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ローカルルール

登録日:2011/02/23 Wed 20:46:11
更新日:2026/08/11 Tue 21:32:40
所要時間:約 6 分で読めます





「ローカルルール」には大きく2種類ある。

まず、地方独自の「条例」や習慣、しきたりのようなもの。
次に、ゲームなどで用いる独自のルール。

前者においては法律や通常のモラルをブッちぎったようなものもあり、
問題になることも多い。

有名な例としては山梨県独自の交通における暗黙のルールなどがある。
山梨の一部では、「右折する車が優先される」という暗黙のルールがあり、
これが事故を産む、と問題になっている。
(山梨では右折専用のレーンが少ないという噂が原因になっている)

このように、法律で認められていない行為まで「暗黙」の名のもとに慣例化されているケースも少なくない。

法治国家である日本では優先されるべきはやはり「法」であり、「暗黙」ではないのだ。




●ゲームなどにおけるローカルルール

そのほとんどが公式で用いない、地方や団体、仲間内同士で決めたルールをローカルルールと言う。

生まれるきっかけも様々であるが、たいていの場合が「より面白くするための工夫」か「公平化」を図るために作られる。

麻雀や、トランプゲームの「大富豪」、UNO、缶蹴り、ジャンケンなどにとりわけ多くみられ、
まだ情報源の少なかった時代には、ローカルルールしか知らずに他地方へ渡って馴染みの無いルールに驚き、
改めて元々(発祥の国・地域)のルールを調べてみるとまた別物で驚く、と言うケースもよく見られた。

麻雀などは最もローカルと「公式」の問題が身近なジャンルと言え、「日本のプロ麻雀」を称する組織の掲げるルールに常日頃からこだわる層はむしろ少数派で、漫画等の創作メディア上でもプロ題材でない限り揺るがし難い一本柱として当然視されることの方が少ない。
なんせネット麻雀ではほぼ常識の一発や裏ドラですら、競技の場では「偶発性によりすぎる」として採用していない団体も普通に存在する・した*1ほどなのだから、どっちがローカルなのかは麻雀歴が長い者でも定義は難しいだろう。
麻雀漫画の「イカサマで一発を意図的に起こす」「『むこうぶち』の、『次巡に一発ツモ、それでAトップ確定』と確信して、敢えて一発ロンできる牌が出たのをスルーしてしまうの描写」なんかは当然一発・裏ドラありルールの方を「公式」とみなしているわけで…
「あれ(商業プロ)はあれ、ここはここ」なローカルルール主義が一般・通俗的な代表例と言える。

他方、「公式」が定めたルールに馴染みが薄い時期や、ある程度の反感をぬぐえずローカルルールが広く認められ続けるケースもある。
例えば日本の野球界は、近年、業界の主力商品であるプロ野球や高校野球で「タイブレーク制」を浸透させてその認知度を急速に高めたが、草野球など非商業側の現場の実態では必ずしもそれに準じているわけではない。(そもそも延長戦を行わないルールの試合も多い。)
そのプロ野球のルールさえ、国際試合ともなれば「日本のローカルルール(なので採用されていない)」要素がある*2。指標を何に置くかの概念になっていると言える。
複数団体がその指標たる立場を主張していたりと、一層「公式」を定め難いゲーム・スポーツジャンルも少なくはない。

これらの場合、公式ルール側があくまで商業活動の一部として規定した内容で、それ以外の場とは根本的な乖離があることも見逃してはならない。
いずれにせよ「ローカルルール=間違ったルール」ではないのである。
結局、権威浸透が伴っていない状況や地域で「公式」「正統」を言い張ろうと、そこでの「普通」「当たり前」「現実の都合上」のローカルルールは上回れないのだ。


複数の地域で見られるローカルルールもあるが、
仲間内単位、特にこども達の間で用いられるルールには、
いじめに繋がる、またはそのルールそのものがいじめであるケースも多く、問題になることもある。
こども独自のルールは言い出した者が有利に仕上がっていることが多いが、詰まるところただのワガママ勝手の類。
伝播や後継を生じることもなく、その小集団の解体と共に霧散消滅するものに過ぎないのであればローカルルールというカテゴリですら無いのである。


