主要男性キャラ一覧(ストライクウィッチーズ)

登録日:2010/09/02(木) 20:38:45
更新日:2021/08/01 Sun 03:07:02
所要時間:約 4 分で読めます




アニメ「ストライクウィッチーズ」は言うまでもなく美少女アニメである。
百合要素もふんだんに含み、一見すると男の影など存在すらしないようにも見える。
しかしそれらはあくまで本作の世界の一面でしかない。
各地の戦場ではウィッチ――少女達がそうであるように、男達もまた命を燃やし戦っている。
本項ではあえて萌えアニメとしての空気を読まず、達について紹介する。



《アニメ》

◆宮藤一郎
扶桑皇国出身。
宮藤芳佳の父。
魔導エンジン技術の権威であり、「宮藤理論」によって現行のストライカーユニットを開発した立役者(芳佳はその事実を知らなかった)。
研究・開発のためほとんどの時間を欧州で過ごしており、娘である芳佳とは数えるほどの交流しかなかったが、
芳佳からは深く慕われており、彼の残した「その力を、誰かを守るために使いなさい」という言葉が、後の芳佳の生きる指標となっている。
欧州では飛行試験のパイロットを勤めた坂本美緒と交流があり、彼女からもやはり尊敬されている。
本シリーズで最も謎の多い人物の一人。
芳佳が10歳の誕生日を迎えた日、死亡通知が届いたはずだが……。


◆クルト・フラッハフェルト
カールスラント出身の青年。
ミーナとは兄妹のように育った幼なじみであり、彼女とは想い合う間柄だった。
穏やかな性格で、ミーナ同様音楽家を目指していたが、
ネウロイの襲来に際しミーナがウィッチとして戦場に立つことになると後を追う形で軍に志願、整備兵として赴任する。
しかし戦局は悪化し、ダイナモ作戦の最中にミーナを送り出した直後、ネウロイからの直撃弾を受け基地は炎上、その生涯に幕を下ろす。
彼の死は後々までミーナの心に影を落とすこととなる。


◆土方圭介
扶桑海軍所属。兵曹。
坂本美緒付きの従兵で、世界中を飛び回る彼女の傍らに常に付き従う。
運転や生活のフォローの他、坂本が扶桑を離れる際は連絡の窓口役も勤める。
真面目で軍人然とした青年だが、カメラのピントが合わせられなかったり、二式大艇で玉露やタタミイワシを輸送しようとしたりと天然気味。
いわゆる軍事・兵器オタクの気があるようで、芳佳の幼なじみ山川美千子(みっちゃん)と意気投合、マニアックな戦艦の話題で盛り上がった。


◆トレヴァー・マロニー
ブリタニア空軍大将。
501stJFWの設立に尽力したダウディング大将を追い落とす形で台頭した、ブリタニア空軍最高指揮官。
自尊心の強い野心的な人物で、形式上とはいえ独立した指揮権を持つウィッチ隊が戦果を上げる事をよく思っておらず、
501にも様々な嫌がらせをしてミーナの頭と胃を痛めている。
実戦経験皆無のリネットが501に配属されたのも彼のせい。
ウィッチに代わる戦力としてウォーロック開発を指揮するが、結局彼の悪事の数々は501の手で露見。
当然ながら、ガリア解放後は空軍最高指導者の座から降ろされ、東部戦線に飛ばされる形で失脚した模様。
ウォーロックの「年端も行かない少女ではなく遠隔操作の無人兵器に戦わせる」というコンセプトだけ聞けばむしろ人情のある人物にも思えるが、
彼は単純に対ネウロイ戦のウィッチへの依存度の高さからウィッチに軍のイニシアチブを取られる事を嫌っていただけの模様で、
やはりただの俗物と言う他ない。

元ネタはイギリス空軍大将トラフォード・リー=マロリーと思われる。容姿はマロニーとほぼ同じである。
実際のヒュー・ダウディング大将もマロリーによって失脚させられている。
彼自身の日本語の資料は非常に少ないが海外のWikipedia記事によると、他にも野心家でもあったとされ、マロニーの人物像はこの辺りが元ネタと思われる。
しかし他の司令官とは対立しがちだった一方で部下の事はよく気にかけており、部下からも慕われていたという。
またマロリーは当時のイギリス空軍の中でも優秀な指揮官の一人に数えられており、オーヴァーロード作戦(ノルマンディー上陸作戦)で成果を上げるなど、
本当に終始「ただの嫌な奴」だったマロニーとは異なる。
なお、マロニーが左遷された後の動向は設定されていないが、
マロリーは(SW一期終盤とほぼ同時期である)ノルマンディー作戦後にアジア戦線に異動となり、その最中に事故死している。

因みに、番外編『アイガーの魔女』で活躍したジョージ・マロニーは彼の実の兄である。
こちらはアルプス山脈の中でも特に難関として知られるアイガーを相棒と共に踏破、山頂にマーカーを設置し多くのウィッチの命を救う活躍を見せている。
元ネタはもちろん「そこにエベレストがあるからだ」で有名なジョージ・マロリー。こちらもトラフォード・リー=マロリーの実の兄である。


