登録日:2019/02/10 Sun 14:33:00
更新日:2025/07/30 Wed 13:26:56
所要時間:約 10 分で読めるぞ
じいちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえ!!
先生は“柱”だったんだ 鬼殺隊最強の称号を貰った人なんだよ!
元柱に指南を受けられることなんて滅多に無い!
先生がお前に稽古をつけてる時間は完全に無駄だ!!目障りなんだよ消えろ!!
なぜお前はここにいるんだ!!なぜお前はここにしがみつく!!
獪岳とは『
鬼滅の刃』の登場人物である。
◆プロフィール
身長:167cm
体重:64kg
趣味:賭博
◆概要
かつて
我妻善逸と共に元「鳴柱」の育手・桑島慈悟郎のもとで
雷の呼吸を学んだ兄弟子であり、雷の呼吸の継承権を持つ青年。
初登場は単行本4巻の34話の那田蜘蛛山での善逸の回想だが、過酷な修行に泣きべそをかく善逸に苛立ちをぶつけ罵倒するという、お世辞にも良い兄弟子とは言えない人物として描かれていた。
その後は長いこと存在に言及すら無かったものの、後に
岩柱・悲鳴嶼行冥の回想にて似たような風貌の子供が自分の命惜しさに悲鳴嶼と他の孤児を鬼に売って生き延び、彼の心に
トラウマを植え付けていたことも発覚。
他人の空似の可能性もあるとはいえ、まさかの再登場に読者も驚きを隠せず、近々出番があるのではという予想が挙がっていた。
ちなみにこの時点では名前すら判明しておらず、読者からの渾名は
「桃先輩」。由来は善逸を罵倒する際に桃を投げつけていたことから。
ジャンプで10年程先輩のテニスの人と被っているが混同されることはまずないだろう。
柱稽古編終盤、密かに事態は動き出す。
何かの手紙を受け取った善逸は、それまでのヘタれた雰囲気から一転、険しい顔つきとなっていた。
「やるべきこと、やらなくちゃいけないことがはっきりしただけだ」「これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」と。
そして、遂に……
獪岳 鬼になったお前を俺はもう兄弟子とは思わない
知ったことじゃねぇよ
だから?何だ?悲しめ?悔い改めろってか?俺は俺を評価しない奴なんぞ相手にしない
俺は常に!!どんな時も!!正しく俺を評価する者につく!
◆外見
鬼化した影響で黒く染まった白目に翡翠色の瞳、頬に黒い紋様が浮かんだ青年。
服装は鬼殺隊の隊士だった名残か隊服の上に黒い着物を着込んでおり、腰には青い帯を巻いている。
また、首や腕には青い勾玉が付いた装飾を身に着け、背中に日輪刀に似た刀を背負っている。
◆性格
自尊心が非常に強く、傲慢。
自分がより優れた人物である事、自分だけが特別扱いされる事に執着する承認欲求の塊であり、他人より下に見られることを酷く毛嫌いしている。
一方で、修行時代の鍛錬に対してはひたむきに努力をしており、その背中を見ていた善逸からは尊敬の念を抱かれ、慈悟郎からも自身の技を継承する一人として期待されていた。
しかし、獪岳本人は自分が雷の呼吸の壱ノ型だけ使えないこと、自身にとって恥ずべき弟弟子である善逸と同列に扱われることに強い劣等感と屈辱を抱いており、内心では不満を募らせていた。
師である桑島は善逸と同じ柄の着物を手渡していたが、着物に袖を通すことはなかったという。
とはいえ初期の善逸は炭治郎や民間の子供にさえ見下げ果てられる程に情けない人物であったため、そうした人物と同列扱いされることを侮辱と感じても仕方ないだろう。加えて善逸が修行辛さに逃げ出すたびに桑島は彼を連れ戻すことに時間をとられ、獪岳に対して割く時間が少なくなることから『贔屓されている』と感じるのも無理からぬことではある。
こうした面に関しては桑島や善逸にも非がないわけではない。
鬼に変じてから人格は更に歪み、善逸が「もう善悪の区別もつかなくなったんだろ」と指摘すれば、「善悪の区別ならついてるぜ! 俺を正しく評価し認める者は“善”!!低く評価し認めない者が“悪”だ!!!」と嘯くまでにその傲慢さやコンプレックスが肥大化。
