのばしょに出現するペルシアンがそれぞれ 5% 確率で所持している。

アゲトビレッジで拾えるほか、10000ポケクーポンと交換可能。

セキチクシティのサファリゾーンで拾える。

アイオポートにいるエマのインタビューで全て「いいえ」を選ぶと貰えるほか、8000ポケクーポンと交換可能。
何気に『コロシアム』より2000ポケクーポン値下げされている。

コトブキシティ北東部のマンション1階でパチリスの隣に居る女性から貰える。

また、共通で野生のニューラ、全国図鑑入手後「じまんのうらにわ」に出現するニャースがそれぞれ 5% の確率で所持している。

『ダイヤモンド・パール・プラチナ』では『LG』のダブルスロットで出現するサンド・サンドパン、『ルビー』のダブルスロットで出現するザングースがそれぞれ 5% 確率で所持している。

『BD・SP』では全国図鑑入手後に『BD』限定で地下大洞窟に出現するザングースが 5% の確率で所持している。

7200ポケクーポンと交換可能。

「ヤグルマのもり」を抜けて「スカイアローブリッジ」に向かう途中のゲートでやまおとこから貰える。

また、野生のサンドパン、ニューラ、ザングースがそれぞれ 5% の確率で所持している。

ヒウンシティから「スカイアローブリッジ」に向かうゲートで女性から貰える。

また、野生のサンド・サンドパン、ニューラ、ザングースがそれぞれ 5% の確率で所持している。

ミアレシティにあるカフェ・フォーカスの向かい側のビルで貰える。

また、野生のサンド・サンドパン、ニューラ、ザングースがそれぞれ 5% の確率で所持している。

ハイオリシティのトレーナーズスクール1階の女性の先生との戦闘勝利後に貰える。
ロイヤルアベニューでは48BPの景品。

また、共通で野生のニャース(アローラのすがた)が 5% の確率で所持しているほか、『US・UM』では「マリエ庭園」にて乱入バトル限定で出現するペルシアン(アローラのすがた)も 5% の確率で所持している。

ラテラルタウンのほりだしもの市で3000円で売っていることがある。

また、共通で野生のニューラが 5% の確率で所持している。

ボウルタウンで拾うか、テーブルシティのデリバードポーチにて8000円で購入できる。

ベール広場のクレープ屋で貰うか、メインミッション37 クリア後にラシーヌ工務店にて4980円で買える。



◆本編における『せんせいのツメ』


ゲーム本編では持たせておけばどんなポケモンでもとりあえず機能し、非消費アイテム故に扱いやすいため、シナリオクリアまで旅パで愛用しているプレイヤーも多い。

特に、初期から使っているポケモンに経験値が偏るというのもよくある話なので、
そういう場合は交代しない限り同じ技しか使えないこだわり系アイテムよりもこちらの方が心強く感じることもあるであろう。


しかし、多くのガチプレイヤーにとっては、自分が世話になった場面よりも敵トレーナーに苦しめられた記憶の方が多いはずである。


いわゆる「タワークオリティ」や「フロンティアクオリティ」と呼ばれるものである。

どれだけバランスの良いパーティや技構成で臨んだつもりでも、これを持った相手に先手を取られ高火力技やましてや一撃必殺技を食らわされるとひとたまりもない。

「20%のはずなのに「異様に高確率で発動する気がする(+その後の技が必中でもかかってるのかってくらい命中する)」という証言は後を絶たない。命中70%の筈の吹雪すら、爪発動後だとポコポコあたるイメージが強すぎる。
特にバトルフロンティアでのトドゼルガの「ぜったいれいど」は多くのプレイヤーのトラウマとなった。

そして自分で使うと発動率10%以下じゃないのかと言いたくなるほど発動しない。
また前述の通り第四世代までは発動時のメッセージが流れずにいきなり発動する事もあり、尚更ハラハラドキドキだった事だろう。

