怪盗紳士(金田一少年の事件簿)

登録日:2012/02/03(金) 17:55:05
更新日:2021/05/17 Mon 16:55:27
所要時間:約 8 分で読めます




怪盗紳士とは『金田一少年の事件簿』に登場する美術品泥棒。
声 百々麻子(アニメ) 吉田小南美(CDブック)
演 児島未散(堂本版)


【ネタバレ】










紳士と名乗っているが、正体はロングヘアのセクシーな女性。
登場当初は性別不明であったが、正体が女性だとばれてからは後述のように醍醐真紀の顔で峰不二子なみのバイクスーツを着て登場する事が多くなる。

予告状を出した上で関係者に変装して現場に潜り込み、狙いの品物を華麗な手口で持ち去る。
特殊メイクで実在人物そっくりに化け本人に成り済ますため、高確率で警察の身元調査もすり抜ける。しかも、ナイスバディを隠して男を演じきったことまである。


モチーフごと盗むのがポリシーで、美術品のモチーフに何らかのイタズラを施すお茶目さん。
特殊メイク担当の黒川をはじめ多数の仲間がおり、手の掛かる作業も鮮やかにこなす。
モチーフごと盗むと言っても物理的に持ち去るわけではなく、対象となったモチーフを元の面影もない形に作り変えてしまうという意味である。
もちろん、あくまでジョークに近いやり口で、決して対象を物理的に傷つけたり破壊したりといったことはしない。
大木の描かれた絵を盗んだときにはモチーフの木を丁寧に刈り込んでトレードマークのシルクハット+ちょび髭の形に変えてしまい、
猫の絵を盗んだときには猫の毛の首から下を全部剃りあげて丸裸にしてしまった(これはこれでけっこう酷いと作者にツッコまれている)。




…このように後処理や状態復元に手間の掛かることをするが、絶対に人は殺さないのがポリシー。それが紳士を名乗る所以。


盗む物の唯一の例外として、雪辱かライバル意識かは不明だが一の報酬やそれに準じる物を奪っていく。(後述)




記念すべき初登場。
怪盗紳士を名乗る別人(事件の真犯人)が予告状を出したため、様子を伺うべく潜り込んできた。
醍醐真紀という実在する美術雑誌記者に変装して事件を起こす。

狙いの絵「我が愛する娘の肖像」を一度現場に隠し、夜になってから持ち去るという大胆不敵なトリックで警察の目を欺いた。

…が、一に作戦を読まれ、複製画を掴まされて失敗。闇夜に紛れて持ち去ろうとした作戦が仇となった。
そして事件後にはわざわざ仕返しに現れ、絵を括り付けた重い荷物(中身は大きな石ころ)入りの籠を背負った婆になりすまして一に背負わせ、
動けなくなった一を道路のド真ん中で立ち往生させた。ドSだなぁ

今作で変装した醍醐真紀の顔を気に入り、それ以降は一の前に現れる際は彼女の姿を借りている
(ドラマ版では醍醐真紀が表向きの姿である可能性もある)


○明智警視の華麗なる休日(CDブック)・死神病院殺人事件(アニメ)

明智と良い感じになりファンをヤキモキさせた。
アニメ版では直接対決のシーンが追加。



遠藤周介というの雑誌記者に変装して、他の記者と共に現場に紛れ込み「朝日のあたる家」を盗みに現れる。
(アンタ巨乳をどうやって誤魔化したんだ…)

照明機材で朝日を偽装し、それを突然消すというトリックで混乱に乗じて絵を持ち去り、同時に朝日というモチーフも鮮やかに盗んで見せた。
しかし一に正体を見抜かれ、先手を打たれて携帯をすり替えられたためにGPSで追跡されて失敗。
危うく捕まりかけたが、パトカーをパンクさせ、ヘリコプターを墜として逃亡した。
さらにこの時もわざわざ仕返しに登場。一が入ったファミレスのウエイトレスに変装し、一の初依頼料(金一封)を盗んで行った。

アニメ版では西山海里の娘である森京香に彼の作品でターゲットでもあった「朝日のあたる家」が渡るように取り計らっており、
本作品の多くの犯罪者に共通する複雑な内面を持ち合わせることが示唆されている。
またその際「いい絵とはあるべき場所であるべき人に眺められるべきなのかもしれない」や、「その絵をあるべき場所に返さなければ許さない」と発言している。

