貴鬼(聖闘士星矢)

登録日:2013/04/23 (火) 00:15:31
更新日:2023/06/14 Wed 11:18:55
所要時間:約 4 分で読めます




貴鬼(キキ)とは『聖闘士星矢』シリーズの登場人物である。

(声:江森浩子〈テレビ版〉、庄司宇芽香〈OVA版〉中原茂〈Ω〉)
年齢:8歳。
身長:130cm。
体重:34kg。
誕生日:4月1日。
血液型:B型。
出身地:チベット。
修行地:チベット・ジャミール。

ムウの一番弟子。通称、アッペンデックスの貴鬼。引眉が特徴。
「アッペンデックス」とは「オマケ」のこと。

<原作(幼少期)>
念動力(サイコキネシス)を使ったいたずらをするなど幼い面も見せるが、
アテナの戦士であることに誇りと責任は持っており、天秤座の黄金聖衣を守って海闘士と戦ったこともあった。
結果は瞬殺だったが、ポセイドン編の勝利の立役者と言ってもいい活躍をした。
ボロボロになりながらも聖衣を運び続けた、そのどんな苦境も諦めない闘志は、仲間も認めている。
冥王ハーデス編では魔鈴と共に星矢の姉・星華を聖域に連れ帰り、タナトスの攻撃をサイコキネシスでいち早く察知している。

アニメではマスコットキャラクター的な役割としても扱われ、城戸邸や星の子学園に居座るなど、登場回数も増している

ちなみに聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話でも最終巻の巻末漫画に2コマだけ登場している。
この際ユズリハが付けていたものと同じデザインの腕輪を装着しているので、彼女の遠い縁者ということが窺える。




<Ω(青年期)>

アニメオリジナルの続編『聖闘士星矢Ω』では師の跡を継いだ形で黄金聖闘士になった。
星矢の続編があれば牡羊座の黄金聖闘士になっているのではないか? と予想していたファンは多く大方の予想通りの姿形と立ち位置で登場した。
「オイラ」だった一人称も「私」に変わって落ち着いた口調となっている。

光牙達の前で名乗った口上は「再生と技巧」。
年齢は不明だが、紫龍と春麗が龍峰を授かったことを考えると少なくとも25歳以上と推測される。

世界で唯一、聖衣を修復できる最後の修復師としてもムウの後を継いでおり、羅喜という女の子を弟子にしている。
その羅喜自身も第二期で
「アリエスの貴鬼様の一番弟子、アッペンデックスの羅喜とは私のことなのだ!」
と名乗る場面も含めて、原作でのムゥと貴鬼の関係性を継いだものとなっている。

火星士に狙われその身を隠していたが、マルスが新たに創造した新十二宮の第一の宮「白羊宮」にて光牙達を待ち受ける。
マルスの目的と、それを防ぐためには十二時間以内に十二宮を突破しなければならないこと、
黄金聖闘士を倒すためにはセブンセンシズに目覚める必要があることを光牙達に伝え彼らの聖衣を修復した。
黄金聖闘士の大半がマルス側という現状であるため、十二宮突入時は射手座を除いて明確に味方といえる聖闘士である。
これらの行為はかつて十二宮を突破しようとする星矢達に対してムウが取った行動とほぼ同じであり、今作でもそれを踏襲した形となっている。

その聖衣修復方法だが、なんと小宇宙のビーム掃射という従来と全く異なる手法を用いている。
(本人曰く「時間がない、早めにいくぞ!」とのこと。)
修復される聖衣の装着者は苦痛が伴い、貴鬼自身も大量の小宇宙を消費する。が、言葉通り確かに迅速に、複数の聖衣の修復が行える手法となっている。そのせいか直後に襲撃してきた火星士の大軍と戦いで多少時間がかかっていた。

※聖衣の修復は通常、銀星砂(スターダストサンド)、オリハルコン、ガマニオンなどを用いた普通の修復と、聖衣が本来持っている自己修復能力に任せる二つの方法がある。
件のビーム掃射による修復はおそらく時間がなかった&銀星砂などの素材が手元になかったために、黄金聖闘士が持つ莫大で質の高い小宇宙を大量に聖衣に注ぎ込むことで自己修復を促進させたものと思われる。
よく勘違いされやすいが、聖衣の修復に聖闘士の血を必要とするのは聖衣が死んだときで毎度献血する必要はない。

