METAL WOLF CHAOS

登録日:2009/06/15 Mon 02:58:06
更新日:2025/04/18 Fri 16:19:49
所要時間:約 5 分で読めます





この記事は悪辣極まりない極悪非道のテロリスト、メタルウルフの関係者が書いたと思われる煽動記事です。

良識あるアニオタ住民の皆さまは決してテロリストの流言に惑わされず冷静に対応し、テロリストを追放しましょう!

古人曰く"ペンは剣より強し"。ピーター・マクドナルドがお伝えしました。












レッツパーリィィィィィ!


これが大・統・領・魂だああああ!



METAL WOLF CHAOS』とは、フロムソフトウェアが発売した大統力破壊戦闘アクションゲームである。


■ストーリー


アメリカ合衆国において突如勃発した大規模クーデターによりホワイトハウスを追われた第47代アメリカ合衆国大統領マイケル・ウィルソン。
自ら大統領専用のパワードスーツ(作中世界内では特殊機動重装甲「Special Heavy Mobile Armor」と呼称)「メタルウルフ」を身にまとった、大統領の孤独な闘いが始まる。
果たして副大統領率いるクーデター軍から祖国アメリカの自由と平和と平等を取り戻すこと出来るのだろうか!?


■登場人物


  • マイケル・ウィルソン・Jr.
本作の主人公であり、第47代アメリカ合衆国大統領、通称「大統領」。そのまんまである。*1
従軍時代に世界各地の紛争に参加しており、その功績からメダルオブオナーを授与されている。また、家族を失ったことからテロリズムに強い憎しみを抱いている。
熱いハートと高い知性と揺るぎない大統力を合わせ持つが、猪突猛進な性格であるためにしばしば無茶な行動をとる。
彼の父親(『NINJA BLADE』のエージェント/マイケル・ウィルソン)もアメリカ合衆国大統領であり、ホワイトハウスの前に像が飾られている。ちなみにこの像は破壊可能。*2
大人の事情から海外では発売中止で日の目を見なかったが、大統領の活躍は広く知られており「海外のゲームサイトが選ぶ投票したいゲームの政治家」では見事第一位を獲得した。

レッツパァリィィィィィィィィィィィィィ!!!!
「私に不可能はない。何故なら私は ア メ リ カ 合 衆 国 大 統 領 だ か ら だ!!!
「ジョディ!ちょっと宇宙まで行ってくる!」
これが大・統・領・魂だああああ!(How do you like me noooooow!?)*3


  • リチャード・ホーク
アメリカ合衆国副大統領であり、今回のクーデターの元凶。自称『ラストアメリカンヒーロー』。通称「りっちゃん」。
大統領とは大学からの付き合いだが、常々彼に対して劣等感を抱いている。
選民主義であり使えない人間は切り捨てるタイプ。笑い方がいかにも悪役的。
都市に毒ガスを撒いて住民を鏖にしようとしたり、巨大兵器で街を恐怖に陥れて楽しむなど、徹底的な「悪人」として描かれている。


  • ジョディ・クロフォード
大統領補佐官兼メタルウルフのオペレーター。
ユーモアや皮肉に富んだ発言が多く、本作の魅力の一つとなっている。また過激な発言も多い。
劇中の作戦名の殆んどは彼女の命名でありそのいずれもが素敵性能に優れる。


  • ピーター・マクドナルド
マスゴミ
メタルウルフを「極悪非道のテロリスト」と決めつけた偏向報道を繰り返すが、ストーリー後半で自分の間違いに気付き改心する。なんという手のひら返し。
一部ミッションでは報道ヘリに乗って登場するが、なんと撃墜が可能。
ただし大抵はほとんどの武器が届かない高所にいる上に耐久力が無駄にバカ高く、撃墜しても生き延びておりすぐに別のヘリで再登場する。オメガ11だろうか



■ゲーム概要


フロムの看板作品でロボットアクションゲームの人気作ARMORED COREシリーズのように、ミッション選択式のゲームである。

ACと比較するとパワードスーツそのものはカラーリング以外カスタマイズできないが、武器は左右の背部コンテナに収納する形で最大8種類搭載できる。
明らかにコンテナに収納できないくらいデカい武器がたまに存在するが気にしてはいけない
同じ武器を複数持っているなら左右に持って戦う事も可能。また、コンテナの武器スロットを左右一つずつ占有する大型武器もある。
マシンガンで敵のミサイルを迎撃しながら本命のバズーカを叩き込む、スナイパーキャノンで遠距離から敵を狙い撃ちする…など状況に応じて武器を使い分けていける。


