登録日:2019/02/10 Sun 14:33:00
更新日:2026/08/03 Mon 20:32:35
所要時間:約 10 分で読めるぞ
じいちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえ!!
先生は“柱”だったんだ 鬼殺隊最強の称号を貰った人なんだよ!
元柱に指南を受けられることなんて滅多に無い!
先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!目障りなんだよ消えろ!!
なぜお前はここにいるんだ!!なぜお前はここにしがみつく!!
獪岳とは『
鬼滅の刃』の登場人物である。
◆プロフィール
身長:167cm
体重:64kg
趣味:賭博
死地:無限城
◆概要
かつて、主人公・
竈門炭治郎の同期である
我妻善逸と共に元「鳴柱」の育手・桑島慈悟郎のもとで
雷の呼吸を学んだ兄弟子で、
善逸と並び雷の呼吸の継承権を持つ青年。
初登場は単行本4巻の34話の那田蜘蛛山での善逸の
回想シーンだが、過酷な修行に泣きべそをかく彼に苛立った上に
桃をぶつけて罵倒するという、師を心から尊敬する一方で弟弟子の存在を疎ましく感じてるような言動に加え、(後述の過去を考えてみても)
食べ物を粗末に扱う一面も見せたため、お世辞にも良い兄弟子とは言えない人物として描かれていた。
ちなみにこの時点では名前すら判明していなかったのもあって、読者からは自然発生的に
「桃先輩」の渾名で呼ばれることに。
『ジャンプ』で10年程先輩のテニスの人と被っているが混同されることはまずないだろう。
そのシーンを最後に長いこと存在に言及すら無かったものの、後に岩柱・
悲鳴嶼行冥の回想シーンにて、似たような風貌の子供が、自分の命惜しさに悲鳴嶼や彼が引き取っていた他の孤児ら8人を
鬼に売って生き延び、悲鳴嶼に子供絡みの
トラウマを植え付ける原因となっていたことも発覚。
他人の空似の可能性もあるとはいえ、まさかの再登場に読者も驚きを隠せず、近々出番があるのではという予想が挙がっていた。
そして柱稽古編終盤、密かに事態は動き出す。
お付きの雀・チュン太郎から何かの手紙を受け取った善逸は、過酷な特訓に耐えかねてヒーコラ言うなどお馴染みのヘタれた言動から一転、険しい顔つきに。
そして、心配して話しかけてきた炭治郎に、これだけ言った――。
「やるべきこと、やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ」「これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」と。
そして、遂に……!
いるんだろ 出て来い
そこにいるのはわかってる
口の利き方がなってねえぞ 兄弟子に向かって
少しマシになったようだが
相変わらず貧相な風体をしてやがる
久し振りだなァ 善逸
獪岳 鬼になったお前を俺はもう兄弟子とは思わない
143話の無限城での決戦の最中に「
十二鬼月」の
新たな“上弦の陸”として出現。
元鬼狩りでありながら鬼の首魁・鬼舞辻無惨に魂を売り、鬼へと成り果てた姿で善逸と対峙する。
◆外見
鬼化した影響で黒く染まった眼球に翡翠色の瞳、頬に黒い紋様が浮かんだ青年。名前は人間時代と同じ。
服装は鬼殺隊の隊士だった名残か隊服の上に黒い着物を着込んでおり、腰には青い帯を巻いている。
また、首や腕には青い勾玉が付いた装飾を身に着け、背中に
日輪刀に似た刀を背負っている。
十二鬼月の目に共通して浮かぶ文字は、右目が「上弦」で左目が「陸」となっている。
◆性格
プライドが非常に強く、傲慢。
自分がより優れた人物である事、自分だけが特別扱いされる事に執着する承認欲求の塊で、他人より下に見られることを酷く毛嫌いしている。
