Ⅲ(遊戯王ZEXAL)

登録日:2011/12/10 Sat 10:28:10
更新日:2025/08/05 Tue 20:29:46
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(スリー)とは、アニメ『遊戯王ZEXAL』の登場人物である。
CV:池田恭祐、大室佳奈(幼少期)



【概要】

遊馬およびDr.フェイカー陣営と対立するトロン一家の三男。
年齢は15歳で、本名はミハエル・アークライト。
だが本名が明かされても遊馬達からはⅢと呼ばれていた。家族間では本名でも呼ばれていたが。

ピンク髪で童顔な中性的な顔立ち、およびヒラヒラの付いた赤い服とピンクのロール髪が特徴の少年

少年である
……大事なことなのでry

新OPとEDで写っていた時はどうみても女の子だと思われていたが、蓋を開けてみたら三と言われ、声も男声だった。
この手にしては珍しく男性声優であり、上記の通り声を聞くまでは女子と思っていたファンもいたほどの美形。回想シーンでは本当に女の子にしか見えない。

だが、今ではそれを喜ぶ声もある。
中の人の池田氏を代表として、いろいろ邪な目で見られたりコスプレさせられている

56話の字幕では兄妹と表記されていた。たぶん誤植だが、これが…、希望…。

【性格】

父親が歪んだ原因であるDr.フェイカーを憎んでこそいるが、彼自身はそれ以上に家族を想う優しい性格。
兄のに「喧嘩はよくありません」と宥め、家主のトロンにも忠実なため気に入られている様子。
家族の行く末を心配し、もう一度彼らの笑顔が見たいと願う健気な子である。
さらに、どうしても非情になりきれないのかカイトと遊馬とのタッグ決闘時に、ハルトを利用して精神攻撃を仕掛ける兄に対してやりすぎだと感じていた。

その一方で決闘では負けず嫌いな面もあり、No.を渡したら適当に切り上げていいとトロンに指示されたシャークとの決闘も全力で挑みにいった。

また初期のみニヒルな笑顔を見せることがあり、後のグッズでまさかの商品化されたときはⅢファンから驚きの声が上がったことも。
ちなみに料理は下手らしい。

今は兄のようなネタ要素は持ち合わせてないが、いずれ大会の会場を爆走したり空を飛んだりとかするんじゃないかとか、
あの手の真面目そうなキャラに限ってきっといずれ何かやらかすとか、今後の動向が長男共々楽しみなキャラである。

本来の優しい性格とトロンの一家の復讐で板挟みになり、一時期は大分心が病んでいたが、遊馬との交流やトロンが改心して家庭環境が改善されたこともあってか、ZEXALⅡでは明るい方向に向かっている。

【作中での動向】

Ⅳと共に遊馬たちの前に現れ、凌牙が現れるとⅣを制止してデュエルを行う。
熱くなり全力で戦うことを決意する、凌牙がNo.の支配を振り払うなどの当初の想定と異なる事態こそあったが、シャーク・ドレイクを凌牙に渡す目的そのものは問題なく達成した。

その後ハルトを取り戻しに現れたカイト&遊馬と、Ⅳと共にタッグデュエルを行うことになり、カイトが覚醒させた《超銀河眼の光子龍》に敗北。
しかしそのデュエルの中で自己犠牲を厭わずカイトを守り、勝利に貢献した遊馬に興味を抱き、その強さの理由を知るために遊馬の自室に不法侵入。
そこには遊馬の父の研究資料があり、Ⅲが憧れたオーパーツばかり。好きな物へのロマンを感じる少年らしい素顔を見せた。

さらに当たり前のようにあの一家の食事に招かれた。ハルトといい、出所がわからない人物と普通に食事する九十九家の人々は何とも寛大である。
その温かい光景はⅢに過去の幸せだった頃の家族を思い出させ、遊馬と和解するキッカケとなった…かに思われたが、同時に自分の家族が壊れている事を改めて自覚させ、幸せな家族への渇望と嫉妬、家族を見捨てられない想いから遊馬に憎悪を強く滾らせる結果に。

トロンから紋章の力の強化と《No.6 先史遺産アトランタル》を受け取り、遊馬とデュエル。
このデュエルでは自分のモンスターの犠牲を厭わない苛烈な攻撃を行い、さらに紋章の力で「かっとビング」を奪うことで遊馬の心を折り、さらにアストラルをも封じた。ついでになぜか甲冑姿にエクシーズ・チェンジした。
一部ではその際のコスプレを究極形態とネタにされ、あの下っ端と同じ末路を辿らないかと心配する声もあったりなかったり。

しかし九十九一馬が皇の鍵を通して干渉したことで紋章の力が遮断され、「かっとビング」を思い出した遊馬は再起。
アストラルの消滅を知ってもなお折れない遊馬に《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》が打ち砕かれると、真の切り札としてアトランタルをエクシーズ召喚。だが強力過ぎるナンバーズゆえに紋章の力でも制御しきれず、肉体、精神共に蝕まれていく。
さらに最後の手段としてお守りとしてトロンに渡されていた《アンゴルモア》を発動したが、その結果異世界による侵食が始まってしまう。