どう考えても無惨が彼のいう”善”に該当するとは思えないが、まあ末席とはいえ上弦に置いてくれた事を「俺を評価し認めた」と認識したのかもしれない。
修行時代には「先生」と呼び慕っている様子であった慈悟郎を「クソ爺」と侮辱するまでに性根が腐り果てており、対面した善逸からは「クズ」呼ばわりされている。
獪岳の方もかつての弟弟子である善逸の存在を完全に見下して侮蔑しており、彼を「カス」呼ばわりしている。
圧倒的強者に跪くことは恥じゃない 生きてさえいれば何とかなる
死ぬまでは負けじゃない
地面に頭をこすりつけようが 家がなかろうが泥水をすすろうが 金を盗んだことを罵られようが
生きてさえいれば いつか勝てる勝ってみせる そう信じて進んできたんだ
人間時代は非常に荒れた生活を送っていた孤児で、強烈なハングリー精神で生き抜いてきた子供だった模様。
そういった過酷な生い立ちゆえか
「どんなことをしても最後に勝てばいい」という歪んだプライドを持ち、生き延びるためなら文字通り何でもする、良く言えばある意味非常に前向きな、悪く言えば生き汚い性格だった。まず彼は幼少期に
悲鳴嶼行冥が管理している寺に住んでいたが、
彼が盲目であるからといって寺の金を盗んだことを他の子どもにとがめられ、鬼の習性を子供がまったく知らなかったことが原因で夜に寺を追放されてしまう。しかし、獪岳は
事前に寺の鬼除け用の香を消火し、遭遇した鬼を誘導させて寺に引き入れてしまう。その後どうなったのかは不明だが、本当の意味で飢え死に寸前のところを彷徨っていたためか慈悟郎に(おそらく善逸より先に)引き入れられる。
その後は善逸よりも先に鬼殺隊の最終試験に合格していた可能性が高いが、実際に鎹烏で任務に出向いていたのか、
御屋形様と何かしらの形で関わっていたのか、
蝶屋敷に出向いた事があるのか、悲鳴嶼が鬼殺隊の一員となっていた事を知っていたのかどうかは明かされなかった。しかし、柱合同訓練で定期任務がなくなったためか、
地面の泥水を飲まなければ飢え死にする程の凄惨な環境(黒死牟が来た時点では獪岳の住居もガラクタ同然の状態)で誰にも連絡を取ろうとせずに孤立していたことが判明している。
鬼殺隊入隊後は自身が
柱になることを目標にしていたが、ハングリー精神とプライドの高さもあって他の隊士との人間関係は良好なものではなく、壱ノ型を使えないためかろくな任務にも参加できない獪岳への周囲の目はかなり冷ややかだった。前述の通り彼を尊敬してる善逸はバカにした彼らに殴りかかったことがあるが問題児がまたやらかしたのか同情されたくないと思ったのか当の本人からは「問題起こすなカスが」「お前みたいなのがいるのが本当に恥だぜ」と吐き捨てられたが…
鬼となり…更なる力が欲しいか…お前も…
あの方に…認められれば…我らの…仲間と…なるだろう
そんな彼の致命的な不運は
任務の最中に『上弦の壱』黒死牟とばったり遭遇してしまった事。
絶対的格上である黒死牟の存在は、ただ目にするだけで絶望と敗北感を植え付けるには充分すぎる相手。
良くも悪くも一般人的な感性を持っていた彼にとって、柱や主人公のように
「鬼が相手ならば命を捨て、相討ちになってでも殺す・立ち向かう」という覚悟ガンギマリ勢になれるはずもなく、何時ものように土下座してでもその場を切り抜けようとするが、孤立の末に待っていたのは鬼への勧誘。
「その場で殺されるか血を飲んで鬼になるか(意訳)」を突き付けられてしまう。
そして稀に…鬼とならぬ体質の者も…
……
存在するが…お前は…どうだろうな…
有り難き血だ…一滴たりとて零すこと罷り成らぬ…零した時には……
お前の首と胴は泣き別れだ
血を掌に注がれた獪岳は恐怖に震えながら掌の血を摂取。人を貪り食らう悪鬼に変じてしまった。
彼の不幸は自死を選べなかっただけの(ある意味で)真っ当な価値観を持っていた事と、そして何より上弦の壱に遭遇してしまった事だろう人間性が鬼殺隊に向いていない。
