鬼(鬼滅の刃)

登録日:2017/03/20 Mon 15:21:00
更新日:2024/04/17 Wed 11:28:59
所要時間:約 42 分で読めます





こら炭治郎 お前山に帰るつもりか

危ねぇからやめろ

うちに泊めてやる 来い 戻れ

いいから来い!!


鬼が出るぞ


【概要】

鬼とは、『鬼滅の刃』に登場する敵の総称。
夜な夜な現れては人を襲い喰らう人型の化物。不死だが日光に弱く、異形化し、を欲するなど、いわゆる吸血鬼に近い存在*1
彼らを滅する使命を担う鬼殺隊ともども、その存在はおとぎ話程度の認識に留まり、あまり公には知られていないようである。

その正体は鬼の首魁たる鬼舞辻無惨の手によって同じ鬼になった、あるいはされてしまった人間たち。
鬼になってしまうと人としての記憶が次第に薄くなり、食人衝動によって行動するようになる。

加えて出血などで飢餓状態に陥った場合、栄養価の高い人間を求めて理性を失い無差別に襲い掛かる。
特に鬼化した時点で消耗している事が多い為、親兄弟であろうと躊躇なく襲って喰い殺すケースが大多数を占める。
そのため、鬼に家族の絆・人の情に訴える行為は無意味というのが鬼殺隊共通の認識である。



【特徴】

外見

基本的に「鋭く尖った犬歯」以外に明確な共通の外見的特徴は無い。
古来よりと言えば『角(ツノ)』が一般的だが、本作の鬼には見受けられない*2
理由としては、成長した鬼の肉体の多くが思い思いの形へと変異していくため千差万別なためである。
「猫のような縦長の瞳」を持つ鬼は多いがそれも絶対ではない。
中には羊やヤギに似た横長の瞳やバツ印などの異形の眼を有した鬼もいるため、絶対的な特徴とは言い切れない。

一応人を捕食して力を付けた強力な鬼は、「独特の刺青のような紋様」が身体に備わっていくことが多い。
この紋様も鬼によって千差万別のデザインであり、統一性の類は存在しない。


人食いの食性

主食は人間の血肉であり、人間を食えば食うほど強くなり、逆に常食しなければ次第に弱っていく。
逆に人間の食べ物は受け付けず、食べても吐き戻してしまう*3
動物の血肉はなんとか食べられるが強化には繋がらない為、飢餓状態等の場合の間に合わせにしかならない。
と、やたら偏食。

ともあれこの特性から「人間を喰った数=鬼の強さ」という分かりやすい図式で強力な鬼になっていく。
長く生き延び、人間を喰った絶対数が多い鬼ほど強いのである。
なお酒も人間の食べ物に含まれるため、酔う酔わない以前に飲むことが出来ない。
とある宗教祖は元々酒好きだったが、鬼になったことで酒を口に出来なくなり、代わりに酒風呂を趣味としている。
夜の世界で人間に成りすまして生活していた鬼たちの場合は、吐き気を我慢して飲み込んでいると考えられるが、詳細は不明*4
また鬼には後述にもある共食いの習性が付与されるが、鬼が鬼を食べた場合はどうなるのか詳細は語られていない。

一部例外として、とある人物とその側近は輸血用の血液で賄い、お茶なども飲めるが、これは人体改造に近い技術によるもの。
この改造は当該キャラが医者であるからできたもので、成功例は本人含め僅か3名+1匹。

人間を喰らえば喰らうほど強大になっていくが、ただ喰いまくればいいということでもない。
鬼によっては響凱のように人肉の許容量が存在し、それを超えれば人を食う量が減って食えなくなっていき、以前のような成長は見込めなくなることもある。
なのでより強い鬼になる為には、食べる人間も選別する必要がある。
その他にも後述の「稀血」と呼ばれる体質の者、男より女、老人より若者が良いといわれている。
多くの人間を喰らった鬼は血鬼術と呼ばれる妖術を使えるようになる。詳しくは後述を参照。


人を食う以外にも、無惨が追加で血を与えることで飛躍的に力を増すことができる。
ただし急激に血を与えると体が変化に適応できない場合もあり、そうなるとドロドロの肉塊と化して消滅する。
作者によると鬼化した時点でその者は睡眠欲が喪失し、以後眠る必要がなくなるとのこと(ただし気絶はする)。
しかし、日光には弱く僅かでも日の光に触れると危険なので、昼間は日に当たらない所でじっとしたまま只管起きているらしい。

体臭

嗅覚の鋭い炭治郎によると「腐った油のような濁った酷い悪臭」がするらしい。
人を喰らっているので血の臭いや死臭もし、喰らった人間が多ければ多いほど臭いは増す。
ただし普通の人間には上弦クラスでようやく「何か臭う」程度にしか認識ができない。
また柱など高位の鬼殺隊士の場合は、臭いに限らず鬼を気配で感じ取り無意識でも体が反応する

知性

知性自体は人間の頃と大きく変動はしない。
ただし人間を食えば食うほど強くなる一方で、鬼と化した時点で人間だった頃の記憶や共感といったものは消えていく。
そのため、人間時代の執着や渇望だけが肥大化・先鋭化して人格が著しく歪んでいく傾向にある。
また、人格の歪みに反比例するように執着や渇望の強い鬼ほど強者に進化する。
よって食った人間の絶対数も重要だが、一番要となるのは鬼個人の精神性によるところが大きいらしい。
逆に渇望や執着の無い者であっても類稀な才能により十二鬼月の上弦に至った場合もある。

不死性

鬼が持つ最大の特性。
どんなザコ鬼であっても再生能力だけは圧巻で、体力こそ消費するらしいが本当にどこまでも死なない
例として
  • 頸が千切れ飛んでも胴体だけで襲い掛かってくる
  • というか、頸の方も腕を生やして別途襲い掛かってくる
  • 跡形もなく消し飛んでも、すぐさまメキメキと再生
  • 頭部が丸ごと消し飛ばされた場合、口までしか再生してないのに普通に喋る
  • 全身をミンチにされても死なず、それどころか場合によってはミンチ状態でも喋る
が劇中では披露。
おまけにこの再生力は鬼の力が増せば増すほど速度が上がっていく。もう勘弁してください。

鬼同士の戦いでも不死性については同じであり、多少実力差があろうと互いに再生能力に優れ、滅ぼす手段を持っていないため不毛である*5
ただし出血や欠損でエネルギーを消耗し、人肉の補給が出来ないと弱体化していく為、枯渇させれば無力化し、一般人でも倒せるぐらいになる。
このためお互いの利害一致から率先して争う事はないが、強い鬼が意に沿わない弱い鬼に対して制裁を加える際も一切手加減がない。
また血戦で敗北した鬼は勝った鬼に喰われるとの事から、喰う事で再生できなくする事は可能。
ちなみに鬼の肉を人間が食べた場合はどうなるのか不明だが、2名しか確認されていない非常に稀な例では疑似鬼化する。

もちろん、「特定の方法以外どうやっても死なない」という存在は他の作品でも割といるが、この鬼についてはそれらの多くとは一線を画している点がある。
それは前述の通り、ほぼ不死身であることは雑魚にさえデフォルトで備わった「基本的な特性」であること。
ドラクエでいうなら、ドラゴンはおろか、ゴーレムやキメラ、スライムに至るまで、特殊な武器でなければ倒せないのである*6
もし彼らにその気があったなら、とうの昔に人類は滅ぼされていた……かもしれない。

