我妻善逸

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我妻善逸 - (2020/07/30 (木) 06:17:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/03 Fri 20:54:00
更新日:2024/04/16 Tue 12:22:40
所要時間:約 7 分で読めます





夢を見るんだ







我妻善逸(あがつまぜんいつ)とは『鬼滅の刃』の登場人物である。
声:下野紘

誕生日―9月3日
年齢―16歳
身長―164.5cm
体重―58kg
出身地―東京府 牛込區(新宿 牛込)
趣味―花札、双六
好きなもの―甘いもの、高いもの(うなぎなど)




◆概要

主人公の炭治郎と同期の鬼殺隊士
親がいないと本人がモノローグで語っているため、捨て子である。
女性に騙されて借金を作ったところを肩代わりしてくれた人物が“育手”だったため「鬼殺隊」の候補剣士となる。
性格は女好きであり、重度のヘタレである。

重度のヘタレである



大切な事なので2回言いました。

常に泣いているか泣き言を言っている、あるいはその両方であり、シリアスシーンでもお構いなしにネガティブ発言を垂れ流している。そしてうるさい。
その言動のせいで周囲を不安がらせたり怒らせたりしており、挙句には炭治郎のモノローグにまで現れて泣き言を垂れて炭治郎に怒鳴られている(厳密は炭治郎のイメージだが、いかにも言いそうではある)。

師は元"鳴柱"*1である桑島慈悟郎。兄弟子に獪岳がいた。




◆外見と性格

三角模様がいくつも描かれた黄色の羽織りを着ている金髪の少年。
舞台が大正時代であるにも関わらず金髪だが、少年漫画に髪の色のツッコミなど不毛だろうと読者が思っていれば、単行本3巻のコラムで「元々黒髪だったが修行中に木の上に隠れていたら雷に打たれて金髪になった」という事実が明かされた。

耳が異常によく、寝ている間に会話を聞いたり、人や生き物から発せられている微かな音が聞こえる。
具体的には呼吸音、心音、血流の音であり、注意深く聞いていると心拍数などから相手がどのようなことを考えているか分かるらしい。
嘘発見器じみた耳を持つにもかかわらず、生来の性格のため、聞こえてくる音よりも自分が信じたいと思う人を信じ、他人からは騙され続けて来た。
ちなみに炭治郎から聞こえる音は「今まで聞いたこともないような泣きたくなるような優しい音」、
しのぶさんはその過去から来る複雑な想いが渦巻いているためか、よくわからない音になっているという。

性格は上述のように、重度のヘタレ且つ女好き。もはやそれが善逸のパーソナリティとなっており、よくあるヘタレキャラとは一線を画している。
結果、「ポジティブでネガティブなヘタレ」「我妻善逸というジャンル」と評されることもある。
ヘタレだが責任感が強く、根っからの善人であることは疑いない。だが同時にかなりのダメ人間であることも事実である。強いていうならコイツに近いキャラクター。
炭治郎とのコンビでは完全なボケ役になるが、伊之助も加えたトリオになると2人の天然&猪突猛進な言動に振り回されるツッコミキャラに変貌する。

本人はすぐに怯えたり逃げたり泣いたりする自身の性格を嫌悪しており、変わりたいと切に思っている。
その根底にある想いは「人の役に立ちたい」であり、親がおらず誰も期待してくれなかった自分に対して唯一、育手である師匠(桑島慈悟郎)だけは見限ることなく期待し続けてくれたため、人の役に立つことで「じいちゃんが自分にかけてくれた時間は無駄じゃない」というのを証明したいと思っている。

実は楽器の演奏が得意。聴覚に優れているため一度聞けば覚えられるらしい。耳コピした音を再現できる技術の方はセンス。また、絵が上手い。







◆戦闘能力

基本的にヘタレているため戦闘方面では役に立たず、挙句、敵が迫り、恐怖と責任感が極限まで達すると突然眠ってしまう。
が、眠ると冴える性格(?)らしく、眠っている間はを目にも止まらぬ瞬速の居合で一刀両断する。
異常聴覚があるため眠っていても敵の位置などを認識できる。なお善逸は寝ている間の自分の姿を夢であると認識しているようだ。

普段こそまるで発揮できていないが、眠ることで枷の外れた善逸の身体能力は炭治郎、伊之助と比較しても凄まじいものがある*2
逆に言うなら、例えば蝶屋敷での機能回復訓練では緊張も恐怖も責任感も絡まないこともあり、後から合流したにも拘らず他2人と同等以上の成果を叩き出している。
ヘタレではあるが煉獄の死が切っ掛けになったのかかなり修行や戦いを積んだようで、上弦の陸との戦いでは眠った状態でありながら起きている時と何ら変わらない意思疎通を取り、高度な連携を駆使しながら戦えるまでに成長している。
…ここまで行くと夢遊病よりむしろ二重人格に近い気もする(相変わらず眠っているときの記憶はないし)


