大富豪/大貧民(トランプ)

登録日:2010/08/04 Wed 20:59:30
更新日:2025/07/12 Sat 18:23:35
所要時間:約 10 分で読めます




大富豪(だいふごう)、または大貧民(だいひんみん)とは、トランプを使って遊ぶゲームの一種である。
どちらも呼称の違いであり、同じものを指す。




【概要】

自分の手持ちのカードを全て場に出し終えたら勝ちというシンプルなルールで、子供からお年寄りまで楽しめる。
だが、知名度の高いゲームでありながらローカルルールがやたらと多い事で有名であり、見知らぬ人と遊ぶ際は事前に入念なルールのすり合わせが必要という難儀な一面を持つ。
それをうっかり忘れたばかりに摩擦の起きたケースは数知れず。


【ルール】

基本ルールがシンプルなため、独自ルールの策定などに対して拡張性が高く、前述したようにあまりのローカルルールの多さから「これが基本ルール」と断言するのは極めて難しい。
下記もそれを踏まえた上で読んで欲しい。

  1. シャッフル後、参加者全員にカードを全て配る
  2. 最初の手番のプレイヤーを決め、以降順次手番を回す
  3. 手番のプレイヤーは手札のカードを1枚場に出すか、パス(回数無制限)を選んで手番を終了
  4. 全てのカードを出し終えたプレイヤーは上がりとなり、早く上がった順でそのゲームの順位が決定される

カードには強さがあり、3<4<5<………<10<J<Q<K<A<2<ジョーカー、となっている。
場に出ているカードより強いカードしか出す事はできない。手持ちに出せるカードがないなら強制的にパスする事になる。
場に出たカードに対し、それを出したプレイヤーを除く全員がパスした場合、場に出ているカードを全て捨て札とし、そのプレイヤーの手番で再び始める。

プレイヤーには直前のゲームの順位によって称号が与えられる(初めのゲームでは全員「平民」)。

1位←「大富豪」「富豪」「平民」「貧民」「大貧民」→最下位

これがゲームの名前の所以となっている。
次のゲームの最初の手番は概ね「大貧民」、つまり最下位だったプレイヤーから始める事が多い。
参加人数が5名に満たない場合は「平民」が削られ、逆に6名以上の場合は「平民」が増える。




……ここまでである。

え?
ルール少なすぎね?
ていうか俺の知ってるルールと違うんだけど?

そう思うのも無理はない。

この先は全て地域差のある可変ルールなのだ。


【準基本ルール】

基本的には一般的と目されるもの。大抵の地域で通用するはずだが、確実ではない。

  • カード交換
先ほど「大富豪」「富豪」「平民」「貧民」「大貧民」という順位・格付けについて触れた。
この称号は無意味ではなく、次のゲームから(カードを配った後に)称号に則ってカードの交換を行う。
枚数は、貧民-富豪の間で1枚、大貧民-大富豪の間で2枚ずつ。
◇貧民・大貧民→手持ちの中から最も強いカードを強制選択
◇富豪・大富豪→手持ちの中から不要なカードを任意選択
理不尽に見えるが、手持ちのカードが偏るため、逆に駆け引きの緊迫感が増すルールである。「刀狩り」「徴税」などと呼ばれる事も。

このカード交換自体は基本ルールではあるのだが、その内容については差異がある。
例えば貧民側から渡されるカードは「手札の中で最も強いカード」以外にも「富豪側が貧民側の手札を覗き見て任意のカードを選べる」というルールがあったり、後述するジョーカーも違いがある。

当たり前だが、貧民側が本来渡すべきカードを詐称するのは重大なルール違反であり、ゲーム以前の問題である。そこはきちんと守ろう。
このルール違反を「脱税」と呼び、発覚した時点での強制敗北や手札開示などのペナルティを課すローカルルールもある。

  • 使用カード
基本の52枚のカードを全て使うが、ジョーカーを含めるかどうかが分かれる。
そしてジョーカーを含める場合、その効果についてもしっかり決めておく必要がある。
単に2より強いだけのカードとするのか、他のカードの代わりとなれる可変ルールか……といったところ。
可変の場合、後述するローカルルールにおいて特殊効果のあるカードになれるかどうかも決めなければならない。
カード交換に応じるかどうか(隠し持てるか、交換に応じなければならないか)も重要である。
……などなど。
ローカルルールの採用数が増えるほど扱いが厄介になりがちである。