※あくまでローカルルールであるために見識に差がある場合があります


大富豪でよく見られるローカルルール

おそらくローカルルールと聞いて大半の人が思い浮かべるであろうカードゲーム。
驚くべき事に
あなたが目にするルールのほとんどがローカルルールである。

詳しくは個別項目にて。


◇缶蹴りでよく見られるローカルルール

  • 掛け声
鬼が缶を踏む際に特定の掛け声が必要な場合がある。
通常は「○○見っけ!」くらいだが、その後に「ポコペン」「123(複数回踏む)」等。
数年前にブームが再燃(昭和ブーム)した際はなぜか掛け声が「ペコポン」に微妙な変化を起こしていた。

  • 使用する缶
通常はジュースなどのスチール缶を使用するが、
場合によってはポリ容器や一斗缶を用いる。
なお、一斗缶は蹴ると非常にやかましい。


◇その他、奇天烈なローカルルール(追記推奨)

どんな些細なじゃんけんであっても(例えばおやつの残り1コのとりあい等)、負けた方がグーパンチを食らうと言う理不尽極まりないルール。
おそらく「あっち向いてホイ」感覚。
「しっぺ」「でこピン」等も。

  • みそっかすルール
ドッジボールなど敗退=退場の要素を含むゲームによく見られるルール。
例えばドッジボールなら弾をヒットされても退場扱いにならない。
一番弱い者に適用される救済ルールに見えるが、
正確に言えば「無敵になれる」と言うより弱すぎて無害であるから「みそっかすを許される」のである。
ゲームに参加しているようで、実質いない扱いと同義となる。
その反面「ルールを理解できない可能性があるほど年齢の低い子、例えば正規ルールで遊ぶメンバーの弟・妹を曲がりなりにも参加できるようにしたものではないか」「現代で言う知的障害や重度発達障害の子への対応として発生したものではないか」と考察されることもあり、こちらならばむしろ子供なりに全員が楽しめるように作られたものということになる。


  • 麻雀『写し満貫』『鏡満貫』
流局の際、捨て牌が最初から最後まで親とまったく同じだったら満貫和了扱いと言う奇天烈なルール。流し満貫*3の派生形と言えるか。
そんなバカな…と言いたいが、ネット麻雀・麻雀ソフトで有無が選べたりすることがあるなど、ローカル役としては比較的広まっている部類。
先述したように麻雀自体ローカルルールと言えるような役や点数の処理は多い(例として「七対子を50符1翻役とする」*4など)ため、こういった奇妙なローカル役も多々見られる。
古くは『ぎゅわんぶらぁ自己中心派(片山まさゆき)』、比較的近年でも『角刈りすずめ(原作:一條マサヒデ、作画:菊地昭夫)』や、『ムダヅモ無き改革(大和田秀樹)』の根本的な「なぜ麻雀で解決するのか」の説明一部エピソードなど、時として現実では採用不可能なものも含めたローカルルール卓をいろいろ登場させるギャグ漫画は麻雀漫画ではけっこう見られる。
次に挙げるものも「採用可能な部類だが、トチ狂った麻雀のローカルルール」の一例。