黒死牟の言葉を鵜呑みにして血を呑んでも鬼にならないことを期待していたのかもしれないが、そんな都合のいい奇跡はそう起こらない無情さも感じられる。
……まあ境遇のせいで早くから性根が歪んでしまっていたことは否定できないのもまた事実だが。
そして17巻のおまけページにて、悲鳴嶼の子供達を鬼に差し出した子供の正体が獪岳であると明記。
更に上記の過去が明らかになったため、情状酌量の余地が大幅になくなってしまう顛末となった。
とはいえ獪岳に突き付けられたのは「他を差し出すか己が死ぬか」という究極の二択であり、まだ幼い少年期に後者を選べる人間の方が稀であろう。
加えて悲鳴嶼に鬼のことを聞いていたにもかかわらず何の相談もなしに山中にある寺から追い出し挙句に嘘をついた寺の子供たちの行動にも問題はある。
◆戦闘能力
雷の呼吸の継承候補者であり、鬼となった今でも雷の呼吸の型を戦いに用いるが、エフェクトは鬼に堕ちたことを顕すかの如き黒い稲妻。
更に呼吸による斬撃を血鬼術で強化し、斬撃を加えた相手の肉体を罅割って焼く効果を付与している。
「雷の呼吸を超えた」と豪語するこの斬撃に侵された相手は皮膚と肉体を焼かれ続けることになり、時間が経過する程に罅状の傷が広く深く身体を蝕んでいく。「避けるのが困難で、かつどこかに当たれば勝てる」という恐るべき能力。
腐っても兄弟子だったことも踏まえてかアニメ『劇場版 無限城編』では血鬼術に頼らない剣技も若干盛られており、初見の筈の『霹靂一閃・八連』を剣技によって無傷で防ぎ切る技量を見せていた。
得物の刀は自身の肉体から生み出したものだが、黄色い刀身に黒いひび割れのような紋様が浮かんでおり、雷の呼吸の
日輪刀を模している(ちなみに善逸の日輪刀は普通の
日本刀のような地に稲妻のような黄色い紋様)。
柄は黒を基調としている。
◆流派
高速の居合斬りで仕留める壱ノ型とは対照的に、手数の多さで攻めるヒットアンドアウェイ系の攻撃の多さが特徴的。
一撃でも当たれば効果が発動する自身の血鬼術との相性は良好。
瞬く間に一息で五連の斬撃を叩き込む。
「稲魂」とは稲妻の別称。
敵の周囲を高速で旋回しながら切り刻む波状攻撃。
「聚蚊成雷」とは「蚊の羽音も集まれば雷の音となる」という意味の
四字熟語で「塵も積もれば山と成る」と同じ。
遠間から強烈な踏み込みで相手に接近し、横一文字に斬り捨てる技。
衝撃を伴った強烈な斬り上げ。
「熱界雷」とは強い日射による上昇気流に前線が作用して起こる雷のこと。
広範囲に雷の様な斬撃を炸裂させて敵の全身を斬り裂く。
由来は勢いが非常に激しいという意味の
四字熟語「電光雷轟」だと思われる。
◆物語での活躍
無限城で遂に邂逅を果たした善逸と獪岳。
善逸は邂逅早々に嘲る獪岳を意に介せず「適当な穴埋め」と罵倒し、更にある事実を告げる。
それは善逸と同じく雷の呼吸の次期継承者とされていた獪岳が鬼に墜ちた責任を取り、彼らの師である慈悟郎が介錯もなしに切腹、自ら命を絶った(首を落としてくれる者がいない=長時間苦しみながら死んだ)という哀しい報せであった。
慈悟郎が獪岳の裏切りを知った経緯や一連の事態を手紙に記してチュン太郎に託したのかが誰なのかは明確にされなかったが、全てを知った善逸はかつての兄弟子を止める決意を固める。
柱稽古編のテレビアニメの最終回では原作の不明点を補完するアニオリ描写として炭治郎や柱を除いた隊士たちが無限城に落とされた経緯が描かれたが、彼らの多くが突然の事態に困惑する中で冷静さを保っていた数少ない隊士の一人こそ本来ならばパニック状態に陥ってもおかしくないはずの善逸だった。目を閉じながら無限城を落下していく中である音を感知した彼は、普段のヘタレな性格を全く感じさせない表情を見せながら音の発生源に向かっていくのだった。
尊敬する師が自責の念に苛まれて一人孤独に苦しみながら死んでいったことを知らされても、そのことを涙ながらに叫び、怒りの糾弾を投げかける弟弟子の姿を見ても、鬼となった事で心がますます歪んでしまった獪岳の感情は微塵も揺るがない。
爺が苦しんで死んだなら清々するぜ!