日輪刀の色は黄色で、刀身に稲妻状の模様が入っており、雷の呼吸への適正がある。
しかし彼の剣技は抜刀術スタイルな上に超速であり、抜刀から納刀まで速すぎて当初は刀身が一切描写されなかった。
上記の特徴は、美少女の恋人(誤解)と一緒に旅をしている炭治郎に嫉妬して抜刀したことで判明した。流石善逸。

…要するに、実力はあるのに普段はまるで役に立たないヘタレだが、いざという時だけ、肝心な時にしか役に立つタイプ。おかげで大正のギャレンなんてあだ名がついたとかつかなかったとか。





◆流派

雷の呼吸は「全集中の呼吸」における基本の五呼吸の一つ。呼吸音は“シィィィィ”で、口は食いしばる形。
全六種の型で構成されている。





◆活躍

鼓屋敷編にて屋敷突入前の道中で偶然同期の隊士である炭治郎と合流。
道のど真ん中で叫びながら出会ったばかりの女の子に泣きつき、引きはがした炭治郎に自分の弱さを自信満々に語りながら何故かブリッジをきめ、挙句女の子に引っ叩かれてなお騒ぎまわる奇行は、炭治郎の顔を信じられないようなものを見たような表情に変えさせてしまう程。

鼓屋敷突入後もその煩さははそのままだったが、鬼と遭遇し恐怖と鬼から同行している少年を守らなければという責任感が振り切れたことで失神。目にも止まらぬ居合術により鬼を瞬殺した。
その後は炭治郎より一足早く鼓屋敷を脱出し、ほぼ同時に脱出した謎の猪男から身を挺して禰豆子の入った箱を鬼だと知った上で守るという漢気を見せた。
その理由は「炭治郎がその箱を命より大切だと言っていたから」
炭治郎からは善逸が今まで聞いたこともないような優しい音がする。だからそこには必ず理由があるはずである。だから彼はボロボロになりながらも守り抜いた。

…しかし、数話後には自分を守ってもらうんだと強いと誤解している齢一桁の少年に抱き付いて炭治郎に首チョップされ、炭治郎に強いと言われては真顔で否定し、箱の中の鬼が女の子であると分かるや炭治郎の恋人と勘違いして炭治郎を粛清しようとし、禰豆子が炭治郎の妹だと分かると炭治郎にへこへこしだす、と完全に元のキャラに逆戻りした。それでも読者の信頼を揺らがないのが善逸であるが。

那田蜘蛛山での任務に際しても、目的地が近づくにつれてヘタレはじめ、山の入り口の前で体育座りで座り込んだり、炭治郎が禰豆子を連れていったのを思い出すと全力ダッシュで山に突撃したりと相変わらずである。
だが山中で蜘蛛一家の一人、兄蜘蛛に遭遇し、知らずのうちに人を蜘蛛へと変える恐るべき毒を打ち込まれてしまう。
つまりこの時点で善逸の敗北は確定、あとは蜘蛛になるのを待つばかりだったが、敵側からすれば理想的なヘタレ具合で逃げ惑った挙句、その恐怖により眠りに落ち、戦闘開始。『雷の呼吸、壱の型・霹靂一閃』。たった一つ、善逸がそれだけを極めた技は果たして兄蜘蛛の頸を落とすも、毒は消滅せず実質的な相討ちとなり善逸は瀕死の身体で倒れ込む。





夢を見るんだ

幸せな夢なんだ。俺は強くて 誰よりも強くて、弱い人や困っている人を助けてあげられる。いつでも

じいちゃんの教えてくれたこと、俺にかけてくれた時間は 無駄じゃないんだ

じいちゃんのお陰で強くなった俺が たくさん…人の役に立つ…夢





善逸は呼吸を応用し、少しでも毒の巡りを遅らせようとするが…

その後、呼吸が途切れそうになったところで胡蝶しのぶに発見され、何とか治療を受けることができた(彼女は雀に案内されたことが単行本5巻で明かされた)。
が、少年漫画補正の効きが弱い「鬼滅の刃」では無問題という訳にはいかなかった。何としっかり手足は縮んだ状態だったのだ。
術者の死んだ血鬼術によるものだったためか投薬などの治療によって回復はしたが、3人の中では最も回復に時間がかかった。





◆台詞集




◆余談

イントネーションは「ぜん↑いつ」ではなく「ぜんいつ→」。鉛筆と同じ感じ。
周りからは出っ歯と思われている。

左門くんはサモナー』の人気投票で3票を獲得したことがある。
更にその後『約束のネバーランド』の人気投票で29位(44票獲得)にランクインした。

背負った借金は現在でいうと60万円くらい。

彼の声優を決める際は、 汚い高音選手権となったらしい。

最終選別で付けられたのは鎹鴉…ではなくなぜか雀。
人語を理解しているが喋れないため、善逸は「チュン太郎」と呼んでいるが、本名は「うこぎ」。
山菜のウコギが好物なのだが、例によって会話できないので食事はだいたい豆が出てくるらしい。





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