  • 麻雀『中ビーム・白バリア』
中4枚すべてを対面に向けて(長いほうの縦の画を対面に向けて)捨てることが出来れば対面の満貫放銃が成立。一方対面は1枚でも白を捨てて鳴かれなければ無効とできる。
採用する場合はロン和了同様に明確な発声宣言を要するとするのが一般的だが、そもそも役として採用することがすごく稀。
その一方で大手ネット麻雀が役以外の形で採用したケースはあり、『麻雀ファイトガール』では「生牌の中を切る」・「チュンビーム演出が出て、かつポンされなかった巡目に同じく中を切る」場合のキャラクター特殊セリフとして中ビームが採用されている。
特に後者の場合はそれぞれキャラクター設定に応じたセリフになっており、イッパツ(プロの漫画家)なら「チュンビーム・第2巻/第3巻/最終巻」、イヨ(アンドロイド、ロボットアニメネタ多め)なら「チュンビーム・マークトゥー/マーク3/ゼェーッット!!」など。なかなか面白い隠し演出(というには見やすいか)と言える。
同作ではもともと著名なローカルルールをイベント卓扱いで採用することも多く、例えば「オープン立直あり(恋もツモれば!らぶらぶ突撃麻雀)*5」や「ローカル役・加賀百万石の変則的な採用(ダブリエルのすくすくハイカロリー麻雀、「萬子清一色で数字の総計が100以上なら役満」ではなく「数牌の数字の合計が60以上で1翻扱い、以降10ごとに1翻追加」*6)」などが行われた。

  • 麻雀『(四槓子聴牌時以外の)裸単騎禁止』
裸単騎とはポン・チー・カンの鳴きを4回行い、捨て牌に選べるのがツモってきた牌ともともと持っていた牌1枚の計2枚しかない状態に構えること。
ルール上は問題ないが、「単純にみっともない」「レートありの場合*7、過度に攻撃に特化する戦法は立場上望ましくない」「鳴き偏重の戦法を嫌うお客さんは一定数存在する」などの点から、雀荘ではスタッフ限定のローカルルールとして禁止していることがそれなりに存在する。
もっとも客の立場だったとしてもノーマナーと取られることは多いため、先述した『麻雀ファイトガール』では初心者向け作品としての立場もあって「アガリとリーチは押せ、ポン・チー・カンは押すな」とチュートリアル相当の漫画に記載している*8

  • 鬼ごっこ、缶蹴り『帰る』
ルールと言うより、よくあるいじめ。
対象者が鬼のとき、探している間に皆で帰る
ちなみに『世にも奇妙な物語』には、缶蹴り中に置いて行かれ亡くなった子供が怨霊となり数年後に復讐する話がある。

トラベリングとはボールを持って3歩を超えた歩くこと。
この制限を無くしたルール。
体育の時間に「みそっかす」的な扱いの者に与えられたりする。
ボールの保持歩行が完全に解禁されると半ばラグビー式になりかねないので、「少しは見逃すけれど歩きすぎたら笛を吹く」などの匙加減が採用されやすい。
バスケ自体、瞬間の行動を厳密にレフェリングするのが部活動・ストバスを多少経験した程度では難しい競技なので、
児童/生徒や、そんなに詳しくない教師が務める審判側のハードルを下げる配慮を兼ねたケースも少なくない。

  • 野球拳『脱ぐ』
そもそも本来の野球拳は脱いだりしないもの。
酒の席などで野球拳と称して脱ぐことを強制するのは違法である。同性であっても。

  • 挟み将棋『角』
挟み将棋なのにまさかの角が登場。
ハンデとしてはいいかも知れないが、強力すぎる気も。

  • 高級料亭、芸妓『一見さんお断り』
いわゆる紹介制。トラブル…というかクレーマー気質の客回避とする説もあるがこれも不詳で、ミシュランガイド京都版初版のようにこのシステム自体が揉め事の発端となってしまったケースも存在する。
♪いつの日かいつの日か…

  • TCG『みなし裁定・独自裁定』
かつての遊戯王OCGのように「裁定そのものがわかりにくい・公式の裁定をほぼ確認できない」場合、子供たちのコミュニティ、果ては対戦スペースがあるカードショップの内で事実上「わからないので便宜上こう裁定する」が決まっているケースはある。先行第1ターンにドローを認めるかどうかもある意味これか*9【ポールポジション】のように、事実上こういったみなし裁定での扱いで実用性がゼロになりうる*10デッキが考案されたケースまで存在。なんと2025年現在でも完全に《ポールポジション》の効果の処理をめぐる裁定は整理されてはおらず「相手決闘者とルール解釈を相談するか、大会ジャッジの判断を仰いでほしい」が公式見解の様子である。
最近の遊戯王では「公式の指示がないものは『マスターデュエル』の挙動を暫定裁定とする」コミュニティが増えているが、これも同作が一応でも裁定図鑑ではないことを鑑みれば「『MD』をOCG事務局の意味でも公式と解釈する」というローカルルールとも言えてしまうだろう。
「Q&Aに掛け合うのは手間が掛かるし、ゲーム内のカードが揃ってさえいれば実験できる媒体で確認する方が簡単」という、公式・非公式性より手間を省けるメリットを「正しさ」に意図的に変換するパターンとも言える。
このへんは遊戯王OCGが他タイトルと比べて「スタン落ちがないことからカードプールが極めて広すぎる」という問題にして独自性を持っていることによる。