ミッションのクリア条件はほとんどの場合「全てのターゲットエリアの破壊」か「ボスの撃破」のどちらか。
そこに制限時間や護衛対象が追加される場合があり、制限時間をオーバーしたり護衛対象が破壊されてしまうとミッション失敗。
もちろん大統領のパワードスーツが破壊されてしまっても、戦闘エリアを離脱してもミッション失敗となってしまう。

ミッション中には捕虜が囚われている檻がいくつかあり、これを軽火器で破壊すると捕虜を救出する事ができ、その数に応じて経済力や技術力=報酬ボーナスが向上する。
バズーカとか踏みつけとか使うなよ! 絶対だぞ!
経済力と技術力は稼ぎの速さ=武器開発の速さに関わる重要なステータスでもあるので、是非とも無辜の市民を見殺しにせず助けてあげよう。


■余談


あまりにも荒唐無稽な設定&演出(ホワイトハウスの地下から大統領専用機が現れるなど)や特徴的な台詞回しが好評を博し、ゲーム雑誌「ユーゲー」(旧『ユーズド・ゲームズ』)で「ナチュラルボーンバカゲー」と絶賛された。
題材が題材だけに洋ゲーのローカライズだと勘違いしがちだが、「あの」フロムの制作した純日本産の作品である。
むしろ海外に出したら問題が起こるレベル。特に当時のアメリカは9.11テロの悪夢冷めやらぬ戦時下だったため、なおさらガチな話である。

重ね重ねいうが作ったのはフロムである。
フロム脳を介在させる余地が一切ないという意味でもかなり異色な作品である。

なお、本作の主人公であるマイケル・ウィルソンが第47代アメリカ合衆国大統領という設定であることから、本作で描かれている時代は(大統領の任期が現実のそれと同じと仮定すると)2020年から2040年の間と思われる。

尚、上記の通りNINJA BLADEと後付的に世界観を共有する。


コアなファンすら食い付きがあまりよくなかった初代Xboxのしかも日本限定で登場するという超ニッチなスーパーレアタイトルであり、しかもゲームエンジンが初代Xbox専用のNVIDIA Geforce特化タイプ(これは同じ初代Xboxの作品である『叢』や『O・TO・GI』と同様の理由)のため、Xbox 360にも対応できなかった。
フロムソフトウェアが採用活動などでマルチプラットフォームを想定したゲーム開発の重要性を説く際にも、本作が人気があるのに移植できない事を失敗例として挙げたりしている。
何らかの形で復活が(世界的に)望まれていた作品の一つであったが、
Devolver Digitalと全世界のTwitterユーザーの猛プッシュにより、14年後の2018年6月にいきなりメタルウルフカオスXDが発表された。
Xbox OneとPS4、そしてSteamで2019年8月に発売されている。

かつては売上を理由に社長から「ダメ」と言われていたとか。
売上が悪かった理由は明らかに初代Xbox末期というどうしようもないタイミングで出しちゃったからだと思うんだけどな…。



追記・修正は正義と自由の名の元に!!
大統力溢れた項目をよろしくお願いします

この項目が面白かったなら……\レッツパーリィ!/

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  • 理由:米国合衆国大統領だからだ!
  • 圧倒的破壊の爽快感
  • これが米国大統領本当の姿
  • レッツパァァリィ
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  • Xbox One
  • Steam
  • Xbox
最終更新:2025年04月18日 16:19

*1 なお、現実の47代アメリカ大統領はドナルド・トランプ氏になりました。

*2 尚、大統領のJr.は『NINJA BLADE』の設定による後付け。

*3 フルバースト攻撃やイベントフィニッシュで使われるこの大統領的決め台詞は直訳すると「どうすれば気に入っていただけますか?」、慣用的に「お気に召していただけたかな?」となり、家長がアメリカンホームパーティの終わりを参加者に告げる定型文になっている。ゲームの情景的に意訳するならば「乱痴気騒ぎはおしまいだ!」にでもなる所なのだが、そこを「これが大統領魂だ!」と和訳してしまうのがフロム魂。