あれだけ俺が尽くしてやったのに俺を後継にせず!テメェみたいなカスと共同で後継だと抜かしやがったクソ爺だ!
元柱だろうが耄碌した爺に用はないからな!ハハハハ!
……フッ ははっ 爺ちゃんは耄碌してねえよ
俺がカスならアンタはクズだ!
壱ノ型しか使えない俺と壱ノ型だけ使えないアンタ!
後継に恵まれなかった爺ちゃんが気の毒でならねぇよ!
テメェと俺を一緒にすんじゃねぇ!!!
獪岳の侮辱混じりの高笑いに対して善逸の自虐も含んだ痛烈な皮肉が炸裂。
激昂した獪岳は刀を抜いて斬りかかるが、善逸の実力を見誤り逆に肩口を斬り裂かれてしまう。
おせーんだよ クズ
(斬られた!! 速い… コイツ!!)
(動きがまるで別人だ!!)
柱稽古も含めた善逸の鬼殺隊の一員としての今までの実績を知らなかったのか、自分の知る姿とはまるで別人の様な動きを見せる善逸に驚きを隠せない獪岳。長きに渡って見下してきたかつての弟弟子の成長を突きつけられる中、彼の脳裏には鬼となった時の記憶が蘇っていた。
黒死牟を前にして戦うことすら叶わず、刀を置き地に額を擦り付ける己の姿。
あの圧倒的な恐怖に比べれば目の前の「小物」など大したことはない。
獪岳は修行時代のみっともなく泣き喚く善逸、そして自身をその善逸と共同の後継とした慈悟郎を想起すると、彼等への身勝手な憎しみと怒りを叫び反撃を開始。
どうだ!?
血鬼術で強化された俺の刀の斬れ味は
目に体に焼きつけろ俺の力を
鬼になり雷の呼吸を超えた!!
血鬼術と雷の呼吸を組み合わせた戦術で善逸を終始圧倒し続け、全身を自身の術に蝕まれ奈落の底へと落ちていく善逸を見て勝利を確信する。
だが───
(どんな時もアンタからは不満の音がしてた)
(心の中の幸せを入れる箱に穴が開いてるんだ。どんどん幸せが零れていく その穴に早く気づいて塞がなきゃ 満たされることはない)
(爺ちゃんごめん 俺達の道は分かたれた)
(ごめん 兄貴)
走馬燈のように過去の思い出を振り返りながらも覚悟を決め、兄弟子への未練を断ち切った善逸の技「漆ノ型 火雷神」が直撃。
未知の雷の呼吸の一撃に反応することすら叶わず、呆気なく頚を両断された。
(みっ…見えなかった!!何だ!?今の技 速すぎる 俺の知らない技だ 何を使った!?)
畜生!!畜生!!やっぱりあの爺贔屓しやがったな!!お前にだけ教えて俺に教えなかった!
違う 爺ちゃんはそんな人じゃない
これは俺の型だよ 俺が考えた俺だけの型
この技で いつかアンタと肩を並べて戦いたかった…
崩れゆく肉体の中で未知の雷の呼吸の技に負けたことで「善逸が贔屓されていた」と喚き、恩師を罵倒する獪岳。
しかし続く言葉を聞いて自分の知らない間に大きく成長していた「善逸に」完全敗北したことを悟るが、頭が変になりそうだとして現実から目を逸らしてしまう。
全力を使い果たし意識を失った善逸を見て、高所からの転落で自分と一緒に死ぬため負けではないとほくそ笑むが…
人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる 欲しがるばかりの奴は結局何も持ってないのと同じ
自分では何も生み出せないから
!?
