アットウィキロゴ

V(遊戯王ZEXAL)

登録日:2012/02/14 Tue 06:32:43
更新日:2026/06/18 Thu 02:19:07
所要時間:約 4 分で読めます




「今はまだ私が動く時ではない」



遊戯王ZEXALに登場するトロン一家の長男。
名前の読みはⅤ(ファイブ)ではなくV(ブイ)。

本名:クリストファー・アークライト
年齢:20歳。
一目見ただけのアストラルに、身長185センチ、体重は70キロ前後であることを見抜かれた。


概要

普段はクールだが、父トロンへの非礼はたとえ弟であっても許さない。
紅茶(コーヒー?)を飲みながら優雅に質量感のありそうな本を読んでいる。

ちなみに曰わく「俺よりやることがえげつない」らしい。
この彼の「えげつなさ」について長い間触れられていなかったが、後にその内容が示されることになる。(後述)

また、額に青白い紋章が浮かび上がり、その際は相手に催眠術のようなものをかけることができる。


使用デッキは大方の予想通り近未来的な機械類と言った無機物系統だが、弟たちと違いテーマ制はない。
《惑星探査車》《太陽風帆船》《ディープ・スペース・クルーザー・ナイン》といった機械族モンスターを並べ、《タンホイザーゲート》や《ホログラム・プロジェクション》などのサポートカードでレベルを調整したり素材をかさ増しし、エースモンスターを出すというスタイル。
奈落と名のつく魔法や罠も好んで使用していた。

切り札は「No.9 天蓋星ダイソン・スフィア
このモンスターの場持ちの良さを活かして耐久し、直接攻撃効果によってライフを削り切るワントップ構築が彼の主なスタイル。



2期OPにて遊馬と戦っているのでいずれ戦うと思われた……が、実際にはⅢが戦った為に実質兄様は予選中にほとんど動く事はなかった。

ナンバーズを自分で集めず、「今はまだ私が動く時ではない」の台詞もあり、視聴者からの呼び名は「ニート」が定着しつつあった。
しかし、上記のセリフを発した同日の夜に遂に重い腰を上げ、ハルトを誘拐しにヘリを使って自ら動き出す。ちなみに、ヘリは自分自身で運転していた。兄様すげえ。
そこでハルトを紋章の力で操り拉致するなど、徹底して裏方を演じていた。

その後の前夜祭にてカイトの元師匠であったことが判明。Ⅳやにデュエルを教えたのもVである。

本戦からやっと動き出すのかと思えば、遊馬を倒すのに他の参加者を買収し、また自分から動き出す気配が見られない。

ようやく始まったWDC決勝大会
決勝を制すべくデュエルコースターに乗り込むが……血の気の多い弟の決闘を横に、これからまだ先が読めないからと、デュエルコースターの特性を用いてライフ回復に徹しており、意地でも働く気はないようだ。
その際にディアン・ケトを引き当てたことから、視聴者に熟女好き呼ばわりされてしまった。V兄様に非はないのだが…

一応近づいてきた大会参加者には厨二な台詞を言いつつ、どこぞのリアリストを彷彿とさせる効果を持つ罠によるバーンであしらってはいる。

53話ではゴーシュとエンカウントする事となった。ここでも「全力を出さない」と言い、モンスターを一切出さずにゴーシュを追い詰めた。が、遊馬に乱入されたあげく400ダメージを受けるという結果に…キレた
凄まじい形相で怒りを見せるVだが、直後にトロンより諭されて落ち着く。キレると怖いのは弟二人と同じだが、長男らしく冷静に振る舞えるようだ。


ついに訪れた労ど……デュエルの瞬間。
相手は元弟子のカイト。先攻でいきなりNo.9 天蓋星ダイソン・スフィアをエクシーズ召喚する……だが
そこに遊馬が乱入し、以前話した遊馬の父親についての話をデュエルを一時中断してまで語り出す。

なお、このデュエルでⅤ兄様がやったことは「ダイソンスフィアでビート&罠カードを1枚発動しただけ」である。デュエルコースターで使っていた奈落なんちゃらなどはどこへ行ってしまったのだろうか。大量に余っていた手札には何のカードがあったのだろうか。非常に気になるところ。

かつてはトロンこと父・バイロンの助手を務めており、バイロンの失踪後に弟たちは施設に預けられてしまい一人きりになってしまったが、カイトとハルトに弟たちの影を重ね、弟の為に強くなろうとするカイトにデュエルを教えた事を語る。
三兄弟の中で一人だけ全く表に出なかったのは、この経緯の関係で、三人の中で唯一カイトに面が割れていたからである。