ただしこの再生能力は自動で発動する訳では無く、人間の血肉=エネルギーが無ければ死にはしないが再生はできなくなる。
また、再生以外の行動に意識が向いている場合も負傷箇所を再生できない、もしくは目に見えて再生速度が落ちるといった制約はある。
十二鬼月の上弦であれば一瞬、下弦でも数秒で再生できるが、その辺の鬼では再生までかなり時間がかかり、あるいは再生しきれない。*7
腕を切り落としたとしても断面から新たに生やすこともできるが、質量が必要になる為かくっつけるよりも体力を消耗する。

例外として上述のように無惨が血を多く与えたが適応できなかった場合は、不死性を発揮せず死亡する。
また、無惨の意思で自ら手を下せば支配下の鬼達の不死性を無視して殺す事もできる。


また上記の不死性に伴う能力として
  • 高い身体能力
  • 体を変形させる能力
を持つ。

高い身体能力

鬼になったばかりでは常人より多少強いぐらいの力しか持たない為、複数人で何とか抑え込む事ができる。
ただし女性であっても男を抑え込むほどの力を持ち、元が子供であっても肉体を成人まで強引に成長させる事が出来る。
逆に年齢自体は本人次第である程度変化させられ、劇中ではあえて幼児化したり、幼女の鬼が巨乳熟女に変化していたこともある。
血肉を得る事が出来れば年若い鬼でも容易く石壁を砕く程の怪力と、岩より硬い身体を有するようになる。
人間よりも体を構成する物質が頑強な為、自身の骨や血肉を変化させ専用の武器やアイテムを作る鬼も多い。

体を変形させる能力

単純に身体構造を変形させる事自体はそんなに難しい事ではないらしく、下級の鬼でも人間からかけ離れた異形化する事が可能。
ちなみに人間離れした肉体に変化した鬼は『異形の鬼』と呼ばれる。詳しくは後述。
通常の鬼は大規模な肉体操作はできず、長時間変化を維持したり肉体のサイズを操作することもできない。
とはいえ咄嗟の再生で首から腕を生やすなどぐらいは可能らしい*8
また、あくまで異形化であって無惨のような他人に成り済ますような高度な擬態は無惨以外の鬼にはできない。
ただし「見た目を単なる普通の人間のように変化させる」という程度であれば上弦の鬼レベルなら可能で、その姿で人間社会に溶け込む者もいる。


血鬼術(けっきじゅつ)

多くの人肉を喰らい成長した鬼が発現する特異能力。早い話が妖術(魔法)
ありえないような超常現象を引き起こせる能力であり、能力も一つと限らず複数の能力を持つ者もいる。
そのため術を会得した鬼は『異能の鬼』と呼ばれ、能力の内容を問わず例外なく強者として扱われる。
尚、パワーアップしない形状変化は上述の「異の鬼」の時点で得られる能力で、血鬼術とは別である(例:藤襲山の手鬼)

超常的な力によりこの世の物理法則を捻じ曲げたかのような技を使いこなし、呪いのような効果をもたらすことも可能。
巨大な異空間を作り出し自在に操ったり、外界に己の渇望や妄執を具現化したような異能を意のままに操ることもできる。
このように極論を言えば能力の特性種類は何でもありであり、反則のような術を持つ者も多々いる。
また「血」鬼術の名前の通り、術の中には血液を利用するものも多い。その匂いで精神を操ったりもできる。

ただしどんな能力に目覚めるかは選べないらしく、傾向としては人間時代の経験や記憶が術の元になる場合が多い。
他にも術によっては太陽光を浴びると急速に術が途切れ無力化される場合もある。
他にも血を武器にする関係上、乱用するとエネルギーを消耗するらしく、そのせいで戦闘不能に陥ったりする場合もある。
消耗したエネルギー補給には人の血肉が必要なので、獲物となる人間のいない環境で術を過剰に多用するのは鬼にとっても不利となる。

余談だが英語版での表記は思いっきり直訳で“Blood demon art”という。


【弱点】

鬼を殺す方法は主に3つ。
  • 太陽の光に晒す
  • 長年太陽の光を浴びた特殊な鉱石で打った刀「日輪刀」で頸を切り落とす
  • 藤の花から作った特殊なを用いる

またこれら3つの他に、鬼の始祖による呪いもある。
以上の方法以外では基本的にどうやっても死なないという人間の天敵である。

太陽光で焼く

どんな強大な鬼であろうと、太陽光に晒す事ができたならば燃え上がって塵となり消滅する。
一方であくまでも晒された部分のみしか燃えないので、頭部さえ無事なら後に復活できなくもない。
また一部の鬼は同族への罰として「軽く炙る」など拷問に利用したりしている。
なお光は光でも、月光や電灯のように太陽から放たれていないものは弱点にはならない。
実際、無惨は電灯や提灯の明かりで煌々とした夜の浅草の町中を普通に出歩いている。
また蝶屋敷では禰豆子が夕暮れ時のカーテン越しぐらいの木漏れ日であれば問題なさそうにしている。
太陽光が射す昼間は鬼は隠れているので、太陽光で殺すには夜明けまで足止めさせなければならない。
もっとも鬼は夜しか出て来ないため難しく、直接殺すなら下記の日輪刀か藤の花の毒を使うしか方法はない。

日輪刀で首を斬る

鬼を倒せる鬼殺隊のメインウェポン。全ての隊士に支給されている、通称「色変わりの刀」。
太陽光を吸収する猩々緋(しょうじょうひ)砂鉄(さてつ)」「猩々緋(しょうじょうひ)鉱石(こうせき)という特殊な鋼材を原料としており、この作用により鬼を絶命せしめる。
ただしこれも「鬼に有効な武器」ではなく「鬼に止めをさせる武器」に過ぎず、頚以外のダメージは再生されてしまう*9
さらに、詳しい原理は不明だがただ頭を切り落とせばいいという訳ではなく、頚を日輪刀で完全に切断しなければいけないという制限もある。
より厳密には刀の形状ではない日輪刀と同じ素材をした鉄球や銃などの武器もあるため、『日輪刀を構成する金属を使用した頸部全体の破壊』が条件だと思われる。
おまけに強い鬼ほど再生力・再生速度が増し、頚が硬く強靭になるため、強い鬼と対峙した場合生半な力量では例え日輪刀が頚に命中しても頚を斬り落とせない
さらに付け加えると頚を日輪刀で切断する前に鬼自身の手で頚を自切した場合も死なない。
ならば常に切断した状態を保ってればいいのにと思うかもしれないが、頸がない状態では肩口のあたりを袈裟切りするだけで殺せる為、あまり意味は無いと思われる。
トドメに猗窩座戦での描写を見る限り、高い再生力があれば頚を日輪刀で斬られても切断面が離れないように頚を押さえ続ければ再生可能という恐ろしいタフさを見せつけている。
斬撃で痛みを与える事はできるが疲労や負傷のリスクがほとんど存在しないこともあり、長期戦にもつれ込めば人間にほぼ勝ち目はない。
元ネタであろう吸血鬼も真っ青な不死身っぷり*10だが、朝日が昇る前ならばその場に留めるだけでどんな鬼でも太陽光に焼かれ消滅する。
また悲鳴嶼行冥の日輪刀のように猩々緋鉄鋼の純度が高いものは再生作用を阻害し回復できなくさせられる。
更に赫刀と呼ばれる日輪刀は斬ると切断面に灼けるような痛みを与え続け、再生を阻害する事が可能になり、大幅な弱体化をさせられる。

ちなみに日輪刀で切られて頚を落とされてもほとんどの場合は即死せず、抵抗や怒りなどの感情を見せる場合が多い。
また頚を切断されると人間で言う走馬灯なのか、鬼化で失ったはずの人間だった記憶や鬼化した前後の記憶がフラッシュバックする。
これにより人間の感情をかろうじて取り戻すこともあるが、ほとんどの場合は鬼となってからの所業を悔いたり謝ったりしないまま逝く

