B.A.D.システム

登録日:2011/11/06(日) 09:36:12
更新日:2025/03/19 Wed 19:31:05
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B.A.D.システムとは首都高バトルシリーズ、街道バトルシリーズ、C1グランプリに登場する通り名システムである。正式名称は"Battle Ability Decision"
ライトノベルは全く関係ない。


初めて実装されたのはドリームキャストで発売された『首都高バトル2』。
通り名とはゲーム開始時、ランダム(作品によっては固定)に振り分けられる称号のようなもので、プレイヤーのプレイスタイルによって変化する。

わかりやすく言えばロックマンエグゼシリーズのスタイルチェンジシステムのレースゲーム版という感じだろうか。こちらは性能に変化は起きないが。


大抵の作品では勝利敗北数、連勝数、接触頻度、速度、時間など細分化されたプレイデータから通り名を算出する。


接触系でも何種類か分類されており、大きく分けると車両系と壁系が存在する。
壁に激突しまくるような運転をしていると猪突猛進、弾丸的な通り名がつけられ
敵車両にぶつかりまくっていると狂戦士、カマ掘り野郎的な通り名がつけられる。

(さらにここから接触速度も関わってくるのだが、長くなるので割愛する)

逆に車にも壁にも接触せずに走っているとプレイヤーを賞賛する通り名がつけられる。


中には特殊な条件でのみつけられる通り名も存在する。
例えば「首都高の伝説」や「エモーショナルキング」などを代表する無敗称号だ。
この通り名にする条件は単純で(壁ハメやノーブレーキアタックなど、どんな卑怯な手段を使ってもかまわないから)一度も負けずにラスボスポジションの敵を倒すこと。


他にも特定の車種に乗って特定のステッカーを貼付すると、特別な『通り名』に変えることができる。
これは通常時の通り名に関係なく名乗ることができる。

一例として首都高バトル0の「色カリスマ称号」を挙げる。
「白いカリスマ」という敵が乗っているマシン(FD3RK)に、彼のステッカーを貼ると、ボディカラーに応じて通り名が「〜カリスマ」というものに変化するというもの。
FD3RKはライバル専用機なので、購入時にボディカラーの変更はできないが、ショップで再塗装ができ、「赤いカリスマ」や「青いカリスマ」など気分に合わせた称号を名乗ることが出来る。



なお、「白いカリスマ」こと舘渡(たちわたる)の元ネタはよろしくメカドックに登場する那智渡(なちわたる)だと思われる。


既存作品のオマージュキャラは他にもおり、AE86に乗るイナズマシフトの拓也*1、S13に乗る14嫌い、AE85に乗る86信者*2、AW11を駆るサクラスプリンター、S14に乗る野呂山の女王*3等々…
比較的D勢が多く、ひとりのD勢から複数名のライバルが登場しているケースすらあるほか*4、『オーバーレブ!』や『湾岸ミッドナイト』『ナイトライダー』などそれ以外の作品にもなかなか濃い面子がそろっている。
そもそもお約束ライバルの「???」なんかわかりやすく湾岸のアキオだし「ジェッティングの鬼」*5あたりに至っては湾岸本編からの丸写しである。
そして『首都高バトル01』ではオリマブ*6ゲンバラ社の社長(当時)など、実在の人物も登場した。



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最終更新:2025年03月19日 19:31

*1 元ネタはおそらく『頭文字D』藤原拓海。

*2 同じく池谷先輩とイツキ。

*3 『オーバーレブ!』より志濃涼子と森田佐和子。

*4 拓海から「イナズマシフトの拓也」「秋名君」、イツキから「86信者」「偽りの86」「春巻きイツキ」など。ただしこれは『街道シリーズ』限定のライバルも含めて数えている

*5 富永公。元ネタ作中ではチューニングしている姿のほうが多く描かれるが、バトルの心得もある

*6 プロレーサーの織戸学。ちゃんと氏の実際の所有車であるスープラで登場する作品も多い