一方で、修行時代の鍛錬に対してはひたむきに努力をしており、その背中を見ていた善逸からは尊敬の念を抱かれ、桑島からも自身の技を継承する一人として期待されていた。
しかし、獪岳本人は自分が雷の呼吸の壱ノ型だけ使えないこと、自身にとって恥ずべき弟弟子である善逸と同列に扱われることに強い劣等感と屈辱を抱いており、内心では不満を募らせていた。その反発もあってか、桑島は善逸と同じ柄の青い着物を獪岳に手渡していたが、それに袖を通すことはなかったという。そして、それらの苛立ちの感情は、人並外れた聴覚でもって相手の感情や人となりまでも感じ取れる善逸に「不満の音」として伝わっており、獪岳の転落を招いた責任が自分にもあると感じていた。
劇場版では過去の回想シーンがアニオリ描写として追加され、桑島に対して不信感を抱くようになった経緯が描かれている。師から雷の呼吸の継承者の証として羽織を手渡された際には、自分を後継者に認めてくれたと思い、一瞬だが嬉しそうな表情を浮かべていた……が、直後に善逸も色違いだが自分と同じ羽織を渡されたのを目の当たりにし、彼も継承者に選ばれた事実に青筋を立てるも、それに対する怒りや不満は決して口には出さなかった。
また桑島は獪岳の傲慢さや欲深さといった心の闇や師弟の感情の擦れ違いに気付けず、それが結果的に後々の悲劇に繋がってしまった。
なにしろ、初期の善逸は仮にも最終選別を潜り抜けたにもかかわらず「俺はなものすごく弱いんだぜ 舐めるなよな」と自慢にもならないことを開き直るわ、メソメソ泣いたり騒いだりしては炭治郎や民間の子供にさえ見下げ果てられる程に情けない言動が全開だったため、そうした人物と同列扱いされることを侮辱と感じても仕方ないだろう。
加えて、桑島は善逸が修行辛さに逃げ出すたびに彼を連れ戻すことに時間をとられ、獪岳に対して割く時間が少なくなることから『贔屓されている』と感じるのも無理からぬことで、こうした面に関しては桑島や善逸にも全く非がないわけではない。
鬼に変じてから人格は更に歪み、善逸が「もう善悪の区別もつかなくなったんだろ」と指摘すれば、「善悪の区別ならついてるぜ! 俺を正しく評価し認める者は“善”!!低く評価し認めない者が“悪”だ!!!」と嘯くまでにその傲慢さやコンプレックスが肥大化。
どう考えても無惨が獪岳のいう”善”に該当するとは思えないが、末席とはいえ上弦に置いてくれた事を「俺を評価し認めた」と認識したのかもしれない。
修行時代には「先生」と呼び慕っている様子であった桑島の事でさえも、自分だけを後継者としなかった恨みから「クソ爺」と侮辱するまでに性根が腐り果てており、その転落ぶりを目の当たりにした善逸からは「クズ」呼ばわりされている。
獪岳の方もかつての弟弟子である善逸の存在を完全に見下し侮蔑しており、彼を「カス」呼ばわりしている。だが、再会した際の前述の台詞や戦闘時の反応を見る限りでも、自分と疎遠になった後の善逸が数多の戦いや仲間との出会いを通して大きく成長していた事は知らなかった様子で、そんな意味では現在の彼の実力を大きく見誤っていた。
圧倒的強者に跪くことは恥じゃない 生きてさえいれば何とかなる
死ぬまでは負けじゃない
地面に頭をこすりつけようが 家がなかろうが泥水をすすろうが 金を盗んだことを罵られようが
生きてさえいれば いつか勝てる勝ってみせる そう信じて進んできたんだ
人間時代は非常に荒れた生活を送っていた孤児で、強烈なハングリー精神で生き抜いてきた子供だった模様。
そういった過酷な生い立ちゆえか「どんなことをしても最後に勝てばいい」という歪んだ思想を持つに至り、生き延びるためなら文字通り何でもする、良く言えばある意味非常に前向きな、悪く言えば生き汚い性格になってしまった。
幼少期には悲鳴嶼が運営していた孤児院のような寺に引き取られており、当時の生活にも満足していたような様子を見せていたが、