  • エロ関係(成年誌、エロゲ・エロアニメなど)
「~したら脱ぐ」など明らかなものが多い。部活物だと凌辱色が強くなる。

  • 地域伝統の祭事、地域活動
地域によっては祭やイベントごとに強制参加を強いる場合がある。
地域ごとにそれぞれ特有のルールがあることは珍しくないが、人間にはそれぞれの生活があり、
祭やイベントは勿論、地域の清掃や会合に至るまで「所属」や「参加」を強制することはできないのが基本。
しかし田舎には「この町に住んでいるからには参加して当然」と言う意識が根付いていることがあり、それが「強制参加」にまでなることがあるのだ。
それを断るなどすると、最悪の場合「村八分」状態にまで追い込まれることも珍しくない。
一部の「地域活動」については条例などで義務付けられている場合があるが、だいたいの場合は「出来うる限り」が原則である。

  • 野球「ラッキーゾーン」
野球に限らず国際的スポーツのルール運用に散見される姿勢が、「世界公式の(と称する組織の発している)国際ルールに、ローカルルールを加えている」というパターン。
国際100%+NPBローカル分50%=NPBルールは150%みたいなイメージ*11と思えば大体問題ない。(微に細に計ると200%どころでなくなる。)

ラッキーゾーンもそんなNPBローカル要素の領分で、外野フェアゾーンに追加で区切りを設け、ホームランを出やすくする措置。
性質上すべての球場に必須ではないのでローカルルールに属するが、少なくともNPB主催試合においてはルールブック上ちゃんと認められたグラウンド構造である。
有名なのはやはり国内第1号の甲子園球場のものか(1991年のNPBシーズン完了をもって撤去、ラッキーゾーンとしては現存せず*12)。厳密な意義は異なるが千葉マリンスタジアムやコボスタ宮城、福岡ドームの「プレイ地域内に張り出した外野席」もルール裁定の上ではラッキーゾーンと見なされる。
また使用時期の短さや球場が非現存であること(長嶋茂雄のプロ入りよりも前に廃止)から知名度は低いが、旧後楽園球場にはあべこべの「この網にあたったらホームランとは見なさない」ローカルルール、アンラッキーネットが外野ポールに併設されていた。これは建設時の時代背景から国際規格が国内に事実上無く、非常に狭い球場として建設されたことでのバランス調整からのもの。

2018年に甲子園球場のラッキーゾーン復活構想が話題となったが、球界OBやNPB内部からの意見は「本物の強打者が育たなくなる」と概ね否定寄りであった。
しかし次第に「ラッキーゾーンを活かして点を取ってくれるようになると味方投手が楽になる」と投手目線で賛同する球界OB・NPB関係者が目立つようになり、2026年シーズンからバンテリンドームナゴヤにおいて事実上のラッキーゾーンである「ホームランウイング」が運用開始となった(ナゴヤドームについてはそもそもの極端にホームランが出にくい構造の是正という意味合いもあるのは留意)。

アマチュア野球…というか少年野球・草野球では外野手の負担を現実的なものにするために「外野フェアゾーンに後端となる線を引いて、そこから向こうを(フェンスの高さ0mの)スタンドと見なす」・場合によっては「ゴロで線を越えた場合でもエンタイトル本塁打」、つまり全域ラッキーゾーンが導入されることも多い。
『ドラベース』のようにほぼ毎回ちゃんとした球場を借りられるわけじゃないからね。


