GOD機関(仮面ライダーX)

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GOD機関(仮面ライダーX) - (2019/11/09 (土) 08:28:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/09/07(金) 22:11:10
更新日:2024/04/26 Fri 12:08:20
所要時間:約 4 分で読めます






G D
O


ゴッドは悪の帝国だ。我らに刃向かう者は皆殺し、皆殺し!


GOD機関とは、『仮面ライダーX』に登場する悪の組織。通称「GOD」。
正式名称は「Government Of Darkness(ガバメント・オブ・ダークネス)」。
訳すと「闇の政府」「暗黒政府」を意味する。



概要

デストロン壊滅後、新たに出現した第4の組織。
表向きは対立関係にある東西の某国が、高度経済成長によって急成長にある日本を牽制すべく、水面下で手を握って組織した秘密結社。
以前の組織(ショッカー~デストロン)が世界征服を目的としていたのに対し、GODは改造人間を使っての「日本全滅」を企む。しねしね団は関係ない。
組織のシンボルマークは「G・O・Dのイニシャルを両目と口に見立てたドクロ」。

組織図は警備課や技術課、人事課、車両課、作戦課、医務局、科学開発局、GOD秘密警察など複数の部署に分かれており、
アポロン宮殿、アポロン第2宮殿といった大規模な施設や基地、更には専用のテレビチャンネルも保有している。

組織のトップに立つのは「GOD総司令」と呼ばれる謎の人物。ショッカー~デストロン首領同様、姿を見せることはなく声のみで指令を伝える。

番組前半は「神話怪人」、キングダーク登場後の後半は「GOD悪人軍団」を戦力とする。

後に『仮面ライダーストロンガー』では、岩石大首領(もといJUDO)が裏から操っていたことが判明する。


構成員

首領

  • GOD総司令(声:阪脩)
GOD機関の支配者。だが、その正体は一切不明。
ショッカーの首領のように姿を見せず、様々な物*1に仕込んだテープレコーダーを介して怪人達に命令を出す。
テープレコーダーは、機密保持のため指令を伝え終えると爆発する。

次回作『仮面ライダーアマゾン』の真の支配者(真のゼロ大帝)は正体を明かす前は彼と同じ声だった。

初期の台本ではデーモンゼウスデーモン司令という名称が出ていたが、結局没になった。

  • 呪博士(声:和田文夫)
最終回に登場したGOD機関の支配者。
「悪魔の天才」と呼ばれた程の科学者で、神敬介/Xライダーの父である神啓太郎とはかつて親友だったという。一応日本人で、「呪」もれっきとした本名。
キングダークの内部に潜んでおり、自身の脳とキングダーク内部のコンピュータをコードで繋ぐ形で一体化していた。
恐らくコードを埋め込む為の改造手術を受けたと思われるが、そのせいか頭部が異常に大きく、
肌が真っ白になっており、一見すれば人間には到底見えない。
GODのシンボルであるドクロのようにも見える。

書籍によっては彼がGOD総司令の正体とされているが、ファンの間では呪博士とは別に黒幕が存在するのではと考察されている。

仮面ライダーSPIRITS』では、肉体を持たない情報体として蘇る。


大幹部

8話から登場。正式な肩書は「GOD秘密警察第一室長」。
Xライダーのライバルとして立ち塞がる強敵。
詳細は該当項目を参照。

アポロガイストの死後、GODの大幹部に着任した鋼の大巨人。
「GOD悪人軍団」を率いてRS装置の設計図を狙う。
正体は呪博士の操る巨大ロボット
詳細は該当項目を参照。


怪人

GODの怪人は大きく分けて2種類存在する。

神話怪人

番組前半に登場する改造人間。
ギリシャ神話やローマ神話に登場する神、妖精、英雄、怪物などをモチーフとしている。
造形は彫刻を思わせる、神々しくも不気味さも感じさせるものとなっている。
中にはキャッティウスやオカルトスのような特定のモチーフがいない怪人も存在。
仮面ライダーシリーズ初の幼稚園バスジャック実行犯であるキプロクスが所属していることで知られている。


GOD悪人軍団

番組後半に登場する改造人間。
歴史上に存在した「悪人」とされる独裁者や凶悪犯罪者の死体を盗掘し(各資料で諸説あり)、それに動物や昆虫などの能力を移植して作り出した怪人達。
中にはファントマやアルセーヌ・ルパンなど、架空の人物も含まれる。
ジェロニモなど史実的には悪人とは言い難い人物も混じっているが、「子供が判りやすい悪役モチーフ」としての事情と割り切ろう。