藤の花の毒

鬼は藤の花を苦手としており、主に鬼避けとして用いられる。
最終選別の鬼がその場所を「藤の花の牢獄」と呼んで外に出ようともしない様子を見るに、下級の鬼では藤の花には近付くことさえ出来ない。
なお藤の花は実は人間にも有害な毒性を持つが、鬼に至っては近づく事すらままならず、匂いがするだけで逃げるほど。
免疫がないのか藤の花のある場所に鬼は近づくことすらできないため、その性質を利用した鬼避けのお守りやお香なども作られている。
なぜ他の植物ではなく藤の花なのか理由は不明だが、藤の花から抽出した毒を使えば血鬼術を使いこなすほどの鬼相手でも、頸を切らなくても絶命せしめる事ができる。
同じく藤の花で作られた麻痺毒も数字を持たない鬼ならば半日動きを封じ、下弦の鬼でもしばらくの間は動きを封じられる程の効果がある。
一方で、上弦の鬼に対しては致死毒・麻痺毒ともに超速再生を阻害する程度しか効果が無く、有効時間も僅か数秒〜数十秒が限界。
ただし上弦であっても解毒には意識を集中させる必要があるため、意識さえ逸らせれば解毒までの数秒ではあるが時間は稼げる。
また、解析が困難なほど複雑で相当の毒の量を摂取させる事ができるのなら、上弦レベルの肉体をも崩壊させられる。
便利で下級隊士に支給してない理由が不明だったが、これは乱用すると鬼を通じて毒の成分が無惨のもとに届き、抗体を作られてしまうため。
毒の成分は受けた鬼を通して無惨のもとにデータとして共有されるため、同じ毒が効かなくなる可能性があり多用できない。
そのため一部の選ばれた薬学に詳しい剣士にのみ扱いを許されている。
『蟲柱』胡蝶しのぶが鬼殺しの毒の素材として用いているのもこの藤の花であり、鞘の中で随時毒の配合を変えている。
後述の稀血の一般人などには鬼避けのために藤の花のお守りを支給する。ただしお守りは鎹烏から吐き出される
ちなみに鬼を殺せるほどの藤の花の毒を開発したのは胡蝶しのぶが初めてであり、少なくとも彼女が生み出すまでは日輪刀だけが頼りだったのが分かる。


始祖の呪い

例外的に鬼の始祖が故意に施した彼以外の鬼の弱点。ただし珠代のようにこの呪縛から抜け出した場合は例外となる。
まず、鬼と化した時点で無惨によって「反逆防止の呪い」が仕掛けられる。
無惨の情報を漏洩すると口と腹の内側から太い腕が生えてきて、そのままその鬼を少しずつ握り潰してミンチにされる恐ろしくえげつない呪い*11
それも居場所だとか弱点だとかそういうレベルではなく、「無惨の名前を口にした時点でアウト」という驚きの厳重さ*12
さらに無惨に呪いの影響下にある鬼は居場所はおろか、至近距離であれば視界を共有されたり、思考すら読み取られる。
そして徒党を組んでクーデターを起こされないよう、鬼には共食いの性質が与えられている。
(もっとも作中で共食いしている様子はなく、獲物の取り合い程度だが)
これにより鬼同士は基本的に争う性質を持つため組織的に動けなくし、反逆を起こす可能性を潰している。
もっともこの呪いのせいで後に自分自身の首を絞めているのだが

このように偏執的なまでの反逆防止措置が幾重にも施されており、何が原因であろうと彼の機嫌を損ねればどんな鬼だろうと八つ当たり処罰を受ける
無惨の死=鬼の全滅も鬼の反逆を防ぐ為に施したものだが、彼の性格上「自分が死んでものうのうと生き残ってる鬼がいるなど許せん」といったところもあるかも。
上記の呪いの他、無惨自らの手であれば不死性を無視して鬼を滅殺することも可能。
首を斬り落として殺す、自身の肉に吸収するなど以外にも、離れた場所から乗っ取られた部下を処分したりもできる。
ちなみに殺すかどうかは無惨の意思判断次第であり、殺さず制裁の為に首を引き千切ったり痛めつけたりする事も可能。

このように居場所や思考を把握され、同族と集団行動もできず、昼間は全く行動できず、おまけに首領の名を口にしただけで自動的に処刑される
不死性と再生力を利用して死ぬより苦しい拷問も可能…とここまで来たら悍ましいまでにブラックすぎる種族、それが鬼の実態である。
これを前提として、鬼は生きた火薬庫そのものとも言える無惨と接しなければならない。

下剋上が基本的に不可能なのに加え、無惨が死ぬと全ての鬼が死ぬので生きている限り無惨の恐怖から逃れることはできない。
それでも実力を認められ気に入られれば…と思いきや、上弦ですら命は取られずとも度々無惨のパワハラの餌食になる始末。
それに無惨は本来鬼を増やしたくないようなので、最終的に目的を達せられたとしても用済みとして始末される可能性が十分考えられる。
また鬼となって非道を働く以上、死ねたとしても死後は地獄に落ちることも確定となる。

敵対種族、モンスターとしてこれ以上ないほど凶悪無比な存在であり、生身の人間が相手をするには色々とチート過ぎる種族であると言える。
…が、首領である無惨がジャンプ史上類をみないレベルであまりにも小物な性格且つ先を見通すという発想自体がないブラックで理不尽極まりない存在という罠。
そのため不死性と超常的な戦闘力に以外メリットらしい要素が全くと言っていいほど皆無であることなど、デメリットがかなり目立つ種族でもある。
そのため、一部では「ジャンプ史上屈指の所属したくない組織(種族)」「あらゆるメリットが鬼舞辻無惨が上司というだけで帳消しになる」という声まで上がっている。

【関連用語】

無惨が選抜した直属の配下である12体の鬼。
大量の人肉を喰らい強大に成長して無惨にその素質を認められ、更に多くの血を与えられた鬼のみが列せられる所謂幹部ポジション*13
幹部と言っても、他の鬼が部下になるわけでもなく*14、無惨から多少特別扱いされる程度。
指揮系統としては「トップ:無惨」「その他:それ以外(十二鬼月含む)」といったところ。
実態としては単純に実力上位者の称号になる。

詳しくは個別項目を参照。


  • 血戦(けっせん)
十二鬼月に属する鬼が、自分より上位の鬼に対して申し込める決闘。
勝利すれば階級が繰り上がり上の数字を得られる。扱いが基本劣悪な下弦の鬼でも、勝利すれば上弦に繰り上がることが可能なシステムである。
もちろん上弦からさらに上の位の上弦にもなれる。別に何かの権限がもらえるわけではないのでほとんど意味はないが。
作中ではとある鬼が血戦を利用して上弦の陸から一気に上弦の弐にまで登り詰めているほか、下弦・上弦共に血戦への意欲を見せている鬼がいる。
十二鬼月であることを誇ったり成り上がってみせると意気込んでいたりするので、実際は何かしらのメリットがあったのかもしれない。
ファンブックの一部の情報によると血戦で敗北した鬼は勝った鬼に喰われるらしい
一応無惨の許可が必要な上、勝った側が相手の成長に期待して見逃すこともあった模様。


  • 稀血(まれち)
稀少な体質を持った珍しい人間のこと。鬼の大好物。
鬼がこの稀血の人間の肉をその身に取り入れた場合、一人分で数十人分もの養分を獲得出来る。
ちなみにこの用語は『鬼滅』内の造語ではなく、実際に存在する(Rh−などが該当する)。
複数の種類があるらしく、中には猫にマタタビを与えたような嗅がせただけで「酔い」の状態にできるものもある。
これ以外では男より女の方がお腹の中で赤ん坊を育てられる程の栄養分がある為に、特に若い女性を多く食べた方が早く強くなれるらしい。
また、鍛え抜かれた人間や特異体質者等の強くて質が良い人肉である程に、栄養価も高くなり得られる力も大きくなる*15
加えて血縁関係がある人間もその鬼にとっては栄養価が高くなるらしい。このため鬼になって最初に食らうのは、親兄弟や我が子などの近親者である例が多い。