彼が盲目であるのをいいことに寺の金を盗んだのを他の子どもに知られ咎められ、彼らの独断で夜に寺を追放されてしまう。
しかし、山中で鬼と遭遇した獪岳は
命乞いの末、悲鳴嶼と子供たちを差し出すという取引を行い、寺に侵入して鬼除け用の香を消火し、鬼を寺に引き入れてしまう。その後に桑島と出会うまでの経緯は不明だが、おそらく本当の意味で飢え死に寸前のところを彷徨っていた中で彼に助けられ、雷の呼吸の後継者候補として(おそらく善逸より先に)引き入れられる。修行場を離れた後は善逸よりも先に鬼殺隊の最終選別に合格していた可能性が高い。なお、前述の台詞を見る限りでも寺の金を盗もうとしたなどの過ちを犯した事は一切悔いていなかった様子で、そんな意味では人間性が鬼殺隊に向いていなかったといえる。
鬼殺隊入隊後は柱になることを目標にしていたが、ハングリー精神とプライドの高さもあって他の隊士との人間関係は良好なものではなく、壱ノ型を使えないためかろくな任務にも参加できない獪岳への周囲の目はかなり冷ややかだった。
前述の通り、善逸は獪岳に苦手意識を持ちつつも尊敬していたので、彼をバカにした先輩隊士に殴りかかったこともある。
だが、問題児がまたやらかしたのか同情されたくないと思ったのか、当の本人からは「問題起こすなカスが」「お前みたいなのがいるのが本当に恥だぜ」と吐き捨てられるだけに終わったのだった……。
善逸と獪岳が最後に顔を合わせたのは、前述の隊士を殴った一件が最後なのかは不明だが、自分の傲慢さに気付けない彼が孤立を深めていったのに対し、善逸は壱ノ型しか使えないことや臆病な性格なりに隊士の一員として成長していき、友人や理解者にも恵まれるなど対照的な道を辿ることになった。
任務に召集されることが少なかった影響なのか、地面の泥水を飲まなければ飢え死にする程の凄惨な環境(黒死牟が来た時点では獪岳の住居も廃墟同然の状態)で誰にも連絡を取ろうとせずに孤立していたことが判明している。
鬼となり…更なる力が欲しいか…お前も…
あの方に…認められれば…我らの…仲間と…なるだろう
絶対的格上である黒死牟の存在は、ただ目にするだけで恐怖と絶望を植え付けるには充分すぎる相手。
良くも悪くも一般人的な感性を持っていた獪岳にとって、柱や主人公のように
「鬼が相手ならば命を捨て、相討ちになってでも殺す・立ち向かう」という覚悟ガンギマリ勢になれる……はずもなく、何時ものように
土下座してでもその場を切り抜けようとするが、孤立の末に待っていたのは鬼への勧誘。
要するに
「人間としてここで死ぬか、血を飲んで鬼として生きていくか選べ(意訳)」を突き付けられてしまう。
そして稀に…鬼とならぬ体質の者も…
……
存在するが…お前は…どうだろうな…
有り難き血だ…一滴たりとて零すこと罷り成らぬ…零した時には……
お前の首と胴は泣き別れだ
血を掌に注がれた獪岳は恐怖に震えながら掌の血を飲み干す。そして、鬼への適性を無惨が認めた結果、人を貪り食らう悪鬼に変じてしまった……。
獪岳の不幸は、自死を選べなかっただけの(ある意味で)真っ当な価値観を持っていたことと、そして何より上弦の壱に遭遇してしまったことだろう。
黒死牟の言葉を鵜呑みにして血を呑んでも鬼にならないことを期待していたのかもしれないが、そんな都合のいい奇跡はそう起こらない無情さも感じられる。
……境遇のせいで早くから性根が歪んでしまっていたことは否定できないのもまた事実だが。
ただもし遭遇したのが他の上弦だった場合、間違いなく命乞いなど通用せず殺されていたであろうことを考えるとどのみちどうしようもなかっただろう。
なお、黒死牟と獪岳には「”弟”(弟子)にあらゆる面で先を越される”兄”(弟子)」という境遇と立場を持つ共通点がある。
そして17巻のおまけページにて、悲鳴嶼の寺の子供達を鬼に差し出した子供の正体が獪岳であると明記。
更に上記の過去が明らかになったため、情状酌量の余地が大幅になくなってしまう顛末となった。