独りで死ぬのは惨めだな
突然出現した愈史郎が間一髪で善逸を救助した事で最期の目論見すらも瓦解。
そして、哀れみ混じりに自身の生き様と在り方を痛烈に批判された事で、生まれてから今まで積み上げてきたプライドさえも完全に砕け散ってしまう。
何かを叫ぶもその内容は最早声にもならず 、強欲な男は最期まで満たされる事なく塵となって消えた。
◆余談
その後の愈史郎の解説によると、鬼としてのポテンシャル自体はかなりのものだったようで、敗因は鬼になって早すぎたが故に血鬼術を十分に使いこなせてなかったことと断言。
仮に1年後に戦っていた場合斬り傷から一気に身体がバラバラになり善逸は即死していたとのこと。尤も、善逸も土壇場になるまで躊躇いを捨て切れていなかった節があるので、最初から容赦なく戦っていたらアッサリ勝っていた可能性も否定できないが……。
更に言えば獪岳は善逸が最終選別に合格し鬼殺隊に入隊した時点ではまだ鬼にはなっていなかったようで、145話の回想シーンが正しいなら獪岳が鬼になった時期は、最大でも約一年程度でしかなく柱稽古編の終わり際に鬼になったのなら一週間も経っていない可能性がある。
劇中では非常に呆気なかったものの、彼を鬼に変えた黒死牟の慧眼は正しいものであったと思われる。
但し、
柱でもない善逸一人に倒されたのは事実であるため、当時の他の上弦ほどの実力はなく、いわば補欠合格の形で選ばれたようである。
実際、上弦の鬼の
肆、
伍、
陸が戦死して空席になり、後任で
鳴女が肆で獪岳が陸に選ばれ、伍が空席だったことから分かる。
後に彼が上弦に選ばれたのは黒死牟に推薦されたからということがファンブックで明かされた。
…そもそも他の上弦は100年以上鬼として存在しており、それだけ人間を食べている点を踏まえれば、鬼になって時間もない獪岳を彼らと比較するのは無理がありすぎるといえる。
劇場版では即席下弦とは比べ物にならない力の持ち主であると評される描写が描かれ、適当な穴埋めとはいえ十分な実力の持ち主であることがわかる。
本編では善逸が真っ先に対処に行ったわけだが、獪岳が仮に一般隊士に向かったら間違いなく被害が甚大だった。
愈史郎がボロカス叩いた血鬼術も当たれば厄介な代物で、弐~陸の型は手数に長けるため負傷の機会が跳ね上がる。
柱なら適当に瞬殺しておしまいだろうが、一般隊士は即席下弦に何とか太刀打ちできるくらいの実力でしかなく、それよりは実力が高い獪岳に単独ではまず無理、複数で対処して仮に撃破できたしても無傷では済むはずもなく、治療も含めた戦力リソースは著しく落ちる。
…あんまりなものの言い方すると善逸が真っ先に行き、撃ち取ったことで善逸一人がしばらく戦線離脱で済んだといえ、市街地最終決戦で残存戦力が少なくて無惨を取り逃がしました、な展開にならなかったことを考えると、善逸の功績は決して小さくなかったといえる。
ちなみに「獪」はズル賢い・調子よく立ち回るという意味。熟語では「老獪」(経験をつんでいて、悪賢いこと)などで見る機会がある。
俺の項目を正しく評価し追記・修正する者は“善”!!
低く評価し荒らす者が“悪”だ!!!