黄金聖衣と違ってオブジェ形態にできない、過去に例のない形態の聖衣の修復方法となると、ムウの方法とはまたとは別のやり方を模索するしかなかったのだろう……。と、思っていたら第二期で普通に聖衣石のままで従来の修復が可能なことが発覚。
その際、銀星砂を聖衣石に降りかけた後浮かび上がるオブジェ形態のイメージ映像を見ながら行っていた。
パラスベルダの前線基地でも行ってはいたが、さすがに壊れた聖衣に輸血まではやらなかった模様。
第一期十二宮編の方法は本当に「早め」の方法だったようだ。

白羊宮にて全員の聖衣を修復した後、自らの裏切りに気付いたメディアの送り込んだ火星士の大群に立ち向かい
その後は戦闘しながら龍峰らのセブンセンシズ覚醒を感じとって笑みを浮かべる余裕を見せた。

アプス戦後は聖域にて生き残った黄金聖闘士とともにアテナや他の聖闘士達の補佐につく。
パラスベルダの戦いにおいては修復師としての立場から光牙達の新聖衣の扱いについて助言したり、昴の異質さに気づいてエデンとその危険性を共有するといった観察力の高い頼れる聖闘士として描かれている。

ハイペリオン戦において紫龍・貴鬼・フドウと共に技の余波で消滅したかと思われていたが瓦礫の下から復活。戦いの終結後はハービンジャーに「教皇になれ」と言い、自身は修復で忙しいとの理由で辞退。ハービンジャーには「権力欲にかられて教皇の座を欲する者より真っ直ぐなお前がふさわしい」と言っており、サガの乱のようなトラブルも念頭にあったようである。


<聖闘士星矢EPISODE.G アサシン>
ハーデスとの聖戦から数年後(Ωに近い時系列の時代)の現代に甦った「ある聖闘士達」と再会し、自身が牡羊座の聖衣を継いでいることを明かしている。



  • スターダストレボリューション
元々は先々代の牡羊座の黄金聖闘士・シオンが自ら編み出した技。
小宇宙を星屑状の弾丸に変化させて敵を撃ち貫くが、一級刻闘士のガリアハイペリオンにはまったく通じなかった。

  • スターライトエクスティンクション
光に包んだ相手を死界又は遠く離れた場所に強制テレポートさせる強力な技。
先代の牡牛座ムウが自力で編み出し、ここぞという時の決め手として用いられた必殺技。
一体どこで見たのかちゃっかり弟子も継承していた。
Ω本編初使用時は技が決まるギリギリのところで2級刻闘士・ウィップ(スネークプラズマ)のディオネに逃げられたが、それはあえて手加減した為。
パラスベルダでの前線基地でディオネと再びあいまみえ、刻衣(クロノテクター)を粉々に粉砕した後、本編二発目で4級の雑兵もろとも光の彼方へと消し去るのだった。

なお、ディオネとの決闘時に彼の攻撃を受けながらもまったく無傷のまま悠然と歩いている際、龍峰が

「クリスタルウォールも使わないなんて…」

と発言したことから、ムゥの技は全て継承されているものと予想された……


  • クリスタルウォール
視聴者の予想通り、やっぱりこの技も継承されていた。
パラドクスの奇襲からアテナを守るべく咄嗟に使用。あらゆる攻撃を跳ね返す牡羊座伝統の技。
ただしムウやシオンのそれとは違い、攻撃を反射しない防壁という扱いである。
貴鬼がまだその域に達していないのか、パラドクスやハイペリオンの小宇宙が強すぎて反射しきれなかったのか不明。

EPISODE.G アサシンでは打って変わって超絶強化。ムゥ曰く「私が与えた技をさらに進化させている」技。
対人用ではなく様々な進化を意識的に行い惑星規模での防護を可能とし、あのムウを相手に宇宙規模の防衛戦を繰り広げている。おそらくこの技に限って言えば貴鬼が歴代の牡羊座で最も強固な防壁を張ることができるとみられる。

  • クリスタルボルテックス(水晶乃渦)
ムゥの攻撃から地球を守るために放ったクリスタルウォールの発展技。
超局地的に重力崩壊現象を発生させ、巨大な光の結晶が渦を作りすべてを砕き吸い込んでいく超大技。その防御力は、神聖衣を纏ったムウの攻撃を防ぎ切り「崩すには時間がかかる」と言わせた暴力的な攻撃力を伴った完璧なる防御障壁。



追記・修正は若き聖闘士にビームを当てながらお願いします。

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最終更新:2023年06月14日 11:18