  • 青い彼岸花
平安時代に鬼舞辻無惨を診察した医者が無惨に投与した薬に関係するらしい花。
ただし無惨にも青色の彼岸花という事以外何もわからず、1000年以上探し求めている。


【作中に登場した鬼たち】

鬼舞辻無惨と彼の配下の鬼

誰が喋って良いと言った?
貴様共のくだらぬ意志で物を言うな 私に聞かれた事にのみ答えよ


鬼たちを統べるパワハラ社長支配者であり頂点にして元凶。
1000年以上前に最初に鬼になった存在で、唯一その血によって鬼を作り出す能力を持っている。つまり、炭治郎の家族を滅ぼした張本人。
その思想や行動原理には謎が多く、鬼を増やす傍らで、様々に姿や名前、立場を変えて人間社会に溶け込んでいる。
そのため鬼殺隊の(少なくとも現在の)たちでさえ今まで接触したことが無く、殆ど情報がなかった。
事実上最強の存在であるが、それでもまだ自身を「限りなく完璧な生物」として高みを目指そうとしている様子。
詳しくは個別項目を参照。


上弦の壱様は最初に御呼びしました
ずっとそこにいらっしゃいますよ

無惨の側近と思われる鬼。
黒い着物に身を包んだ黒髪の女性の姿をしており、その手には常に琵琶を携えている。
自らが持つ琵琶の音色によって無惨の居城「異空間無限城」を操る能力を有しており、無惨が十二鬼月を集結させる際に彼等を城へと呼び寄せるのが主な役割。
上弦の鬼達を様付けで呼び、彼等からは「琵琶女」「琵琶の君」と呼ばれている。
長髪によって目元まで顔が隠されており、その素顔は謎に包まれているが……。

なお、初めて名前が明らかになったのは単行本のおまけページ。
その際は身内で争う上弦の鬼達に対して内心「早く帰ってくれないかな」と考えていたことも明かされた。
詳しくは個別項目を参照。


十二鬼月

鬼舞辻無惨直属の十二体の鬼。
その強力な血鬼術や再生力は一般的な鬼とは比べ物にならず、特に上弦は鬼殺隊の柱すら葬っている。
数が多いため、詳細は十二鬼月もしくはそれぞれの個別項目を参照。
なお、個別項目がない下弦についてはお察しください。

奇怪な六つの眼と炎のような痣を持つ十二鬼月最強の剣鬼。
  • 『上弦の弐』童磨(どうま)
常に笑みを浮かべ、狂った救世思想のもとに人々を喰らう宗教団体教祖。
戦い以外の全てを捨て、純粋な強さと武の極みを求め続ける修羅の如き拳鬼。
あらゆる物事に身を震わせて怯え、ただひたすらに己の保身に走る老獪な悪鬼。
  • 『上弦の伍』玉壺(ぎょっこ)
人の命を弄ぶ歪んだ芸術観を持ち、人の姿からかけ離れた醜悪な外見を有する鬼畜外道。
周囲の幸せを妬み僻む妓夫と美しくも残酷で傲慢な花魁、二人で一つの兄妹鬼。
  • 『下弦の壱』魘夢(えんむ)
他人の不幸や苦しみを見ることを好み、催眠術によって夢を操る眠り鬼。
  • 『下弦の伍』(るい)
己に対する無償の愛情を求め、仮初めの家族を恐怖で支配する蜘蛛鬼。


過去の十二鬼月

  • 鼓の鬼・響凱(きょうがい)
腹立たしい……小生の獲物だぞ 小生の縄張りで見つけた小生の獲物だ……

CV:諏訪部順一
鎹烏に導かれるままばったり出会った炭治郎と善逸が潜入した屋敷の主。
以前は「下弦の陸」に列せられる「十二鬼月」の一員だったが、成長に伸び悩んだことを理由に地位を剥奪された。
どうやら力が伸び悩むと食人衝動が鈍くなってしまうらしく、その様は一部読者から「無理矢理食わせられるパワハラに悩んでたら解雇された」という不憫な喩えをされた。
年を取って肉を食えなくなる気持ちがわかると妙な共感をされたりもする。
十二鬼月の下弦のその後を考えるとよく殺されなかったものであるが、空間掌握操作系の血鬼術は無惨の逃走にとって便利なので鳴女の予備に考えていたのかもしれない。

詳しくは個別項目を参照。

  • 佩狼(はいろう)
元下弦の弐。本編ではなくスピンオフ作の『煉獄杏寿郎外伝』に登場した、銃器がメインウェポンという珍しい鬼。
マントを羽織った警官隊のような容姿の男で、影を操る血鬼術の使い手。
詳細は十二鬼月の個別項目を参照。

  • 姑獲鳥(うぶめ)
元下弦の壱。本編ではなくスピンオフ小説『風の道しるべ』に登場した鬼。
人間時代の記憶を保っている珍しい鬼で、幻覚系血鬼術を操り人間を洗脳して欲望を満たしている慈母気取りの糞鬼女(実弥曰く)。
詳細は十二鬼月の個別項目を参照。

異能の鬼

通常の鬼の上位種。異形の鬼より更に人を喰ったり無惨の血により強化された強敵。
血鬼術と呼ばれる異能を体得し、通常の雑魚鬼とは一線を画する脅威となる鬼たち。
この位階に到達し、更なる力を得た鬼達が十二鬼月へと昇格していく。

  • 沼の鬼
3本角(ギリギリギリギリギリギリ)
2本角「貴様ァアアア 邪魔をするなァァァ!!女の鮮度が落ちるだろうがァ!!」
1本角「冷静になれ、俺よ まぁ いいさ こんな夜があっても」

CV:木村良平
炭治郎が本格的に鬼殺の剣士として活動し始めた矢先に討伐を命じられた対象。「沼鬼」とも呼ばれる。
即ち鬼殺隊入りした炭治郎の初戦の相手であり、初めて戦った異能の鬼でもある。
「女は十六歳になると完全に熟し、以降は刻一刻と味が落ちる」という極まりまくり尖りまくりの理解不可能な守備範囲を掲げて十六歳の少女のみを捕食していた
三人に分裂しており、街の少女を夜な夜な攫っては喰い殺し、食った後は遺品の装飾品を蒐集している。

基本的には黒装束をまとった同一の鬼であるが、分裂しているのが最大の特徴。角の本数や微妙に服装が違っており、
●1本角:片割れをなだめたり「この街では沢山娘を喰ったから満足してる」と語るなど、非常に落ち着いた冷静な性格
●2本角:非常に獰猛且つ短気な性格。食欲旺盛で食事を妨害する炭治郎にブチ切れる様子を見せた激情家
●3本角:無口だが、不機嫌になると強烈な歯ぎしりを立てる癖がある
というように分身には個体差があり人格も異なる。

炭治郎と禰豆子の共同戦線により2本角だけにされ追い詰められると、
「女共はな!!あれ以上生きてると醜く不味くなるんだよ だから喰ってやったんだ!!俺たちに感謝しろ」
…と歪み切った思想を叫び正当性を説くが、あまりの下衆っぷりに静かにキレた炭治郎に口を切り裂かれた。
この通り傲慢不遜な性格だが無惨に対しては相当恐怖を抱いているらしく、最期まで情報を吐かせるには至らなかった。
尚、無惨に鬼に変えられる生前の姿や現在の姿の意匠から、元は忍者や隠密であった事が伺える。