- 真偽は定かでないが映画館で獪岳のグッズが余ってるらしいとの噂も見るな -- (名無しさん) 2025-07-24 10:58:58
- 師匠が用意してくれた着物に手を通さなかった辺り、本当に師匠を尊敬してたかも怪しいかも。 -- (名無しさん) 2025-07-25 22:31:19
- ↑映画のイメージの中だけだけど着物に袖を通して弟弟子と肩を並べた姿が善き(ジイちゃんも満足そう)。 -- (名無しさん) 2025-07-27 18:19:24
- 生き汚い割には生存に関係無く金を盗むわ元より備蓄の概念が無いわで長生きするのに向いてない。 -- (名無しさん) 2025-07-27 18:52:44
- お前やる気ないなら修行やめろと言うシーン、一見サボり魔だった善逸にはそれだけ怒っても仕方ないような場面のようで呼吸継承の件を思うと壱ノ型を達人級に使える人物がいないと桑島師範が困るしそもそも桑島師範の預かり知らぬ場でお前やめろなんて獪岳が言う義理も権利もないのがつくづく獪岳の浅はかさが出てると思う -- (名無しさん) 2025-07-27 23:42:57
- 「努力家だが傲慢」な獪岳は、「弱虫なのに天才肌」な善逸に内心では引け目があったようにも思える。善逸に対して辛辣だったのも、その裏返しとも考えられる。 -- (名無しさん) 2025-07-30 15:15:59
- こいつ良い悪いとかじゃなくて、単純に善逸の相手役として急遽引っ張り出された奴って印象が強すぎる。最後に愈史郎に追い打ち掛けられたのといい、ハナから負けるべくして負けるキャラとして用意されたような妙な不憫さがある -- (名無しさん) 2025-07-30 19:52:50
- ↑3,権利はあるでしょ? 逃げたりさぼったりする善逸に構って、自分の指導時間が削られているのだから。壱の型を使えないのだから、なおさら使えるように指導してもらいたいだろ。というか、本人からしたら指導時間が削られたから型を習得できなかったとか思っているかもよ。それに、呼吸の継承を考えるだけなら、善逸をやめさせた後、もっとまじめで全部の型を使える人物を採用したっていいわけで -- (名無しさん) 2025-07-30 21:22:18
- そもそも、血鬼術で強化した弐の型以降を浴びせても致命傷は与えられなかった&挨拶代わりの壱の型は首をかすってる(人間だったなら致命傷になってる)以上、実戦での隊士としての腕は善逸に大きく劣っているといわれてもしゃーなし。 -- (名無しさん) 2025-07-30 21:27:41
- 霹靂一閃がちょっと強すぎるのでそれを極めてる善逸は普通に強いのはそう -- (名無しさん) 2025-07-30 22:18:16
- ↑ 4 メタ的にそれ以外にないとしか言えない。鬼としても下弦以下の鬼よりも霞んでいると思う。 -- (名無しさん) 2025-07-30 22:35:44
- ↑4桑島門下で特にすべての型が使える門下生の話が出てないから有望な門下生が善逸と獪岳以外で他にいない、そもそもあの二人しか門下生がいないか他のものが稽古に耐えられず去っていったかと思われる。稽古時間については公式設定で桑島師範は二人を平等に愛したとあるから善逸にかかりきりで獪岳の指導時間が削れたこともないはず、そもそも壱ノ型使えなくて悩んでるなら個別に指導申し込んで対応出来るだろうにそういう話もないからよく分からん。あの場で善逸を追い出しても桑島式の雷の呼吸で壱ノ型の伝承ができなくていずれ立ち居かなくなりそう -- (名無しさん) 2025-07-31 13:06:00
- 映画は大ヒットしてるのに獪岳自体はネットミームを生み出す程大きな話題はおこせてないっぽいのがちょっとさみしい -- (名無しさん) 2025-07-31 13:15:46
- 映画での壱ノ型が使えなくて何が悪い(意訳)という追加台詞を見ると諸事情で壱ノ型を修められなかったのでなくどうしても壱ノ型を修められない致命的な要因があってコンプレックスになってるようにも見える、そもそも善逸から又聞きした話を元に炭治郎が擬似的に再現したから練習時間不足などで正式に雷の呼吸してる獪岳がどうしても出来ないというのも怪しい(善逸絡みで練習時間が足りなかった説がそもそも公式にない獪岳信者の妄想っぽいが) -- (名無しさん) 2025-07-31 14:06:12
- 善逸にタイマンで負けた(厳密には助けられないと相討ち)理由が作中で身体の使い方に慣れてないだけ、後で戦ってれば負け確と明確にフォローされてるのが最大の救いだったかもな -- (名無しさん) 2025-07-31 14:53:49