Vが表立って動けば、素性を知るカイトが気づき、そうなればトロンの存在にフェイカーが勘付き、先手を打たれる可能性があったため、裏方に徹さざるを得なかった+裏方ではトロンが自ら暗躍していたので迂闊に動いて足を引っ張るリスクは犯せなかったという事情が原因である。

だが、後にカイトが自分の家族を引き離した元凶の息子だと知り、カイトの前から姿を消した為に今の状況に至る。
最後にはカイトが家族への思いで召喚した超銀河によって敗れた。

カイトの決意と自分を越えた実力を知ると、No.を渡して光の渦へ吸い込まれていき…………。


疲れたような顔でⅢの眠るベッドへと赴き、紋章が光った瞬間、Ⅲに寄り添う形で彼も眠りについた。
そしてトロンが遊馬に敗れた際、捕えた魂を解放したことで弟たち共々目覚め、フェイカー戦の終結後は父に率いられて去って行った。


「II」ではしばらく音沙汰がなかったが、トロンを拾い力を与え、刺客として利用していたバリアン世界についての調査を進めていた模様。恐らく個人所有の潜水艦を拠点に活動していた。
カイトと共にギャラクシーアイズについても調べていたらしく、その中でヌメロン・ドラゴンの存在を突き止めている。
また、バリアン側の用いるカオス化に対応するため、バリアンズ・フォースを参考に人類製のRUMの開発や、トロンから授けられた紋章の力をブレスレットに封印する形で復活させるなど、裏方として暗躍していた。
表立った行動は控えていたが、アストラルが消滅したことを聞きつけついに行動を開始。

IIIとIVを遊馬達の支援に向かわせる一方、自身はカイトと共にアストラル世界への扉を開く作業を進めていた。
一馬が遺跡の踏破記念においていく「覇者のコイン」がアストラル世界の鉱石でできていることを突き止めており、それに高電圧をかけて次元の扉を開く、というもの。
本来はこれで自身かカイトが、アストラル世界で眠っているアストラルの奪還に向かう予定だったが、遊馬の嘆願を受けて彼を送り出すことに。

妨害に現れた闇デュエル界の四悪人・蚊忍者を相手にカイトと組んでのハンデマッチに挑み、途中カイトが洗脳に引っかかったこともあって苦戦する場面もあったが、結果的にはわりとあっさり勝利。
遊馬を送り出した後は次元接続装置が向こう側からの負荷を受け始め、爆発の危険があるということで一時撤退。

その後遊馬とアストラルは無事帰還するが、間をおかずバリアン七皇が襲来。
IV達が敗れたのを受け、七皇を一人でも多く足止めするべくミザエルを相手にIIIとのタッグ戦に臨んだ。
ダイソン・スフィアの巨大さを生かして他の七皇を誘き寄せて、ミザエル共々スフィアフィールドを展開して閉じ込め、ダイソン・スフィアをカオス化し、IIIのカオス・アトランタルとのコンボでタキオン・ドラゴンを封じつつバーンで倒しに行く、という戦術だったが、バーンメタのカードでことごとくとどめのダメージを防がれ、最後にはネオ・タキオンに吹き飛ばされ敗北した。

決着の直前にはミザエルと通信越しの遊馬にドラゴンの伝説とヌメロン・コードの関連について伝え、これを受けたミザエルは月面に向かいカイトとの最終決戦を開始することになった。


バリアン世界との戦いが終結した後は他の消滅した人々と共に復活。
遊馬とアストラルの「戦いの儀」を見届けたのち、遊馬の仲間として新たな戦いに向かっていった。



……ちなみに、本編中に明言されることはなかったが、Vの「えげつなさ」というのはおそらく弟子のカイトとの修行内容と思われる。
基本的に頭脳派でクールなVだが、彼の修行はスパルタや虐待を通り越してもはや新手の刑罰と言ってもいいレベルの苛烈なもの。
判明しているだけでも「一週間近く不眠不休でカイトとデュエルをし続け、カイトがぶっ倒れても叩き起こしてデュエル続行」というとんでもない内容で、ヘルカイザーの電撃デュエルやロスト事件すら可愛く見えるレベルのヤバさ。
Vの同僚が双方の健康状態を心配して制止しても聞き入れず、「ライフが1ポイントでも残っている限り、例え心臓が止まってもデュエルを続けるのが真の決闘者」と豪語してデュエルを続けていた。
働いてないどころか働き過ぎである。というか、一週間も飲まず食わずでデュエルし続けられるVとカイトの体力は一体どこから湧き出ていたのやら。

さらにこのブッ飛んだ修行のお陰でカイトは「闘志を燃やす事で肉体の免疫力を極限まで活性化させて猛毒すらも自力で解毒する」というトンデモ能力を手にしている。
もしかして:師弟揃って脳筋