何気に斬られる度にプラナリアの如く増えていく爺や、二人そろって頚を落とさなければ死なない兄妹などの上弦連中に似た数を活かした戦法・連携戦術を駆使し、
全員斬り捨てなければ息の根を止められないうえに、条件を満たせばダメージを負ってもすぐ再生するなど、序盤の敵にしては妙に強い。
作劇上では炭治郎と禰豆子が共同で戦う描写を入れるために、ある程度強い必要があったためだろうか。
また、上記の偏食に対してフォローすると、男より女の方がお腹の中で赤ん坊を育てられる程の栄養分がある為に、特に若い女性を多く食べた方が早く強くなれるのは本当らしい。
つまり、十六歳の少女を選んで食っていたことで、比較的早く強くなっていたことも理由として考えられる。

あくまで序盤に登場した下衆い雑魚にすぎないのだが、読者からはネタキャラとして親しまれている。
自分の分裂体に対する二人称も「俺」という妙に面白いキャラからか、自分と同じ意見の人に話しかける際に彼のセリフが改変されることもある。

なお、雑魚鬼としては珍しく「キメツ学園」で紹介された。下着泥棒の変質者として。…うん、まあ、そうだよね。


  • 毬の鬼・朱紗丸(すさまる)
遊び続けよう 朝になるまで 命尽きるまで

CV:小松未可子
東京府で鬼舞辻に命じられ、矢琶羽と共に炭治郎を追跡する少女の鬼。
爺婆めいた古めかしい言葉遣いを繰り、徹底して「毬遊び」のスタイルを貫く。
十二鬼月を自称するが、それは無惨に血を与えられた際に嘘を吹き込まれただけで実力は低い。
ただし、あくまで十二鬼月に比べたらの話であり、無惨から血を追加で受けているために初期の敵としてはそれなりの実力を持つ。
可愛い。しかも脱ぐ。でも腕が生える。

戦闘では禰豆子のお御脚を吹き飛ばす偉業を成し遂げるも、珠世の薬で復活した彼女に武器である毬を蹴り返されてジリ貧に。
無惨のことは敬っていたらしく、彼のことをチキン扱いされた時は激昂している。
最期は珠世の魔香で無惨の名前を口にしてしまい、その場に居ない無惨への必死の謝罪も空しく内部から破壊され、ミンチ状態で身動きが取れなくなっていた所を陽光に晒されて消滅。
死の間際に毬を求めて遊ぼうと呟く様は、かつてはただの幼い少女だったであろう事を想起させる。
激闘を制して這って来た炭治郎は、幼い少女さえも鬼にして利用し尽くす無惨の所業に怒りを覚えるのだった。

「キメツ学園」では、高等部3年のバレー部部長として描かれている。
「キャハハ」と笑う部長というのも大概アレだが、なんと「朱紗」が苗字で「丸」が名前という謎設定を持つ。


  • 矢印の鬼・矢琶羽(やはば)

それはもう残酷に殺してやろうぞ

CV:福山潤
東京府で鬼舞辻に命じられ、朱紗丸と共に炭治郎を追跡した青年の鬼。
常に目を閉じており、代わりに両掌に目玉が付いている奇怪な風貌の持ち主で、目玉の瞳には矢印が描かれている。
炭治郎曰く「気持ち悪い眼球」。
朱紗丸と同じく爺婆口調で喋り、衣服に一抹の汚れも許さない神経質な潔癖症。ちなみに鬼になる前から潔癖症だった模様。

相棒と自分の血鬼術のコンボで一度は炭治郎達を圧倒するものの、愈史郎の術で見破られた後は炭治郎と一騎打ちに。
自身の術を逆に利用されて致命傷を喰らうが、相討ちに持ち込まんと死に際に炭治郎の体へ膨大な数の矢印を仕込む。
一度でもまともに壁に衝突すれば致死レベルであったが、炭治郎は様々な技をタイミングを合わせて地面や壁などに打ち込むことで威力を相殺した。
辛くも何とか生き延びた炭治郎は、疲労でほとんど動けなくなった。
そうまでして倒した彼への珠世の評価は「(十二鬼月としては)弱すぎる」であり、この台詞には炭治郎はおろか読者も唖然とした。
その後に登場した本物の十二鬼月と比べれば納得なのだが。

朱紗丸とは抜群のコンビネーションを見せたが、アニメの次回予告によれば実はこの任務が初対面で、炭治郎らを襲撃するまでにお喋りして打ち解けたとのこと。
あの鬼舞辻がわざわざ相性の良い鬼同士を選んでコンビを組ませたとは正直考えにくいので、術の相性がよかったのは多分たまたま。

「キメツ学園」では、朱紗丸同様に高等部3年で、弓道部部長を務める豆腐屋の息子として描かれている。
同じく掲載された二人と比べると些か個性が薄い。

モチーフは恐らく「手の目」という読んで字の如く掌に目玉のついた妖怪。
伝承によっては殺された盲人が化けて出た姿とも言われるが、彼は顔より掌の目の方が使い勝手が良いらしい。


  • 蜘蛛の鬼(母)、蜘蛛の鬼(父)、蜘蛛の鬼(兄)、蜘蛛の鬼(姉)
累と共に暮らす「家族」の鬼達。詳細は累の個別項目を参照。
ある十二鬼月から譲り受けた血鬼術を使う。


  • 笛の鬼
お前たち人間が日々重ねてきた鍛錬も 儂の笛の音一つで全て無駄
ひっくり返された虫けらのように狼狽えている内に 犬に食われて死ぬとは(のう)

特別読み切りで登場した、『炎柱』煉獄杏寿郎が鬼殺隊士としての初任務の際に相対した鬼。
御伽噺の老人のような小柄の鬼だが、自身の術で碌に動けなくなった相手を小馬鹿にして嘲笑う典型的な下衆。
自身の術に絶対の自信を持ち、自分は一切戦わないが、自身の血鬼術で一切動けなくなった相手を使い魔で一方的に嬲り殺す戦術を好んでいた。

十二鬼月になる事を目論んでいたが、死の間際に隊員が残した指文字で血鬼術の詳細を把握した杏寿郎に術の突破口を見破られ、そのままあっさり瞬殺された。

糞っ!! 糞っ!! 儂はこれから十二鬼月に…


  • 音速の鬼
俺を止められた奴はいねえ。俺が一番速い!
不味いものは不味いんだよ!

CV:伊藤健太郎
テレビアニメ版『無限列車編』第1話に登場したオリジナルキャラクター。
獪岳や佩狼と同じ白目と黒目が反転した目と、猗窩座のような刺青が特徴のスキンヘッドの鬼。
鉄道沿線やその周囲の街で次々と人を殺戮し「切り裂き魔」と呼ばれ恐れられた連続殺人鬼の正体。
鬼になって人間の食べ物が不味く感じるようになったばかりか、匂いすらも不快に感じるようになった。
そのことから、人間の食べ物を「臭い」「不味いものは不味いんだよ!」と吐き捨てて踏みにじるほどに憎悪している。
餌となる人間に関しても、美味そうな人間だけを食べ、不味そうな人間は食べずに殺すという偏食家な趣味をしている。
その性格から食べた人間の数は少なかったようだが、鬼としての素質は元々高かったらしく、すでに血鬼術を発現している。
なお、術を行使する際は体の刺青が発光するため、一部から「ゲーミング鬼」というあだ名が付いた。