とはいえ獪岳に突き付けられたのは「他を差し出すか己が死ぬか」という究極の二択であり、まだ幼い少年期に後者を選べる人間の方が稀であろう。
加えて悲鳴嶼に鬼のことを聞いていたにもかかわらず何の相談もなしに山中にある寺から追い出し挙句に嘘をついた寺の子供たちの行動にも問題はある。
悲鳴嶼は獪岳が寺から姿を消した真相を最終的には知るのだが、その後に何があったのかを最後まで知らずに済んだのは彼にとってせめてもの救いだったのかもしれない。
なお、寺の金を盗もうとした動機をはじめとして物語に大きく直結する物を含めた過去の多くは最後まで不明のままであり、鬼殺隊としての最終的な階級、
御館様と何かしらの形で関わっていたのか、
蝶屋敷に出向いた事があるのか、悲鳴嶼が鬼殺隊の一員、それも
柱となっていた事を知っていたのか、鬼となっていた事が発覚した経緯、黒死牟以外の上弦のメンバー達や無惨と対面していたのかどうかは明かされず、劇場版のアニオリ描写でも殆ど補完されなかった。
◆戦闘能力
雷の呼吸の継承候補者であり、鬼となった今でも雷の呼吸の型を戦いに用いるが、エフェクトは鬼に堕ちたことを顕すかの如き黒い稲妻。
更に呼吸による斬撃を血鬼術で強化し、斬撃を加えた相手の肉体を罅割って焼く効果を付与している。
「雷の呼吸を超えた」と豪語するこの斬撃に侵された相手は皮膚と肉体を焼かれ続けることになり、時間が経過する程に罅状の傷が広く深く身体を蝕んでいく。「避けるのが困難で、かつどこかに当たれば勝てる」という恐るべき能力。
腐っても兄弟子だったことも踏まえてかアニメ『劇場版 無限城編』では血鬼術に頼らない剣技も若干盛られており、初見の筈の『霹靂一閃・八連』を剣技によって無傷で防ぎ切る技量を見せた。
得物の刀は自身の肉体から生み出したものだが、黄色い刀身に黒いひび割れのような紋様が浮かんでおり、雷の呼吸の
日輪刀を模している(ちなみに善逸の日輪刀は普通の
日本刀のような地に稲妻のような黄色い紋様)。
柄は黒を基調としている。
◆流派
高速の居合斬りで仕留める壱ノ型とは対照的に、手数の多さで攻めるヒットアンドアウェイ系の攻撃の多さが特徴的。
一撃でも当たれば効果が発動する自身の血鬼術との相性は良好。
瞬く間に一息で五連の斬撃を叩き込む。
「稲魂」とは稲妻の別称。
敵の周囲を高速で旋回しながら切り刻む波状攻撃。
「聚蚊成雷」とは「蚊の羽音も集まれば雷の音となる」という意味の
四字熟語で「塵も積もれば山と成る」と同じ。
遠間から強烈な踏み込みで相手に接近し、横一文字に斬り捨てる技。
衝撃を伴った強烈な斬り上げ。
「熱界雷」とは強い日射による上昇気流に前線が作用して起こる雷のこと。
広範囲に雷の様な斬撃を炸裂させて敵の全身を斬り裂く。
由来は勢いが非常に激しいという意味の
四字熟語「電光雷轟」だと思われる。
◆物語での活躍
無限城で遂に邂逅を果たした善逸と獪岳。
善逸は邂逅早々に嘲る獪岳を意に介せず「適当な穴埋め」と罵倒し、更にある事実を告げる。
それは善逸と同じく雷の呼吸の次期継承者とされていた獪岳が鬼に堕ちた責任を取り、彼らの師である慈悟郎が介錯もなしに切腹、自ら命を絶った(首を落としてくれる者がいない=長時間苦しみながら死んだ)という哀しい報せであった。
慈悟郎が獪岳の裏切りを知った経緯や一連の事態を手紙に記してチュン太郎に託したのかが誰なのかは明確にされなかったが、全てを知った善逸はかつての兄弟子を止める決意を固める。
柱稽古編のアニメ最終回では原作の不明点を補完するアニオリ描写として炭治郎や柱を除いた隊士たちが無限城に落とされた経緯が描かれたが、彼らの多くが突然の事態に困惑する中で冷静さを保っていた数少ない隊士の一人こそ本来ならばパニック状態に陥ってもおかしくないはずの善逸だった。目を閉じながら無限城を落下していく中である音を感知した彼は、普段のヘタレな性格を全く感じさせない険しい表情を見せながら音の発生源に向かっていくのだった。