  • トリック(リード)
そのターンにおいて場に出されたカードに特殊なルールを課す事。
代表的なものが「縛り」(詳細は後述)だが、複数のカードの同時使用の可否も関わってくる。
これは「同じ数字・異なるスートのカード」または「同じスートで強さが序列順に連続したカード」は同時に出せるというルールで、前者はダブル(2枚)・トリプル(3枚)・クアドラプル(4枚)、後者は階段(3枚以上がメジャー)と呼ばれる。
本題のトリックだが、上記の同時使用を行った場合、以後は場が流れるまで「同じ枚数の条件下でより強いカードしか出せなくなる」というルールが一時的に追加される(これがリード)。
ダブルなら以後ダブルしか出せない……といった感じ。
ターンの途中から突然ダブルやトリプルに変更できるかどうかはローカルルール次第である。


ローカルルール

冒頭で述べた通り、このゲームはローカルルールのバーゲンセールやたらとローカルルールが多い。

何故ここまで多いのかは不明だが、恐らくは単調なゲームになってしまう事を防ぐためだろう。
「大富豪」「大貧民」のカード交換はあまりに圧倒的な戦力差を生み出すため、一度「大富豪」「大貧民」が決まると、以降ずっと同じ展開、同じ状態が長引いてしまいやすいのだ。
ローカルルールはこうした固定化を防ぐために生まれたものと推察できる。

ただ、ローカルルールは知っているプレイヤーと知らないプレイヤーの力量差が絶望的に開くため、採用すればいいというものではない。
自分のみ慣れ親しんだルールを他者に強制すれば、それは「自分だけが有利でいたい」と宣言しているも同然である。
プレイ前の念入りな相談がどれほど重要かは言うまでもないだろう。

以下に比較的メジャーなものを挙げるが、同じ名称ですらバリエーションがあり、確定的に採用されて当たり前というものは一つも存在しない。
逆に言えば任意にローカルルールを選択・採用でき、固定化しがちな定石や単調な戦略を壊して新鮮なゲームを楽しめるという事でもある。
たまには当たり前に使っていたルールを排してみたり、知らないルールを追加してみるのもよいだろう。


♠ゲームルールの追加

全てのゲームで仕様そのものに変化を加えるローカルルール。

  • 縛り
前述したトリックのリードをさらに厳格に、強制力を強めたもの。
「スート縛り」:場に同じスートのカードが連続で出た場合、場が流れるまではそのスートのカードしか出せなくなる。
「階段縛り」:場にカード数字が序列順に連続で出た場合、場が流れるまでは続く数字のカードしか出せなくなる(例えば「3→4」と場に出た場合は5しか出せなくなる)。
スートと階段を組み合わせたものを「激縛」「完縛」と呼ぶ。
複数枚出した際に全ての記号が一致しているかではなく、一部だけ重複している場合にも扱うなどがある。

  • 階段
同じスートかつ、数字が3枚以上隣接したものであるなら同時に出せるというルール。
例えばハートの4・5・6などを同時に出せる。あまり揃う事がないのでほぼ流せるが、この場合5以上または7以上で構成される階段があればまた上に出せる。
縛りとの組み合わせもしばしば見られるが、これ単体で縛りが発生するかどうかはこれまた別途決めておかなければならない(単体で縛りが発生する場合、上例はハートの7・8・9の階段以外は出せなくなる)。

  • ダウンナンバー
同じスートで場のカードの数の1個下の手札を持っていた場合、そのカードも出せるという追加ルール。
例えば場に「♦の6」があった場合は手札にある「♦の5」を場に出す事ができる……といった感じである。