当初は彼が無限列車の失踪事件の犯人かと思われたが、実際に対決した杏寿郎は「大勢の人を目撃者も出さずに食らったにしてはやり口が杜撰で、何より弱すぎる」として真犯人は別に居ると判断。
実際、真犯人の魘夢と比べても格段に頭の悪そうな振る舞いが目立ち、魘夢からは鬼殺隊を攪乱する囮として扱われていた可能性が高い。

  • 泥鬼
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』パンフレット豪華版の特典ドラマCDに登場したオリジナルキャラクター。
動きは非常に鈍いがこんにゃくのように柔らかく、ぬりかべのように巨大な壁のような鬼。攻撃を吸収して無効化する。
だが最終的に杏寿郎の伍の型・炎虎と甘露寺の剛剣の同時攻撃により討たれる。

  • 呪雨鬼
CV:小野友樹
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』パンフレット豪華版の特典ドラマCDに登場したオリジナルキャラクター。
美食家を自称しており、女子供しか喰わない。それ以外の人間は泥鬼に喰わせて処分する。
街に火事を起こして外に出てきた人間を喰らおうとしていた。母親から赤子を引き離すのが趣味という外道。
術中にはめ余裕綽々と煉獄達を侮っていたが、その隙を突かれ瞬殺された。


異形の鬼

数十人の人間を喰ったことで異形化する能力を得た中級レベルの鬼。
『異能の鬼』と比較すれば明らかに格下の者達で、入隊試験の中にも紛れているぐらいだが、一般隊士にとっては相当な強敵。
中には無惨による強制強化により自我を失ったせいで異能には目覚めなかったが、戦闘力だけは下弦レベルに強化されている者もいる。


俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ

CV:子安武人豊崎愛生(幼少期)
物語開始から47年前の江戸時代・慶応の頃鱗滝に捕縛され、「藤襲山」に封じられたままとなっていた鬼。
捕まった当初は何の変哲もない少年の鬼であったが、鱗滝への憎悪と試験に挑む50人以上もの少年少女を糧に生き延び、異形の姿となっている。
詳しくは個別項目を参照。

  • 響凱の屋敷の床下から出て来た鬼
ぐひ ぐひ 子供だ 舌触りがよさそうだ

CV:新垣樽助
貴重な血を持つ(=極上の餌である)少年・清を確保した響凱の家に押し入り、少年を巡って喧嘩していた異形の鬼。読者からの通称は「舌鬼」。
カエルめいた伸び縮みする舌善逸と正一に襲い掛かる……が、緊張の糸が切れて意識を失った善逸によって一刀の元に斬り捨られてしまった。
血鬼術が使えたかどうかは不明だが、描写から推察するに単なる異形の鬼と思われる。

  • 伊之助に瞬殺された巨体の鬼
随分活きのいい人間だ お前の肉はえぐり甲斐がありそうだ

CV:川原慶久
響凱と床下鬼とは清を巡って喧嘩した仲(?)だが、伊之助と曲がり角で出くわした次の瞬間には斬殺されてしまった異形の鬼。
多少なりとも見せ場があった舌鬼に比べると印象が薄いが、響凱が背中の鼓を失ったのはこの鬼の攻撃を受けたことによるものらしい。
背中の鼓には場所転移を担当する効果があり、これを手にしたおかげで清は生き延びられたので、上記の舌鬼とともにある意味では命の恩人(恩鬼?)
こいつも血鬼術が使えたかどうかは不明だが、描写からしてやはりただの異形の鬼と思われる。


  • 無限城の鬼
無惨の血によって身体能力が下弦の鬼レベルまで強化された鬼の大群という恐ろしいインフレ鬼。
リストラ(物理)された下弦達の存在意義や株を再暴落させた存在。無限城に入り込んだ鬼殺隊員の迎撃のために配備された。
ただし強制的なドーピングの影響か全員が人の姿を捨てた妖怪変化にしか見えない化物ばかりになっている
おまけに全員理性が見受けられず、血鬼術すら使わない(恐らく使えない?)*16ため、村田達のような一般隊士でも数人がかりなら撃破可能。
柱の前では瞬殺される雑魚戦闘員の状態だが、無惨自身もまともな戦力としては見ておらず、あくまで体力を消耗させるための捨て石に等しい扱いである。


  • 廃寺に潜んでいた鬼
CV:石谷春貴
「遊郭編」の第一話に登場したアニメオリジナルの鬼。
両手がカマキリを思わせる形になっており、更に同様の腕が背中から四本生えている。
討伐に来た炭治郎を上方から急襲するが、木箱から現れた禰豆子の攻撃を躱しきれず腕を切り落とされる。
再生の暇を与えない猛攻に堪らず逃げ出し、民家の納屋に逃げ込んで腕を再生させる。
だが追ってきた炭治郎に斬首を宣言され、激昂して襲い掛かるも、訓練と経験を積んだ炭治郎の敵ではなく、最初の一撃で腕を全て切り落とされ、次の一撃で首を切り落とされて倒された。



その他の鬼

異形化すらできない下級の鬼達。基本的に牙・爪・目以外はほぼ人間の姿をしている。
実力・成果至上主義な無惨にとっては彼らは使い捨ての駒程度の価値しかない。
アニメ版の声優が無駄に豪華なのが救い…?もっとも彼らも充分人類を脅かす脅威の不死生物には違いない。
様々な事情から人を食う事なく済んだおかげで人間からかけ離れずここに位置する者もいる。

  • お堂の鬼
なんで鬼と人間がつるんでるんだぁああ!!

CV:緑川光
鱗滝の住む狭霧山へ向かう途上だった炭治郎が遭遇。
彼に襲い掛かったところ、有無を言わさぬ禰豆子キックで素っ首ころりんすってんてん。しかししぶとく胴体と頭が別々に襲い掛かる。
だが身体は谷底へ落下し、頭部は木の幹に打ち付けられて身動きが取れなくなってしまう。(この際、滑落死した身体のダメージが頭部に伝達されている)
そして最期は駆け付けた鱗滝に始末を命じられた炭治郎が躊躇っているうちに夜が明け、そのまま太陽光でこんがり焼死した。
描写を見る限りお堂の死体だけでも相当数の人間を食べているはずだが血鬼術はおろか、修練も受けていない炭治郎に返り討ちにされ再生もままならない。
しかしお堂の死体が原型を保っているところを見ると、響凱のように食べられる限界点が非常に低かったのかもしれない。
またこいつが胴体からの痛覚伝達のショックで気絶したことで「鬼は眠らないが気絶はする」という事が分かった。

「主人公が出会う最初の敵」という物語的にはモブ同然の存在だが、 いきなり中の人がベテラン声優のグリリバ
「鬼の声優は無駄に豪華」と謳われるその筆頭であり、炭治郎役の花江夏樹から「このアニメおかしい」と評価される所以。


  • 雑魚鬼
「先に殺った方が喰えばいいだろうが!」
「久方振りの人肉だ!!」

CV:鶴岡聡、福島潤
鬼殺隊入隊最終試練の会場「藤襲山」に閉じ込められていた、入隊試験の出オチコンビ。
長らく人肉に飢え、我先にと争いながら炭治郎に襲い掛かるも、ちょうどよく並んでいたため「肆ノ型 打ち潮」が決まって仲良死こよ死。
本来の試練ではこの程度の鬼が相手なのだろう。そうでなければサイコロステーキ先輩が合格できる気がしない。
(まあ、先輩の場合は炭治郎がやられているうちに逃げようとした少年同様、受験生仲間を犠牲にして隠れてたのだろうが)


