アーク(アークザラッド)

登録日:2011/08/10 Wed 00:23:03
更新日:2025/03/11 Tue 17:05:13
所要時間:約 3 分で読めます




アークザラッド』シリーズの登場人物。第一作の主人公であり、名前だけはシリーズ全作品に登場する。
CV:結城比呂*1(Ⅰ、Ⅱ)、小野賢章(R)


Ⅰでの活躍

スメリアの辺境トウヴィル出身の少年。フルネームはアーク・エダ・リコルヌ。15歳。
旅立ちに際して、10年前に行方不明になった父親が遺していった鎧を譲り受ける。
もともと戦う力はそんなに強くなく、ゲーム冒頭でモンスターに殺される。しかしその直後に山の精霊に蘇生され、力も得た。
その後スメリア国王の命により、聖櫃の封印を解くためにククル、ポコとともに世界を回り、五大精霊たちの協力を得る旅に出る。
その道中、伝説の魔道士・ゴーゲン、モンジ一家の若頭・トッシュ、ラマダ拳法の使い手・イーガ、なんとも胡散臭い商人・チョンガラといった仲間達を加え*2、アークは一行のリーダーとして数々の魔物や悪党との戦いに身を投じていく事となる。
しかしⅠの物語終盤、スメリアの大臣でありながらロマリア四将軍の一人であったアンデルの策略により、スメリア国王暗殺の濡れ衣を着せられ、国際指名手配されることに。度々ヘモジーに扮装する逃亡生活をおくりつつも、世界を救うためにこっそり活躍していた。


Ⅱでの活躍

続編の『アークⅡ』でも引き続き登場。中盤からメンバーに加わる(ククルとチョンガラを除くⅠメンバーの中では、一番遅い加入である)。
Ⅰの頃と比べると随分と落ち着いており、イーガとの共同で彼を囮にしつつロマリア四将軍ガルアーノの懐に潜り込んで情報を探り、Ⅱ主人公のエルクたちのピンチを助けるという活躍を見せた。

Ⅰのクリアデータをコンバートしていると、ポコ、トッシュとともにガルアーノの目論みを調べているところや、白い家でアンデルを追うところがサブイベントとして挿入される。

ちなみにⅡの時点では100万ゴッズという破格の賞金がかけられているが、賞金稼ぎに話し掛けても普通に会話してもらえる上に仕事も斡旋してもらえるというわけの分からない男である。このことは4コマでもネタに使われていた。
(ちなみにゲーム内の資金は999999ゴッズでカンスト

なお、パレンシアタワーに乗り込む直前にククルにプロポーズともとれるようなことを言っている


それ以降の活躍

Ⅲでは聖櫃の材料集めのイベントで少し登場する。
精霊の黄昏』ではほとんどモブキャラが聞かせてくれるエピソード上だけの人物だったが、最後の最後に声だけで登場。
ジェネレーション』にもキャラクターカードとして一応登場し、久々に操作キャラになっている。


性格

Ⅰの頃は王道主人公的な熱血漢かつ心優しい感じであり、Ⅱでは熱血漢で優しいキャラはエルクに引き継がれたためか、はたまた幾多の激しい戦いをくぐり抜けた事もあってか冷静で落ち着いた性格となっている。
…が、意外にケチで腹黒い部分があり、帰宅するなり「母さん薬草くれよ」と小遣いをせびる子供のようなことを言って薬草が無いと言われると「つらいな…」と愚痴り、そこから母のヘソクリと思われるアイテムを根こそぎ貰った後に「もう家には蓄えが無い」と言われると「そんなことで大丈夫かぁ?」と悪態を垂れる意外な一面もある。
これに関しては母も小さい頃から変わってしまったと嘆いていた。
性格的に落ち着いたⅡでは明確に悪態をつく描写は少なくなったものの、ある国で手配犯の大悪党扱いされた際には明らかにイライラしてるような物言いになっていた辺り、本質的な部分はあまり変わっていないのかもしれない。
なお、漫画やアニメではⅡのアークはそういった点は割愛されて冷静で落ち着いた描写をされることが多いが、唯一月刊少年ギャグ王で連載されていた漫画版(作:藤凪かおる)においては熱血でケンカっ早く口が悪い部分が強調されており、事あるごとにエルクと大喧嘩を始めるという意外なキャラ付けがされている。