  • 都落ち
大富豪が1位抜けできなかった場合、強制的に最下位になる。
順位の固定化を防ぐ代表的なルールであり、なおかついかにして大富豪は1位をキープし、それ以外は大富豪を引きずり下ろすかの駆け引きとなる。
詳しいルールは差異があり、都落ちの場合は大貧民にもかかわらず最初の親になる権利がなかったり(「都民ファースト」と呼ばれる)、他が1位になった時点で今回のゲームから即座に降ろされたり……などがある。
派生として、富豪が2位以上を保てなかった時に同様に落とされるルールもある。
また、富豪も「上がれる状況なのにパスしてわざと2位をキープする」という露骨なチキンプレイが発覚した場合、同様の転落ペナルティが課されるケースがある。

  • 下剋上
大貧民が一番に上がると全ての順位が逆転する。
5人プレイでこのイベントが発動した際の順位が平民の人は変わらず平民のまま。

  • 制限パス/ギロチン時計
パスを指定した1~10までの回数分、または指定した10~50ターン分に限定し、超過した場合に強制的に最下位となる。
手札を配られた時に弱いカードだった際、このルールが適用されるとだいぶ地獄な状況になってしまう。

  • 反則上がり/禁止上がり
「強カードを出して上がり」もしくは「強カードで場を流す→最後の一枚を出して上がり」を禁止する。行った場合は最下位となる。
ここでの強カードはジョーカー・通常カードでは最強の2・特殊効果持ちのカード(特に場を流せる強力なカード)が該当する。
革命中は序列の逆転によって2が3に変化するケースもある。
先述した都落ちと被った場合は都落ちが優先される事が多い(既に都落ちした大富豪がいる場合、反則者は下から2番目→貧民になる)。

  • 脱税
カード交換時のレギュレーション違反をルールに転化したもの。
発覚した場合は「その試合での参加権を失い、次のゲームからは開始時点で強制的に大貧民にされる・全て配り交換を終えた際に他プレイヤー全員に証明として手札を開示される・一度仕切り直して現時点の階級から試合し直す」などのペナルティが課せられる。
逆に言えば、違反をするかどうかを戦略に含めるルールでもある。

  • 取り引き
平民が2人以上いるゲームにおいて、カード交換時のルールを追加する。
その平民同士で同じスートかつ同じナンバーの手札を交換する……といった内容。
つまりは平民Aが手札に「♥のJ」を持ち、平民Bが「♠のJ」を持っていた場合はその2人の間で交換する事が可能になるといったところ。
階段を適用していた際に狙っていたカードが来れば、形勢逆転を狙えるチャンスでもある。


♠ゲーム中のルール変化

縛りなどのターン単位の変化ではなく、ゲーム単位の変化をもたらすローカルルール。

  • 革命
同じ数字のカードを4枚出す事で発動する特殊ルールで、そのゲームの勝敗が決するまでジョーカー以外の数字の序列が逆転する(ターンが終わっても継続)。
一転して状況がひっくり返せる大どんでん返しである。
……なのだが、他のローカルルールが増えるほどありがたみの薄れる不憫なルールでもある。

  • 革命返し
革命状態の時に再度同じ数字を4枚出した場合、元の序列に戻る。
逆転して均衡が崩れた状況を元へ戻せる打開策でもあるのだが、発生する確率はそこまで高くない上、後述する「Jバック」によって存在が薄れがちな点が現実でもある。

  • 階段革命/エンペラー
4枚以上の階段が成立している手札を出す事で革命・革命返しを行える役。
つまり、自身のターンにて例えば「♣の3」「♣の4」「♣の5」「♣の6」の4枚を提出すれば簡単に革命を起こす事が可能となる。

  • 大革命
2を4枚出した際に革命・革命返しを行える上、手札を他に持っていたとしてもそのまま現時点の順位で上がる事ができる正に外道勝ち逃げな役である。


♠特殊効果を持ったカード

ジョーカー以外の通常カードに様々な効果を持たせて変化をつけるローカルルール。

<単体で効果のあるもの>

  • 8切り/8流し
8を出すと、その時点で強制的に場を流す事ができる。いわゆる切り札に相当するルール。
「8切り」の読み方は、地方によって「やぎり」「はちきり」「はちぎり」だったりする。
当然、これで上がると反則上がりとなる。