特性『がんじょう』持ちのポケモンなら残りHPに関係無く一撃必殺の餌食になることはない。特にジバコイルならトドゼルガにも相性面で有利を取れる。

しかし、いかんせん重火力型のポケモンが多いため、多様な戦術に対応するために「先手必勝」が要求される連戦には向かない場合が多い。



◆対人戦における『せんせいのツメ』


一方、対人戦における「せんせいのツメ」であるが、残念ながら現在では使用率は非常に低い。

特にレート戦では運に頼る要素をできるだけ減らし安定した勝ち筋を目指すのが基本とされるため、
20%という低確率でしか恩恵に預かれないこのアイテムはどうしても影が薄くなってしまうのだろう。
(後述するが一応このアイテムにもメジャーだった時代はある)

相手のポケモンに先制したい場合は自身の素早さを1.5倍にする代わりに技が固定されてしまう『こだわりスカーフ』が優先される。
というか、こちらはデメリットこそあるが安定性があり、素早さが1.5倍と計算もしやすいでの戦術に組み込みやすくメジャーなアイテムである。


『こだわりスカーフ』のような安定感がないことも問題だが、それ以上に問題なのはせっかく20%の幸運に恵まれたとしても、
冒頭で説明したように優先度で負けてしまうために先制攻撃ができないというケースが少なくないことも大きな問題である。

『はやてのつばさ』+「ブレイブバード」のファイアローや「しんそく」「ふいうち」等の先制技には全くの無力な上、
使用する変化技の優先度を+1する『いたずらごころ』のヤミラミ等に先に変化技を撃たれてしまうのである。

『せんせいのツメ』について嫌な思い出が幾つも浮かんでも、自分が対戦で使うなどという発想すら浮かばない人も多いだろう。
敵に回すと嫌らしいが味方にすると頼りない、という所だろうか。


それでも、使い道がないというわけではなく、先攻後攻が安定しなくなる点こそ強みになる場合がある。

例えばグライオンというポケモンが居るのだが、特性と持ち物を活用することで延々とHPが回復し続ける。
そのため、「みがわり」と「まもる」を繰り返すだけで技の使用回数が切れるまで遅延行為を行うことができる。

上から「みがわり」を貼り続けることで、スリップダメージなどと組みあわせて自分より遅いポケモンをほぼ完封してしまうのだが
「みがわり」を貼ろうとしたタイミングで『せんせいのツメ』が発動すればグライオンを上から崩す事ができる。

その他、相手の方が速い状況で「はねやすめ」などの回復技を連打して粘ってくる相手に対して運よく発動すれば
回復する前に相手を攻撃することができ落とすこともできる。

具体的にはSVシーズン22ではグライオンを崩すための『せんせいのツメ』所持サーフゴーが上位帯にて結果を出している。
『せんせいのツメ』の採用率自体は1%前後であり、メジャーな持ち物と言えるレベルではないことに留意したい。



以下「せんせいのツメ」と相性の良いポケモンを紹介する。


メタモンは隠れ特性『かわりもの』により、場に出た瞬間に相手のポケモンのHPとPP以外の能力をコピーできる。
当然、元のポケモンと同速の状態となるため、冒頭で説明したように60%の確率で相手のポケモンに先制できる。

普通は『こだわりスカーフ』とセットで運用されることの方が多いのだが、
こちらは制約によって特定の技しか使えなくなり、次のポケモンの起点にされることを避けられる。
コピーした相手との先制合戦に勝って1匹を処理した場合、次のポケモンとの戦いで4つの技の選択権を維持できるのだ。
コピー元次第では相手の戦線を一気に切り崩すこともできる。
また、『こだわりスカーフ』は他のポケモンに持たせつつ、メタモンの素早さも確保したいという場合は候補になるか。

