マール(クロノ・トリガー)

登録日:2011/10/09(日) 01:39:30
更新日:2025/05/04 Sun 09:59:33
所要時間:約 4 分で読めます






「変えちゃおうよ! こんな未来! 私たちの手で!」

SFCPSDS、携帯アプリで販売、配信されているゲーム、クロノ・トリガーの登場キャラクター。同作のヒロインである。……表ヒロイン、とも言われている。


【ストーリー中の活躍】


物語冒頭にて主人公であるクロノとぶつかり、大切なペンダントを無くす。それをクロノに拾ってもらい、渡される事でクロノに同行。
幼なじみであるルッカの発明品を見に行くクロノとともに発明品の実験に参加し、彼女のペンダントと発明品の作用により時を翔ける壮大な物語が始まっていく。
彼女とクロノが出会わなければ物語は始まらなかったし、冒頭、後述の発言が無ければ未来を救うという彼らの目標は有り得なかった。

すなわち超重要キャラクターである。表ヒロインとされる由縁である。
物語が動きだすきっかけとなる事件では、彼女は過去の先祖と入れ替わり、その事による歴史改変によって自分という存在がなくなってしまう。
クロノ達に助けられたあとも変わらぬ姿を見せてくれるものの、自らの存在からの死を体験をした彼女。心中はいかほどのものだっただろうか。

また、未来に飛ばされ、その悲惨な世界を目の当たりにした際にはクロノ達に冒頭のセリフを言い放ち、時空改変の決意を決めさせる。

要所要所で前に進む発言を行う等、序盤のイベントでは無言主人公であるクロノのかわりにパーティーを引っ張っていき、プレイヤーをも引き込む行動力を見せてくれる。


【人物像】


容姿の特徴はポニーテールの金髪に白い洋服である。
上記の通り、明るく前向きであり、パーティーの雰囲気をあげてくれるムードメーカー的な役割を持つ。

また、咄嗟の行動力もたいしたもので、過去に辿り着いたその先で、名前の違う王女のフリをしたり、父親が死刑になると聞けば、ステンドグラスをぶち割りながら
ダイナミックエントリーするなど、その行動力は半端ではない。

反面、女の子らしいところもあるようで、死亡したクロノが生き返るシーンにおいてはクロノに抱き付き涙を流してしおらしくなった。
この時、パーティーにいると最優先でマールとクロノのイベントになると言う優遇っぷり。

ストーリー全般においても優遇されている、正にヒロインである。

ゲーム中のある場面にて、クロノは彼女との結婚生活を夢に見ているこっぱずかしいことが判明。
PS版とDS版の追加エンディングでは、実際にマールと結婚する場面が追加されているので結果オーライか。

【戦闘面での活躍】


武器はボウガンを扱い、魔法属性は氷(ゲーム上は水属性)である。

ボウガンは『ちから』ではなく、『めいちゅう』の値で攻撃力に補正がかかる。
しかしながら、DS版以外では『めいちゅう』は自由に強化できず、せいぜいアクセサリの「ヒットリング」で10上げるのが限界のため、素の攻撃力は控えめ。
素殴りの火力は期待できないため、攻撃力は180と最大だが追加効果のない「ワルキューレ」よりも、いっそ開き直って攻撃力は中ランクでもスロウを追加発動する「ソニックアロー」(攻撃力100)や、ストップを追加発動する「セイレーン」(攻撃力140)の方が良いかもしれない。

ニンテンドーDS版以降の移植版では、固定777ダメージを与える「ヴィーナス」が追加された。
クロノトリガーの敵は雑魚ボス共に、物理がほぼ無効だったり感電させないとダメージが通らないといった仕掛けのある相手が多いのだが、ヴィーナスなら固定ダメージであるためそういった面倒な敵も正面から倒せてしまう。
混乱して味方を撃った場合もしっかり777ダメージが出て危険なので、耐性装備は怠らないように。

魔法は攻撃型のものこそ少ないが、回復・補助に優れており、小回復に始まり、中回復、大回復、死亡から完全復活、味方の素早さを一時的に上げる、敵1体を混乱させる等の魔法を揃えている。

『れんけい』においても、カエルとの『アイスウォーター』は中盤では貴重な全体攻撃として魔王城から嘆きの山あたりの雑魚はほぼ一撃で倒してくれる。
ルッカの火の魔法と組み合わせた高い攻撃力を誇る『はんさようボム』系列や、高火力であるものの投げられないボスが多く、使いづらいエイラの『岩石投げ』を円範囲化できる『氷投げ』系列など、連携技ならば高い火力を叩きだせる。
序盤や中盤は属性を持たせた攻撃の手段が少なく、クロノとのれんけいによる『かいてんオーラ』の全体回復は心強い。
またエイラの色仕掛けは魅惑のブラ装備でもハズレ枠(通常ドロップ枠)を20%の確率で引くのだが、マールと連携した『W色仕掛け』なら確実にレアアイテムを狙える。

そしてとにかく圧倒的にヘイストが強力。ATBゲージの溜まる速度を2倍にするため、全体回復のない弱みも各キャラのアイテム使用で補える。
オートヘイストを可能とするヘイストメットはラストダンジョンの深部にあるため、マールのヘイストはゲーム全体を通じて役に立つ。ボス戦においては初手マールが自身にヘイスト→次に仲間にヘイストとすれば難易度を劇的に下げてくれるだろう。