尊敬する師が自責の念に苛まれて一人孤独に苦しみながら死んでいったことを知らされても、そのことを涙ながらに叫び、怒りの糾弾を投げかける弟弟子の姿を見ても、鬼となった事で心がますます歪んでしまった獪岳の感情は微塵も揺るがない。
知ったことじゃねぇよ
だから?何だ?悲しめ?悔い改めろってか?俺は俺を評価しない奴なんぞ相手にしない
俺は常に!!どんな時も!!正しく俺を評価する者につく
爺が苦しんで死んだなら清々するぜ
あれだけ俺が尽くしてやったのに俺を後継にせず テメェみたいなカスと共同で後継だと抜かしやがったクソ爺だ
元柱だろうが耄碌した爺に用はないからな ハハハハ
……フッ ははっ 爺ちゃんは耄碌してねえよ
俺がカスならアンタはクズだ
壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ
後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ
テメェと俺を一緒にすんじゃねぇ!!!
獪岳の侮辱混じりの高笑いに対して善逸の自虐も含んだ痛烈な皮肉が炸裂。
激昂した獪岳は刀を抜いて斬りかかるが、善逸の実力を見誤り逆に肩口を斬り裂かれてしまう。
おせーんだよ クズ
(斬られた!! 速い… コイツ!!)
(動きがまるで別人だ!!)
柱稽古も含めた善逸の鬼殺隊の一員としての今までの実績を知らなかったのか、自分の知る姿とはまるで別人の様な動きを見せる善逸に驚きを隠せない獪岳。長きに渡って見下してきたかつての弟弟子の成長を突きつけられる中、彼の脳裏には鬼となった時の記憶が蘇っていた。
黒死牟を前にして戦うことすら叶わず、刀を置き地に額を擦り付ける己の姿。
あの圧倒的な恐怖に比べれば目の前の「小物」など大したことはない。
獪岳は修行時代のみっともなく泣き喚く善逸、そして自身をその善逸と共同の後継とした慈悟郎を想起すると、彼等への身勝手な憎しみと怒りを叫び反撃を開始。
どうだ!?
血鬼術で強化された俺の刀の斬れ味は
目に体に焼きつけろ俺の力を
鬼になり雷の呼吸を超えた!!
血鬼術と雷の呼吸を組み合わせた戦術で善逸を終始圧倒し続け、全身を自身の術に蝕まれ奈落の底へと落ちていく善逸を見て勝利を確信する。
だが───
(どんな時もアンタからは不満の音がしてた)
(心の中の幸せを入れる箱に穴が開いてるんだ どんどん幸せが零れていく その穴に早く気づいて塞がなきゃ 満たされることはない)
(爺ちゃんごめん 俺達の道は分かたれた)
(ごめん 兄貴)
走馬燈のように過去の思い出を振り返りながらも覚悟を決め、兄弟子への未練を断ち切った善逸独自の漆ノ型『火雷神』が直撃。
未知の雷の呼吸の一撃に反応することすら叶わず、呆気なく頚を両断された。
(みっ…見えなかった!!何だ!?今の技 速すぎる 俺の知らない技だ 何を使った!?)
畜生!!畜生!!やっぱりあの爺贔屓しやがったな!!お前にだけ教えて俺に教えなかった!
違う 爺ちゃんはそんな人じゃない
これは俺の型だよ 俺が考えた俺だけの型
この技で いつかアンタと肩を並べて戦いたかった…
崩れゆく肉体の中で未知の雷の呼吸の技に負けたことで「善逸が贔屓されていた」と喚き、恩師を罵倒する獪岳。
しかし続く言葉を聞いて自分の知らない間に大きく成長していた「善逸に」完全敗北したことを悟るが、頭が変になりそうだとして現実から目を逸らしてしまう。
全力を使い果たし意識を失った善逸を見て、高所からの転落で自分と一緒に死ぬため負けではないとほくそ笑むが…
人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる 欲しがるばかりの奴は結局何も持ってないのと同じ
自分では何も生み出せないから
!?
