セブルス・スネイプ

登録日:2009/07/01(水) 22:04:56
更新日:2021/06/16 Wed 21:40:37
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ハリー・ポッターシリーズの登場人物。
演:アラン・リックマン
吹き替え:土師孝也

ホグワーツ魔法魔術学校で魔法薬学教授、及びスリザリンの寮監を務める魔法使い。
実は「闇の魔術に対する防衛術」の講師になることを毎年志望しているが、受理されていない。
以前に死喰い人として活動していたが、名前を言ってはいけないあの人失脚前に魔法界側に寝返った為、アズカバン送りは免れている。

魔法使いとしての実力は申し分なく、作中でも上位クラス。ハリー・ポッターが放った数種の魔法を余裕で相殺したことも。
魔法薬については学生時代から卓越しており、
教科書の間違いや効率の悪さを見抜いて、教科書の余白に大量のメモとして訂正やより効果の出る方法を書き残していた。


ホグワーツにおけるハリーや彼の味方であるロンハーマイオニーたち、グリフィンドール生の天敵的な存在であり、
担当寮のスリザリン(特にマルフォイ)を優遇する一方でハリー、ハーマイオニー、ネビルといったグリフィンドール生には理不尽な対応をすることもしばしば。
そんな態度が災いしてか、ハリー達(特にロン)から校内の騒動の容疑者として疑われることも。
同僚のミネルバ・マクゴナガルにも寮対抗杯の件で嫌味を言うなど教員としても問題もある。
もっとも「教科書に書いてあること」を言うだけのハーマイオニーの回答は、その教科書のミスを見抜いている彼からすれば「不正解」なのは間違いない。
(とはいえそれを自分だけの秘密にしているあたり教員としてアレだが)
また魔法薬学に関しては上述のとおり天才だが、危険な魔法生物に関しては教科書以下の知識を信じ込んでいる様子。



ホグワーツ出身で学生時代はスリザリン寮だった。
ハリーの母であるリリーとは幼馴染みの関係でそれなりに仲が良かったが、ある一件を境に口も利かなくなってしまった。
逆にハリーの父であるジェームズ・ポッターとは一目見た時から壊滅的に仲が悪く、ジェームズの友人グループ、
特にジェームズとシリウス・ブラックとは互いに呪いを掛け合うほど仲が悪かった。

もっとも当時のスネイプでは学園主席と次席の天才であるジェームズとシリウスには全く太刀打ち出来ず、
ジェームズがリリーを口説いてる最中にスネイプが背後から攻撃してもかすり傷しか付けられないなど、傍から見れば一方的な虐めに見えるほど実力差があり、
スネイプは必死かつ真剣に彼らを憎んでいたが、ジェームズたちからは面白半分で呪いを掛けられており、
スネイプが対ジェームズに開発した釣り上げ呪文をパクられて逆に自分が釣り上げられたりもしている。
また、自分たちにつきまとうスネイプを鬱陶しいと考えたシリウスによって、狼人間と化したリーマス・ルーピンに鉢合わせさせられそうになったこともある。
その時にはシリウスからそのことを聞いたジェームズがスネイプを助けたことで事なきを得たが、
スネイプはジェームズは自分たちの保身のためにやったこととして感謝の念を持っていない*1
ただ、この一件でルーピンが狼人間であることを知りながらも在学期間中はそのことを暴露して彼を退学に追い込んだりはしていないことから、一応の筋は通した模様。
とはいえ、スネイプは卒業後もずっとその事を根に持っている(プライドの高さゆえか自分にも非があったとは考えていない)ようで、
ジェームズの息子であり、瞳以外はほぼ生き写しであるハリーに、教員の立場を利用して些細なことでも言いがかりを付けるなどして嫌がらせレベルの罰則を課しているため、彼からは非常に憎まれている。


母は純血魔法族で父はマグル
両親は不仲で、幼少期から鬱屈した過程の中で過ごした反動か、混血であることがコンプレックスになり、魔法の力にのめり込む。
そして、より強大な魔法である「闇の魔術」や、魔法族を尊ぶ純血主義に入れ込むようになり、学生時代は魔法族である母方の姓を取って“半純血のプリンス”を自称していた。
このため、入学時点で大半の上級生より闇の魔術への知識は深かったらしく、この闇の魔術への入れ込みが後にジェームズに執拗に目をつけられる一因となった。