【主な台詞】


「今はまだ私が動く時ではない」

「トロンへの非礼はこの私が許さない」

「ハルト様もまた、私を望んでいるようだ」

「ありえない」

「私に近づく者は地獄の業火に包まれる」

「君達は、私の本当の弟だった……」

「今は君が動くべき時ではない!」

「今は信じよう。あいつが唯一、友と呼んだ男を連れて帰ってくることを」

III「こんなところで逃げたら、トーマス兄様に笑われる!」
V「そのとおりだ。地獄でトーマスが待っているぞ!」

ミザエル「たかが500ポイントのダメージで、何ターンかけて私を倒すつもりだ!」
V「勿論、このターンでだ!」

「今こそ私たちが動く時!」


【余談】

彼の声優を担当した山本匠馬は後に遊戯王VRAINS財前晃役でレギュラー出演している。
また血は繋がってはいないものの、妹である財前葵がおり、奇しくも再び「兄役」と言うキャラになった。その為、番組タイトルなどから「VR兄様」と呼ばれたりする事がある。

なおこちらでは義妹の為に主人公に拘束プレイをしたり(貧困の中で生活費を得る為に)汚い仕事も形振り構わずしてきたり、社内での左遷を受け入れたりとかなり動き回っている。

彼の使用カードは「宇宙船」や「人工天体」などのSFなメカがモチーフだが、レベル調整カードである《タンホイザーゲート》もSFモチーフの一つ。
名作SF映画「ブレードランナー」にて、人造人間(レプリカント)のロイが機能停止寸前に口にしていた詩が由来だったりする。
また、《ディープ・スペース・クルーザー・ナイン》は「スタートレック」の第三シーズン名から来ている。


【遊戯王デュエルリンクス】

2023年にIV、IIIに続く形で実装。エースはもちろんダイソン・スフィアだが、劇中まともにカードを使用していないためキャラデッキが構築不能という問題がある。
このため宇宙繋がりでKozmoと巨大戦艦にそれぞれ台詞が設けられている。
ぶっちゃけデュエルリンクス以前の参戦ゲーム作品では、ランク9軸+更に事故要因のRUMを積むなんて自体が匙を投げたい域のテーマだったので、ようやく時代が追いついてくれた感がある。
ただし前者だとスキル「オッドナンバー・レベル」を使わないとダイソン・スフィアが出せず、後者だと初期型の巨大戦艦は展開力に乏しい、とこれまた問題を抱えている。ダイソン・スフィアに拘って負けては話にならないので、どちらか使いやすいと思う方に寄せるのがベターか。

その後、2026年3月にⅢ・Ⅳ・Ⅴ兄弟専用スキル「人類の切り札のディスティニー・ドロー」が実装。
デュエル中1度きりだが、ノーデメリットでダイソン・スフィア*1を特殊召喚後、CNo.をデッキ外からEXデッキに挿してRUM-アージェント・カオス・フォースまで調達するという問答無用っぷり。
ダイソン・スフィアとアージェント自体はパック等から普通にカードを入手する必要はあるものの、構築の間口は格段に広がっている。

ゲットイベントはダイソン・スフィアのデカさをイメージしてかレイドデュエルだが、ZEXALワールドのレイドデュエルはNo.とエクシーズ全般がダメージブースト対象であり、超高レベルの100000越えのLPを削り切るには手数が足りないという大問題がある(5D'sの場合はシューティング・スター・ドラゴンで一気に削り切れるが、No.の場合連続攻撃が不可能)。
このため実質的にはダブル・アップ・チャンスとEXスキルを用いたホープワンキルに頼ることになる。ここでもはいはいホープホープ
現在は生涯ミッションでキャラゲット可能になっている。

ストーリー面ではZEXALIIの序盤辺りで、バリアンの脅威に対抗するための修練デュエルを遊馬たちに課しているという流れ。
しかし立ち絵やカットインをよく見ると、弟たちと同じく紋章の力を封じ込めたブレスレットを着けていることがわかる。リンクスの世界観では「現実の本人がまだ持っていない=存在を知らないアイテム」は再現できないため、三兄弟は現実ではこのブレスレットを持っている=最低でもアストラル消滅後の時系列に差し掛かっているはずなのだが……。*2
ちなみにカイトとの会話ではVの自己認識と周囲からの評価が全然違うことが判明している(本人は理性的に課題を課しているつもりだが、はたから見ると超スパルタの熱血指導にしか見えないとのこと)。


「今はまだ、私が追記・修正する時ではない」

一緒に…眠ろう…




この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年06月18日 02:19

*1 スキル性能自体は「No.6,9,15,40,88のいずれか」。

*2 後のベクターのゲットイベントにおいて、遊馬たちを含む全員が本編終了後の時系列だが、記憶だけがロールバックされていることが示唆されている。