  • プロ野球(NPB)「屋根のある球場で、打球が天井に衝突した場合の措置」
厳密には球場個別のローカルルールを指すものとして「グラウンドルール」という用語がある*13のだが、その中でも特にNPBにおけるローカルルールの扱いがわかりやすい事例。

実はこちらはNPBルールブックには現在でも定義されておらず、実際のコミッショナー裁定も「球場ごとに常識の範囲内でローカルルールを決める。グラウンドルールによる管轄」となっている。
「天井にぶつかった後そのままグラウンド内に落ちてきた」ケースですらNPB12球団の本拠地となっているドーム球場6つで統一されておらず、
ナゴヤドーム・福岡ドームでは「ボールインプレイ(ジャッジングを挟まずにプレイ続行)、地面につく前に守備中選手が完全捕球すればその選手のフライアウトだしそのままスタンドに入ればホームラン」、ナゴドのみ「特定のスピーカーに当てた場合はエンタイトル本塁打」が追加。
西武ドームが「外野フェア地域に当たった場合のみエンタイトル本塁打。それ以外はボールインプレイ」*14
大阪ドームが「屋根を動かす機構の指定した穴を通った場合のみエンタイトル本塁打。それ以外はボールインプレイ」
東京ドームとエスコンフィールドは「フェア地域の屋根に当てた場合はボールインプレイ、ファウル地域の屋根ならボールデッド(ファウル)」
さらに東京ドームは「外野に吊り下げられているスピーカー類」に直撃させた場合はエンタイトル本塁打」を追加。
となっている。
また現在は本拠地球場指定を受けていないものの札幌ドームも西武ドームとほぼ同一の裁定(違いはパネルによる境界線をわかりやすく引いていたこと)としていた。
なお「天井に当たったのは確認できたけどボールが落ちてこなかった」についてはファウルゾーンであればファウル、フェアゾーンであればエンタイトルツーベースで統一されている模様。


ルールどころかゲームの呼称すらローカルな例。
項目参照。


  • ネット掲示板「コテハン禁止」
コテハン(固定ハンドルネーム)による荒らし行為がよく起きていた往年の2ちゃんねるの影響から、現在でもサイトやスレの事実上のローカルルールとして「名無しでの書き込み義務」を設けている場合がほとんど。例外はSS投稿スレややる夫ストーリースレのような「これの作者」「最初のスレの>>1」を識別する必要がある場合だが、そういう場でもハンドルネームではなくランダム生成による符号を使っている人が多く、コテハンそのものはやはり使われていないと言える。
近年では「単にはじめて来てルールを知らなかっただけなのに、キチガイ荒らしと同一視されるのはネットにおける雑談の場そのものの初心者を想定していないルールの方が無礼・無配慮ではないか」としてユーザー間での軋轢や本当に雑談スレが荒れてしまうののもととなることも多い(SNS文化の発展でむしろ「固定のハンドルネーム」があるのが前提の場が主流になっているのも大きい)ものの、一度定着してしまった以上はなかなか変えづらいようだ。


  • 対戦格闘ゲーム「特定のキャラの選択禁止」
文字通り、野良対戦では指定されたキャラを使用してはならなくなる。さすがにというかプレイヤー側と言うよりも店舗側で指定する(ゲーセン勢の俗語では「ハウスルール」と呼ばれる)ことがほとんど。
当たり前だが理由もなく指定されることはまずなく、『AC北斗の拳トキのように誰が見てもゲームバランス面で問題あるほど強いケースや、『ガンダムEXVSMB』ハイペリオンガンダムのようにゲームの勝敗を容易に左右できてしまうバグ*15が判明しているケースと思ってもらって問題ないだろう。
トキのパターンについては、ゲームジャンルの性質を考慮して「禁止はしないが、野良対戦での選択は非推奨」としていることも見られたようだし、萌え系作品(たとえば『アルカナハート』)だとキャラ愛を考慮してそういったハウスルールを設けない店舗も主流。
その『AC北斗』についてはどちらかと言うとこれの変則例「レイ使用時は故意のバグ昇龍*16禁止、過失の場合は必ず即座にブーストキャンセルなどでモーションを中断すること」の方が稼働店で目にすることが多いか。
これもバグの意図的な利用を禁止するためのものである(こちらは勝敗関係ではなく、基盤破損につながりかねないため)。
実際には単に「バグ昇龍禁止、違反者は出入り禁止もありうる」と済ませていることも多いが、このへんは北斗で野良対戦する人はなぜバグ昇龍をやってはいけないのか知っていると見なせるようなプレイヤー層が形成されているのもある*17