ただし、当時はヴォルデモートが全盛期の時代であり、死喰い人が猛威を振るい多数の犠牲者を生み英国魔法界において最も暗黒の時代と語られた時代である。
そんな時代の中で学生とはいえ闇の魔術や魔法使いの思想に傾倒しているスネイプは、はっきり言って客観的には危険人物以外の何物でもなく(事実将来的にはそうなっている)、
いじめの被害者であるものの、目を付けられた理由としてスネイプにも大きな非があるのは事実である。
このため幼少期から非魔法族やマグル出身に対して差別的な考えを持っていたが、
所詮コンプレックスの発露であるためか、幼馴染のリリーは例外にしているなど徹底したものではなかった。




以下、ネタバレ












魔法界側に寝返ったのは、「不死鳥の騎士団」をスパイする任務を命じられた為。
4巻でヴォルデモートが復活した後は、これまで以上に重宝されている。



以下、更なるネタバレ












実は最初から最後まで、味方側の人物。

スネイプはホグワーツ入学前の幼い頃から、ずっとリリーに片思いしていた。
しかし寮が離れたことで、スネイプはスリザリンでより強く純血主義や闇の魔術の影響を受け、リリーはグリフィンドールでそれらとは相反する価値観を育むなど、
互いの価値観のズレは次第に大きくなり、ある試験の後、ジェームズとシリウスにかすり傷しか付けられずほとんど一方的に攻撃されていたスネイプは、
屈辱と恥辱の興奮のあまり自分を庇ったリリーを「穢れた血」と呼んでしまい、絶交される。

それ以前からリリーに闇の魔術への反発は聞かされていたのだが、闇の魔術への信奉や、ジェームズがリリーを狙っていることへの焦りからそれらが理解できず、
闇の魔術を極めて強大な魔法使いになればリリーがまた仲良くしてくれると勘違いしたスネイプは死喰い人を目指すようになり、実際に卒業後は死喰い人となった。

純血主義を基本方針とする死喰い人になってもリリーへの愛は全く変わらなかったが、
ある時自分がヴォルデモートへ報告した情報によって、ジェームズ・リリー・ハリーが次のターゲットにされてしまう。
それを知ったスネイプはヴォルデモートに「リリーだけは助けてくれ」と懇願すると共に、極秘裏にアルバス・ダンブルドアに接触し、
両方の陣営のトップに働きかけてリリーを守ろうとする。
リリーを見逃してくれるならジェームズとその赤ん坊は死んでも構わないとヴォルデモートに言ったことも素直に喋ったため、ダンブルドアに激怒されるが、
最終的にはポッター家3人の安全を確保してもらう代償として、ダンブルドアの為に二重スパイとして働くことを承諾する。

しかし、そんなスネイプの決死の行動も虚しく、『運命の日』にリリーはジェームズと共に殺されてしまった。
全てに絶望し、死を願うスネイプだったが、ダンブルドアに諭され、リリーの遺児であるハリーを守り続けることを誓った。
この際にジェームズの子供に感謝や哀れみを向けられるのは耐えられないと、自分がハリーを守ろうとしていることを誰にも知られないようにダンブルドアに頼み、死ぬまでその秘密は守られた。


恨みあるジェームズの生き写しであるハリーへの偏見や、ジェームズと重ねて恨みをぶつけていたのは事実であり、彼に情が移ったことは一度もなかった。
だがダンブルドアとの誓いの下、ただ最愛の女性の為だけに、全力を以て憎む男の息子を守り続けたのである。
リリーが自分の大嫌いな男と結婚しても、そして死んでしまった後も彼女だけを一途に愛し続け、
周りから誤解されようとも危険な二重スパイの任を全うしたその生き様と覚悟から、セブルス・スネイプはまさに作中最高のであると言えよう。


余談だが、彼が創り出す守護霊は「牝鹿」。これはリリーも同じ。この点からもリリーの事をどれだけ想っていたかが伺い知れる。
既に結婚し出産までした女性を死後何年も独身を貫いてまで愛するのはある意味スゴいが、
当初はリリーが助かるならハリーとジェームズは死んでもいいと思っていた、リリーへのストーカーじみた行為を作中で幾度か披露しているなど、
その愛の形は少し歪んでいるとも言える。