世界の崩壊を望まないⅢは自身の紋章の力を遊馬に託し、蘇ったアストラルと共に変身したZEXALによってアトランタルは打ち倒され、世界の侵食は阻止された。
だが紋章の力を酷使した代償は重く、家族を止めてほしいと遊馬に託した後、どこかの部屋のベッドでトロンに謝罪しながら眠りについた。
この状態はフォトン・ハンドなどでナンバーズを奪われたデュエリストに近い状態だったようで、後にトロンが捕えた魂を開放したタイミングで目を覚ましている。

ZEXALⅡではOP&EDで登場しており、いつ登場するのか…と期待されていたが、アストラルが消滅した遊馬の前に再登場。
無印の一件以降は他の兄弟と共に異世界の研究を行っていたようで、Ⅴが開発した紋章の力を封じ込めたブレスレットを扱う。
遊馬から先史遺産を受け取り、Mr.ハートランドの刺客である蝉丸を相手にタッグデュエルを行い勝利を収めた。

バリアンの侵攻ではⅤと共にミザエルとデュエル。アトランタルをランクアップさせた《CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル》の力で《RUM-七皇の剣》による《No.107 銀河眼の時空竜》のランクアップを防ぎ一度は優位に立つ。
しかし2体のカオスナンバーで猛攻を掛けたものの仕留めきれずに時空竜を奪い返されてしまい、ようやく効果が判明した《CNo.107 超銀河眼の時空龍》によって敗北して消滅。
遊馬VSナッシュの決着後は他の消滅した人物共々復活し、遊馬とアストラルのデュエルを見届けた。

エピローグではハートランド学園で制服を着用しているため、騒動の決着に伴い転校してきた模様。

【使用デッキ】

先史遺産デッキを使っている。

世界の謎の文化などをモチーフにしており、矢薙のじーさんの好きそうなそれである。一部からはアショカピラーなどの再登場が期待されたとか。
ただ、矢薙のじーさんの使用した≪水晶ドクロ≫ではなく≪クリスタル・スカル≫(名前を英語にしただけ)を召喚する等、華麗に被りを避けていたので再登場は難しいかもしれない。
だが、オーパーツの説明イメージで矢薙のじーさんが使用した水晶ドクロ、カブレラストーンといったカードイラストは登場していた。

シャーク戦の切り札は《先史遺産クリスタル・エイリアン》、お気に入りのモンスターは《先史遺産アステカ・マスクゴーレム》。

所持していたナンバーズは《No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》と《No.6 先史遺産アトランタル》。詳しくは項目を参照。
加えて遊馬戦では罠カード《アンゴルモア》を使用。トロンは詳細を伏せていたが実はバリアン世界とこの世界をつなぐ扉を開く効果があり、世界は一度崩壊の危機に晒された。
遊馬に敗北後にナンバーズは一度回収された(アストラルによると、この世界のあらゆる知識を有する記憶の欠片だったらしい)が、再登場に伴い遊馬から渡され再び使用。加えてミザエル戦では《RUM-アージェント・カオス・フォース》により《CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル》を使用した。

【主な台詞】

「兄様達おやめ下さい!」

「どうして君はあんなに人のために必死になれるの? 君の力は一体何なの?」

「君の家族を見て、良く分かったよ。君の力、君のかっとビングは、家族や仲間の笑顔を守るためのもの。でも僕は、僕の家族は、君たちとは違う! 復讐のために戦うと誓った時から僕達家族の笑顔は消えた!」

「けれど、復讐が終わればきっと、笑顔を取り戻してくれる。でも遊馬、君がいる限り復讐は果たせない! だから僕は家族のために、君を倒さなきゃいけないんだ!」

「君に会って、君の家族を見て、僕は確信したんだ。僕も自分の家族を取り戻すために、君を倒すしかないんだと」

かっとビング……残念だけどそれは君には使わせない」

「黙れ! モンスターは僕のコマになっていればいいんだ!」

「僕は変わった。どんな犠牲を払っても君に勝つ!」

「君にはわからない。仲間に囲まれ、幸せでいる君には。本当に苦しい時や悲しい時、誰にも側にいて貰えなかった僕の気持ちは……。やっと取り戻した僕の家族、ボロボロだった。すっかり歪んでいた。でも、それでも、僕は守りたいんだよ! 遊馬……ウザいんだよ! 目障りなんだよ! 君の一々が!」

「遊馬、残念だが君のサレンダーは認めない! 君は僕に敗北し、全てを奪われるんだ」

「僕は自分の家族を守る! そのためなら手段を選ばない!」

「さあ、君のかっとビングもろとも、ねじ伏せてやる!」

遊戯王デュエルリンクス

まず敵専用で登場した後、2021年8月30日からのイベントで正式登場、2日後にプレイアブルキャラとなった。
IVに匹敵するほどの実力者ながら、自分たちが全く存在を知らないデュエリストが多数登場するデュエルリンクスの世界に疑問を抱き、「過去・未来どころか、全くの異次元からデュエリストが集まる場所」という先史遺産(オーパーツ)だと結論付けた(IVからは「結局先史遺産かよ」と笑われているが)。
ZEXALの世界軸が他シリーズと直接的なつながりがないことを決定づけているともいえ、事実海馬コーポレーションの存在すら知らなかったようである。


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最終更新:2025年08月05日 20:29