独りで死ぬのは惨めだな
突然出現した愈史郎が間一髪で善逸を救助した事で最期の目論見すらも瓦解。
そして、哀れみ混じりに自身の生き様と在り方を痛烈に批判された事で、生まれてから今まで積み上げてきたプライドさえも完全に砕け散ってしまう。
何かを叫ぶもその内容は最早声にもならず 、強欲な男は最期まで満たされる事なく塵となって消えた。
◆余談
その後の愈史郎の解説によると、鬼としてのポテンシャル自体はかなりのものだったようで、敗因は鬼になって早すぎたが故に血鬼術を十分に使いこなせてなかったことと断言。
仮に1年後に戦っていた場合斬り傷から一気に身体がバラバラになり善逸は即死していたとのこと。尤も、善逸も土壇場になるまで躊躇いを捨て切れていなかった節があるので、最初から容赦なく戦っていたらアッサリ勝っていた可能性も否定できないが……。
また、血鬼術で強化した弐から陸ノ型を善逸に叩き込んでも凌がれ、逆に漆ノ型で反応もできず仕留められたということは、すなわち鬼による強化補正無しの隊士としての力量は善逸に及ばない可能性が高い。
更に言えば獪岳は善逸が最終選別に合格し鬼殺隊に入隊した時点ではまだ鬼にはなっていなかったようで、145話の回想シーンが正しいなら獪岳が鬼になった時期は、最大でも約一年程度でしかなく柱稽古編の終わり際に鬼になったのなら一週間も経っていない可能性がある。
劇中では非常に呆気なかったものの、彼を鬼に変えた黒死牟の慧眼は正しいものであったと思われる。
但し、
柱でもない善逸一人に倒されたのは事実であるため、当時の他の上弦ほどの実力はなく、いわば補欠合格の形で選ばれたようである。
実際、上弦の鬼の
肆、
伍、
陸が戦死して空席になり、後任で
鳴女が肆で獪岳が陸に選ばれ、伍が空席だったことから分かる。
後に彼が上弦に選ばれたのは黒死牟に推薦されたからということがファンブックで明かされた。
…そもそも他の上弦は100年以上鬼として存在しており、それだけ人間を食べている点を踏まえれば、鬼になって間もない獪岳を彼らと比較するのはあまりに酷といえる。
劇場版では愈史郎の血鬼術による探知が詳細に描かれた結果、他の上弦と同様に別格の気配を発しているのが可視化され、適当な穴埋めとはいえ十分な実力の持ち主であることがわかる。
本編では善逸が真っ先に対処に行ったわけだが、獪岳が仮に一般隊士に向かったら間違いなく被害が甚大だった。
愈史郎がボロカス叩いた血鬼術も当たれば厄介な代物で、弐~陸ノ型は手数に長けるため負傷の機会が跳ね上がる。
柱ならまだ兎も角、一般隊士は即席下弦に何とか太刀打ちできるくらいの実力でしかなく、それよりは遥かに実力が高い獪岳に単独ではまず無理、複数で対処するにも相当の人数が必要、仮に撃破できたしても無傷では済むはずもなく、治療も含めた戦力リソースは著しく落ちる。
…あんまりなものの言い方すると善逸が真っ先に赴き、討ち取ったことで善逸一人がしばらく戦線離脱で済んだといえ、市街地最終決戦で残存戦力が少なくて無惨を取り逃がしました、な展開にならなかったことを考えると、善逸の功績は決して小さくなかったといえる。
ちなみに「獪」はズル賢い・調子よく立ち回るという意味。熟語では「老獪」(経験をつんでいて、悪賢いこと)などで見る機会がある。
俺の項目を正しく評価し追記・修正する者は“善”!!
低く評価し荒らす者が“悪”だ!!!