  • Q切り
8切りのQ版。

  • 9リバース
その名の通り、9を1枚出した際に、出したプレイヤーからカードを出す順番を逆回りにする事ができる。
持続はそのターンだけの場合もあれば、革命と同じく永続性のある役となる場合もある。当然、新たに9が1枚出れば元に戻る。

  • Jバック/イレブンバック/Jターン/ジャックダウン
Jを出した際、そのターンでのカードの強さの序列を逆転させる事ができる。
あくまでそのターン内であり、革命と違って永続性はない。また逆転させずにそのまま進める事もできる場合も。
「縛り」でこのカードを使うと「縛バック」とも……いや、特になにも……
激縛時に11を出す快感はヤバい。
これで上がると反則上がりとなる場合もある。

  • Qボンバー
Qを出した際に数字を1つ宣言し、その数字のカードをプレイヤー全員に全て捨てさせる事ができる。
Qを出した枚数分まで数字を宣言でき、複数宣言して大量捨てを狙う事も、1つのみ宣言して手札を温存する事も可能。

  • スペードの3/スペード3返し
代用ではなく最高位としてジョーカーが使われた際、唯一スペードの3のみさらに上に出す事ができる。
また、3を3枚の場合もある。
???「3は持たざる者 猶予のない……虐げられし者……そういう最低のカードだ…… しかし……その何も持たぬ……劣悪な環境にあるがゆえに ジョーカーを討つのだ……!」
なお、ジョーカーに対するスペ3返しで上がると反則上がりとなるルールもあるので注意しよう。通常のスペ3で上がれば反則上がりにならない場合もある。

  • 10捨て
10を出した際に、任意のカードを捨てる事ができる。

  • 7渡し
7を出した際に、任意のカードを次の番の相手、あるいは任意の相手に渡す事ができる。
かなりの友情ブレイカーだが、稀に革命や階段のチャンスを与えてしまう事も。

  • 5飛ばし/5っ飛び/5スキップ
5を出した時、出した枚数分次の相手の番を飛ばす。
うまくいけば自分の番にできる事も。

  • 4殺し
4を出して、出せないプレイヤーをその時点で最下位にする。
基本的に低いカード(通常なら下から2番目)なのであまり脅威ではないが、革命やJバックで出されるとかなり辛い。
4で革命されたら\(^o^)/状態である。


<複数枚の同時使用で発動するもの>

  • 砂嵐
3のカードを3枚どんなカードが場に出ていたとしても、それを出すだけで強制的に流す事が可能な役。
たとえ場が2枚出しでも4枚出しであっても、場に2か「ジョーカー」が出ていても、階段や縛り状態であったとしても問答無用で容赦なく場を流す事が可能である。
皇帝にも道化師にもなれない最弱だった3カードでも、3人揃えばどんな困難や強敵でも断ち切れる最強のチームになれるのだ……!

  • オーメン
6を3枚出す事で革命・革命返しを行える上に今後、現時点のゲーム終了まで革命の発生と役の使用が一切禁止になる役。
具体的には「8切り・スペードの3・Jバック・縛り」などの役を使ったルールが使用禁止となり、カード効果の無い後述の「都落ち」や「禁止上がり・階段・ダウンナンバー」などの効果はそのまま継続して利用が可能といった解釈である。

  • クーデター
9のカードを3枚出して革命・革命返しを行える役。
だが、前述の砂嵐によって存在性が薄れてしまいがちな不憫な役でもある。

  • モノポリー
確率的に奇跡でも起きない限りほぼ発生する可能性が低いが、一応記載する。
A~Kまでのカードが手札に全て揃っていれば問答無用で上がる事ができる役。
ルールによっては同じスートでA=Kまで揃っているのが条件な無理ゲーすぎるパターンも存在する。

  • ラッキー7/ジャックポット/スリー7
7を3枚出し、そのターンで誰もカードを出せずに場が流れた時にのみ、出した人の残り手札を無視してそのまま現時点の順位で上がれる役。
条件が厳しくリスクの高い勝利方法ではあるが、成功した際の形勢逆転した快感が計り知れないものとなっている為、勇気あるギャンブラーな方は是非とも挑戦して頂きたい。
由来はスロットの最大役「ジャックポット(7.7.7)」から。

