登録日:2012/05/21 Mon 11:03:38
更新日:2022/04/17 Sun 19:50:55
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「道程」とは日本の彫刻家・詩人高村光太郎による詩であり、その名前が冠された詩集の名前である。「
童貞」ではない。
国語の教科書や名詩集などで見たことがあるだろう。
大正三年(1914年)3月に発表された。
発表された当時は全102行という長さであったが、詩集出版時には現在の長さになった。これは原詩の最後の7行のみを抜き出して多少文面を変えたものである。
この詩集は、前半は洋行から帰国した頃の思い悩んでいた時期の暗めの作品が多いが、
後半はのちに結婚する長沼智恵子と出会った頃(つまり
リア充になっていた)の作品が主であり明るい作風に変わっている。
すなわち、自然を賛美するという方法で自らの生きるありようを肯定的にとらえるというものである。
その自然は「父」とでもいうべき、厳格でありながらいつくしみに満ちた存在である。
その自然を背景として自らの険しくも生きるべき道を独歩しようという決意に満ちている。
原詩では最後の一節は一度しか読まれていないが、改作後には繰り返しにされていることは、それを強めているだろう。
原詩は、自らの自然に囲まれて苦しみながらも肯定的な道を見出すまでの過程がより詳細に(しつこいくらいに)描かれているので、
そっちを読んでみてもいいだろう。
また、この詩は極めて平明な口語文かつ自由律で書かれているが、これも当時としては画期的な(つまり、より近代的な)表現である。
自らの内面を象徴的に表現するという内容の近代性とともに、日本の近代自由詩の完成と言える。
〇アニヲタ的『道程』
もちろん『
童貞』ではない。
「遠い童貞…確かに喪失はまだまだ遠いな…」とかそういう詩では決してない。
教科書に載っていることも多いので思春期まっさかりの男子(と一部の女子)のアホなリビドーを刺激することがあったとかないとか。
先生がいきなり国語の授業中に「道程…」などと言い始めたらもう男子中学生なんて一撃である。
「童貞…」クスクス「どwwうwwてwwいww」
もう空気が整わない。
ちなみに前述したとおり作者は当時
リア充まっさかりで、多分童貞ではない。
「視聴されたお子さま方や親御さん達、
おおきなお友だちの皆さんに光太郎を知っていただける機会をいただきありがとうございました」
と、感謝のつぶやきをしていたらしい。
大きなお友達って……
いやまったく誰のことやら……
即座にアマクダリ側代表フューネラルに「全く意味がわからん。黙ってくれんかね」と睨まれ、すっこんだ。
続きは何だったのか、クズ肉に聞いても答えはない。ショッギョ・ムッジョな。
追記・修正は、道程を見定めてからお願いします。
- レモン哀歌は泣ける、高村の智恵子LOVEっぷりがもうね..... -- 名無しさん (2013-10-13 20:49:34)
- ヴァン「俺は道程だ!」 -- 名無しさん (2021-12-07 06:12:31)
最終更新:2022年04月17日 19:50