【戦闘面での欠点】


が、一週目はともかく周回を前提とすると何かと欠点も目立つ。

完全復活や完全回復魔法はあっても、全体を一気に回復するのはれんけいでしか出来ず、二人分の行動回数を使うなら道具を使った方が早い時も。

また、専売特許の完全復活も、終盤までメンバー固定のクロノが完全では無いにしろ復活魔法を覚え、自身の打たれ弱さから、復活させようとしたら先に殴られて共倒れと言うのもざら。デナドロ山の宝箱でHPを1.25倍にする銀のイヤリングが手に入ったら、装備させてやっても良いだろう。

終盤になれば、アイテム等の回復手段も豊富になり、素早さを上げるのも装備で補強出来る、連携技以外では火力が出ない等一軍落ちの要素が多い。

似たような魔法属性、安定して高い火力、高い防御力、一人で単体・全体回復魔法持ち等カエルを使う人も多い。

端的に言って、クロノトリガーはクロノとエイラが一貫して強いゲームであるため、この二人を二倍の回数動かせ連携で強化できるマールが補助的に強いのである。当然ヘイストメットが集まりヘイストの特権を奪われて以降は重要性が落ちる。またギガ・テラミュータント系など魔法に弱いボスはルッカを起用した方がより弱点を突けるなど、ヘイスト込みでも万能に強いわけではない。
だが、完全復活、素早さを上げる魔法などはまったく使えないわけではないので、ヘイストメットが揃った周回以降はプリズムセット等を装備させ、連携技で補おう。


習得技


  • オーラ
最初に覚える単体回復技。必要に応じてクロノの『かいてんぎり』と合わせて『かいてんオーラ』を使おうという扱いの技。
魔力99まで育ったころにはオーラでも500近く回復する。

  • ちょうはつ
敵単体を混乱させる。雑魚専用のようなイメージがあるが、グラン/リオンやアザーラ、マザーブレインのディスプレイなど、意外な所で刺さって特定のボスを無力化できる。
また、エイラの『色仕掛け』と合わせれば『W色仕掛け』となり、レアアイテム(色仕掛け専用アイテム)の抽選確率を100%に出来る。

  • アイス
水属性攻撃魔法。しばらくはメインウェポンになる他、ルッカとの連携技『はんさようボム』が強力。雑魚散らしにはカエルとの『アイスウォーター』。クロノの『全力斬り』と連携した『アイスソード』は二つの技の合算に1.25倍の補正がかかるため、魔王戦などでは十分強力。

  • ケアル
FFおなじみの回復魔法だが、中級扱い。
中級ではあるが、クロノトリガーは計算式の仕様上、回復魔法への魔力の影響が甚大であり、普通にレベルを上げて魔力が育っていくだけでほぼ全回復してしまうという、ケアルガの立場を破壊する魔法。
魔力99ならケアルだけでHPを999回復できる。

  • ヘイスト
ヘイスト状態(体が赤く光り、ゲージの蓄積速度が上がる)にする魔法。
ヘイストメットや追加装備の天使のティアラ(共にオートヘイストが装備効果)で全員を固めているのでなければ非常に重要な魔法で、初周では大活躍してくれる。
ボス戦等、長期戦になる場合は確実に使っておきたい他、エイラが敵からアイテムを盗む場合も、ヘイストがあれば複数盗みやエイラの戦線への復帰が非常に効率的になる。

特に女性キャラは体防具のノヴァアーマーで状態異常を防げる男性キャラと違い、ステータス異常を防ぐには頭防具かアクセサリ枠を必要とする。エイラで盗みを行う場合は魅惑のブラでアクセサリを占有する都合上、ヘイストメット装備では耐性がザルとなり危険であるため、そもそも追加装備のないSFC版や、移植版でも追加ダンジョンで天使のティアラを入手するまで長くヘイストのお世話になる事だろう。

  • アイスガ
上級水属性攻撃魔法。カエルのウォータガとは同じ威力であり、かつ水属性の攻撃魔法はこの威力帯で打ち止め。内部データ上の威力が高くなっている魔王のアイスガが完全上位互換になっているなど、ソロの水属性攻撃は不遇。
一応魔力99+にじのメガネならそこそこの火力にはなるのだが、連携技で本領発揮させる作りになっており、各キャラとの連携技で使うのが基本。余っているならともかく、にじのメガネも他のキャラに装備させた方が良い。
またルッカのファイガと同様の注意点として、クロノの『乱れ斬り』との連携である『アイスガソード』はアイスソード(ファイアソード)と違って倍率補正がかからず、強化されない。

  • ケアルガ
上級の回復魔法。回復効果は非常に高いのだが、育つにつれてケアルでよくなってくる場面が増える魔法。
連携技にすると全体完全回復になるため、必要に応じて連携を。

  • アレイズ
HP完全回復状態で復活。
アテナの水やクロノのレイズで蘇生させる場合2人同時に動けないと間に合わないため、必要な時には頼りになる。


クロノ・クロスにおける活躍】


最終盤にクロノっぽい少年、マールっぽい幼女、ルッカっぽい幼女が出てきて世界の核心に触れる。

トリガーのマールと同一人物なのかについてはぼかされている。

もしリメイク、続編があれば……。


  • 余談
彼女の本名はマールディア。ガルディア王国のお姫様である。

マールだけでは偽名になってないような気もするが、その安易な名乗りが名前変更可能な本作ではカオスの要因となる。

ガルディア付近の人達は皆この本名で呼ぶために……

また、虹の貝殻イベントにてエイラ曰く「おっぱいないな……」と言う事から貧乳だと言う事が解る


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最終更新:2025年05月04日 09:59