Caseシリーズになり顔が変わった。
この作品はDVD化されている。



グランドフィナーレに登場。タクシー運転手に変装して一に近付き、リターンマッチを申し込みに現れる。
しかしこの時一は旅に出ようとしていたため勝負をパスされ、さらに盗んだ依頼料の代わりとして友人同然の扱いで旅費のカンパを払わされた。
その前に、行灯の制作費と、車と料金メーターをどこから調達したのか小一時間問い詰めたいが。



一色理科子というイカレた性格の錬金術マニアの女子校生に変装して潜入。関係者として始終事件に関わり続ける。
その時、この島にいた物理学者の娘であるなどと、訳の分からない嘘を言ったりもしている。
事件後、警察に変装した部下を使い、見つかった金塊を鮮やかに盗み去った。
ちなみに今作ではモチーフも何もなかった為か、恒例の「モチーフを盗む」行為はなし*1
作中で確認できる中では、怪盗紳士が(一への仕返しを除いて)美術品以外を盗んだ初めてのケースである。*2
絵柄が変化した為、かなり若返った。
予想外のタイミングで再登場を果たしたため、驚いた人も多かったはず。


消えた金メダルの謎(アニメオリジナル)

アニメオリジナル短編エピソード。
怪盗紳士の殺人と同じパターンで、偽物が犯行予告を出したため現場に潜り込み、偶然起こった殺人事件の解決を見届けてから
偽物が盗むと予告した金メダルを盗んで姿をくらませた。
予告状が出てるんだから盗んでしまえと言って盗んでおり、相変わらずお茶目である。
また、逃亡の際にメダルの主が経営するスポーツクラブ「GLORY」の看板からLを盗み、
栄光のメダルと一緒に持ち主の栄光=GLORYも華麗に盗み去って行った。
(しかも残された看板の文字はGORY=血まみれと言う意味になり、英単語として成立するし、メダルの主が殺人事件の犯人だったことへの皮肉にもなっている)

今回はまさかの剣持警部に変装。ナイスバディの彼女がどうやって体格の良い剣持警部に変装したのかはやはり謎。



他の犯人とは異なり、ターゲットをひとつに絞って素早く仕事をする上、変装して現場に潜り込むため、
準レギュラーでありながら怪盗紳士としての登場場面はかなり少ない。
しかしその一方で、何度も一の目を欺くことに成功しており、種明かしをするまで気付かれないことが多い。
単純な比較は困難だが、効率を重視するためどっかの犯罪芸術家よりも勝率は高い。
(怪盗紳士と違ってあちらは劇場型犯罪を好み、正面から勝負を吹っ掛けている)
両者がばれなかった変装の共通点は、設定したキャラを徹底的に演じて一との勝負にこだわらず必要以上に接触しない場合である。
ちなみにその高遠とは共演したことはない。

性格的には外道ではなく、一も割と気安く接している為、一との共闘エピソードを一度は見てみたいと思う人も多いだろう。

余談だが、醍醐真紀の名は読者から公募した企画であり、その特別扱いが伺える。

無料ゲームはGREE!(一部有料です)
金田一になって怪盗紳士と対決する「怪盗紳士に挑戦」なるゲームに登場。
助手は美雪オッサン明智玲香フミ高遠(あんた犯罪者ちゃうんか…)から選べる。

金田一少年の1泊2日小旅行』では第2巻「怪盗紳士は紳士じゃない事件」(突っ込んだら負けである)に登場。
「怪盗紳士の殺人」で登場した酔いどれ吉良画伯の絵を盗むため、一に変装しアトリエに忍び込んだ。
8桁の掛け算を1秒で解くという一同様の超天才ぶりを見せるも、原作以上にドジな一の自滅により窃盗には成功した。
しかし一が一枚上手だったのと、吉良画伯の悪癖により絵は二束三文でしか売れなかったという…。



モチーフごと追記・修正してください。

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最終更新:2021年05月17日 16:55

*1 「扉がモチーフ」だったので「扉ごと盗んだ」と無理やりこじつけられなくもないが。

*2 彼女の犯行にはどう考えても多額の費用が使われているが、作中で描写されている美術品への思い入れからすると盗んだ品を売っているとは思えないため、犯行費用を稼ぐための副業として管理者不在の金品を狙い盗んだのかもしれない