キングダークに率いられ、RS装置の設計図を巡ってXライダーと争奪戦を繰り広げる。
戦闘能力は神話怪人よりも高いが、やや詰めの甘い部分もある。

2種類のモチーフが存在するところは、ゲルショッカーの合成怪人やデストロンの機械合成怪人を思わせる。
また歴史上の実在人物がモチーフという要素は、後年の『仮面ライダーゴースト』の偉人ゴースト眼魂でも採用されており、一部モチーフ元の人物が被っている。



戦闘員

  • GOD戦闘工作員
GOD機関の戦闘員。黒づくめの覆面とコスチューム、赤いマント、ゴーグルとベレー帽を身に着けている。
戦闘以外にも、暗殺やスパイ活動を遂行しており、拳銃短機関銃弓矢、接近戦では先端にGOD機関のエンブレムがついたステッキなどを扱う。マッハアキレス配下の戦闘員はローラースケートを履いて攻撃した。
悪人軍団の配下は上司である怪人に合わせたコスチュームを着ており、コスチュームに合わせた武器で武装している。


その他の構成員

  • 水城涼子
1話から8話に登場。神敬介のフィアンセで、水城霧子の双子の姉。神親子を裏切ってGODの一員となっていた。
しかし、彼女の正体はインターポールの秘密調査員。表向きは神親子を裏切ったふりをしてGODの動きを調べていた。
妹の霧子に、自分の代わりに敬介の手助けをするように頼んでいた。

小説『仮面ライダー1971-1973』に登場する人物で、改造人間を遥かに上回る数々の超能力の持ち主。
詳細は該当項目を参照。


その他派生作品のGOD機関

すがやみつるの漫画版

テレビマガジン・冒険王連載版共に概ねTVシリーズと同じだが、
別冊長編として展開されたイカロスのエピソードなど、原作以上に話を膨らませて展開されたすがや版ならではの話も多い。
またテレビマガジン版では、GOD機関に所属する一般の訓練生(勿論歴史上の人物とは何の接点もない)が
ジンギスカンコンドル並びにサソリジェロニモの素体となる描写が存在しており、
この漫画版に限ればGOD悪人軍団は別に歴史上の人物を素材にした怪人という訳ではない模様。

山田ゴロの漫画版

スカイ』並びに『スーパー1』の時期に描かれたコミカライズという事もあってか、
初代~ストロンガーまでのエピソードは『V3』を除いてほぼダイジェスト化されており、
『X』編におけるGOD機関との戦いも僅かエピソード2話分に絞られている。

ハヌマーンと5人の仮面ライダー

キングダークとコウモリフランケン、その他GOD機関の再生怪人たちが登場。
……が、描写があまりにも『仮面ライダーX』のキングダークとかけ離れており、彼らがGOD機関であるかは果てしなく疑わしい。

仮面ライダーディケイド

アポロガイストが大ショッカーの大幹部として登場。同時にGOD機関そのものも大ショッカーと結託した状態となっている。
オリジナルの強化形態「スーパーアポロガイスト」も登場する。

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

キングダークが大ショッカーの大幹部として登場。

オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

アポロガイストとキングダークがGOD代表として、ショッカーと同盟を築いている。

S.I.C HERO SAGA

『仮面ライダーX』の後日談エピソード「MASKED RIDER X EDITION -ゼウスの息子-」にてアポロガイストと呪博士が登場。
また『レッツゴー仮面ライダー』の後日談「KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-」では、GODそのものをモチーフにした怪人であるゴッドグリードが登場する。

仮面ライダー1971-1973

ショッカーの上位組織として登場。作中で存在が判明する構成員はアポロのみ。
実際には、ショッカーやGODを含んだ複数の組織を統括する巨大組織が存在する模様。

仮面ライダーSPIRITS

バダン配下の再生組織として復活。中国地方を制圧している。
本作オリジナルの設定として、呪博士が密かに開発していた「キングダーク2号機」が登場。
敬介の証言によると、「GODは日本を全滅させた後、そこを拠点に世界征服を企んでいた」らしい。


余談

『仮面ライダーX』と同時期に放送されていたアニメ『グレートマジンガー』は、当初は「ゴッドマジンガー」という名前になる予定だったが
本作のGOD機関と名前が被ってしまい、悪役と同名の主人公機という事態を回避するために現在のタイトルになったという逸話がある。





―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。

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