- モンストではしっかりと善逸と対になる性能で実装 善逸と被らないアビリティに、善逸の「電撃」性質は同じだけど伝播時の威力倍率のかかり方がちがう「放電」になってたりとか -- (名無しさん) 2025-10-26 10:54:20
- ↑報酬キャラの都合かもしれんが案の定あんまり強くないっぽいのが寂しい、パズドラでも一瞬だけニスカ編成で強いんじゃないかと騒がれて環境落ちしたりどうもコラボで性能に恵まれない -- (名無しさん) 2025-10-26 11:55:48
- 魂ネイション(バンダイのフィギュアイベント)にて獪岳のフィギュアーツサンプル、なし!動くにしても来年以降かフィギュアーツの枠争奪が厳しいか……映画特需でもなかなか最速立体化といかないもんかあ -- (名無しさん) 2025-11-14 10:59:29
- 年齢はいくつなんだろ?少なくとも18歳以上であることは間違いなさそうだから、煉獄や胡蝶、甘露寺辺りと世代は同じかな -- (名無しさん) 2025-12-02 00:17:15
- 練習はしていただろうが、『本番のスコアは弟弟子に及ばない&結局鬼になっても決戦ではその弟弟子を仕留めきることはできなかった』となると関心な時に頼りにならない男といわれても仕方あるまい -- (名無しさん) 2025-12-05 22:09:56
- 獪岳より善逸のほうが普通に強いよな。霹靂一閃も一発目は喰らって頸を斬られかけてるし、それと同じ感じで漆ノ型を喰らって負けたというだけ。映画では霹靂一閃・八連を軽々と全て防いでたが、あれは単に霹靂一閃を見切ったから防げる(余裕そうに見えて実はギリ防いでる多分)というだけで素の実力で善逸より強いわけではないのだろう。 -- (名無しさん) 2025-12-06 12:46:42
- 「おせーんだよクズ」は実は善逸が加減してただけで善逸がその気なら漆ノ型を使うまでもなくそれで獪岳は死んでたのでは?説すら浮かぶ。首を切られかけた上弦は他にもいるが他と違って余裕全然ない辺り善逸より弱そう。 -- (名無しさん) 2025-12-06 12:51:11
- ヒノカミ2で満を持してDLC一番槍を張れたはいいが結局善逸にメタられて環境上位に行けないのかわいそ…… -- (名無しさん) 2025-12-17 22:12:10
- ↑3しかも獪岳側は鬼化して弱点以外の斬撃は有効打にならないという亜土を抱えてこの結果だからね。両方とも生身ならそれこそ最初の一閃で頸動脈からの失血死で惨敗に終わる -- (名無しさん) 2026-01-21 00:50:10
- 悲鳴嶼の金を盗んだ理由は終ぞ分からぬままだったけど、「趣味:賭博」が遠回しな答えな気がするな。物心ついた頃から荒んだ生き方をしていたと言うのなら当時の年齢でそう言うお世辞にも建設的とは言えない金の使い方を知っていたとしてもおかしくはないだろうし -- (名無しさん) 2026-02-11 19:19:06
- 自分で名乗ったのでなくもし親に命名されたんだとしたら、親は何を思って「獪」なんてあまり良くない漢字を使った名付けにしたのかな -- (名無しさん) 2026-02-14 13:01:56
- 某禪院さんがアニメ化でミームとして盛り上がってるのを見ると獪岳にも何かしらミーム生まれることあんまりなかったのは惜しいんだかよかったんだか -- (名無しさん) 2026-03-01 15:40:07
- 「死なない限り負けじゃない」「生きるためならプライドなんていらない」この辺の無惨様に通ずる精神性を見てると、短期間で上弦になったのも納得なような?(逆に兄上が生き恥を理解して散ったのとは見事に正反対という) -- (名無しさん) 2026-03-05 09:12:19
- ある鬼殺隊がある上弦に「何のために生まれてきたの?」と言ったが、獪岳だったら善逸の「おせーんだよクズ」に加えて絶対に聞きたくない台詞だろう。鬼滅じゃなかったらバチクソボコボコにされてたキャラじゃないだろうか。 -- (名無しさん) 2026-03-29 20:35:54