無惨が炭治郎と初遭遇した際に無惨に適当に選ばれ鬼化させられてしまった青年。妻がいる。
ぽっと出のキャラかと思いきや…
詳しくは個別項目を参照。


  • 不死川志津
CV:柚木涼香
鬼に変じてしまった不死川家の母親。
鬼化に際して理性を失ってしまったのか獣同然の動きで実弥玄弥の弟妹達を殺害。
彼等にも一生残る傷を与えるも、実弥が包丁片手に夜明けまで殺し続けたことで死闘の末に朝陽を浴びて敗北。
哀しそうな表情を浮かべながら玄弥の腕の中で消滅した…が、この件が兄弟の確執の原因となった。
また、彼女が実弥との交戦時に見せた挙動から実弥は自身の血の特異性を知る事になる。


  • 時透兄弟を襲った鬼
どうせお前らみたいな貧乏な木こりは居ても何の役にも立たねぇだろ
いてもいなくても変わらないようなつまらない命なんだからよ

CV:熊谷健太郎
蒸し暑い夏の夜に突如として時透兄弟を襲った鬼。
黒い短髪で顔に紋様があり、肘から先が黒く染まっている以外の風貌は不明。
兄である有一郎の腕を引き千切って致命傷を負わせ、彼らの存在を無価値と嘲笑うが、兄を傷つけられ激昂、潜在能力を爆発させた無一郎の前に敗北。
全身を農具で串刺しにされ、頭を無数の岩で原型すらないレベルで潰されたことで身動きできずもがき苦しんだ挙句、陽の光を浴び無惨に消滅した。
なお彼の存在は消滅後早々に無一郎に「心底どうでもいい存在」として忘れ去られ、上述の発言は自身こそが無価値な存在であることを証明するブーメランとなった。



無惨に従わない鬼

何らかの手段で無惨の支配から離れ、独自に行動する鬼。中には人に助力する者たちもいる。

本作のヒロイン。
物語冒頭で人から鬼へと変化してしまったが、何故か無惨の支配と異能の効果から脱している。
詳細は個別項目へ。


  • 珠世(たまよ)
あなたは鬼となった者にも「人」という言葉を使ってくださるのですね そして助けようとしている


医者の女性。炭治郎もドキッとする美人。
温厚で落ち着いた人物であるが、時折暴走する愈史郎に対しては若干厳しめの態度をとることも。
実は鬼であるが、医者としての技術で自分を弄って無惨の呪いを外している。外見年齢は19歳(ファンブックにて言及、もっと若く見られることもあるとのこと)だが実年齢は200歳以上。
ババアとか抜かす不届き者は殺す。愈史郎が出て殺す。慈悲はない。
医者の技術で体をいじったことで食人衝動も最小限になっており、金銭に余裕がない患者から「輸血用」という名目で買った血で賄っている。
無惨に敵対心を抱いており、何とか鬼化した人々を治療しようと頑張っている他、死を前にした人間に対して失敗の可能性と人外化の危険性を相手に告げた上で自身も人間の鬼化を試みている。
長い年月を生きているだけあって人間でないことに思うところがあり、禰豆子が前述の暗示で自分を家族(=人間)と認識してくれた時には涙を流している。
ある程度濃い血を受けながらも鬼化しきらずに変容した禰豆子を奇跡と評し、鬼化治療法の確立のために炭治郎により多くの無惨の血を受けた幹部「十二鬼月」の血の採取を頼む。
作者によると非常に綺麗好きな潔癖症らしい。

かつては夫と子の居た母であったが、病に侵され余命幾許もない身の上だった。
そこで無惨と出会い、「我が子が大人になるのを見届けたい」という一心で彼の誘いに乗って鬼となる…が、よりによって夫と子供を最初に食い殺してしまい、自暴自棄になってさらに大勢の人を殺したという。
本人は後に「そんな事になると分かっていれば私は鬼になどならなかった」と叫んでおり、その罪悪感と無惨への怒りが「呪い」を解く契機となる。

なお当の無惨はそれを聞いても「逆恨みも甚だしい」と涼しい顔で開き直っている。
「病弱で余命幾許もない」「鬼になるしか生き長らえる道がなかった」という意味であれば、無惨自身も同類であるのにこの言いぐさ。安定のド畜生ぶりである。

作者の読み切り『過狩り狩り』にも登場。血鬼術の性質も演出も似ている。


  • 愈史郎(ゆしろう)
珠世様は今日も美しい きっと明日も美しいぞ

CV:山下大輝

珠世によって生み出された、この世で唯一無惨とは無関係の鬼。
珠世が大好きで珠世が全て。真面目な話の真っ最中に心の中で彼女の美しさを讃えたりする。
ただし、そのことを指摘すると真っ赤になるらしい。他の女性は目に映らないが、審美眼自体は正常。
手の平返しに定評がある少年……のようで作者によると実年齢は35歳
採血機能付きのナイフを自作するなど、手先が器用である。
珠世の安全こそが最優先事項であり、そのためなら炭治郎らを囮にすることさえ躊躇がない。
ただし、珠世にドン引きされたので僅か2コマで覆した。この時の1ページは上のコマの炭治郎とのやり取りもおかしく、おそらくファンの間での語り草。
1ページ目にこんなコントを叩き込まれた読者の腹筋は大ダメージを受けたことだろう。
珠世曰く戦うには準備が必要らしく、戦えない訳ではないようだが戦闘能力は不明。

上記の珠世ともに『過狩り狩り』にも登場。二人とも無惨ポジであろう時川と協力関係にあり、縄張りに侵入した海外の鬼(外見はドラキュラに近い)と戦闘した。しかしそこへ現れた鬼狩りを察知して撤退している為、『鬼滅』と違って完全な敵対関係である(そもそも鬼の性質からして根本から異なるだろうが)

  • 茶々丸
珠世の使い猫で、強い鬼の血を回収するために基本的に炭治郎に同行していると思われる三毛猫。*18可愛い。
愈史郎の術により、一度鳴くまで誰にも見えず、もう一度鳴いたら見えなくなってしまう。タイミングよく術を解除したので、多分賢い。
主に愈史郎の作った採血刀の運搬が任務。当初は累の血を取れなかった際に炭治郎を蔑んだ目で責めるなど結構辛辣だった。
しかし後に吉原での戦いで意識を失っていた炭治郎が目を覚ますまで寄り添っていたし、なんだかんだ仲間として見てくれているようだ。
最終決戦の場にて唐突に登場、ある薬を鬼殺隊の面々に打ち込んで助けた……が、それを見た無惨により体をバラバラにされて退場した…。
…が、実は珠世が「愈史郎が寂しくないように」と、決戦の直前に鬼にしていた為、事なきを得た*19


  • 蛇鬼
小さいねぇ小さいねぇ やっぱりもう少しだけ大きくしてからにしようかねぇ

上述までの「善意の協力者達」とは違い、自分の為に人間と協力関係を結び八丈島の伊黒小芭内を産んだ一族を支配していた女の鬼。
上半身は裸の女で下半身が蛇となったシンプルなラミアのような姿をしている。
ただし顔は昨今のモンスター娘萌え作品に出てくるラミアとは程遠く、昭和ホラー漫画の『蛇女』に近い。
人面と蛇の顔が歪に混ざったような醜悪極まりない貌で、目玉は黄色く染まり瞳孔は縦に大きく裂けているなど蛇そのもの。
なお胸は大きくもなく小さ過ぎでもない。いわゆる普乳。
人間体の部分は普通の大きさだが、蛇の部分がかなりの巨体で十数mはある。