◆カルロ・グリマーニ
見た目の印象は一言で言えば「綺麗な、かつ老けた鶴見中尉」。
ヴェネツィア海軍のヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦ドージェ*1艦長。ドージェ!ドージェ!
ヘルウェティアの医学校で芳佳が仲良くなった学友アルテアの父。
義勇に富んだ高潔な軍人であり、階級では遥かに下の芳佳に対しても敬意を持って接していた。
単独行動中に氷山型ネウロイに偶然遭遇、駆け付けた芳佳と協力して果敢に立ち向かい、
事の次第によってはアントウェルペン港を守るべく艦をぶつけてでも止めようとするが、501が駆け付けたため事なきを得、無事にアルテアと再会した。


◆ジェラルド・S・パットン
統合軍西方軍集団司令官。階級は大将。
RtBに登場。脇役として全編に渡って登場しており、SWにあって珍しい準レギュラーポジションのキャラ*2
RtBに於ける501の上司の様な存在。何しろCVがあの玄田哲章であるため、大声を出すと大迫力。
非常に勇猛かつ血気盛んで、アントウェルペン壊滅によるベルリン奪還作戦の遅れにかなり苛立っていた。
大将こそ先頭を行かねば」という信念を持ち、鬨の声を上げながら先陣を切るなど猪武者めいた人物。
最終決戦ではラーテに搭乗、戦車部隊の指揮を最前線で執っていた。
一方で芳佳などウィッチに対しての配慮も忘れない良識的な面もある。

熱血な性格やイニシャルの一致からモデルは米軍の陸軍将軍ジョージ・S・パットンと思われる。
下記『アフリカの魔女』のパットンとモデルが同じだが同一人物かは不明。
一応、ジョージとジェラルドは全く別の名前である*3


◆オスカー・ニースン・ブラッドレー
同副指令。階級は中将。
パットンの副官的存在で、彼とは真逆の落ち着いた人物。頭に血が上りがちなパットンを冷静に諫める役割。
パットンの事はジェリーの愛称で呼んでおり、対等の口を利く仲。
最終決戦ではこちらは野戦司令部で指揮を執っていた。
葉巻を愛飲するパットンに対してこちらはタバコ派。

モデルは米軍の陸軍将軍オマール・ネルソン・ブラッドレーと思われる。
史実でもブラッドレーはパットンの副司令だった事がある。



《アフリカの魔女シリーズ》

◆バッハ
カールスラント陸軍少佐。
北アフリカ戦線バッハ隊隊長を務める。
実は予備役軍人で、本職は教師。それゆえか「バッハ先生」の愛称で呼ばれる。
実戦経験豊富で兵からも慕われており、
アフリカ有数の激戦となった「ハルファヤ峠の戦い」では勝利の決め手となる一撃を放った。


◆ミハエル・シュミット
カールスラント陸軍技術大尉。
新型陸戦ストライカーの運用試験を担当している。
かつてはカールスラント機甲師団所属の戦車兵として戦っていた。
自らを「下衆野郎」と蔑むなど自虐的な性格。
自分の罪を見つめながら、ただ一度の恋のために命を賭して戦う男。
髭が豊かなため、かなり老けて見えるが、恐らく20代後半〜30代前半。


◆モントゴメリー
北アフリカ戦線におけるブリタニア将軍。
通称モンティ将軍。「砂漠のネズミ」を自称する。
戦力差が15対1にならなければ攻勢に出ない。


◆ジョージ・S・パットン
リベリオンアフリカ派遣軍第二軍団軍団長。
直属の陸戦ウィッチ隊「パットンガールズ」を保有する。
ネウロイ戦争を「人類の戦い」として見据え、その勝利の形をウィッチたちの姿に見出す。


◆エルヴィン・ロンメル
砂漠の狐こと、北アフリカ戦線におけるカールスラント軍総司令。
趣味はウィッチの写真に直筆サインを貰うこと。
その為には大使館に圧力をかけることも辞さない。

◆金子主計中尉
扶桑皇国陸軍所属、アフリカ派遣独立飛行中隊(通称砂隊)付き主計士官。
第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」の副官任務もこなす。通称「ハナG」
尉官で参謀本部勤務してたり、他国軍との折衝も軽くこなしたり、
妙に仕事ができたり、しかもウィッチに受けがいい。でも見かけは凡庸。
なんか中野学校出身ぽい。



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最終更新:2021年08月01日 03:07

*1 史実のVV級戦艦4番艦とは名前が異なっており、現実には「ローマ」である。因みに3番艦の名前も異なっており、あちらではヴェネツィアと名付けられているのに対して史実では「インペロ」である。

*2 SWはシリーズを通して基本的に501のメンバーだけで話が進むため、1シーズン内に部隊員以外で複数回出番があるキャラ自体が珍しい。男性ともなれば猶更。

*3 元ネタのパットンはアフリカ戦線の後にヨーロッパ戦線に移動している事、SWは度々設定変更が起きている作品である事、シャーロットの愛称形がシャーリーだったりする世界である事を加味すると同一人物でも不思議はない。