以下、各巻での活躍(ネタバレ注意)











1巻『賢者の石』
「賢者の石」を狙っている、と3人組に最後まで疑われていたが、実は真犯人であるクィレルの行動を妨害していた。
また、クィディッチの試合中にハリーの箒が呪いを掛けられた時は反対呪文を使って守った。


2巻『秘密の部屋』
車をかっ飛ばして学校にやって来たハリーとロンを退学にしようとする。
また、ハーマイオニーは彼の材料棚からくすねた材料を使って“ポリジュース薬”を調合した。
決闘クラブでは後にハリーの十八番となり、様々な場面で活躍する武装解除呪文「エクスペリアームス」を作中初披露。
教授されたというより見て覚えたという感じであるが、後にヴォルデモートさえも破るこの呪文をハリーはスネイプから得た。


3巻『アズカバンの囚人』
学生時代にジェームズ達と連んでいたルーピン教授に、狼男になっても理性を保てる非常に複雑で難しい魔法薬を煎じてあげていた。
終盤、スキャバーズの変身を解くというところで空気を読まず登場。散々に場を引っ掻き回した挙句、3人組の魔法でぶっ飛ばされてしまう。
もっともスネイプの事情から考えると、
ポッター家の「秘密の守人」であったが裏切りヴォルデモートのポッター家殺害成功の大きな要因だった(と表向きなっていた)シリウスは、
学生時代に殺されかかった恨みも合わせて殺しても飽きたらないほど憎い相手であるのは致し方ないと言える*2
シリウスが吸魂鬼のキスから逃げおおせたことに激怒し、憂さ晴らしにルーピンの正体をばらして退職においこんだ。

なお、映画ではルーピンが変身した際、自分と共に彼と鉢合わせした主人公3人組を守ろうとしてか、彼らを庇うように前に立つという教師らしい一面を見せている。


4巻『炎のゴブレット』
第2の課題の為に「鰓昆布」を盗まれたり、バーテミウス・クラウチ・ジュニアから情報を吐かせる為に“真実薬”を用意させられる等、便利に使われる。
また、ヴォルデモートの力の増大を示す闇の印が濃くなってきたことをダンブルドアに報告していた。


5巻『不死鳥の騎士団』
不死鳥の騎士団としての活動開始と共に死喰い人としての二重スパイを開始する。
シリウスの無罪も理解したため一応の和解となったが、互いに恨みは全く忘れておらず憎みあっている。
とはいえ、シリウスの居場所をハリーに吐かせようとしたガマババァに偽の真実薬を渡したり、
「パッドフット」が何を意味するのかアンブリッジに問い詰められた際はシラをきり、
ハリー達が禁じられた森に向かった際は目的を見抜いて騎士団に連絡している。

また、ハリーに閉心術の訓練を施すが、それによって学生時代にマグル出身のリリーがジェームズの攻撃から庇ってくれた際、
彼女を「穢れた血」と罵ってしまうという自爆っぷりを披露した最悪の記憶を覗かれてしまう。


6巻『謎のプリンス』
念願叶って「闇の魔術に対する防衛術」の教授に就任。また、学生時代に使っていた魔法薬の教科書が登場し、ハリーの成績UPに貢献する。
終盤、襲撃してきた死喰い人達に加わってダンブルドアを殺害。
その後、追ってきたハリーの魔法を全て相殺する等格の違いを見せつけ、ホグワーツから姿を消した。

ちなみに、このダンブルドア殺害は前々から両者が示し合わせていたものである。
6巻開始少し前に分霊箱である指輪の呪いでダンブルドアは瀕死状態になっており、スネイプの治療によりかろうじて余命一年に引き伸ばせたが死が近かった。
それもあってダンブルドアは作戦に自分が殺されることを組み込んでおり、スネイプに介錯を頼んでいた。
この際に「マルフォイの魂は壊れてないから殺人させるのは忍びない。というわけでセブルスが殺ってくれ(意訳)」と語るダンブルドアに対して、
「私の魂は壊れていいんですか?」と拒もうとするなど、この時点で思想も光に寄っていることがわかる。