現状『せんせいのツメ』を最も有効に活用できるポケモンであり、採用率はなんと3位をキープしている。


攻撃技を選択すると3割ほどの確率で先制できる専用特性『クイックドロウ』を所有する。

『せんせいのツメ』と似ている効果だが、なんと当のツメと効果が重複するため、両方採用すれば4割ほどの確率で先手を取れるという恐ろしい運用が可能。
これによって素早さを捨てて火力と耐久を底上げする事ができるのだ。


特性『てんのめぐみ』により、技の追加効果の発生率が2倍になるのがポイント。

「エアスラッシュ」によるひるみは勿論、副次的だが「だいもんじ」によるやけどの発生率も高まる。
先手を取って攻撃し、追加効果が発生すれば相手の反撃を封じられる。
スカーフ持ちに比べると、エアスラッシュを受けに出てきたはがねタイプ等をそのまま迎撃できたり、
相手のスカーフ持ちに対しても有効打を与えられる点で勝る。

もっとも剣盾環境では「ダイジェット」によりSを自発的に上げられたため、採用されることはまずなかったが・・・


  • 重火力型アタッカー
攻撃力・耐久力は高いがすばやさが低いために先制しづらいポケモンとは相性が良い。
特に、元々のすばやさが低すぎてスカーフでも先制攻撃を狙うのが難しいポケモンの場合、
他のアタッカーよりもこのアイテムを利用するメリットは大きくなる。

素早さで勝る相手のポケモンに高火力で先制攻撃を食らわせ一撃で倒せば、こちらはノーダメージなので後続との戦闘で非常に有利。
特にカビゴンやバンギラス、ドサイドン、ローブシンといった攻撃範囲の広いポケモンなら、相手の弱点を突いて一撃で倒しやすい。

『がんじょうあご』+「エラがみ」を武器とするウオノラゴンに持たせるのも手。
『ちょすい』や『かんそうはだ』持ちのいるパーティ相手にも柔軟に対処できるのはスカーフにはない利点。

その他SVシーズン20にて『せんせいのツメ』を持たせたカイオーガ入りの構築が最終2位を記録している。


  • 状態異常使い
相手の攻撃を受ける前に状態異常にしてしまえば、その後の戦闘は非常に有利になる。
スカーフキノガッサや、「いたずらごころ」持ちが強いのもそのためである。

スカーフ持ちと比較した場合、こちらは状態異常にした後そのまま攻撃に移ることができるのがメリット。
パラセクトのように状態異常技を持つがスカーフでも補えないほど素早さが低いポケモンとも相性が良い。

上記の「重火力型アタッカー」にも含まれるが、
特性『ノーガード』持ちで「ばくれつパンチ」を撃てるカイリキーやゴルーグも候補に挙がる。
ただ、カイリキーに関しては上述のファイアローにとってモロにカモなので要注意。



◆最後に


まとめると、タイミングが不安定なことで運次第だが相手の勝ちパターンを崩すことができるのが強みである。
もちろん、相手に攻撃されて負けるといったタイミングで20%で先制できるといった勝ち筋が残るといった強みもあるが。

このように扱いづらく不安定な部分はあるが、
ポケモンとの相性次第では他の持ち物以上に戦局を有利に導くこともある‥‥かもしれない。


また、現在ほど持ち物が豊富ではなかった第二世代・第三世代・『Pokémon Champions』(シーズンM-1期)ではそもそも対戦に使えるアイテムが少なかったのもあって使用率はそこそこ高かった。

特に持たせるアイテムが少なかった第二世代ではカビゴンが持っているかどうかで対面の結果がどうなるかが変わるなど読みあいが必要なぐらい重要であり、現代では考えられないほどメジャーなアイテムだった。





追記・修正は先制攻撃に成功してからお願いします。

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最終更新:2026年09月18日 23:43

*1 他にも50%の確率で『ねばりのかぎづめ』を所持している。

*2 『OR・AS』では代わりに『ねばりのかぎづめ』を所持している。