  • ろくろ首
6を2枚出すと、8切りと後述の救急車と同じく場を強制的に流せる。ろく(6)ろ(6)くびが由来。

  • 救急車
9を2枚出すと、8切りとろくろ首と同じく場を強制的に流せる。
キューキュー(99)シャが由来。

  • 死の宣告
4を4枚出した際にプレイヤーを1人指名し、指名されたプレイヤーは以降一度でもパスした場合は強制的に負けとなる。
4を出した場が一度流れた後から開始するというルールもある。
ほぼ上記の4殺しの下位互換なので、そちらが採用されている場合はこちらを別途採用する意義は薄い。


【オフィシャル・ルール】

このようにカオスな遊びではあるが、実は「公式」と呼べるものは一応存在する。
これは2011年11月に有志が設立した任意団体、一般社団法人日本大富豪連盟によって決められたルールで、それによれば
  • 革命
  • 8切り
  • 都落ち
  • スート縛り
  • スペ3返し
  • 反則上がり
……を大富豪公式ルールとしている。
同数字の複数同時出し可(以後同枚数縛りあり)、同スート階段3枚以上(続きは1つでも上回れば出せる)。
ジョーカーは可変かつ2より強いカードとしても使用可だが、特殊カードにはなれない模様。
またジョーカーを含んだ手では縛りが発生しない。8は階段で使用した場合特殊効果が失われる……など。
詳しくは公式サイトへ。

誤解される前に書いておくが、同団体が大会用に統一し、それによって世界大会を意図している公式ルールであり、それ以外について「このルールでなければならない」「このルールが絶対的に正しい」といった強制力はない。
そもそもこのルールはプレイ人数が3~4名固定で「平民」がいない上、最終的な勝敗はポイント制。
しかも3人の場合「貧民」が削られて「大富豪・富豪・大貧民」になる。
大会以外では採用の難しいルールなのである。


【戦略】

基本的に低い数字のカードや、ペアにならないカードを出していく。
だが革命やJバックに警戒して、低めから中ぐらいのカードを保持する手も。

地域によるルールの差異が大きく、特に特殊効果のあるカードは地域どころか学校やクラスごとに適応しているかどうかが違う場合も多く、慣れた相手以外は最初にきちんと確認しておくと良い。
「聞いた事がないから」と揉める事もよくあるが、「実はローカルルールだった」という場合がほとんどである為、あまり意固地になるのも考えものである。

また革命発動中のみ、数字が逆転するローカルルールも存在する。

ポピュラーなのは、
  • Jバック→7バック
  • スペード3→スペード2
  • 7渡し→11渡し
……など。

上記の変化があるにもかかわらず、8切り、救急車、10捨てなどは変わらないルールもある。
確認が必須なのだ。


【余談】

こちら葛飾区亀有公園前派出所』の第1029話「『大貧民』バトル!!の巻」で本ゲームを扱った際、「いろいろなローカルルールがあるようです。ぜひ手紙で教えて下さい」と何気なく記載したところ、
読者からルールを細かく図解したハガキが不幸の手紙並に次から次へと毎日届いたらしく、同じくトランプの話である第1036話「トランプバトル再び!!の巻」にて両津勘吉
(特に浪人生だという送り主が多かった事に対し)「お前らの気持ちはありがたいが トランプの図解を書く時間があったら勉強しろよな!」
「『ローカルルール知らせて』とほんの少し書いただけなのに…」「もうわかった ゆるしてくれ」
「トランプ好きが日本にこんなに多いとは想像していなかった」「みんなTVゲームやってると思ってたのに!」
「今回もトランプネタだが手紙はもういい! これは亀有派出所ルールだ」
と弁明する羽目になった。

また、この出来事を意識したのか、両エピソードをベースとしたテレビアニメ版の第142話「戦え! トランプ下克上」でも中川圭一に階段ルールを説明した後、
「というわけで、ローカルルールは色々あるんだ! だから『ルールが違う』なんて文句言うなよ!」
テレビの前の視聴者に向けて顔面ドアップで注意喚起する場面が描かれた。



追記・修正はローカルルールの確認後によろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月12日 18:23