この最たる例が『KOF2001無印』フォクシーで、強すぎたために本戦限定ながら公式大会で使用禁止の特殊ルールが設けられてしまった。
フォクシー(と『格ゲージョジョ』ペット・ショップ)についてはトキや『戦国BASARA X』元就、『アルカナ』神依やリリカほど対策が完成しておらず*18、SNKとしてもやむなく不可とせざるを得なかったようだ。

格ゲー以外を含めれば、レースゲーム『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』の一部設置店舗にて、プレイヤー間で「野良の店内対戦では名古屋*19・大阪*20の選択禁止」というローカルルールが存在することがあるが、こちらはハウスルールではないこと、大阪に関しては原作で登場しているコース*21であることなどから、ガチ勢の共通見解と言えるのかは疑問符が残る。実際にご当地コースとなる大阪市内では大阪人気の高い店舗もあるようだ。
あちらの有志wikiでも「単純な高速コースなので好まない人はいる」「プレイマナーという点では、最初は首都高環状線*22を選ぶのがベターなのは事実」としつつもルールとまで言えるのかは難しいとされており*23、なかなか扱いの難しい話題であるようだ。

余談だが、これ以上に受け入れられているゲームセンターのローカルルール(ハウスルール)として、「奇声禁止」「無制限台の張り紙があるゲーム台以外は待ちがいる場合の連コイン・身内での回しプレイ禁止、1プレイのゲームオーバー*24で交代を義務付け」「ATCGのカードトレード行為禁止or店舗備え付けのプレイヤーノートを通さないトレードは不可」など、プレイヤー間でのトラブルを防止するためのものが設定されていることがほとんど。
またこれとは別に刑法上アウトとなる「カツアゲ行為禁止」「台パン禁止」などもハウスルールとして明示していることはよく見られる。



◇番外:公式⇔ローカル?(追記推奨)

  • 黒ひげ危機一発『飛ばした者が勝ち/負け』
タカラトミーの長寿シリーズ玩具。
1975年の発売当時は「飛ばした者が勝ち」と商品に明記されていた。(これにもトミー開発部内での紆余曲折が伝わっている。)
「敵に捕まってしまった仲間を助けるゲーム」というコンセプトを謳っていたためである。
ところがTV番組等で採用された際、「飛ばした者に罰則」というローカルルールで運用され、そのイメージが巷で定着してしまった。
この事態に公式側も「勝敗は自由に決めてほしい」という姿勢に変わったが、世の大勢は「飛ばした者が負け」に偏っていき、90年代にはそちらを公式化するに至った。
…かと思いきや、黒ひげ50周年アニバーサリーからは「黒ひげ人形が飛びだした人が勝ち!」と大きくアピールしている。また方針変更があった様子だが、一般層がそれになびいているかは微妙だろう。
ゲーム(スポーツ)のルールも商品の一部であり、市井・市場により変化するものとして捉えられる事例と言える。



追記・修正のローカルルール:追記修正は全裸で行わなければならない

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最終更新:2026年08月11日 21:32

*1 一発・裏ドラ共になしルールを採用の例として日本プロ麻雀連盟など。この理由で連盟公式作品でもある『麻雀格闘俱楽部』では「競技ルール卓」の名称で一発・裏ドラなし、槓した際のドラめくり自体なし、複数名の同時ロン和了なし(上家優先を採用)など連盟公式戦ルールに合わせた卓を別に設けている(『ファイトガール』ではイベント卓含め倶楽部ルールを初心者向けに調整したもので統一)