性格は鬼らしく残忍。
赤子が好物で、伊黒一族が産んだ赤子を生贄として喰らう代わりに他者を殺して強奪した金品や財産を伊黒一族に与える歪んだ協力関係を結ぶ。
これにより鬼殺隊に知られることなく、推定約370年近くに渡って伊黒一族を支配し富を齎して安住の地としていた。*20
伊黒一族はこの鬼との協力関係によって生計を立て、大きな屋敷を建て豪勢な暮らしをしており、伊黒一族に御神体のように崇められていた。
視点を変えれば伊黒一族のみならず八丈島そのものを縄張りとして支配していた怪物と言える。
一族でも珍しい男児であった小芭内は(生贄として)気に入っており、さらに「自分の顔に寄せる」と称して彼の口を切り裂いた張本人でもある。
拠点が本島からかなり遠かったことから、作中の鬼の中でも無惨様の命令など知ったことかと言わんばかりにかなり悠長に好き勝手やっていた様子。

当初は小芭内を座敷牢に閉じ込めて丁度いい位まで育てさせていたが、小芭内が逃亡したことに逆上し、彼のいとこに当たる1人を除いて伊黒一族をあっさり虐殺した後追跡。
そのまま小芭内を喰い殺そうとするも、駆け付けた当時の炎柱(煉獄槇寿郎)によって討伐された。

鬼の中でもかなり長生きな点から「珠世と同じタイミングで支配から逃れた鬼なのでは?」と考察する声もある。
長い年月で人を食いまくっているので血鬼術も持っているはずだが、伊黒の回想では使う事なく討伐された為血鬼術は不明。*21
或いは手鬼のように外敵のいない安全地帯でダラダラぬくぬく長生きしていただけなため血鬼術は習得していなかったのかもしれない。
だが最終的に激昂して後先考えず一族を皆殺しにしてしまっているので、どっち道詰んでいたと言える。



【鬼と関係のある人物】

  • 善良な医者
平安時代に鬼舞辻無惨を鬼に変えた老齢の医者。
「二十歳になる前に死ぬ」と言われていた無惨の治療にあたり、その一環として彼を鬼に変えた。
しかし治療の効果を実感できなかった無惨の癇癪で殺され、薬の効果が中途半端なまま不完全な化け物と化した無惨は千年もの間、災厄を振りまき続けることになる。

無惨の最初の被害者であるが、同時に無惨という怪物を生み出した張本人。
ある意味で全ての元凶ともいうべき存在である。
とは言っても、彼は医者の役目を全うしただけで、治療した相手がとんでもないモンスターだったのは彼の罪ではないので、全ての発端と言ったほうが近い。

劇中では無惨の過去を語るナレーションでさらっと説明されただけの存在。
一部では黒幕説も囁かれたが、本当にただの善良な医者だった様子。
その胸の内は不明なものの、当時の医術で二十歳前には死ぬと言われた無惨をそこまで延命せしめていたのだけは確かなことであり、
実験目的ならさっさと使っていただろうことを考えれば、彼にとっても件の施術は最後の手段、断腸の思いだったことが窺える。
自身の作った薬の効果のほどを真に理解していたかは不明だが、少なくとも病弱だった無惨を頑丈な身体にする以上の意図は無かったと思われる。とりあえず無惨の被害者であることには変わりがない。


【余談】


なお、1話の冨岡「傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった」という台詞から勘違いされがちだが、人を鬼に変える血を持っているのは無惨一人だけである。
その他の鬼の血が入ったところで鬼にはならない*22。また鬼になれるかどうかも本人の資質次第であり、無ければ細胞を破壊する毒になり死亡するだけ。
22巻の設定によれば、無惨以外にも十二鬼月の上弦の鬼の血であれば、無惨の許可を得ることで一時的に鬼化の血に変化させることが可能。
ただしどちらにしろ無惨の許可が必要なので、上弦が見込んでも無惨が許さなければ鬼にできない場合もあるらしい。
無惨が見込んだ者の前に姿を見せ、直接鬼になるよう勧誘している回想シーンも何度か描写されている。圧迫面接どころではない。


この項目を追記・修正してきたのは常に上弦の鬼たちだ
しかし下弦はどうか?何度通報された?

(そんなことを俺たちに言われても……)

"そんな事を俺たちに言われても" 何だ?言ってみろ

!?
(思考が…読めるのか? まずい…)

何がまずい? 言ってみろ


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最終更新:2024年04月17日 11:28

*1 本作の前身ともいえる読み切り作品『過狩り狩り』でも海外から吸血鬼が来日していた。様々な超能力を操るなども共通し、これらは「ジョジョの奇妙な冒険」に影響されたものである事を作者がインタビューで語っている。

*2 異形の鬼と化した際に角を生やす者もいるが、どちらかと言えば少数派

*3 酷い場合には匂いすらも不快に感じるようになってしまう

*4 上位の鬼ともなると肉体の変形はかなり細かく可能なので、そういった場合は飲み込んだ振りして排出ぐらいは可能だろうと思われ、特に件の鬼は巣に移動させ保存する能力を持つ

*5 一応、再生に時間のかかるレベルまで肉体を損傷&消耗させ、日の当たる場所に放置(拘束)するなど、多少回りくどいが手段が皆無というわけではない。

*6 とは言え、雑魚に至るまで特定手段でしか倒せない人外も「特定の手段を用いるヒーロー」を活躍させるギミックとしてはそれなりにあるため、他作品にそこまで皆無と言うわけではない。それでもこの手のタイプの敵は漫画作品では珍しいが、特撮、特に東映特撮だと「主人公やその一派にしか伝わっていない手段でないと倒せない敵」が非常に多い

*7 逆に強い鬼ほど再生能力が高く、無惨に至っては斬れた端から刃の逆側の接点が再生するため、実質刀が通り抜けるだけで切り離せない。これを防ぐには、斬れた部分を触れさせないようする必要がある。

*8 尚、このケースは本来首だけになった状態から身体を復活しようとしたが、血が足りずに腕までしか再生できなかったものである。

*9 ただし再生限界やエネルギー枯渇で再生不能になるケースもあり、純度の高い素材で作られた日輪刀や赫刀は再生を阻害させられる。

*10 ちなみに本作の前身である読切の『過狩り狩り』においては海外の鬼のような存在=吸血鬼らしき者が日本に来たが、主人公に一方的に狩られている

*11 当然だがこの呪いで殺された鬼は不死性や再生能力は発揮されず、普通に苦しみながら死亡する。

*12 ただし下弦の壱が彼の名前を人前で口にしているシーンがある。もちろん無事。鬼殺隊は知っているから例外なのか、十二鬼月だからなのか、相手が聞こえてなさそうな距離にいるからなのかなど理由は不明のまま。

*13 血自体は十二鬼月でなくても特命を帯びれば与えられる模様

*14 累の『家族』という例もあるが、このケースも累が個人的に力で従わせていただけである

*15 上弦の鬼達は自分が殺した柱級の剣士を喰らう事でより強くなってきた

*16 ただし溶ける唾を吐くなど最低限の術らしきものを持つ鬼もいた

*17 この時行動を共にしていた村田と竹内という隊士にだけは、自身は鬼だが味方だと明かしている

*18 名前と後述の言動から察するに、超珍しいオスの三毛猫と思われる。

*19 珠世は「茶々丸は鬼になるかどうかを自身の意思では選べないから申し訳ない」と思っていたが、当の茶々丸は「惚れた女の頼みならば」と快諾している。

*20 ただし370年ぶりなのは「男が生まれた」ということなのでもしかしたらそこまで年数はなかったかもしれない。それでも一族が繁栄する程度には長生きしてるので相当長い年数は確実に生きている

*21 もっとも子供一人を食べる為に追い掛けるのに攻撃系血鬼術は不要である事、空間操作や補助系の術であれば使用しているはずであろう事から、攻撃特化の血鬼術だった可能性が考えられる。追い掛けるのに夢中で槇寿郎に瞬殺されて終わった。

*22 手っ取り早く教えるために言葉を抜いただけ。また冨岡はそもそもかなりのコミュ障な上、肝心な部分を説明しないせいで誤解を招きがちなところがある