7巻『死の秘宝』
ダンブルドアを殺害したことでヴォルデモートから信頼され死食い人のNo.2になる。
もっとも、実際は騎士団員を錯乱させて沢山のポッター作戦を秘密裏に提案させると共に、同時にヴォルデモートにハリーが家を出る日時を教えるなど、
絵画として顕在するダンブルドアの指示の下、死喰い人としてヴォルデモートの信頼を得つつ彼の意図を挫くために秘密裏に活動する。
この際、ルーピンを守るために彼を狙って呪文を放とうとしていた死喰い人の腕に切り裂き呪文を放つが、ジョージの耳に誤爆するというポカをやらかしている*3

その後ヴォルデモートの権力の下、ホグワーツ校長として帰還。
悪政を敷いているように見せ掛けつつ、生徒達の最低限の安全を確保していた。
また、ハリー達の旅を内緒で支援したりもした。

終盤、最終決戦の最中ヴォルデモートに呼び戻され、「ニワトコの杖」の所有権を手に入れる為に殺されてしまう。
最期は直後に現れたハリーに自分の記憶を託し、彼の外見で唯一リリーにそっくりな瞳を見つめながら「僕を……見て……くれ……」と囁き息を引き取った。
スネェェェェェイプ!



その後、ハリーは“憂の篩”を使ってスネイプの記憶を垣間見る。
そこでこれから自分が辿らねばならない運命、そしてスネイプの真意と壮絶な人生を目の当たりにすることになる。

この時、記憶の中でダンブルドアから、
「組み分け帽子は性急過ぎると感じる時がある(スネイプにはグリフィンドールに組み分けされるに足る勇気がある)」と言われて驚いていた。
とはいえスリザリンに入ることを熱望していたのは他ならぬスネイプ自身であり、組み分け帽子は彼の意志を尊重しただけなのだろうが。

これを契機にハリーはスネイプに対する自身の認識を改め、母を一途に愛してくれた人として尊敬の念を抱くようになった。




後年、ハリーは自分の次男にスネイプとダンブルドアの名をとって『アルバス・セブルス』と名付けている。
兄妹の中で一番ハリーに似ており、唯一リリーの目を受け継いだ。


その息子が「スリザリンに入ったらどうしよう」と不安がっている時、

「お前はホグワーツの2人の校長の名前をもらっている。その1人はスリザリンで、父さんが知っている中でも、おそらく一番勇気のある人だった」

と告げている。


また、スネイプの肖像画を歴代ホグワーツ校長の肖像画の中に加えるよう働きかけているらしい。


『呪いの子』
ハリーの次男・アルバス・セブルスとドラコの子・スコーピウスを主役とした後日談作品。
過去改変を題材とした当作品にも登場。
ハリーが死に、ヴォルデモートが権力を握ってしまった世界にて、ヴォルデモートへの抵抗軍の一員として登場。
死に際に、アルバスからアルバスの世界でのハリーから死後は敬意を払われていること、最も勇気ある人の一人と評されていることを教えられ、喜びのうちに息を引き取った。
スネイプがある意味最も救われた場面かもしれない。



余談だが、スネイプを演じているアラン氏当人はユーモア溢れる上にドジっこ属性持ちで、自分のローブを踏んづけたり、マルフォイ役の役者に踏まれたりしている。
撮影時も「言動はシリアスなのに行動時の仕草が笑いを誘うスネイプ先生」像をアドリブで確立していた。
更にアラン氏は原作も完結していない中、ただ一人作者からスネイプの正体と物語の結末を、最終巻が出るまで黙っておくことを条件に教えられていたそうな。
お陰で監督と「こうしてくんない?」「それは無理」という場面が度々あったらしい。
ちなみに、アラン氏は最終巻が出るまでの数年間をネタバレしちゃう危険性に怯えながら過ごしていたという。







「これほどの年月が経ってもか?」














「永遠に」

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最終更新:2021年06月16日 21:40

*1 実際もしジェームズがスネイプを助けなければジェームズたちは間違いなく退学処分になり、ルーピンも深く傷ついていたはずである。

*2 怒りと歓喜のあまりハリーたちのシリウスが無罪であるという話を聞かなかったのはスネイプの非だが

*3 ルーピンは健在だったため結果的に守ることには成功した可能性はあるが