*2 例として「頭部危険球による(過失であっても)一発退場」はMLBの公式ルールでは不採用であるため、WBCの1次リーグやトーナメントラウンドでは基本的に採用されない(ただし責任審判の判断で警告や「それを越える」ジャッジングを行うこと自体は認められている)。もっともこれに関しては高野連とNPBとで故意に見える死球の扱いがそもそも異なっている可能性が高い(後者の方が非スポーツマンシップに厳しい)

*3 中張牌を一切切らない・1度も鳴かれないの2つを満たして流局した場合に満貫和了とみなすローカルルール。比較的ネット麻雀の類で採用されることは多い方で、例えばアーケード向けネット麻雀の『セガネットワーク麻雀MJ』『麻雀格闘倶楽部』では採用。

*4 多いのは「25符2翻で計算」。仮に赤ドラや立直などと複合した場合、25符4翻では無条件切り上げも採用でなければ満貫にならないが、50符4翻では満貫になるため、どちらを採用するかは結構重要

*5 厳密には親作品である麻雀格闘俱楽部のイベント卓の移植

*6 字牌は5扱い。また数字合計の翻数のみでの和了は不可(ドラと同様の扱い)となっている

*7 =賭け麻雀形式で対局する場合

*8 完全な未経験者の場合「役がない裸単騎」に陥る可能性があるという背景もあるが

*9 現在の遊戯王OCG公式ルールやデュエル・マスターズ公式ルールでは不可だが、こういった内輪デュエルだと「ドローフェイズおよびドローを行う」としているケースがある

*10 ただしこれに関しては当時の事務局も明確な「どっちが正しい」という裁定を出していなかった事情はある。都市伝説だが「同じ大会の別デュエルで裁定が食い違ってしまい、ジャッジ同士が会議を始めたことで中断してしまった」という笑い話まで…。

*11 例えば「危険球は退場」なども国際ルールにはない。

*12 記念碑としてであれば当時実際に使われていた仮柵が現存。

*13 実例として現広島球場の「守備中選手がカメラマン席のフェンスに身体を預ける体勢になった場合はファウルフライは無効、単なるファウルボールと裁定する」。当該の仕切りの高さが55cmと大半の選手の体格に対してかなり低く、捕球を試みてこの体制になるとそのままカメラマン席に転落する危険が高いため

*14 一説にはA.カブレラが西武在籍当時あまりにも天井に当たる打球を打っていたため「条件付きでエンタイトル本塁打」に変更した、とも。

*15 特定の操作をすることで、本来時間制限もある無敵モードが時間無制限で使用できた。一応原作設定の意味合いでは「無制限に格闘も防げるバリア武装を使用可能」が正しいため、パイロットのセリフから無限の核パワーバグとも

*16 特定のコンボを入力するとレイ・技を受けた相手ともに無限に上昇する不具合

*17 ただし初心者限定大会、いわゆるモヒカン杯・種籾杯でも、バグ昇龍自体は先述したなぜダメなのかの理由から「故意のものは禁止。過失でもジャッジスタッフの判断結果次第ではペナルティ」とするのが一般的

*18 というかこれらは「そもそも基本システムの時点でぶっ飛んでいる」ため、ある意味ではトキ/毛利/神依やリリカとそれ以外の面々とでわりと平等ではあったのが大きい。政宗のように「北斗のジャギにはあった『やりこみで詰められる要素』もない」と断じられたヤツもいるが…

*19 都心環状線

*20 1号環状線とその内側

*21 エイジ編。湾岸MTでも遊べる

*22 いわゆるC1線

*23 一部店舗の治安が非常に悪く、攻略wikiとしては不用意にこういった身内ルールを肯定できない事情もある

*24 現在は単に「1ゲームが完了した」の意味合いでゲームオーバー表示を出す作品がほとんどとなっている。