- ↑↑文章間違えた、獪岳が壱ノ型を使えない理由が善逸の面倒見で練習時間が足りなって習得しきれない説が原作に明記されてない妄想っぽい、だった。原作内での桑島さんは二人を平等に愛したという話から稽古時間が片寄るのは考えづらい、稽古には真面目な獪岳を桑島師範が好意的に見ていた設定描写から課外練習を申し込めば相談に乗るだろうから単純に致命的な素質の片寄りから壱ノ型が出来ないかと思われる -- (名無しさん) 2025-07-31 17:43:13
- 連投失礼、桑島門下については他に有望な弟子はいないのか、稽古時間の内実は具体的にどうなってるかなど漫画アニメ共に情報不足だから確定したソースで語り得ないのが悩ましい -- (名無しさん) 2025-07-31 18:17:22
- ↑見た感じ雷の呼吸の稽古をつけてもらってる継ぐ子なり門下生が善逸と獪丘しか描写されてないですからね。善逸のジイちゃんはそんな人じゃないという言葉通り稽古などは獪丘を見習えと善逸に発破をかけてるし(食事のシーンでも桑島、獪丘、善逸の順にご飯をよそってるし、善逸も獪丘に兄弟子の礼を取ることに文句はつけてない)善逸も獪丘ほひたむきに努力してたと述懐してる。 -- (名無しさん) 2025-07-31 18:30:01
- 無惨並みに生き汚そうな性格なのに首切られて善逸だけは俺の手で倒すと復活するでなく一緒に落ちるから負けじゃないと言い訳みたいな思考に入るのが悪として鬼として小物らしさある、アカギの浦部じゃないが死ぬまで純粋な怒りを持てない、本当の勝負をできず保留する男かもしれない -- (名無しさん) 2025-08-02 08:29:57
- 鬼滅は往々にして「命より大事なものがある」という哲学が作中で語られる作品だけど、この獪岳はまさにその対極、否定されるべき存在として徹底的に描写されてるのが印象的。 -- (名無しさん) 2025-08-02 09:51:42
- 呼吸の項目で言われてたことだけど壱ノ型には「次の機会を擲つ」適性が要ったということなんだろう -- (名無しさん) 2025-08-02 10:33:20
- 全力で相手に向って踏み込む技だから性根的に出来なかったのではという意見も有る -- (名無しさん) 2025-08-02 11:55:55
- 霹靂一閃は善逸の話を聞いていた炭治郎が見よう見まねで使っていたシーンがあるからどれだけ霹靂使えない獪岳の適性が片寄っていたか -- (名無しさん) 2025-08-02 12:21:10
- 善逸がもう少し後で戦えば負けてた運は明言されてるけど、鬼になるという超下駄あってだからね。人間のままなら善逸に余裕で超えられてたのが虚しい -- (名無しさん) 2025-08-02 12:27:40
- あと一年あれば術でバラバラにされたというのも意地悪い見方すると術が怖いだけで剣術そのものは大したことないような解釈になるのも剣術で人より特別だと信じたかったろう獪岳からしたら屈辱かもしれない -- (名無しさん) 2025-08-02 12:41:23
- 雷の呼吸は壱の型が文字通りの必殺技で、それ以外は明らかに牽制技だからな…。いや「牽制技でも掠ったら死ぬ」というコンセプト自体は理に適ってはいるし鬼殺隊殺し用の鬼としては童麿に次ぐレベルの優秀さではあるんだが… -- (名無しさん) 2025-08-02 15:13:30
- 善逸のセリフから察するに3人で暮らしてた頃の飯時でも不満の音が聴こえてた模様。底辺以下の底辺から3食白米の汁物おかずつきになることができても不満って、お前・・・・ -- (名無しさん) 2025-08-05 22:17:57
- 善逸と立場が逆だったら…みたいなネタ動画見たけど、仮に炭治郎と一緒に行動しても上手くやれてたとはちょっと思えないんだよね -- (名無しさん) 2025-08-05 22:26:57
- 噂には聞いていたが映画館で他のキャラのグッズが売りきれてる横で獪岳のグッズが畑みたいに積まれてる様子は実際見るとちょっと悲しかったな -- (名無しさん) 2025-08-06 13:22:07
- 悪い言い方をするなら「強化版サイコロステーキ先輩」と言えるかも。家族が鬼に殺されたとかでも無く、給料が良いから鬼殺隊に入ったとか。 -- (名無しさん) 2025-08-06 19:09:29
最終更新:2025年07月30日 13:26