鈴原サクラ

登録日:2012/11/18 Sun 18:00:09
更新日:2025/02/12 Wed 13:46:41
所要時間:約 5 分で読めます





勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんで下さいよ!

ホンマ勘弁して欲しいわ…!



鈴原サクラとは、『新世紀エヴァンゲリオン』、『ヱヴァンゲリオン新劇場版』に登場するキャラクターである。


+ 目次

プロフィール

生年月日:(声優の誕生日は6/2)
年齢:8歳→22歳
身長:157-160(シンジやアスカと同程度)
血液型:不明
声優:沢城みゆき

人物

碇シンジの学校での友人である鈴原トウジの妹である。
新世紀、新劇場版ともにシンジの初戦に巻き込まれて負傷し、シンジとトウジ(とケンスケ)が知り合うきっかけとなる。


劇中での活躍

TVアニメ版

鈴原トウジの妹であり年齢は小学2年生。
姿は登場せず、名前が呼ばれることも無い*1
第3新東京市に侵攻した「第3使徒サキエル」の襲撃による戦闘で重傷を負い、入院することとなる。
兄であるトウジは彼女を溺愛しており、妹を負傷させた間接的原因であるエヴァンゲリオン初号機パイロット・碇シンジに激しい怒りをぶつけるという事態になってしまう。
しかし後に「私たちを守ってくれたのはあのロボットなのよ」と彼女本人がトウジに説教したことが語られており、幼いながら聡明な少女であったことがうかがえる。

その後も怪我の場所が悪かったのか一向に容体が回復せず*2、トウジは「妹を設備の整ったネルフの病院に入院させる」ことを条件に、エヴァンゲリオン3号機のパイロットの要請を引き受ける。
……しかし、それが新たな悲劇を生みだすことになってしまう。
その後、物語が終盤に向かうにつれ、トウジらシンジの友人たちは物語からフェードアウト。同時に彼女も最後まで登場することなく、その後どうなったかは長年不明のままであった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

大まかな設定は変わらず、第4の使徒襲来時の戦闘で負傷したことが語られる。ここまでは概ねTV版と同じ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

その後無事退院。その際初めて1シーンだけではあったが登場する。
そして、兄貴のジャージ君とはかけ離れたかわいらしさに全国のロリコンを歓喜させた。
「ほんとにこいつら実の兄妹か?」というジャージ君が聞いたら殴られそうな疑問が生まれたという。
まあ、かわいいから仕方ない。

しかし、TV版と大きくストーリーが改変された『破』ではトウジは重要人物ではなくなったため、妹の登場は単なるファンサービスとだれもが思っていた。


そう、思っていたのだが……。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

前作から14年後の世界で20代前半となった彼女は、なんと人類存続のためネルフに対抗する機関「ヴィレ」の少尉となっていた。
さらには14年の歳月を経て初号機からサルベージされた碇シンジの管理担当医官として、彼の監視を担当する。
TV版では半ば設定上の存在でしかなかった彼女は、ここにきて大きなスポットライトを浴びることになった。

容姿はより美しくなり、その姿は言われなければ鈴原トウジの妹とは気付かないほどの美人さんになっている。
かつての14歳トウジよりも低身長であるにもかかわらず、「妹? お姉さんじゃなくて!?」と驚く程度にはシンジから見ても大人びた女性の印象があったと思われる(シンジはこの時点で成長したトウジを見ていないこともあるが)。

他のヴィレの人間や、かつてシンジと親しかった人間が軒並みシンジを疫病神として憎悪の視線を向ける中、彼女だけはかつて兄の友人だったこともあり、シンジに好意的に接してくれる。
あのトウジの妹ということもあり、優しさを見せるその姿に安堵した視聴者も多いことだろう。

しかし、一方で彼女自身もニア・サードインパクトで辛い目に遭った人間であり、そのニアサーを発生させた張本人であるシンジに対してはやはり複雑な怒りを募らせてもいた。
実際「初号機に乗せろ」と言い出すシンジを敵意を込めた目で睨みつけたり、周りと比べれば比較的優しく接してはいたものの、腫れものを触るように接する場面も多かった。

物語が中盤に差し掛かる頃、「AAAヴンダー」に侵入したネルフ所属のエヴァMark.9と共にヴンダーから脱出しようとするシンジに対し、記事冒頭の台詞でエヴァにだけは乗るなと懇願する。
しかし、彼女の願いも空しく、その後シンジは自らの「願い」のため人類補完計画の鍵を握るエヴァンゲリオン第13号機に搭乗。
世界の終わりの始まりであるフォースインパクトを発動させてしまう。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

引き続き登場。ヴンダーに戻る決心の末再び拘束、気絶させられたシンジを傍で見守っていた。
やはりQにおける彼の行いは腹に据えかねたようで、目を覚ました瞬間、

パアン!(ガチビンタ)

「勝手に出て行って! あんだけ乗らんといて言うとったエヴァに乗りくさって!」
「あほ! あほ! 碇さんのドあほぉ~!」

と涙ながらに叱責。
しかしその後もDSSチョーカー無しで隔離されるシンジの管理担当に再び就き、献身的に彼を支えた。
その姿はアスカから「女房かアンタは」と呆れ半分に言われるほど。

また、北上ミドリとは同部屋(士官私室)で、「サクラ」と呼び捨てにされる事からも同年代の友人関係であると思われる。
さらには山下いくと氏のツイートにて「彼女らが第3村で摘んだ花」がハーバリウムとして部屋に飾られている設定が明かされており、より古く親しい関係の可能性もある。




余談

物語に大きな影響を与えた重要なキャラクターなのだが、Qまでキャラクター設定すらなかったというある意味不遇なキャラクターでもある。
しかし『シン』が公開されてから、その伏兵じみた濃厚なキャラクター性からSNSやふたば等で人気が爆発。ネタバレ自粛のために本筋に触れずに感想を述べようとした結果、サクラについて語る人が続発した。
やったことがやったことなので物騒なあだ名が多数付けられているが、詳細は是非本編を見て頂きたい。




追記・修正は無事に退院してからお願いします。


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最終更新:2025年02月12日 13:46

*1 アニメの時点で設定されていたかは不明だが、新世紀エヴァンゲリオン2では「鈴原ナツミ」という名前が後ほど公開された

*2 新世紀エヴァンゲリオン2では、怪我とは別に難病を患っていたとされている