戦闘面

Ⅰでは主人公らしく良い意味でのバランス型。五大精霊の属性魔法すべてを覚え、通常攻撃も水準以上のなのでオールマイティに活躍できる。
自然とアークに経験値が集まりやすく、更に敏捷が高いほど行動回数も増えるのでアークばかり高レベル&活躍したままクリアなんてのも珍しくない。
水属性の魔法は回復魔法なのだが、殆どの状態異常を治しつつHPも回復するという高性能。回復勇者とか言っちゃいけない
ちなみに専用装備「古代のゆびわ」は、ゲーム中では効果が伏せられているが、実は 消費MP倍増 というとんでもない地雷だったりする。

一方でⅡでは弱体化。ステータスの成長率自体はエルクと同じだが、HP:MPの成長率がそれぞれ2:1に低下し、攻防共に持久力が大きく低下してしまった。
前線に出すと敵の集中砲火に耐え切れずに倒されてしまう事が多く、後衛に徹するにも考えなしに特殊能力を連発していればすぐにガス欠してしまう。
ステータスはほぼ同じでも、エルクはHP:MPの成長率が3:2なので持久力が高い。アークの運用はこの持久力の無さをどうフォローするかが重要になる。
特殊能力は前作以上に優秀であり、前述のトータルヒーリングに加え、100%効き敵ステータスをLv/4相当に低下させるウィークエネミーが恐ろしく強力。
長射程魔法のトルネードに加え、終盤ではインビジブルと使いやすいエクスプロージョンも解禁される。それ故にMPの低さが悔やまれるのである。
コンバート時はHPもMPも未コンバートより高くなり、攻撃力も多少のブレこそあるがほぼ確実にエルクを上回る。できるだけコンバートしたいところ。
装備武器は全キャラでも特に優秀であり、攻撃力が高く非常に恵まれた剣の他、間接攻撃かつ追加効果が優れた短剣、攻撃範囲がとても広い棒を装備できる。
ちなみに短剣と棒で攻撃する際は、手持ちの剣を一旦地面に刺してから装備武器で攻撃し、その後剣を地面からひっこ抜くという芸コマなモーションになっている。
『ジェネレーション』ではエンディング後にハンタークラスをArcにすることで操作できるようになる。固有アビリティはまさかのトータルヒーリング。ここでも回復かよ!まあこのゲームのツッコミどころはここだけではないのだが。



関連人物


◆ククル
Iのヒロインにして旅立ったアークが最初に出会う少女。
七勇者の一人ワイトの子孫にして封印を守る精霊の巫女の一族であり、精霊の勇者であるアークとは出会うべくして出会ったとも言える。
戦いの中でお互いに惹かれ合い、お互いに結ばれるのは間違いないとも思われたがIIの終盤で…


◆エルク
アークIIの主人公であり、元はアークを追うハンターだったが、様々な経験を経て誤解は解け以降はアーク最高の相棒的存在となった。
アーク自身もエルクのことを信頼しており、自らが不在になる際のトゥヴィルの防衛を任せたり、北極と南極の塔の同時破壊ミッションの際には南極の塔の攻略を任せたり、大きなイベント時は基本的にエルクとコンビになっていたりとアークと並ぶパーティのもう一人のリーダーと言っても過言では無い存在。
IIのラストで最後のメッセージを託した相手もエルクだった。


◆ヨシュア
アークの父。
10年前に消息を絶ったと思われていたが、実際は次元を越える能力を経て精霊のメッセージを伝え人類滅亡を阻止するために飛び回っていた。
IIの後半で10年ぶりに妻子と再会を果たすも、既にその肉体は限界を迎えており、残り少ない命を妻と息子を守るために燃やし尽くし、二人の目の前でその命を散らした。


◆ポルタ
アークの母。
息子が5歳の頃に夫が失踪したため、10年間女手一つでアークを育てた心優しい母親。
アークのために薬草を出来る限り恵んでくれたり、しつこくアイテムをせがんで来る息子にへそくりと思われるアイテムをあげたりと愛する息子のために尽くしてくれる。にも関わらず何も無いと言ったら息子に悪態を吐かれてしまう
Iの中盤にアンデルの策略により捕らえられてしまい、II後半に至るまで長きに渡り人質にされてしまうも、パレンシアタワーでヨシュアによって助けられる。
その後は長きに渡る人質生活や夫の死を目の当たりにした精神衰弱でずっと眠ったままになってしまうが、アークIIラストで起きた大災害後の生死は不明。
万が一生きていたとしても、彼女の愛した者は誰も居なくなってしまっているため死よりも辛い想いをするのは間違いないだろう…




余談

戦闘でターンが回ってきた際のセリフで「蹴散らせ!」というセリフが「ケツ出せ!」に聴こえる空耳がある。






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最終更新:2025年03月11日 17:05

*1 現在は芸名を変更されて優希比呂

*2 特殊な条件を満たせば魔族の少女・ちょこも加わる