- なんつーかこいつ不憫なんだけど生い立ちとか性格とかが不憫なんじゃなくて、あんまりにも「終盤の善逸が戦う悪役」としてチューニングされすぎてるのが不憫 -- (名無しさん) 2026-04-13 19:51:35
- 作品違うからアレだがもし呪術の直哉とクズ男代表として対談でもしたら未熟だが光る爆発力はある弟弟子に比べてぱっとしない腰抜けとボロクソにこき下ろされそう、獪岳としては直哉は何もかも恵まれてるバカ坊っちゃんとして憎みそう -- (名無しさん) 2026-05-18 23:12:32
- とりあえず善逸に倒される以外に取り柄のないキャラ。それ以外に過去設定も何も活かせていないからピンとこない。 -- (名無しさん) 2026-05-31 08:53:28
- 映画特需が出てる今でもねんどろいどやアクションフィギュアが未だに出ない男、童磨が先に出るのは仕方ないとしてまさか狛治くんにも先に枠取られるとは -- (名無しさん) 2026-06-07 20:56:19
- ↑> 2025-09-09 05:36:39 そもそもポーズが似てるあたりコンセプト的に狙ったんじゃ? -- (名無しさん) 2026-06-15 19:45:06
- 曲がりなりに呼吸の継承権なる謎の資格あるっぽいのに門下や下級の隊士を特に指揮指導してる描写設定がない、むしろ大っぴらに悪口言われるか無視されてるぐらいと丸で人望ない様子なのは桑島門下内の継承権資格者としてこいつが威厳示せないポンコツなのか単に継承権は権力を持たない名誉職程度の代物なのか……連名で継承権持ってる善逸が特に模範たれと怒られてないから名誉職みたいな解釈が自然かもしれないけど -- (名無しさん) 2026-06-30 23:14:44
- 兄上とは言動正反対なようでいて「鬼殺隊を裏切って自ら鬼になる事を選んだ」という意味では完全に同類という -- (名無しさん) 2026-06-30 23:20:14
- 兄上とは別ベクトルながらも、末路はめっさ悲惨で芸術的よね… -- (名無しさん) 2026-07-03 11:16:39
- 要因は様々だが獪岳をあらゆる意味で鬼にさせたのは良くも悪くも人間に必ずあり、どうしても持ってしまう自信や自尊心、プライドが歪んだことだろう。 -- (名無しさん) 2026-07-04 15:42:06
- 自分的には鬼滅で一番悲惨なキャラだと思う。名前の獪の意味も強い奴もずるい奴もごろごろいるせいで霞み、人間で弟弟子の善逸にも鬼の愈史郎にも存在を全否定されるなど本当に何者でもなかった。 -- (名無しさん) 2026-07-11 16:08:59
- こいつの最大の不幸は鬼や鬼殺隊を関わった事だと思う。 -- (名無しさん) 2026-07-15 23:36:22
- 鬼関係なく元から寺のコミュニティ内ですら盗み働いて追放処分食らうぐらいだし平和なキメツ学園世界ですらバイト先の無惨に言われるがままに盗みと不法侵入繰り返すぐらいだし仮に鬼や隊に関わらなくても遠からず倫理と自制心のなさから破滅しそうなんだよなあ -- (名無しさん) 2026-07-21 00:35:46
- 本質は反社会的でヒューマンバグの京極組(に所属していた自覚もない)の鉄刀兄弟にも近いと思う。 -- (名無しさん) 2026-07-29 17:03:01
- 血鬼術の罅割れ効果も善逸の言う心の箱の穴=罅割れとしてかな?血鬼術って本人の精神性の影響が強く出る部分だし -- (名無しさん) 2026-08-03 17:26:51
- 悪い意味で底なしの箱でもっと悪く言い換えれば底が浅すぎるからあっさり溢れてすぐこぼれる。 -- (名無しさん) 2026-08-13 10:05:19
- 30000字を超えているので、ログのリネームを提案します。 -- (名無しさん) 2026-08-13 10:39:27
最終更新:2026年08月03日 20:32